「雷は性別を気にしない、そのとき外にいたのが誰かだけ」米国で落雷により亡くなる人の約8割が男性という統計、海外の見方は…?

「雷は性別を気にしない、そのとき外にいたのが誰かだけ」米国で落雷により亡くなる人の約8割が男性という統計、海外の見方は…? 自然・科学

米国で落雷によって亡くなった人を数えると、約8割が男性です。2006年から2025年までの20年間では、517人のうち415人。海外掲示板では「82%が男性」という数字が話題になりました。とはいえ、雷が男性を選んで落ちているわけではなさそうです。亡くなった人がそのとき何をしていたかを見ると、釣り、ビーチ、ボート、農作業、屋根工事と、屋外の活動がずらりと並びます。

※注:この記事の数字は、とくに断りがない限り米国の統計です。日本の男女別の統計は、今回は確認できませんでした。

今日の知ってた?

⚡ 米国で2006〜2025年に落雷で亡くなった人は517人。うち男性は415人(約80%)、女性は102人だった(全米落雷安全評議会の分析、2026年3月)。

📊 元スレのタイトルにある「82%」は、米国立気象局の担当者が過去に示した数字と一致する。2006〜2012年の238人でも、1995〜2008年の648人でも、男性は82%だった。集計する期間によって79〜82%の幅がある。

🎣 亡くなった人のほぼ3分の2(63%)は余暇の最中だった。活動別で最も多いのは釣りの48人で、ゴルフ(16人)の3倍。

👷 仕事中は19%。農業・牧畜、屋根工事、建設が多く、仕事中に亡くなった人の91%が男性だった。

🏃 分析は男性が多い理由について、危険な状況にいることが多い、避難が遅れる、といった「考えられる説明」を挙げ、行動の違いによるものとまとめている。

背景:「落雷で亡くなる人の約8割が男性」という数字とは

米国では、国立気象局(NWS)と全米落雷安全評議会(National Lightning Safety Council)が、落雷による死者を1件ずつ記録して公開しています。2006年以降は、亡くなった人の年齢や性別に加えて「何をしていたか」まで分かる形で集められており、落雷安全の専門家ジョン・ジェンセニアス氏が、この記録をもとにした分析を繰り返し更新してきました。

最新の分析(2026年3月)によると、2006〜2025年の20年間に亡くなったのは517人。年平均でおよそ26人です。男性は415人で約80%。年ごとに見ると、最も低い2015年で62%、最も高い2017年で94%と幅はありますが、男性が多数を占める傾向は毎年ほぼ変わらないといいます。

では、元スレのタイトルにある「82%」はどこから来たのか。投稿した人がどの資料を見たのかは分かりませんが、同じ数字は過去に2度出てきます。ひとつは2013年に米海洋大気庁(NOAA)が発表した分析で、2006〜2012年の238人のうち82%が男性。もうひとつは2009年に米科学誌『ポピュラー・サイエンス』が、当時気象局にいたジェンセニアス氏の話として伝えたもので、1995〜2008年の648人のうち82%でした。その後の分析では、2006〜2013年が81%(261人)、2006〜2019年が79%(418人)。どの期間を取っても、おおむね8割前後に収まっています。

なお、これは「亡くなった人」の内訳です。米疾病対策センター(CDC)によると、雷に打たれた人の約9割は命を取りとめています。

もう少し詳しく

「雷といえばゴルフ場」は思い込みだった。活動別に見ると、最も多いのは釣りの48人。以下、ビーチ32人、ボート26人、農業・牧畜24人、キャンプ23人、屋根工事21人と続き、ゴルフは16人、サッカーは14人です。分析は、ゴルファーが最も多いというかつての通説を「神話」だとしています。NOAAの2013年の発表では、2001年に始めた啓発活動のあと、ゴルフ場での落雷による死者は75%減ったとされています。

なぜ釣りやボートが多いのか。分析が理由として挙げているのは、開けた場所にいること、波やエンジンの音で雷鳴が聞こえにくいこと、安全な場所まで戻るのに時間がかかることです。なお、この集計は「雷に打たれた瞬間にしていたこと」ではなく、「危険な状況に身を置くもとになった活動」で分けています。釣りを終えて車へ歩いている途中だった場合も、「釣り」に数えます。

男性の割合は、していたことで変わる。仕事中に亡くなった人では91%、スポーツでは89%、釣りやボートなど水辺の活動では83%が男性でした。一方、庭仕事やゴミ出し、車との行き来といった日常の用事の最中では66%。それでも男性のほうが多いのですが、女性の割合がいちばん高くなるのがこの分類です。

