寝ているあいだに家のどこかで火が出ても、焦げくさい匂いで自然に目が覚める——なんとなく、そう思っている人は多いと思う。ところが消防機関とブラウン大学が行った実験では、眠っている被験者に強い匂いを嗅がせても、その大半は目を覚まさなかったと報告されている。匂いは、寝ている人を起こす合図としてはあてにならないらしい。
※注:ここでの「匂いで起きない」は、あくまで実験で報告された傾向の話であり、個人差はある。ただし対策を考えるときは「起きないほうに賭ける」のが安全側の判断になる。
今日の知ってた?
🚨 夜の火事では、煙の匂いで目が覚めるとは限らない。消防機関とブラウン大学の実験では、眠っている被験者の大半は、強い匂いを嗅がせても目を覚まさなかったと報告されている。だから住宅用の火災警報器は、匂いではなく音で知らせるようにできている。
背景:起こしてくれるのは匂いではなく音
この話が怖いのは、多くの人が持っている前提を静かにひっくり返してくるところだ。「火事になったら煙くて目が覚めるだろう」という感覚は、たいていの人が疑わずに持っている。けれど実験で確かめてみると、眠っている人は強い匂いを嗅がされてもそのまま眠り続けた——というのが、今回の元になっている話である。
なぜそうなるのかについては、睡眠中は匂いの刺激に対する反応が鈍くなるためと説明されることが多い。ただし、その仕組みが細部まで確定しているわけではないので、ここでは「そう説明されている」以上のことは書かないでおく。大事なのは理屈のほうではなく、結果として匂いは警報の役目を果たさないという一点だ。
逆に言えば、これは住宅用火災警報器がなぜ「音を出す機械」なのかという説明にもなっている。匂いを感じ取るのは機械の仕事で、人間に伝える手段は音でなければ届かない。天井についているあの丸い機械は、人間の鼻が寝ているあいだ頼りにならないことを前提に設計されている、と考えると見え方が変わってくる。
もう少し詳しく
煙は炎より先に来る。火事で危ないのは炎そのものより煙のほうだ、というのは繰り返し言われていることである。煙には一酸化炭素をはじめとする有毒なガスが含まれていて、吸い込むと体より先に判断力のほうが鈍る、と一般に説明されている。しかもそれが、こちらが眠っているあいだに進む。気づいたときには自力で動くのが難しくなっている、という順番になりうるのが、この話のいちばん厄介なところだ。
置く場所は「寝ている部屋」と「そこへ通じる道」。各国の基準に共通しているのは、寝室そのものと、寝室へ通じる廊下や階段に置くという考え方である。火元から遠い部屋で寝ている人ほど気づくのが遅れるので、複数の警報器が連動して一斉に鳴るタイプが勧められることが多い。台所で鳴ったら二階の寝室でも同時に鳴る、という仕組みだ。
そして、電池。警報器がいちばん役に立たなくなるのは、壊れたときではなく電池が切れたときである。アメリカでは地域の消防署が住宅用の警報器や電池を無償で配ったり、希望者の家に取り付けに来てくれたりする取り組みが広く行われている。それだけ「付いているのに動かない」が多いということでもある。
日本でも設置は義務になっている。日本でも住宅用の火災警報器の設置は法律で義務づけられている。ただし、どの部屋に付けるかといった細かい基準は自治体によって違うところがあるので、正確なところは地元の消防のページで確認してほしい。本体そのものにも寿命があり、おおむね10年を目安に本体ごと交換するよう案内されている。この記事を読み終えたら、家の警報器のボタンを一度押して、鳴るかどうかだけ確かめてみてほしい。それがこの豆知識のいちばん実用的な使い道だと思う。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
だからうちは、各階と寝室のドアの外に「大きな音を出す機械」を付けている。匂いで気づける保証がないなら、音で叩き起こしてもらうしかない。そして音のほうは、ちゃんと効く。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
うちも去年、全部が連動するタイプに替えた。台所で鳴ったら二階の寝室でも同時に鳴る。火元から一番遠い部屋で寝ている人ほど気づくのが遅れるので、これは効くと思う。
3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
連動タイプ、電池式なら工事なしで置けるものもある。うちは寝室と階段の上に置いて、あとは年に一度ボタンを押して鳴るか確かめるだけにしている。手間としてはそれで終わりだ。
4. 海外の名無しさん
人類は何十万年も焚き火のそばで寝てきたわけで、煙の匂いくらいで飛び起きていたら夜がもたなかったんだと思う。慣れる方向に進んだと考えると、なんとなく筋は通る。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
その説明は好きだけど、同時にかなり怖い。焚き火のそばで寝ていた頃に都合が良かった仕組みが、壁と天井に囲まれた家の中ではそのまま不利に働いている、ということになるので。
6. 海外の名無しさん
煙感知器を寝室のそばに付けろと決まりで定められているのには、ちゃんと理由があったわけだ。天井に何となく付いている物としか思っていなかった自分が恥ずかしくなってきた。
7. 海外の名無しさん
一階の台所から火が出たことがある。助かったのは5歳の息子が起こしてくれたからで、家の中は煙でいっぱいだったのに、自分はまったく目を覚まさなかった。今思い出しても背筋が冷える。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
