「1人目の歯が中に刺さっていて、それが2人目を切っていた」元警備担当が語る、縦に一回転する閉じたウォータースライダー…知ってた?

「1人目の歯が中に刺さっていて、それが2人目を切っていた」元警備担当が語る、縦に一回転する閉じたウォータースライダー…知ってた? 歴史

筒の中を滑り降りて、最後にジェットコースターのように縦に一回転するウォータースライダー。1980年代のアメリカに実在したこの「キャノンボール・ループ」では、試しに滑った従業員が切り傷だらけで出てきました。中を調べると、前に滑った人の抜けた歯が刺さっていた、と元従業員が証言しています。海外掲示板では「あの遊園地か」とすぐに名前が挙がり、実際に通った人たちの思い出話が続きました。

今日の知ってた?

🎢 キャノンボール・ループは、アメリカ・ニュージャージー州の遊園地「アクション・パーク」に1983年夏に登場した、筒の中を滑り降りる閉じたウォータースライダー。急な筒で勢いをつけ、最後に縦に360度一回転してから浅いプールに飛び出す仕組みだった。

🦷 パークの元警備担当ジム・デセイによると、従業員を試しに滑らせたところ、1人目は顔を打って歯が抜け、2人目は切り傷だらけで出てきた。中に入って調べると、1人目の歯が中に刺さっていて、それが2人目を切っていたという(2018年、米メンタル・フロス誌の元関係者インタビュー)。

💵 経営者は100ドルを出して、新しい乗り物を試しに滑る従業員を募っていた。それを引き受けた「バカの1人」だという元従業員トム・ファーガスは、「100ドルで買える酒じゃ、あの記憶は流しきれなかった」と書いている(地元誌『ウィアードNJ』)。

🚫 まともに営業できた期間はごく短く、1985年には約1か月動かしたところで、州の遊具安全の諮問委員会によって閉鎖されたとされる。このループでの死亡事故は記録されていない。

背景:アクション・パークとは

アクション・パークは、ニュージャージー州北部の町ヴァーノンで、スキー場の斜面を夏のあいだ使って1978年に開業した遊園地です。経営していたのは、実業家ジーン・マルヴィヒルが率いる会社でした。斜面に敷いたコースをそりで下る「アルペンスライド」や、人工の大波が押し寄せる「タイダル・ウェーブ・プール」など水を使った乗り物が中心で、ニューヨーク周辺から多い日には1日2万人が訪れたとされます。

一方で、けが人の多さでも有名になりました。地元では「クラス・アクション・パーク」(クラス・アクション=集団訴訟)や、「トラクション・パーク」(トラクション=骨折の治療で手足を引っ張る「牽引」)というあだ名で呼ばれていました。けがをすれば運営会社を訴えるのが珍しくないアメリカらしい、皮肉の効いたあだ名です。

開業から1996年の閉園までに出た死者は、資料によって5人とも6人とも数えられています。波のプールでの溺死、アルペンスライドでコースから投げ出された事故、カヤックの乗り物での感電などで、キャノンボール・ループでの死者は記録に残っていません。跡地のウォーターパークは1998年から「マウンテン・クリーク」の名前で営業していて、2014年からの2シーズンだけ「アクション・パーク」の名前が復活したこともあります。

もう少し詳しく

設計図より、試行錯誤。経営者の息子で、10代のころから乗り物の試走役を務めたアンディ・マルヴィヒルは、2018年のメンタル・フロス誌のインタビューで「設計らしい設計はなかった。試行錯誤だけだった」と話しています。米リーズン誌のドキュメンタリー評によると、ループはナプキンに描いた落書きから始まり、それを溶接工たちに渡して形にさせたものだそうです。アンディによれば、一回転のてっぺんで勢いが足りなくなると、壁から離れて反対側へ1メートルほど顔から落ちる。「100人に1人くらいは顔を打っていたかもしれない。それでも多すぎる」と振り返っています。

歯が刺さっていた話。冒頭の歯の話は、元警備担当のデセイがインタビューで語ったものです。アンディが2020年に出した回想録にも、ループの中に抜けた歯が刺さっていて、あとから滑った2人がすり傷を負ったという話が出てきます(米ワシントン・ポスト紙の書評より)。

