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「右に曲がりたいなら、いちばん左の車線に入ってください」メルボルンだけにある右折ルール、理由を知ると急に納得する

「右に曲がりたいなら、いちばん左の車線に入ってください」メルボルンだけにある右折ルール、理由を知ると急に納得する 技術・発明

「右に曲がりたいなら、いちばん左の車線に入ってください」——オーストラリア・メルボルンには、日本人がまず確実に頭を抱える交通ルールがある。名前は「フックターン」。地元の人ですら「初めてやる勇気が出るまで10年かかった」と言い、他州から来たオーストラリア人も普通に失敗するという。

※注:オーストラリアは日本と同じ左側通行。この記事に出てくる「右折」は、日本の右折とまったく同じ向き(対向車線を横切って曲がるほう)だと思って読んでください。ここを取り違えると最後まで混乱します。

今日の知ってた?

📏 メルボルンの「フックターン」は、右折なのに「いちばん左の車線」から始める。交差点にはまっすぐ進入し、そのまま左前方まで進んで停止。交差する道路の信号が青になったタイミングで、目の前の車列と一緒に右へ曲がる。理由は、道路の中央を走る路面電車の進路をふさがないため。

背景:道路の真ん中を路面電車が走る街

メルボルンは、世界最大級の路面電車ネットワークを持つ都市として知られている。中心部(CBD=ビジネス街)の大通りには、道路のど真ん中に線路が敷かれていて、そこを何両も連なった電車がひっきりなしに通っていく。

ここで日本のドライバーが思い浮かべてほしいのが、普段の右折だ。右折するとき、私たちは交差点の中央付近まで出て、対向車が途切れるのを待つ。つまり道路の中央で停まって待つ。メルボルンでこれをやると、待っている車がそのまま線路の上に居座ることになる。後ろから来た路面電車は当然、進めない。1台の右折待ちが、数十人〜百人以上を乗せた電車を止めてしまう。

そこで発想を逆にした。「中央で待てないなら、端で待てばいい」。これがフックターンだ。名前のとおり、交差点をいったん通り過ぎるように直進してから、釣り針(hook)のように右へ引っかけて曲がる。

もう少し詳しく

手順は3段階。①右折したい交差点の手前で、いちばんの車線に入り、右のウインカーを出す。②自分の側の信号が青になったら交差点に進入し、曲がらずにそのまま左前方まで進んで停止する。このとき、これから入っていく道路の車列の、先頭の左横に並ぶかたちになる。③交差する道路の信号が青に変わったら、その車列と一緒に右へ曲がって流れに乗る。以上で右折完了だ。

信号を2つ同時に見るわけではない。文章で説明されると「信号を2セット監視しないといけない」と身構えてしまうが、実際にはそうならない。左前方に停まった時点から先、ドライバーが見るのはこれから入っていく道路の信号だけ。信号は順番に切り替わるので、注意を向ける先は常に一つで済む。スレッドでも地元在住者が繰り返しこの点を説明していた。

どこでもやる技ではない。スレッドで現地の人たちが口をそろえていたのは、フックターンが適用されるのは中心部の一部の交差点だけで、その交差点には標識がはっきり出ている、という点だ。逆に標識のない交差点で勝手にやるほうが危ない。「メルボルンでは全部の右折がこれ」ではない。

日本人にいちばん近いのは二段階右折。原付に乗ったことがある人なら、この動き方に見覚えがあるはずだ。多通行帯の交差点で、原付は右折レーンに入らず、左端から直進して交差点の向こう側で向きを変え、次の青を待って進む。「中央で待たない右折」という点で、発想はフックターンとほぼ同じ。メルボルンは、それを原付ではなくすべての車に適用している街、と考えると一気に飲み込みやすくなる。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
メルボルンに引っ越してから、実際にフックターンをやる勇気が出るまで10年かかった。やってみたら拍子抜けするくらい簡単なんだけど、とにかく見た目がバカげていて、難しそうに見えるんだよ。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
難しいのは「右に曲がりたいなら、交差点に着く前に左端の車線にいなきゃいけない」と前もって気づくところだけ。そこさえ間に合えば、あとは前の車についていくだけで終わる。

3. 海外の名無しさん
文章で読んで混乱してる人は、今すぐ動画を探したほうがいい。最初は信号を2つ同時に見張らないといけないように読めて、正気の沙汰じゃないと思った。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
動画を見たら、自分が頭の中で想像していたやつよりずっとまともだった。文字だけだと事故の再現説明にしか読めないんだよな。

5. 海外の名無しさん(>>3への返信)
2つ同時に見るわけじゃないよ。左端に停まった時点で、見るのは自分がこれから入っていく道路の信号だけ。順番に切り替わるから、実際に注意を向ける信号は常に1つ。

