「ギネスが認定している最も長いカットシーンは27分」…『メタルギアソリッド4』の”71分のムービー”は1本ではなかった、知ってた?

「ギネスが認定している最も長いカットシーンは27分」…『メタルギアソリッド4』の"71分のムービー"は1本ではなかった、知ってた? 音楽・エンタメ

「『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』には71分ぶっ通しのカットシーン(操作できないムービー場面)があり、ゲーム史上最長としてギネス世界記録に載っている」——海外掲示板でそんな豆知識が話題になりました。ところがギネスの記録ページを開くと、認定された長さは「27分」。では71分とは何なのか。夕飯に呼ばれても1時間以上テレビの前を動けなかった、という思い出話と一緒に確かめました。

※注:この記事では、エピローグの中身など、物語の結末には触れていません。

※注:元スレッドのタイトルは「71分の単一の連続したカットシーン」としていますが、ギネスの記録ページで単一のカットシーンとして最長とされているのは27分です。71分は、終盤で複数のカットシーンが続けて流れる長さとして書き添えられています。

今日の知ってた?

🎮 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』(コナミ、2008年6月12日発売、PlayStation 3)は、ギネス世界記録の「ビデオゲームで最も長いカットシーン」の保持者として登録されている。

⏱️ 記録として認定されている長さは27分。これは単一のカットシーンとしての数字。

🎬 よく知られた71分は、ゲームの終盤で複数のカットシーンが続けて流れる長さ。ギネスの同じページに「最も長いカットシーンの連続」として書き添えられている。

📖 この記録は「ギネス世界記録 ゲーマーズエディション」2011年版に掲載された。

📼 元スレッドの「カットシーンは合計8時間超」は、ギネスのページには載っていない数字。発売前に英国の映像審査機関が公表した本作の「総再生時間」は545分47秒(9時間5分47秒)だった。

背景:『メタルギアソリッド4』とムービーの長さ

『メタルギアソリッド4』(以下『MGS4』)は、小島秀夫監督が手がけてきたステルスアクション『メタルギアソリッド』シリーズの一作で、主人公ソリッド・スネークの物語を完結させる作品として作られました。開発は小島プロダクション、発売はコナミ。2008年6月12日、PlayStation 3専用ソフトとして全世界で同時に発売されています。ゲーム誌ファミ通のクロスレビューで40点満点を取るなど評価は高く、その一方で、当時から「ムービーが長すぎる」という声が付いて回りました。ある海外レビューは、カットシーンが「ゲームの中身のおよそ半分」を占めると見積もっています。

長らくPlayStation 3でしか遊べない作品でしたが、2026年8月27日発売の『メタルギアソリッド: マスターコレクション Vol.2』に収録され、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2、Steamでも遊べるようになりました。18年越しの初移植です。元スレッドにも「最近はじめて遊んだ」「今日ちょうど遊んでいた」という書き込みがあり、いま初めてあの長さを体験している人と、2008年に体験した人とが入り混じっていました。

もう少し詳しく

ギネスが認めているのは「27分」。ギネス世界記録の公式サイトには、「ビデオゲームで最も長いカットシーン」という記録のページがあります。保持者は『MGS4』、長さは27分。71分という数字が出てくるのは、その説明文の続きです。「最も長いカットシーンの連続も『MGS4』のもの。ゲームのクライマックスで、物語が終わったあとの出来事を説明するために、71分ぶんのカットシーンがつなげられている」という趣旨のことが書かれています。つまり71分は1本のムービーの長さではなく、何本かが続けて流れる長さでした。海外で広まっている「71分の単一のカットシーン」という言い方は、この2つの数字が混ざったものです。元スレッドにも「リンク先の記事、27分と書いてあるのに、そのあと71分とも書いてある。どういうこと?」という書き込みがありました。

「合計8時間超」という数字。カットシーンの合計時間は、ギネスのページには書かれていません。手がかりになるのは、発売のおよそ2か月前、2008年4月に英国の映像審査機関BBFC(全英映像等級審査機構)が公表した審査結果です。本作は「15歳以上」に区分され、あわせて記載された「総再生時間」は545分47秒、つまり9時間5分47秒でした。元スレッドには「全ムービーをつなげた動画を探したら8時間あった」という人もいます。8時間から9時間という規模は、どの数字を見ても大きくは変わりません。