なぜ男性が多いのか。分析は断定を避け、「考えられる説明」として次のようなものを挙げています。雷の危険を十分に知らない。危険な状況にいることが多い。雷のために予定を変えるのを嫌がる。安全な場所にすぐ行けない状況にいる。危険が迫ってもすぐに動かない。あるいは、その組み合わせ。そのうえで「行動のために、男性は雷に打たれる危険が高い」とまとめています。ジェンセニアス氏は2009年の取材にも、「雷雨のとき、男性のほうが危険を冒す」と答えていました。

「打たれやすい」と「亡くなった人に多い」は同じではない。CDCは「男性は女性の4倍、雷に打たれやすい」と書いています。ただ、ここまで見てきた分析は亡くなった人を数えたもので、雷雨の中に同じ時間いたときの危険を男女で比べたものではありません。コメント欄でも、この違いを指摘する声がありました。

夏の週末、あと数歩のところで。死者の72%以上は6〜8月に集中し、7月だけで年間の3分の1近くを占めます。曜日では土曜が最多です。報道をもとにした分析によると、犠牲者の多くは避難に向かう途中か、安全な場所まであと数歩のところで雷に打たれていました。安全な場所が近くにあったのに、動き出すのが遅かった例が多い、というのが分析の見立てです。

日本ではどうか。日本の落雷による死者の男女別の統計は、今回は確認できませんでした。気象庁は、鉄筋コンクリートの建物や自動車、バス、列車の中を比較的安全な場所として挙げ、高い木の近くは危険なので、幹や枝葉から最低でも2m以上離れるよう案内しています。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
そもそも、屋外で長い時間を過ごさなきゃいけない仕事に就いてるのは、男のほうがずっと多い。造園とか屋根工事とか。雷雨のときに外にいる人数が違うんだから、そりゃ偏るよ。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
いやいや、俺たち男がしょっちゅう凧に鍵をくくりつけて、雷雲に向かって揚げたりしてるからだろ。

※ 18世紀のアメリカの政治家・科学者ベンジャミン・フランクリンが、1752年に雷雲の下で鍵を付けた凧を揚げ、雷が電気であることを確かめたとされる有名な実験を踏まえた冗談。詳しい様子は15年後に別の科学者が書いた本で伝わったもので、正確な日付や、本当に行われたのかどうかには異論もある。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
多くのネット民と同じく、私も相関と因果の違いを理解する気がない。したがって、Y染色体が雷を引き寄せているのだと信じることにする。

4. 海外の名無しさん(>>1への返信)
男のほうが平均して背が高い、ってのもあるんじゃないかな。ワニよりキリンのほうが、雷に打たれる割合が高そうなのと同じ理屈で。

5. 海外の名無しさん
答えは簡単。ゼウスが、きれいな女性をみんな自分のものにしておきたいからだよ。雷を落とす相手はちゃんと選んでるんだ。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
どうかな。ギリシャ神話を読むかぎり、ゼウスは男のほうもいける口だぞ。安心するのはまだ早い。

7. 海外の名無しさん(>>5への返信)
うちの妻にも、妻が先週森で拾ってきたしゃべる白鳥にも、ゼウスは絶対に近づけさせないからな。

※ ゼウスはギリシャ神話の主神で、雷を武器にする。白鳥に姿を変えてスパルタ王妃レダに近づいた話や、美少年ガニュメデスをさらって神々の給仕にした話が知られている。

8. 海外の名無しさん
「男は女より雷に打たれやすい」わけじゃない。「雷に打たれた人は、男であることが多い」んだ。この2つは似ているようで、まったく別のことを言っている。雷は性別なんて気にしない。そのとき外にいたのが誰か、それだけだよ。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
これがいちばん大事な指摘だと思う。本当に「打たれやすさ」を比べたいなら、雷雨のときに屋外にいた時間あたりで比べないといけない。亡くなった人の内訳だけじゃ、そこまでは分からないんだよね。

10. 海外の名無しさん
単純な話だと思う。雷に打たれやすいのは開けた野原みたいな場所で、そういう場所にいる時間が長いのは、女より男なんだから。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
ついさっき、夜の野原を気持ちよくぶらついて帰ってきたところだ。仕事の前にひと眠りするよ。

12. 海外の名無しさん
雷が鳴りだしたときの女「うわ、家にいよう。雷に打たれたくないし」
雷が鳴りだしたときの男「みんな心配しすぎなんだよ。当たる確率なんて、たかが知れてるだろ」
確率「(急上昇)」

13. 海外の名無しさん
そりゃそうだよ。雷が鳴ってるのにわざわざ外に出て、「おお、雷だ、すげえ」ってやるのは誰か。男だ。実際にやったことのある男として言わせてもらう。