6. 海外の名無しさん
メルボルンのドライバーは全員、路面電車に「チンチンチン!」と鳴らされた経験があると思う。しかも決まっていちばん人通りの多い場所で起きるから、通行人全員に振り返られるおまけ付き。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
あの音は本当に心臓に悪い。一度鳴らされると、しばらくの間その交差点に近づくたびに思い出してしまう。

8. 海外の名無しさん
オーストラリア人として保証するけど、他州の人間がメルボルンに行くと、だいたいあの交差点で盛大にやらかす。国内でもメルボルンだけの作法なんだ。

9. 海外の名無しさん
誰か図を描いてくれ。ここまでの説明を全部読んだけど、何ひとつ頭に入ってこない。

10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
文章にするとこう。①手前でいちばん左の車線に入って右ウインカーを出す ②青になったら交差点に進入し、曲がらずに左前方まで進んで停まる ③交差する道路の信号が青になったら、目の前の車列と一緒に右へ曲がる。それだけ。

11. 海外の名無しさん
要するに、道路の真ん中で右折待ちをすると路面電車を止めてしまうから、待つ場所を端っこにずらしただけの話なんだよね。理由が分かった瞬間、急に理にかなって見えてくる。

12. 海外の名無しさん
路面電車のない街の人には想像しにくいと思う。このスレの「なんで普通にこうしないの?」という疑問は、答えが全部「路面電車」なんだ。あれが中心部の交通を実質的に仕切ってる。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
それに加えて、安全地帯のない停留所では、電車から降りる乗客のために車が止まらないといけない。乗客がいきなり車道に降りてくる前提の街だから、そもそも運転の感覚が違うんだよ。

14. 海外の名無しさん
日本にも考え方の同じルールがあって、二段階右折という。ただし対象は原付だけで、車は普通に右折する。免許の学科試験でみんな一度はひっかかるやつ。

15. 海外の名無しさん
これ、ニュージャージーのジャグハンドル(左折するのに、いったん右の側道へ出てから曲がる構造)を左右反転させただけでは? 向こうは右側通行だから、鏡に映すとほぼ同じ発想になる気がする。

16. 海外の名無しさん
免許の試験のとき、フックターンが適用される交差点を全部言わされた。教習で市内に入ることはあまりないから、最初は本当に怖かった。慣れれば何ということもないけど、郊外に住んでいる人は今でもこれが理由で市内に車で入りたがらない。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
うちの妻はメルボルン歴20年だけど、生まれが別の州だからいまだに一度もやったことがない。中心部では平気で左折を3回して目的地にたどり着いている。

18. 海外の名無しさん
初めて見たときは「あの車、何やってるんだ?」と思った。でも1週間くらい路面電車の動きを眺めていたら、ああそうなるよな、と勝手に腑に落ちた。

19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
街中を自転車で走ってる人は、実はほぼ毎日これと同じことをやってる。車線を2本またいで右に寄るより、いったん左で待ったほうが安全だからね。

20. 海外の名無しさん
バス専用レーンでも似た形をとる交差点がある。左端のレーンに専用の信号があって、他の方向が全部赤の間に大きく右へ回っていく。車より公共交通と歩行者を優先して設計された交差点って、見ていて普通に気持ちいい。

21. 海外の名無しさん
逆の質問なんだけど、右車線から普通に右折したらどうなるの? それは違反扱いになる?

22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
標識が出ている交差点では違反になる。そして標識のない交差点で勝手にフックターンをやるほうがもっと危ない。「いつでも使っていい裏技」ではないところが、外から見ると余計に分かりにくいんだと思う。

23. 海外の名無しさん
父がメルボルンからブリスベンに引っ越したんだけど、いまだに混んだ交差点でフックターンをやろうとする。母と電話していたら、話の途中で急に「ブリスベンに路面電車はないの!」と叫んでいて笑った。

24. 海外の名無しさん
来月あっちに旅行するから、この話を先に知れて本当に助かった。レンタカーを借りる予定だったので、何も知らずに初日から市内で詰むところだった。

25. 海外の名無しさん(>>24への返信)
中心部だけの話だから、不安なら最初の1日は電車とトラムで移動して、交差点を歩道から観察するといいよ。実際に何台か曲がるのを見てから運転すると、理解の速さが全然違う。

まとめ

右折なのに、いちばん左の車線から始める——メルボルンのフックターンは、一見あべこべなルールに見える。だがその正体は、道路の中央を路面電車が走る街で「中央に停まって待てない」という制約から逆算された、きわめて合理的な解だった。コメント欄では「見た目ほど難しくない」という地元組と「文章では一生理解できないから図を出してくれ」という外野が正面からぶつかり、最後は「路面電車を知らないとピンとこない話」という一点に落ち着いていた。

元ソース: オーストラリア・メルボルンには「フックターン」という独特の交通ルールがある。右折なのに、いちばん左の車線から曲がる

コメント

  1. Reddit名無しさん より:

    日本でも右折したい時に一番左のレーンにはいるなんてところたくさんあるやろ

  2. Reddit名無しさん より:

    二段階右折みたいなもんか