「200mLのコーヒーを1日4杯飲んでも、水を飲んだときと体の水分状態は変わらなかった」あの通説の根拠はどこへ…?

「200mLのコーヒーを1日4杯飲んでも、水を飲んだときと体の水分状態は変わらなかった」あの通説の根拠はどこへ…? 自然・科学

「コーヒーは利尿作用があるから、水分補給にはならない」——健康番組でも会社の給湯室でも、わりと当たり前の顔で語られてきた話だ。ところが海外の掲示板では、それを真正面から否定する研究が話題になっていた。少なくとも水分の収支という一点に限れば、コーヒーは水とほとんど変わらないらしい。

※注:「利尿作用」とは尿の量が増えること。それがそのまま「体の水分が減る(脱水する)」を意味するわけではない、というのがこの話の要点になる。

今日の知ってた?

普段からコーヒーを飲んでいる人を対象にした研究では、1回200mLのコーヒーを1日4回飲んだ場合と、同じ量のを飲んだ場合とで、体の水分状態に差は見られなかったとされる。コーヒーが脱水を引き起こすという証拠は確認されていない——ただしこれは、あくまで水分の収支に限った話である。

背景:「利尿作用がある」と「脱水する」は別の話

まず、カフェインに利尿作用があること自体は否定されていない。飲めば尿の量は増える。ここは通説どおりだ。

問題は、そこから「だから体の水分が減る」へ一足飛びに進んでしまうところにある。コーヒー1杯の中身は、豆から出た成分を除けばほぼ水である。増えた尿として出ていく分より、その1杯で入ってくる水分のほうが多ければ、差し引きでは水分は増える。元スレで最も支持を集めていたコメントも「コーヒーも紅茶も炭酸飲料も、利尿作用を打ち消すだけの水分は入っている」という一言だった

この「コーヒーは水分としてマイナス計上」という通説がいつどこから広まったのかは、スレッドを読んでもはっきりしない。ただ、栄養指導の現場でも真顔で語られていた、という体験談が複数付いているあたり、それなりに根を張っていた話ではあるようだ。

もう少し詳しく

研究のかたち自体は、意外とシンプル。元スレで引用されている記述によると、参加者は運動量・食事・水分摂取を管理された状態で、200mLのコーヒーを4回飲むグループと、同じ量のを飲むグループに分かれた。コーヒーに含まれるカフェイン量は体重1kgあたり4mgに揃えられている。両者を比べて、体の水分状態に意味のある差が出なかった、というのがこの話の骨格である。

※ 「体重1kgあたり4mg」は、体重に応じてカフェイン量を決める書き方。体重60kgの人なら240mg、70kgの人なら280mgにあたる。元スレでは「普通のコーヒー1杯におよそ80mg入っているのだから、単位を読み違えると全然違う量になる」と指摘するコメントも付いていた。

対象が「普段からコーヒーを飲んでいる人」だった点は押さえておきたい。元スレでは、日常的にカフェインを摂っている人はあの弱い利尿作用に体が慣れていくため、コーヒーに含まれる水分が失われる分を完全に打ち消してしまう、と説明されていた。裏を返せば、普段まったく飲まない人がいきなり大量に飲んだ場合まで、そのまま同じ結果になるとは限らない。

「喉が渇く感じ」は気のせいではない、という説明もあった。コーヒーを飲むと口の中がパサつくのは、渋み成分による収れん作用のせいだという。水分の収支とは関係のないところで口の中が乾くので、体が「渇いた」と感じてしまう。コーヒー=脱水というイメージが根強い理由のひとつは、たぶんこの感覚にある。

ただし、鵜呑みにしない材料もそろっている。元スレでは、この研究でコーヒー側のグループのほうがナトリウムの排出量は多かったという指摘や、資金を出したのがコーヒーに関する科学情報を扱う団体だという指摘が上がっていた。医師を名乗る参加者も「薬として使う利尿剤とは比べものにならない弱さではあるが、それを理由にコーヒーだけで水分を賄おうとしないでほしい」と釘を刺している。この話は「コーヒーが体にいい」でも「水を飲まなくていい」でもなく、「水分の収支に関しては水と同程度で、脱水させる証拠はない」という、かなり限定された結論である

海外の反応

1. 海外の名無しさん
この話で何度くだらない言い争いをしたか分からない。コーヒーも紅茶も炭酸飲料も、利尿作用を打ち消すだけの水分はちゃんと入ってる。もちろん普通の水を飲むのが一番だけど、飲まなかったからって脱水で倒れるわけじゃない。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
もしコーヒーが本当に脱水させる飲み物なら、街じゅう脱水症状の人だらけになってるはず。世の中の飲み物、中身の大半は何かというと水なわけで。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
ただ、砂糖がたっぷり入った炭酸は別の理由で体に良くない。水分補給の話と、健康にいいかどうかの話は分けて考えたほうがいいと思う。

4. 海外の名無しさん(>>1への返信)
知り合いに、ここ15年ほどダイエットのドクターペッパーしか飲んでいない人がいる。水分としては足りてるんだろうけど、会うたびに本当に大丈夫なのかと思ってしまう。

5. 海外の名無しさん
自分の場合、飲むと確実にトイレが近くなるし、お腹のほうにも来る。だから体から水がどんどん出ていっている感覚がずっとあった。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
むしろそれが目当てでコーヒーを飲み始めた。朝の一杯がないと一日が始まらないタイプなので、あの効き目にはむしろ感謝している。

7. 海外の名無しさん(>>5への返信)
コーヒーって買ってるんじゃなくて、借りてるだけだと思ってる。返却期限はだいたい30分後にやってくる。

8. 海外の名無しさん(>>5への返信)
映画を観に行く日は、出かける2時間前に必ず一杯飲むことにしている。前に第一次大戦が舞台のワンダーウーマンを観たとき、途中で20分ほど席を外して話が分からなくなったので。