14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
分かる。雷雨の真っ最中に丘を登ってみたりしながら、なぜか「自分には当たらない」と思い込んでるんだよな、俺たち。自分もやったことがある。

15. 海外の名無しさん
頭の上で稲妻が走りまくってる浜辺で、4メートル半はある釣り竿がずらっと立ち並んだ真下にいたことのある男としては、まったく驚かない。

16. 海外の名無しさん
釣りとゴルフがかなり効いてそうだな。実際のところ、ゴルフ場で雷に打たれた人ってどのくらいいるんだろう。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
そう聞かれたら、答えはこれしかない。「私なら続けますね。本降りになるのは、まだ当分先でしょう」

※ 1980年の米コメディ映画『ボールズ・ボールズ』(原題:Caddyshack)の台詞。雷雨の中でもプレーをやめたがらない聖職者の客に、キャディーを務めるゴルフ場の整備係(ビル・マーレイ)がこう声をかける。映画の中で、客はこのあと雷に打たれる。

18. 海外の名無しさん(>>16への返信)
気になって調べてみた。米国の集計だと、2006〜2025年の20年間でいちばん多いのは釣りの48人で、ゴルフは16人。釣りが3倍だった。「雷といえばゴルフ場」ってイメージは、もう当てはまらないらしい。

19. 海外の名無しさん
だって男って、ハリケーンのど真ん中で星条旗を掲げて、スレイヤーを聴きながら外に突っ立ってたりするだろ。そういうことだよ。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
そんなことをしたいと思ったことは、人生で一度もないな。ばかげてる。だって、エクソダスのほうがずっといいバンドだろ。

※ スレイヤーは米国のスラッシュメタル(速くて激しいヘヴィメタル)のバンド。2016年にハリケーンがフロリダ州に接近した際、暴風雨の中で星条旗を掲げ、スレイヤーの曲に合わせて頭を振る男性の動画が話題になった。エクソダスも同じジャンルの米国のバンド。

21. 海外の名無しさん
これはちょっと信じがたい。「男は、女性より雷に打たれることのほうが多い」だって? 雷に打たれた男なんてひと握りだけど、女性にひっぱたかれた男なら、数えきれないほど見てきたぞ。

※ 元スレのタイトルは、英語では「男性は、女性に叩かれるよりも雷に打たれることのほうが多い」とも読める。それを踏まえた冗談。

22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
だから俺たちは、迷わず雷のほうを選ぶんだよ。

※ 「森で出会うなら、見知らぬ男と熊のどちらがいいか」という問いに「熊を選ぶ」と答える女性が多い、と2024年にSNSで話題になった。その言い回しのもじりとみられる。

23. 海外の名無しさん
もっとすごいのがあるぞ。ヘビに噛まれる場所は男女で違う、って話を聞いたことある? 女性は足首や足で、男は手と顔なんだってさ。

※ よく引き合いに出される話。米アリゾナ州のガラガラヘビによる咬傷を取り上げた毒の専門医の解説では、手や指を噛まれるのは男性に偏り、足を噛まれる例は男女でほぼ同じ傾向だったとされる。「顔」まで含めた、この対比どおりの統計は確認できなかった。

24. 海外の名無しさん(>>23への返信)
だから前から言ってるんだ。男は、ヘビだらけの場所を逆立ちで歩くのをいいかげんやめるべきだって。

25. 海外の名無しさん(>>23への返信)
雷にヘビに……女性のほうが長生きなのには、ちゃんと理由があるってことだね。まあ、それだけの話だけど。

まとめ

米国で落雷によって亡くなる人の約8割は男性です。分析が理由として挙げているのは行動の違いで、釣りや屋外の仕事など雷雨のときに外にいる機会の多さと、避難の遅れでした。コメント欄はゼウスや凧の冗談でにぎわう一方、「雷は性別を気にしない、そのとき外にいたのが誰かだけ」という冷静な指摘も出ていました。雷鳴が聞こえたら、竿をたたんで早めに建物や車の中へ。

元ソース: 今日知った話:男性は女性より雷に打たれることが多い。落雷で亡くなった人の82%は男性だった

コメント

  1. Reddit名無しさん says:

    釣りか
    アメリカだとボートで湖沼の真ん中まで出ているイメージあるから逃げ遅れると聞いてもなるほどってなっちゃうね

  2. Reddit名無しさん says:

    日本でも釣り人が雷に撃たれたとかよく聞くしな
    男の方が天候が悪い時に外に出てる率が高いだけに
    この手の被害はだいたい男の比率が高くなると思う

  3. Reddit名無しさん says:

    畑や船が心配で見に行っちゃうのは高確率で爺さん
    高波にはしゃいでジャンプで避けるごっこするのは男子
    比率が偏るのも仕方ないと思う