※ 歯の話の根拠は、元従業員の証言と経営者の息子の回想録です。当時の事故記録などで確かめられたものではありません。

中に閉じ込められる人も。ループの途中で止まって、出られなくなる人もいました。救護担当だった元従業員によると、何度か誰かが中に這って入って助け出したそうで、あとから脱出用のハッチ(扉)が取り付けられました。

首なしのダミー人形。「試走させた人形が首なしで出てきた」という話は、地元で長く語られてきた噂です。2019年に米スポーツ・イラストレイテッド誌の取材を受けたアンディは、それが「たぶん」本当にあったと認めています。ただ、救護担当だった元従業員は「人形の話はよく分からない」と話しており、細かいところははっきりしません。

開けては閉める、の繰り返し。アンディは「何回かの週末だけ動かして止める。1〜2年置いてまた開けようとするが、結局うまくいかなかった」と話しています。1985年に州が閉鎖させたあとも、1995年と1996年にごく短く再開されましたが、まもなく完全に閉じられたとされます。

保険まで「自前」。これだけけが人が出る遊園地を引き受ける保険会社は見つかりませんでした。経営者のジーンはケイマン諸島に自前の保険会社を作り、州には実体のない会社で保険をかけていると届け出ていました。1984年に保険詐欺で起訴され、司法取引に応じて執行猶予付きの判決を受けています。

映像や本にも。2020年には、元従業員や当時の客の証言で振り返るドキュメンタリー『Class Action Park』(クラス・アクション・パーク)が米HBO Maxで配信されました。日本の配信サービスでは今のところ見当たりません。アンディが作家ジェイク・ロッセンと書いた回想録『Action Park』(2020年)も、日本語訳は出ていないようです。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
見出しを読んだ瞬間に、どこの遊園地の話か分かった。こんな話が出てくるのはアクション・パークしかない。ここまで来ると、もう脱帽するしかないよ。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
脱帽で済めばいいけどな。あそこの乗り物だと、帽子と一緒に前歯まで持っていかれそうだ。

3. 海外の名無しさん
通称「クラス・アクション・パーク」。あだ名を聞いただけで、どんな遊園地だったか大体わかってしまうのがすごい。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
子どものころ行ったよ。あの滑り台には乗らなかったけど、ほかの乗り物でしっかりボコボコにされた。それでも、めちゃくちゃ楽しかったんだ。

5. 海外の名無しさん
運よく(?)営業していたわずかな期間に、実際に乗ったことがある。擦り傷だらけになったうえに、けっこうひどい脳しんとうまで起こした。ループに入ると頭が後ろに持っていかれて、バスケットボールみたいに何度も跳ねるんだ。最後はプールに放り出されて、上も下も分からないまま顔を上げると、やる気のなさそうな18歳くらいの係員がぼーっと遠くを眺めてた。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
あれに乗れたのを「運よく」と思えてしまうのは、たぶん頭がバスケットボールみたいに跳ねたせいだと思う。

7. 海外の名無しさん(>>5への返信)
ループの中って水でいっぱいなの?それとも普通のスライダーみたいに、底を水が流れてるだけ?

8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
水でいっぱいなわけじゃないよ。普通のスライダーと同じで、流れる水に乗った勢いだけで一回転する。だから勢いが足りないと、てっぺんから反対側へ顔から落ちるわけ。

9. 海外の名無しさん
あの滑り台が開いていた短い期間に、自分も行ったことがある。身長と体重の下限はぎりぎり超えてたけど、ひと目見て「この体重と勢いじゃ一回転しきれないかも」と思ってやめた。もともとアルペンスライドのほうが好きだったしね。スリルのある乗り物が大好きだった12歳の自分が、ちゃんと「これはヤバい」と判断できたことに感謝してる。

10. 海外の名無しさん
子どものころ通ってたけど、あの滑り台はいつ行っても閉まってた。「中で首の骨を折ったやつがいるらしい」っていうのが定番の理由。ネットの無い時代だったから、あそこの噂はみんな、子どもが怖がらせ合うための作り話だと思われてたんだよ。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
うちもキャノンボールが開いてるのは一度も見なかった。夏に行くたびに嘘くさい噂を言い合ってたけど、大人になってドキュメンタリーを見たら、作り話だと思ってた話がけっこう本当だった。