9. 海外の名無しさん
コーヒー=脱水というイメージがあるのは、飲むと口の中がパサつくからだと思う。渋みで口の中が乾く感じがするから、実際の水分の収支とは関係なく「喉が渇いた」と感じてしまう。

10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
それか。ブラックを飲んだあとにやたら水が欲しくなる理由が、ずっと分からなかった。イタリアの店でエスプレッソに小さいグラスの水が付いてくるのも、案外理にかなっているのかもしれない。

11. 海外の名無しさん
でもカフェインに利尿作用があるのは事実だよね?そこは否定されていないはずなんだけど、どういう理屈でひっくり返るんだろう。

12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
利尿作用は「尿の量が増える」というだけの話。増えた分を出すのに使われる水は、カップ1杯に入っている水の量に比べたらごくわずか、というのがこの記事の理屈らしい。

13. 海外の名無しさん(>>11への返信)
この研究、対象が普段からコーヒーを飲んでいる人に絞られているのがポイントだと聞いた。日常的にカフェインを摂っていると、あの弱い利尿作用のほうに体が慣れていくらしい。

14. 海外の名無しさん
医者だけど、この手のスレは見ていて落ち着かない。薬として使う利尿剤とは比べものにならない弱さだし、コーヒーの中身が水なのもそのとおり。ただ「コーヒーを飲んでいれば水分は足りる」と思い込むのはまったく別の話で、自分も一回の勤務で8杯飲む日があるけれど、水はちゃんと別に飲んでほしい。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
この温度感が一番実用的だと思う。「脱水はしない」と「水を飲まなくていい」は、似ているようで着地点が全然違う。

16. 海外の名無しさん
昔ダイエットで栄養士のところへ行ったとき、水分の話になって「コーヒーはマイナス計上。1杯飲んだら同じ量の水を足して」と真顔で言われた。コーヒーと紅茶しか飲まなかった週が何度もあるので「じゃあ私はとっくに死んでるはずなんですが」と返したら黙ってしまい、支払わずに出てきた。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
十数年前までは、その指導がそこそこ真面目に流通していた記憶がある。誰が言い出したのかは分からないまま、みんなが引用していた感じ。

18. 海外の名無しさん
知識としては分かっているのに、水を飲まずコーヒーだけで過ごした日は必ず頭が痛くなる。ミネラルが抜けている気がして、カリウムとマグネシウムをどう補うかで毎回悩んでいる。

19. 海外の名無しさん
こっちはコーヒーをさんざん飲んでいるのに、夕方には体がカラカラになっている。研究の結論と自分の体、どっちを信じればいいのか分からなくなる。

20. 海外の名無しさん
コーヒーが大した利尿剤じゃないのは、たぶん本当だと思う。ただこの研究でも、コーヒー側のグループのほうがナトリウムの排出量は多かったはずで、利尿作用そのものは確かにある。期間の取り方を変えたら差が出る可能性もあるし、研究にも穴はあると認めたうえで読むほうが健全だと思う。

21. 海外の名無しさん(>>20への返信)
ついでに言うと、この研究に資金を出しているのはコーヒーの科学情報を扱う団体。それだけで結論を否定する気はないけれど、頭の片隅には置いておきたいところ。

22. 海外の名無しさん
「体重1kgあたり4mg」という書き方が気になった。普通のコーヒー1杯におよそ80mg入っているはずなので、単位を読み違えるとまるで違う話になってしまう。

23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
体重60kgなら240mg、70kgなら280mgという計算になる。ざっくりカップ3杯分くらいのカフェイン量、と思っておけばよさそう。

24. 海外の名無しさん
気圧の低い機内で一日中働いているけれど、コーヒーで粘った日は、水を一口飲んだ瞬間に体が喜ぶのが自分でも分かる。研究を否定する気はないが、この体感だけはどうしても消えない。

25. 海外の名無しさん
コーヒー業界の回し者かと一瞬疑ったけれど、読み進めると結局「それはそれとして水も飲め」に落ち着くのが面白い。自分はこれまでどおり、デスクにコーヒーと水を両方置いておくことにする。

まとめ

普段からコーヒーを飲んでいる人を対象にした研究では、200mLのコーヒーを1日4回飲んだ場合と、同じ量の水を飲んだ場合とで、体の水分状態に差は見られなかったとされる。カフェインの利尿作用が消えるわけではなく、増えた尿として出ていく分より、1杯に含まれる水分のほうが多いために差し引きで釣り合う、という理屈だ。コメント欄も「脱水はしない」で一致しつつ、資金の出どころやナトリウム排出量の差を挙げて慎重に読む人、それでも夕方にはカラカラだと訴える人が入り混じっていた。落としどころは、医師を名乗る参加者の一言に集約されていたように見える——コーヒーは好きなだけ飲めばいい、それはそれとして水も飲め。

元ソース: コーヒーは水と同程度の水分補給効果をもたらしうる——そして脱水を引き起こすという証拠はない

コメント

  1. Reddit名無しさん より:

    第一次大戦を舞台にしたワンダーウーマンを観たくなった。

  2. Reddit名無しさん より:

    そりゃ飲んでんだから当然だろ。身体にどのくらいの時間残り続けるのかが違うんだから、コーヒーでも熱中症対策にはなるよ

  3. Reddit名無しさん より:

    血液検査で血が濃いから水飲め言われるけど、水なんか飲みたくない
    ブラックコーヒーしか飲みたくないと言うとこの話になるよね笑
    でも若干諸説変わった感はあるその論拠がこの研究なのかな