これがこの話のいちばん怖いところだと思う。「煙かったら目が覚める」を前提に暮らしている人は多いけど、実際には家中が煙だらけでも眠っていられる。無事で本当に良かったです。
9. 海外の名無しさん
いや、自分は強い匂いならちゃんと起きるぞ。犬が午前3時に寝室でやらかしたときは、あの臭いで一瞬で目が覚めた。あれで起きられるなら煙でもいけるのでは……と思ったが、たぶん別の話なんだろうな。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
うちの犬も同じことをした。ただあれは「目が覚めた」というより「夢の内容が急に変わって、その勢いで起きた」に近かった。匂いによっても、人によっても、かなりばらつきがある気がする。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
個人差の話でいうと、二軒先で料理している匂いで起きる人もいれば、警報器が真横で鳴っていても寝ている人もいる。自分がどっち側なのかは火事の夜まで分からないのが厄介だ。
12. 海外の名無しさん
火災警報器が鳴りっぱなしなのに寝過ごしたことが一度ある。家族には呆れられつつ感心もされたけど、自分としては本気で怖い。音でも起きないなら、いったい何なら起きるんだ。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
小さい子どもは音でも起きないことがある、というのは消防の講習でも言われた。だから廊下に一つだけでなく、寝ている部屋の中にも置くのが勧められているらしい。
14. 海外の名無しさん
学生の頃、何人かで一軒家を借りていた。ある晩うとうとしながら「なんだかキャンドルみたいないい匂いがするな、素敵だ」と思っていたら、ルームメイトの彼女が部屋に飛び込んできて「向かいの家が燃えてる!」と叫んだ。
15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
「素敵だ」で止まっているのが本当に怖い。煙の匂いって、遠くから薄く漂ってくるときは普通にいい匂いなんだよな。焚き火とか暖炉とか、そっち側の記憶に繋がってしまう。
16. 海外の名無しさん
電球の上でプラスチックが溶けていたことがある。すぐ隣に座っていたのに、まったく気づかなかった。姉が駆け込んできて「何か焦げてる!」と叫ぶまで普通に過ごしていた。起きていてこれなので、寝ていたら無理だ。
17. 海外の名無しさん
その一方で自分は、ルームメイトが夜食にブロッコリーをレンジにかけただけで真夜中に飛び起きたことがある。あの匂いには反応するのに火事には反応しないなら、鼻の優先順位はどうなっているんだ。
18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
ブロッコリーで飛び起きる鼻、性能が高いのか低いのか判断に困る。少なくとも危険を知らせる用途には向いていなさそうだ。
19. 海外の名無しさん
消防の講習で言われたのは、仮に煙で目が覚めたとしても、そこから支度をする余裕はほとんど残っていないということ。時間の数字は条件で大きく変わるから覚えなくていい、とにかく確かめに行かずに外へ出ろ、と念を押された。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
「確かめに行かない」は本当に大事だと思う。煙の中を戻って原因を見に行ってしまう人がわりといるらしい。煙には一酸化炭素のような有毒なガスが混ざっていて、吸うと判断力のほうから先に鈍る、と説明された。
21. 海外の名無しさん
匂いでは起きなくても、熱とか、部屋の温度が急に上がる感じでは起きるんじゃないかと思っていた。ただ、それで気づく頃にはもう手遅れという話でもあるので、あまり期待しないほうがよさそうだ。
22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
そこまで来ていたら逃げ道も塞がっている可能性が高い。結局、まだ間に合う段階で知らせてくれるのは音だけ、という結論に戻ってくる。
23. 海外の名無しさん
警報器の電池は、配線式であっても毎年替えてほしい。うちはそれで命が助かった。一年で一番寒い日の午前1時20分に鳴って、家は全焼したけれど、妻も子どもたちも犬も自分も全員そとへ出られた。それ以外はどうでもいい。
24. 海外の名無しさん(>>23への返信)
「それ以外はどうでもいい」に全部入っている。家は建て直せるけれど、そうでないものは戻らない。書いてくれてありがとう、今夜うちのボタンを押してくる。
25. 海外の名無しさん
電池が切れかけたときの「ピッ」という音だけは、なぜか必ず午前3時に鳴り始める。あれで叩き起こされるくらいなら、日曜の昼間に自分から点検しておいたほうが精神衛生上いい。
まとめ
眠っているあいだに火が出ても、煙の匂いで目が覚めるとは限らない。消防機関とブラウン大学の実験では、強い匂いを嗅がせても被験者の大半は目を覚まさなかったと報告されている。だから住宅用の火災警報器は、匂いではなく音で知らせる作りになっている。コメント欄も「焚き火のそばで寝てきたからでは」という納得から始まり、家中が煙だらけでも眠っていた人、警報器が鳴っていても起きなかった人の話が並び、最後は「電池を替えていたから家族全員助かった」という一行に落ち着いた。日本でも住宅用火災警報器の設置は義務づけられている。読み終えたら、家の一つを押して鳴るかどうかだけ確かめてほしい。
元スレッド: 夜に家が火事になっても目が覚めないことがある。眠っている脳は、煙の匂いに反応しないことがあるからだ。消防機関とブラウン大学の実験では、強い匂いを嗅がせても被験者の大半は目を覚まさなかった

コメント