発売前には「90分」の噂もあった。2008年5月、英国のゲーム誌が「90分に迫るカットシーンがある」と報じ、発売を前に話題になりました。これに対して小島プロダクションのライアン・ペイトン氏は、米ゲームサイトKotakuに「『MGS4』に90分のカットシーンはない。エンディングは長いが、90分はひどい誇張だ」と答えています。同じころ、コナミが発売前のレビュアーに、カットシーンの長さやインストール時間を明かさないよう求めていたとも報じられました。米国のゲーム誌Electronic Gaming Monthlyは、この制限を理由に採点つきのレビューをいったん見送り、座談会形式の記事を載せています。フタを開けてみれば、71分でも十分に長かったわけです。

長いけれど、一時停止はできる。『MGS4』では、ムービーの途中で一時停止ができるようになりました。当時のレビューでも、この機能は歓迎されています。元スレッドでも「一時停止はできるの?」という質問が何度も出ていて、遊んだ人からは「やっと一時停止できるようになった」という書き込みもありました。ちなみにPlayStation 3版では、ゲームの開始時と各章の始めにデータのインストールが入りました。ペイトン氏の当時の説明では、最初が約8分、章の合間が2〜3分ずつです。

いまも「世界一」なのか。ギネスの公式サイトには、2026年10月の時点でも『MGS4』が記録の保持者として載っています。ただし、この記録が本に載ったのは2011年版のゲーマーズエディションです。その後、海外のゲームメディアがまとめた「長いカットシーン」の一覧では、単一のムービーとして、『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-』(2009年)の約46分や、同じ小島監督の『デス・ストランディング』(2019年)の約31分が、27分より長いものとして挙げられています。元スレッドには「記録はもう『デス・ストランディング』に抜かれた」という書き込みもありましたが、ギネスがそう認定したという情報は確認できませんでした。一方、何本もつながって71分という「連続」を上回る例は、これらの一覧には見当たりません。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
「このムービーをひとつ見たら寝よう」と思ったのを覚えてる。気づいたら寝る時間をとっくに過ぎていて、ヘトヘトになってた。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
2008年に初めてクリアしたときのことは一生忘れない。最後のムービーが始まったところで、母親に「夕飯よ」と呼ばれたんだ。「すぐ行く」と返事して、冷めきったスパゲッティを食べたのは1時間以上あとだった。

3. 海外の名無しさん
あのムービーのあいだ、ずっとトイレを我慢してた。一時停止しようとしてボタンを押したら、ムービーごと飛ばしてしまうんじゃないかと怖くて。『MGS4』と『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の長尺版のせいで、膀胱に一生もののダメージを負った気がする。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
小島監督のせいで膀胱炎になったので、治療費を請求させてほしい。

5. 海外の名無しさん(>>3への返信)
安心してくれ、『MGS4』はムービーを一時停止できる。この作品でやっとできるようになったんだよ。あの夜の君に教えてあげたかった。

6. 海外の名無しさん
リンク先の記事、最初に27分って書いてあるのに、そのあと71分とも書いてある。結局どっちなの?

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
1本のムービーとして最長なのが27分。71分のほうは、終盤で何本かのムービーが続けて流れる、その合計の長さだよ。記録として載ってる数字は27分のほう。スレの見出しの「71分の単一のムービー」は、その2つが混ざってるんだ。

8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
何本かに分かれてるってことは、途中でやめて続きは明日、ってできるの? 71分は平日の夜にはきついぞ。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
ムービーは一時停止できるから、そのまま席を立つのは大丈夫。続きを明日に回せたのかどうかは、正直もう覚えてないな。あの夜は、途中でやめようなんて一度も思わなかったから。

10. 海外の名無しさん
最近はじめて遊んだ。ミッションをひとつ終えると、ムービーが20分、任務の説明が20分、導入が10分、自分で操作できるのが2分、そしてまたムービー。あの評判は、何ひとつ大げさじゃなかった。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
今日ちょうど遊んでたところだよ。ムービーが終わって1メートル半くらい歩いたらエレベーターの穴に落ちて、そこから出たとたんに次のムービーが始まる場面がある。それでもシリーズのファンにはたまらない出来なんだけどね。

12. 海外の名無しさん
71分のムービーって、それはもう映画だろ。ラスボスを倒したご褒美が、ディズニーの『リロ・アンド・スティッチ2』の本編より3分長いムービーなんだぞ。ゲームを買ったはずなのに、20分も見てたら「あれ、自分はいつ遊ぶんだ?」ってなる。そもそも面白いの?

