地面を棒きれでひっかいている1頭のゾウ。その何気ない仕草を見た飼育員が、ためしに筆と絵の具を渡してみた——それが、のちに「絵を描くゾウ」として知られることになるルビーの始まりでした。しかも飼育員たちは、ルビーに絵が描けることを3年間も世間に隠していたといいます。なぜ隠したのか、そして彼女がたどった結末とは。
今日の知ってた?
🎨 アメリカ・フェニックス動物園のアジアゾウ「ルビー」は、棒で地面をひっかく様子を見た飼育員から筆と絵の具を与えられ、絵を描くようになった。飼育員たちは約3年間その事実を公表せず、のちに彼女の絵は売却され、その収益が動物保護の資金に充てられた。
背景:絵を描くゾウ「ルビー」とは
ルビーは1970年代からフェニックス動物園で暮らしたメスのアジアゾウです。きっかけは、地面の砂を棒の先でいじって模様のようなものを描く彼女の癖でした。飼育員がそこに筆と絵の具を差し出すと、ルビーは筆をつかみ、色を選び、キャンバスに塗りつけることを覚えていきました。
当初、飼育員たちはこの能力を3年ほど内々にしていました。安易に「芸をするゾウ」として消費されることを避けたかった、という見方が語られています。やがて公表されると評判となり、彼女が描いた抽象画は競売やギフトショップで売られ、その収益はオリックス(アラビアオリックス)などの保護活動の資金にあてられました。
もう少し詳しく
「上手い・下手」ではなく、その行為自体がすごい。ルビーの絵はすべて抽象画で、色とりどりの筆跡がキャンバスに重なっただけのものです。花や木を写実的に描く「ゾウの絵」も世間には出回っていますが、専門家筋ではそうした具象画は人の手が誘導している可能性が高いとされ、ゾウが自発的に描けるのは抽象的なタッチまで、という見方が一般的です。それでも、筆を握り、色を選び、塗るという一連の動作をゾウが身につけたこと自体が驚きでした。
輝かしい話には、影もありました。ルビーは長く1頭だけで過ごした時期があり、晩年に繁殖が試みられたものの、初産としては高齢で、出産にともなう合併症で命を落としたと伝えられています。砂の上の落書きから始まったスターの物語は、動物園のあり方をめぐる重い問いも残しました。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
筆を渡された時点で「あ、これ自分の道具だ」って理解した感じがすごい。色を選んでるってところがもう、ただの偶然じゃないよね。
2. 海外の名無しさん
3年も黙ってたっていうのが逆に好感持てる。見世物にしたくなかったんだろうな。でも結局は絵を売ることになったわけで、線引きって難しい。
3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
収益が保護活動に回ったなら、まだ救いがある使い方だと思う。本人(本ゾウ?)が嫌がってなかったならいいけど。
4. 海外の名無しさん
子どもの頃、ルビーが大好きだった。小さい囲いの中にいて、触れるくらい近かったんだよね。あとから動物園がちゃんとした広い場所を作ってくれた。今でも思い出すよ。安らかに。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
彼女を題材にした子ども向けの絵本もあったはず。うちの子たちもよく読んでた。世代を超えて愛されてたゾウなんだな。
6. 海外の名無しさん
記事の後半がつらすぎる。にこにこ読んでたのに、最後まで読んだら笑顔が消えた。安らかに眠ってほしい。
7. 海外の名無しさん
絵を描けるゾウって、実はルビーだけじゃないんだよね。何頭かいて、たいていは人が教えて覚えさせてるって聞いた。自然に身につくものではないらしい。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
オーストラリアのパース動物園のギフトショップでも、飼ってたゾウの絵を売ってたよ。年長のメスが亡くなったあと、若い2頭はもっと大きな群れのいる施設に移されたみたい。
9. 海外の名無しさん
彼女の絵を集めたサイトを見つけた。全部が抽象画で、よく出回ってる「花や木を描いたゾウの絵」とは明らかに別物。あっちは人の手が入ってる気がするな。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
色とりどりの線にしか見えなくても、下手に貶すのは違うと思う。ゾウが筆を持って、色を選んで、キャンバスに乗せた。何かに見えなくても、それで十分すごい。
11. 海外の名無しさん
美術史をかじった身からすると、ゾウにできるのは抽象表現までだと思う。具象画やサインみたいなのは、ほぼ人の手か誘導が入ってる。でも抽象画なら、それはそれで立派なアート。
12. 海外の名無しさん
「線とか形しか描けない」って馬鹿にする人がいるけど、抽象画ってそういうものでしょ。ゾウが描いた抽象画、最高にロックじゃないか。
13. 海外の名無しさん
アラスカ動物園にも「アナベル」っていう絵を描くゾウがいたよ。意外とこの手の話、世界のあちこちにあるんだな。
14. 海外の名無しさん
正直、この動物園は今まで行った中で一番きつい場所だった。とにかくコンクリートだらけで、動物たちがみんな参ってるように見えたんだ。
15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
そんなに?どのへんが?
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
なにせフェニックスだから、行ったときは10月なのに気温が40度超え。地面はひたすらコンクリート。良い動物園とはとても言えなかった。動物たちが本当にぐったりしてたよ。
17. 海外の名無しさん
悲しいのは出産で亡くなったことより、最初の数年を1頭きりで、ゾウの仲間もなく過ごしたことのほうだと思う。群れで生きる動物なのに。かわいそうに。安らかに。
18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
野生なら、もっと若いうちに初産を経験して体も慣れていったはず。高齢での初産がリスクを高めたという話もある。野生でも起こり得たけど、確率はぐっと低かったろうね。
19. 海外の名無しさん
そもそも「絵を描く才能」が遺伝すると思って繁殖させたなら、それは勘違いだよ。うちの父は料理の名人だったけど、自分は何年練習しても“勘どころ”が身につかなかった。才能は血では受け継がれない。
20. 海外の名無しさん
朝からウィキペディアを読んで、まさか怒りと悔しさで泣くとは思わなかった。かわいそうな子だ。良い人生だったと、せめて信じたい。
21. 海外の名無しさん
近所の動物園が偶然アメリカでも有数の良い施設で、本当にありがたい。広くて、過密じゃなくて、収益の多くが保護に回ってる。あそこの動物たちは野生に戻れない子が多いから、罪悪感なく子どもを連れて行ける。
22. 海外の名無しさん
砂の落書きから始まって、保護活動の資金になって、絵本にもなって、たくさんの子どもの記憶に残った。短くて、いろんな意味で重たい一生だったけど、ルビーは確かにみんなの心に何かを残したんだな。
まとめ
地面の落書きから「絵を描くゾウ」になり、その作品が動物保護の資金になったルビー。コメント欄は、筆を選び色を乗せる行為そのものへの素直な感嘆と、彼女の生涯——とりわけ孤独だった時期と出産での死——への哀惜が入り混じり、動物園という存在の良し悪しまで議論が広がりました。一枚の抽象画の向こうに、これだけの物語があったとは、と考えさせられる話です。

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