2026-08

文化・社会

「ナッツは袋のまま出すのがマニュアル通り、アレルギー対策だった」正しく働いた乗務員が機内でひざまずかされた日

2014年12月5日の夜、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港で、ソウル行きの大型機がゲートを離れ、滑走路へ向かって地上を走り出していた。その機体が途中で向きを変え、出発したばかりのゲートへ戻っていく。理由は機械の不具合でも天候でもない。...
音楽・エンタメ

「断ったほうも受けたほうも、それぞれ欲しかったものを手に入れた」ラッセル・クロウが手放した役をヒュー・ジャックマンが24年演じた話

1999年の秋、カナダのトロントで、ある大作映画の撮影がすでに始まっていた。ところがその現場には、看板になるはずのキャラクターを演じる俳優だけがいなかった。決まっていた役者が直前に降りてしまったからである。空席を埋めたのは、ハリウッドではほ...
自然・科学

「心臓移植から26年、今もごく少量だけ飲んでいます」移植の薬が一生続く理由とは?

臓器移植の話は、たいてい「手術は成功しました」で終わる。ドラマでも、ニュースでも、そこが山場だからである。ところが移植を受けた本人にとって、そこはまだ入口でしかない。新しい心臓や腎臓が問題なく動きはじめて、10年たち、20年たっても、体のほ...
歴史

「腹の上に『イリアス』の一節が置かれていた」1600年前のミイラから出てきたのは、呪文ではなかった

1600年前のエジプトで、ある人物の遺体の腹の上に一枚のパピルスが置かれ、そのまま包帯で巻き込まれた。この種のパピルスに書かれているのは、普通なら「あの世で使う呪文」である。ところが今回そこにあったのは、トロイアへ向かった軍船の名前が延々と...
音楽・エンタメ

「クラブにダイアナ・ロスが何人もいた」あの名曲が生まれた瞬間と、本人が収録を拒みかけた理由…

あるナイトクラブの客席に、ダイアナ・ロスが何人もいた。全員、彼女の扮装をしたドラァグクイーンである。その光景を眺めていたギタリストは、そこで一曲思いついた。「I'm Coming Out」である。ところが本人に渡した瞬間、話がややこしくなる...
自然・科学

「アンドロメダ大星雲、と昔の天文書には書いてある」1920年まで宇宙は天の川銀河ひとつだと思われていた…

1920年4月26日、ワシントンの博物館のホールで、二人の天文学者が壇上に立った。議題は「宇宙の大きさ」。片方は「天の川銀河がすべてだ」と言い、もう片方は「空に浮かぶ渦巻き状の染みは、それぞれが別の銀河だ」と言った。どちらも決定打を持ってい...
人物・偉人

「フロントガラスが破裂して大量に出血している」通報された機体には血の跡もひび割れも無かった…2009年に死を偽装した男の話

2009年1月、アメリカの空を一機の自家用機が無人のまま飛び続けた。操縦席には誰もいない。横のドアは開きっぱなし。緊急発進した軍のジェット機がその様子を確認したとき、機体の持ち主はすでにアラバマの森の上空でパラシュートを開いていた。彼は自分...
歴史

「その夜10時、26人で州の独立宣言に署名した」辞職を命じられた知事が知事室に立てこもった一晩の話

1934年、アメリカ・ノースダコタ州の知事が連邦裁判所で有罪となり、州の最高裁から「あなたはもう知事ではない」と告げられた。彼はそれを受け入れず、支持者26人とともに州の「独立宣言」に署名し、州全体に戒厳令を敷き、知事室に立てこもった。独立...
人物・偉人

「あなたは戦争に賛成の票を入れるのですか」10歳がソ連書記長に出した手紙に、本当に返事が来た話

1982年、米国メイン州に住む10歳の女の子が、就任したばかりのソ連の最高指導者に手紙を書いた。「あなたは戦争に賛成の票を入れるのですか」。核戦争がいつ起きてもおかしくないと言われていた時代に、その手紙には本当に返事が来た。しかも便箋2枚を...
歴史

「36時間、口に入れたのはココアとコカイン入りの錠剤だけ」南極点から引き返した隊の帰り道…

南極点まであと180キロで引き返した4人の男が、帰路で食料を切らした。36時間、口に入れたのはココアと、コカインとカフェインを固めた錠剤だけ。凍傷で手足の感覚はなく、歩きながら意識が遠のく。1909年、探検隊の医療箱に「強行軍」と書かれた瓶...