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
小島監督は、人を楽しませる感覚は抜群なのに、何が重要で何がそうでないかの強弱をつける感覚がたぶんゼロなんだ。起きることすべてが最初から最後まで全力。しかもその8割は、誰かが固有名詞の意味を尋ねているか、説明しているかのどちらかだよ。

14. 海外の名無しさん(>>12への返信)
あれはエピローグで、20年続いたシリーズ全体の締めくくりなんだよ。とんでもない熱量が込められていて、ファンにとっては最高の時間。興味がなければ飛ばして、あとで動画で確かめてもいい。ただ、早送りしないほうがいい体験って、人生でそう何度もあるわけじゃないと思う。

15. 海外の名無しさん
全部見たよ。7歳のときに『メタルギアソリッド』の1作目を手に入れて、数えきれないくらい遊んだ。『MGS4』は限定版を予約して、発売日の深夜販売に並んで、3日間それしかしなかった。あの最後のムービーは、子どものころからずっと一緒だったシリーズへの、映画1本ぶんの長いお別れだったんだ。

16. 海外の名無しさん
初回のクリアは16時間だった。あとで全ムービーをつなげた動画を探してみたら、長さは8時間。つまり遊んでたのが8時間、見てたのが8時間ってことになる。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
自分は発売日に買って、クリアまで19時間くらい。そのまま2周目を始めて、ムービーを全部飛ばしたら9時間ちょっとで終わった。だいたい半分は見てる時間だったわけだ。

18. 海外の名無しさん
『キングダム ハーツIII』は、体感40分のムービーとムービーのあいだに廊下を1本はさむことで、この記録をうまくすり抜けてるよな。

19. 海外の名無しさん
『ファイナルファンタジーXIV』を思い出した。71分にはほど遠いけど、あっちは長いムービーが続く場面の前に、腰を据えて見る準備はいいかと確認を出してくれるんだよ。あれは本当に助かる。

20. 海外の名無しさん
『ゼノブレイド3』の5話の終わりから6話にかけても、体感で2時間近くあった。始まって1時間くらいのところに自分で操作するボス戦がはさまるから、記録の対象にはならないんだろうけど。深夜に「もう少しでキリがいい」と思って見始めて、気づいたら午前2時。後悔はしてない。

21. 海外の名無しさん
この記録、もう抜かれたって聞いたぞ。2019年に『デス・ストランディング』が更新して、去年はその続編がまた塗り替えたとか。どれも小島監督の作品だけどね。

22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
ギネスの公式サイトを見てきたけど、載ってるのはいまも『MGS4』だったよ。『デス・ストランディング』の終盤が、ほとんど1本の長いムービーみたいだったのは確かだけどね。あっちは途中に自分で歩く場面が少しずつはさまるから、数え方が別なんだと思う。

23. 海外の名無しさん
当時はムービーの長さなんて気にならなかったな。それより覚えてるのは、章の合間にデータをインストールしているあいだ、スネークが延々とタバコを吸ってる画面のほうだよ。

24. 海外の名無しさん
伝説的なシリーズの完結編としては、文句なしに素晴らしいと思う。でも1本のゲームとして見ると、そこまで出来がいいとは言えない。ムービーはさすがにやりすぎだし、シリーズの大ファンじゃなかったら、途中で嫌になってたかもしれない。

25. 海外の名無しさん
『メタルギアソリッド』は映画シリーズとしてかなり珍しいんだよ。ときどき思い出したように主人公を操作させてくれて、ちゃんとボス戦まで付いてくるんだから。

まとめ

ギネスが認定している「最も長いカットシーン」は27分で、71分は終盤に何本かが続けて流れる長さ——広まっている「71分の単一のムービー」は、2つの数字が混ざったものでした。コメント欄には、寝不足や冷めた夕飯の思い出話、「それはもう映画だ」という呆れ、「シリーズへの長いお別れだった」という擁護が入り混じっています。18年たっても語りたくなる長さだった、という点だけは一致していました。

元ソース: 『メタルギアソリッド4』(2008年)は、ゲーム史上最長のカットシーンの世界記録を持っている。71分の単一の連続したカットシーンがあり、カットシーンの合計は8時間を超える

コメント