歴史

「何時間走っても、平屋より高いものが一つも見えなかった」19世紀の大平原で記録されたプレーリー・マッドネスとは…

19世紀、ヨーロッパから北米中西部の大平原に渡り、そこに住みついた人たちのあいだで、抑うつ、人づきあいを避けるようになる、性格や生活習慣が変わる、といった不調が数多く記録されている。当時の人はこれを「プレーリー・マッドネス(草原の狂気)」と...
文化・社会

「新聞を敷いて、文字が読めるまで生地を伸ばす」ウィーンの林檎のお菓子、たどるとバクラヴァに行き着くらしい

ウィーンのカフェで、皿にのった一切れを見たことがある人ならわかると思う。紙みたいに薄い生地が何重にも巻かれていて、フォークを入れるとぱりっと崩れ、中から煮えた林檎とシナモンが出てくる。アプフェルシュトゥルーデル——オーストリアを代表する焼き...
歴史

「警官が路上で定規を当ててスカートの丈を測る」1970年代の韓国、髪と丈が法律の話だった時代

スカートの丈を、警官が路上で定規を当てて測る。1970年代の韓国では、それが実際に行われていた光景である。取り締まりの対象は女性の服装だけではなく、男性の長髪も同じだった。つかまれば警察署に連れて行かれ、署内の理髪所で髪を切られることも多か...
歴史

「4頭立てが決まりのレースに10頭で出場、途中で投げ出されて完走できず、それでも優勝」西暦67年のオリンピアの記録

西暦67年、ギリシャのオリンピア。4頭立ての戦車で走ることが決まりだった競走に、ローマ皇帝ネロは10頭立てで乗り込んだ。そしてレースの途中で車体から投げ出され、最後まで走り切ることができなかった。それでも審判団が読み上げた優勝者の名前は、ネ...
自然・科学

「3万1000年前、ボルネオで子どもの脚を切断する手術が行われた」その子はそこから6〜9年生きていた…

3万1000年前のボルネオ島で、誰かが子どもの脚を切り落とした。乱暴に折られたのでも、獣に食いちぎられたのでもない。骨は狙った位置できれいに断たれ、傷はふさがり、その子はそこから6年から9年も生きている。片脚を失った子どもが、金属も薬も消毒...
自然・科学

「ハロー・ゼア」「こっちに来いよ」——人に育てられたアザラシが、育て親の訛りごと覚えていた声

水族館の屋外プールから、しゃがれた男の声で「ハロー・ゼア」と呼びかけられる。振り返っても、そこにいるのは太ったアザラシ一頭だけ——。1980年代のアメリカ・ボストンで、実際にそういうことが起きていた。声の主はフーバーという名前のゼニガタアザ...
歴史

「1950年に撃沈された巡洋艦」が1972年にスクラップとして売られていた——平壌の博物館の展示と記録が食い違う話

平壌にある「祖国解放戦争勝利記念館」には、1950年にアメリカの巡洋艦ボルチモアを撃沈したという展示がいくつも並んでいる。ところが同じころ、当のボルチモアは太平洋の反対側、アメリカ西海岸の軍港で静かに係留されていた。動かない状態で保管され、...
自然・科学

「これまでに5人しか見ていない色がある」目の中の一種類の細胞だけをレーザーで狙うと現れるらしい

「まだ誰も見たことのない色」と聞くと、深海の生き物か、どこか遠い星の鉱物の話を想像するかもしれない。ところが今回の話は、そのどちらでもない。世界のどこかに新しい色が隠れていたわけではなく、目の中にある特定の細胞だけをレーザーで狙って光らせる...
自然・科学

「町の温度計が目盛の上限で振り切れて壊れた」1960年テキサスの深夜を襲った『サタンの嵐』、その数字が公式記録にならない理由

夏の夜、寝苦しさに目を覚ましたら外は突風が吹き荒れていて、空気が焼けつくように熱い。朝になると畑の作物が枯れていて、町にあった温度計は目盛を振り切ったまま壊れている——1960年6月15日、テキサス州の小さな町でそんな一夜があったと語り継が...
歴史

「大工の請求が高すぎる」と訴えて勝った女性が、16年後に絞首台へ…セイラムより36年前のボストンで起きたこと

「請求書が高すぎる」——自宅の工事を頼んだ大工たちを、ボストンのある女性が裁判に訴えた。1640年のことである。判決は彼女の勝ち。ところがその16年後、同じ女性が絞首台に立たされている。罪状は、魔女であること。よく知られたセイラムの魔女裁判...