文化・社会

「犬は何と言いますか」「ドッグ」——英語と何のつながりも無い言語で、犬が本当に「ドッグ」だった話

「犬は、何と言いますか」。1960年代、オーストラリア北東部で消えかけていた言語を記録していた言語学者が、数少ない話者にそう尋ねた。返ってきた答えは「ドッグ」だった。英語につられて答えてしまったのだろうと思い、言い方を変えて何度も確かめた。...
人物・偉人

「ガラスの向こうから僕を見ると、あいつらは決まって騒ぎ出す」216センチのNBAスターが動物園で毎回起こしていたこと

「ガラスの向こうから僕を見ると、あいつらは決まって騒ぎ出すんだ」。そう語っているのは、NBAで4度優勝したシャキール・オニールである。動物園めぐりが趣味の彼がゴリラの展示の前に立つと、毎回のように同じことが起きたという。そしてこの話には、動...
文化・社会

「まるで何か超自然的な手が……したかのようだった」アメリカの新聞に40年紛れ込み続けた記者たちの合言葉とは…?

「まるで何か超自然的な手が、駒を一つずつ然るべき位置へ動かしていったかのようだった」。この一文が、アメリカの新聞の紙面に何十年ものあいだ、ぽつり、ぽつりと現れ続けていた。事件記事にも、選挙の分析にも、スポーツの敗戦記にも。書いていたのは別々...
文化・社会

「海外旅行でスケボーを密輸してきた子がヒーローだった」11年間スケートボードを禁じていた国の話

スケートボードに乗ることが、11年間まるごと違法だった国がある。ノルウェーである。1978年から1989年まで、この国では板の輸入も販売も宣伝も、そして滑ることも禁じられていた。理由は「子どもが大怪我をするから」。そしてその判断の材料になっ...
自然・科学

「ビールの泡をすくってパン種にすると、軽いパンが焼ける」酵母が生き物だと決着する1800年前に書かれていた一文

「なぜそうなるのか」はまるで分かっていないのに、「どうすればうまくいくか」だけは正確に知っている。そういう知識の持ち方は、人類の歴史ではむしろ当たり前だった。西暦1世紀のローマで書かれた一冊に、その典型のような一文が残っている。ビールの醸造...
歴史

「4列目からスクリーンが見えない」映画館が閉まった1952年ロンドン、あの名物の霧の正体は…?

シャーロック・ホームズがガス灯の光をたよりに歩き、ディケンズの小説が冒頭からすっぽりと街を覆う——「ロンドンの霧」は、長いあいだ物語の情景として愛されてきた。ところがあれは天気ではない。街じゅうの煙突から出た石炭の煙が溜まっただけの、黄色く...
歴史

「爆弾は自分がどこに落ちたか報告できなかった」V1飛行爆弾に嘘の着弾報告を返し続けたイギリスの一手とは…?

撃った側が、自分の兵器がどこに落ちたのか分からない。第二次大戦末期にドイツがロンドンへ撃ち込んだV1飛行爆弾は、まさにそういう兵器だった。着弾地点を確かめる手段は、ごく一部の機体に積んだ無線発信機を除けば現地の協力者からの報告しかなく、そし...
歴史

「盗んだ16万ドルを、襲ったその銀行に預けに行った」1798年アメリカ初の銀行強盗、犯人の足がついた理由

銀行強盗が捕まる理由はいろいろあるが、「盗んだ金を、襲ったその銀行の窓口に持っていったから」というのは、さすがになかなか聞かない。しかもこれ、アメリカで初めて記録された大規模な銀行強盗の話である。舞台は1798年のフィラデルフィア。事件は、...
自然・科学

「発表2週間前に上司室へ呼ばれ、名前を変えろと言われた」スピルバーグの名を冠するはずだった恐竜

「この恐竜には、スピルバーグの名前を付けるつもりだった」——1993年、アメリカ・ユタ州で見つかった大型の肉食恐竜が、映画『ジュラシック・パーク』の公開直前になって急に名前を差し替えられた。理由は新しい化石が出たからでも、分類が変わったから...
自然・科学

「頭のもやの正体は、回収されなかったゴミの中を脳細胞が泳いでいる状態か」眠らなかった夜に脳で起きなくなること

徹夜明けの、あの独特の頭の重さ。目は開いているのに考えがまとまらず、同じ行を三回読んでもまだ内容が入ってこない。あれは「疲れているから」という気合いの問題ではなく、脳の中で毎晩おこなわれているはずの作業が、一晩まるごと飛ばされたせいかもしれ...