12. 海外の名無しさん
つまり、前にけがした人の歯が、あとから来た人を切ってたってこと?本人はもうその場にいないのに、離れたところからかみついてるようなものじゃないか。奇妙だし、ぞっとする。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
「かみつき」がついに飛び道具になったわけか。ゲームなら新しい技が解放されたところだな。

14. 海外の名無しさん
歯が刺さってたって?それならキャノンボール(砲弾)・ループじゃなくて、カニバル(人食い)・ループって名前にするべきだったな。

15. 海外の名無しさん
ウィキペディアを読んだら、従業員はこれを試しに滑ると100ドルもらえたらしい。引き受けた元従業員が「100ドルで買える酒じゃ、あの記憶は流しきれなかった」って書いてて笑った。そりゃそうだよ、ループの途中なんて、ほとんど水責めだもん。

16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
顔面を差し出して100ドルのバイトって、今の感覚だと絶対に割に合わない。当時の10代にはそれなりの大金だったんだろうけどさ。

17. 海外の名無しさん
水のスライダーで歯をなくしたのに、誰も遊園地を訴えなかったの?しかも、口から飛んだ歯が壁に刺さるほどの勢いって、どういうこと…?

18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
訴えた人はたくさんいたよ。そもそも引き受けてくれる保険会社が無くて、経営者がケイマン諸島に自前の保険会社まで作ってたくらいだから。「クラス・アクション(集団訴訟)・パーク」ってあだ名は伊達じゃない。

19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
良くも悪くも、弁護士が世の中の遊びを全部つまらなくしてしまう前の時代の遊園地だったんだと思う。もう二度と作れないだろうね。

20. 海外の名無しさん
あの滑り台では人が死んでると思い込んでたんだけど、調べたら、キャノンボール・ループ自体での死亡事故は記録に無いらしい。死者が出たのは波のプールとか、ほかの乗り物のほうだった。何回も行ったのに、開いてるのは一度も見なかったな。

21. 海外の名無しさん
あそこに行った話を子どもたちにしても、ずっと「ママは話を盛ってる」って信じてもらえなかった。ある日、子どもたちが放課後に集まってドキュメンタリーを見て、「ママがいつも話してた遊園地って、これのこと!?」って。やっと疑いが晴れたよ。言っておくけど、誇張じゃないからね。調子のいい日でも擦り傷だらけだった。

22. 海外の名無しさん
80年代にニュージャージーで育った。いとこは近くに住んでいてしょっちゅう行ってたのに、うちの親は絶対に行かせてくれなかった。当時は腹が立ったけど、今は心配性だった母に感謝してる。死んでたかもしれないんだから。

23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
子どものころ行ったけど、人生でいちばん楽しい遊園地の日だったよ。ただ、波のプールだけは本気で怖くて、生まれて初めて本物のパニックを味わった。もったいないことしたね!

24. 海外の名無しさん
ドキュメンタリーもよかったけど、経営者の息子が書いた本のほうがもっと面白かった。キャノンボール・ループで驚いてる人は、ぜひ読んでほしい。ほかにもとんでもない話が山ほど出てくるから。

25. 海外の名無しさん(>>24への返信)
ジョニー・ノックスヴィル主演のコメディ映画『アクション・ポイント』も、この遊園地がモデルなんだよね。本を読んだあとに見ると、どこまでが映画の誇張なのか分からなくなる。

※注:『アクション・ポイント』(2018年)は、日本では『ジョニー・ノックスヴィル アクション・ポイント ゲスの極みオトナの遊園地』の邦題で紹介されています。

まとめ

ニュージャージー州のアクション・パークにあった、縦に一回転する閉じたウォータースライダー「キャノンボール・ループ」。試走した従業員の抜けた歯が中に刺さって次の人を切った、と元警備担当が証言するほどの乗り物で、まともに営業できたのはごくわずかでした。コメント欄には実際に乗った人や通った人の思い出話が並び、「乗らなくてよかった」という声と、二度と作れない遊園地への妙な懐かしさが入り混じっていました。

元ソース: 悪名高い閉じたウォータースライダー「キャノンボール・ループ」では、滑った人が切り傷を負うことがあった。調べると、ほかの利用者の事故で抜けた歯が内壁に刺さっていたのが原因だった

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