1667年6月15日、フランスである手術が行われた。記録に残る限り「世界初の成功した人間への輸血」とされる出来事だが、入れられたのは人の血ではなく、なんと子羊の血だった。原因不明の高熱に2か月も苦しんでいた15歳の少年が、その患者だったという。
今日の知ってた?
📏 1667年6月15日、ルイ14世の侍医ジャン=バティスト・ドニが、原因不明の高熱に苦しむ15歳の少年に約340ml(12オンス)の子羊の血を輸血した。これが記録に残る世界初の「成功した」人体輸血とされる。当時は血液型もABO式もまったく知られていなかった。
背景:血液型がまだ「ない」時代だった
現代の私たちはA・B・O・ABといった血液型を当たり前のように知っているが、それらが発見されたのは20世紀に入ってから。1900年ごろにオーストリアの医師カール・ラントシュタイナーがABO式血液型を突き止めるまで、人類は「血は混ぜても平気なのか」すら分かっていなかった。
17世紀の医学では、病気は体内の「体液のバランスの乱れ」で起こると考えられていた。だから治療といえば、瀉血(血を抜くこと)や、ヒルに血を吸わせる方法が主流。この少年も、すでに床屋外科医にヒルで20回も血を抜かれていたが、まったく効かなかったという。そこで逆転の発想として「新しい血を入れてみよう」となったわけだ。動物の血を人に入れる異種輸血が、真顔で試みられた時代だった。
もう少し詳しく
少年はなぜか助かった。輸血の翌朝、少年は意識がはっきりして、病もすっかり治ったように見えたと記録されている。ドニは続けて中年の肉屋にも輸血を行い、こちらも死なずに元気だった。ただし現代の研究者の見立てでは、これは医学的成功というより幸運だった可能性が高い。入れた血の量がごく少なかったため、深刻な拒絶反応が起きなかった、というのが有力な説だ。
その後、輸血は禁止された。幸運は長く続かなかった。ドニのその後の異種輸血は激しい溶血性ショックと死者を招き、アントワーヌ・モロワという男性は3回目の輸血の翌日に亡くなった。この一件は裁判沙汰になり、最終的にフランス議会とローマ教皇庁が輸血を全面的に禁止。人体輸血が再び医学の表舞台に戻るのは、血液型が発見される20世紀まで待つことになる。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
肝心の「で、その少年はどうなったの?」が綺麗に書かれてなくて笑った。一番気になるところでしょそれ。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
記録によると「翌朝には意識もはっきりして、病が治ったように見えた」らしいよ。一応ハッピーエンド…なのか?
3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
まあ確実に言えるのは、その少年は今は生きてないってことだな。400歳近いことになるし。
4. 海外の名無しさん
正直、この幸運は長くは続かなかった。ドニのその後の異種輸血は激しい溶血性ショックと死者を出して、数年後には議会と教皇が輸血そのものを禁止してる。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
最初の医療用インスリンも牛や豚から取ってて、致命的なアレルギーを起こす人もいたんだよね。でも糖尿病は当時ほぼ死刑宣告だったから、リスクとリターンの天秤が今とは全然違った。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
豚は人間とけっこう似てるからインスリンの相性は良かったらしい。ただ集めるのが恐ろしく非効率だったとか。
7. 海外の名無しさん
そもそも「成功」って言っていいのか? 手術自体はやり遂げたかもしれないけど、成功って患者が生き延びることを言うのでは。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
いや少年はちゃんと生き延びたって書いてあるだろ、何の話をしてるんだ。
9. 海外の名無しさん
正直、入れた血の量がめちゃくちゃ少なかったから免疫が大暴れしなかっただけ説。ちゃんと「成功」してたら逆に死んでた、というのが皮肉すぎる。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
これだよね。中途半端だったから助かったという。下手に大量に入れてたら「輸血は大成功、ただし患者は死亡」になってた。
11. 海外の名無しさん
それにしても、ヒルで20回も血を抜かれてた少年に、今度は子羊の血を注入。17世紀の医療、発想の振り幅がすごい。
12. 海外の名無しさん
血液型が発見されたのが1900年ごろって考えると、それより230年以上前にこれをやってたのがもう怖い。ほぼ運試しの世界。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
ABO式を知らずに人に動物の血を入れるって、今の感覚だとホラーでしかないな…。よく人類ここまで生き延びたよ。
14. 海外の名無しさん
そもそもどうして子羊なんだろう。当時は「おとなしい動物の血を入れると性格も穏やかになる」みたいな迷信もあったらしいけど。
15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
それ本当にあったらしいね。荒っぽい患者には子羊、みたいな。完全に魔法の発想なんだけど、当時は大真面目だったのがすごい。
16. 海外の名無しさん
ウィキペディアのこの記事、途中から完全にジェットコースターで笑った。輸血を貴族の前で見せ物にするために、人を路上から拉致してきたとか書いてある。
17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
しかも輸血を受けた男が亡くなって、医者を起訴しようとしたら、実は妻が夫をヒ素で毒殺してたっていうオチまで付いてくる。情報量が渋滞してる。
18. 海外の名無しさん
そのモロワという患者の最後の記録、輸血中に体が激しく痙攣して、翌日には亡くなったとある。読んでるだけでつらい。
19. 海外の名無しさん
昔の医療の記録を読むたびに、現代に生まれて本当に良かったと思う。風邪で病院に行ける幸せ。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
ほんとそれ。少なくとも今は「とりあえず羊の血を入れてみよう」とはならないからな。
21. 海外の名無しさん
輸血のあと、少年は建物の中を嫌がって牧草地で草を食みながらメエメエ鳴くようになった――なんて与太話を本気で信じたくなる怖さがある。
22. 海外の名無しさん
真面目な話、当時の人たちも手探りで必死だったんだよね。今だから笑えるけど、目の前で苦しむ少年を何とか助けたい一心だったのかもしれない。
23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
それな。ヒルで20回抜いても治らなくて、藁にもすがる思いで新しいことを試した結果が、たまたま歴史に残った。医学はこういう積み重ねなんだろう。
24. 海外の名無しさん
ちなみに人間同士の安全な輸血が普通になるのは20世紀。血液型を知らない時代の輸血は、ほぼロシアンルーレットだったわけだ。
25. 海外の名無しさん
今日もまた、ひとつ賢くなった気がする。6月15日は世界初の輸血記念日として、献血にでも行こうかな。
まとめ
1667年6月15日、ルイ14世の侍医ドニが15歳の少年に子羊の血を輸血し、これが記録上初の「成功した」人体輸血となった。血液型もABO式も知られていない時代の出来事で、後に死者が出て輸血は長く禁止された。コメント欄では「少年のその後は?」というツッコミに始まり、入れた血が少なかったから助かっただけという冷静な分析、17世紀医療への素朴な驚き、そして現代に生まれた幸運をしみじみ噛みしめる声が並んだ。
元ソース: 1667年6月15日、世界初の成功した人体輸血が行われた――ルイ14世の侍医が15歳の少年に子羊の血を入れた話


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