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スターリングラードを動かしたのは野ネズミ?ドイツ戦車100両のうち稼働30両という珍事

スターリングラードを動かしたのは野ネズミ?ドイツ戦車100両のうち稼働30両という珍事 歴史

独ソ戦最大の山場、スターリングラード。包囲網の鍵を握ったのは英雄でもエースパイロットでもなく、ワラの中に潜んでいた小さな野ネズミだったという話。Panzer 38(t)戦車の配線を片っ端からかじり倒し、ドイツ第22装甲師団を「動かない戦車部隊」に変えてしまった。

※注:Panzer 38(t)はチェコ製の軽戦車。「(t)」はドイツ側の表記で「チェコ製(tschechisch)」の略。

今日の知ってた?

📏 1942年11月、ソ連の包囲作戦「ウラヌス」開始時、ドイツ第22装甲師団のPanzer 38(t)約100両のうち稼働できたのはわずか30両ほど。原因はワラに巣くった野ネズミが車内配線をかじったため。

背景:スターリングラードと第22装甲師団

1942年秋、ドイツ第6軍はスターリングラード市街地でソ連軍と血みどろの市街戦を続けていた。その背後を守るはずだったのが、ルーマニア軍と、ドイツ第22装甲師団。装甲師団といえば電撃戦の花形だが、ここで使われていた主力車両は「Panzer 38(t)」。チェコのスコダ社が設計した軽戦車で、ドイツが併合したチェコから接収した装備だ。1938年当時こそ優秀だったが、1942年にはすでに型落ち気味。それでも数を揃えるためにドイツ軍は使い続けていた。

この師団は冬を前にして長期間ほぼ動かず、戦車をワラやワラ束で覆って防寒・偽装していた。問題はそのワラの中に、大量の野ネズミが住み着いてしまったことだった。

もう少し詳しく

ネズミは配線の絶縁材が大好物。当時の戦車の電気配線は、布や天然素材で被覆されていることが多く、ネズミにとっては格好の巣材であり食料でもあった。エンジン始動系統、点火系統、照明系統など、車内のあらゆる配線が静かに食いちぎられていった。

11月19日、ソ連がウラヌス作戦を発動。枢軸側の弱い側面(主にルーマニア軍)を集中攻撃し、スターリングラード市街にいた第6軍ごと丸ごと包囲しようという作戦だ。第22装甲師団は反撃の切り札として動員命令を受けるが、いざエンジンをかけようとすると、多くの戦車が始動しないか、動いてもすぐ止まってしまった。結局、約100両のうち稼働できたのは30両前後。これではソ連の機甲部隊を押し戻すどころではなく、ルーマニア軍を支援することもできなかった。

包囲は完成し、第6軍は孤立。翌年2月、ドイツ軍は降伏。スターリングラードの大敗は東部戦線の流れを決定づけた。もちろんネズミだけが原因ではないが、ドイツ側の戦後分析でも「第22装甲師団の機能不全」が大失敗の要因のひとつとして挙げられている。配線をかじった小さな歯が、巨大な戦線の一角を確かに揺らしたのだ。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
これがソ連の総動員ってやつだよ。野ネズミまでもが祖国防衛のために働いていたんだ。文字どおり総力戦。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
ただし飼い犬のほうはドイツの二重スパイで、肝心な場面でソ連を裏切ったらしいぞ(対戦車犬の話)。

3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
そう、ソ連は対戦車犬を訓練したけど、訓練に使ったのが自軍のディーゼル戦車。本番ではガソリン臭いドイツ戦車を素通りして、見慣れた匂いの味方戦車に突っ込んでいったという。鼻がよすぎた。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
犬は悪くない、訓練の設計ミスだよ。動物を兵器化するって、つくづく人間側のミスがそのまま跳ね返ってくるんだなと思う。

5. 海外の名無しさん
スターリングラードは底なし井戸に落ち続けるみたいな戦いだ。読めば読むほど人類史の悪夢の見本市って感じがしてくる。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
ソ連と枢軸を合わせて死傷者およそ200万人。アメリカが第一次大戦・第二次大戦・南北戦争で出した死傷者を全部足してもまだ届かない数字だぞ。

7. 海外の名無しさん
昔のメルセデスもネズミ被害がひどかったらしい。配線の被覆に絹を使っていたから、ネズミにとってはご馳走で、配線が食い荒らされてエンジンがかからない事案が多発した。

8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
配線をネズミに食われるのはドイツの伝統だな。誇り高きゲルマンの伝統工芸。

9. 海外の名無しさん
「ネズミと人間の最良の計画もしばしば狂う」って格言があるけど、まさかそれが文字どおりに歴史を動かす日が来るとはな。スコットランドの詩人もびっくり。

10. 海外の名無しさん
いや、Panzer 38(t)が全部動いてたとしても結果は変わらなかったと思うよ。燃料不足、食料不足、数的不利、ソ連側の本気の総攻勢。ヒトラーの「いま疲れた、明日にしてくれ」みたいな指揮の遅延こそ本当の敗因。たかが100両程度の旧式軽戦車が動こうが動くまいが、戦況の大勢には関係ない。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
記事は「ネズミが反撃を頓挫させた」と書いてるだけで、戦争全体の勝敗をネズミのせいにしてるわけじゃないよ。あくまでウラヌス作戦初期の局所的な話。

12. 海外の名無しさん
そもそも38(t)は1942年時点でかなりの旧式。ソ連のT-34と正面からやり合っても勝ち目はほぼゼロだったから、稼働してても戦況は変わらなかったって意見もあるよね。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
T-34に勝てない=役に立たない、というのは乱暴すぎる。ソ連兵が全員T-34に乗ってたわけじゃないし、歩兵支援や偵察ではまだ十分に使えた。「動かない」と「弱い」は全然違う問題。

14. 海外の名無しさん
タクティカル・フィールドマウス部隊、結成。所属:労農赤軍、装備:歯。

15. 海外の名無しさん
同志ネズミ、ファシズムを噛み砕く。勲章ものの戦果だろこれ。

16. 海外の名無しさん
よくやったぞ、同志ネズミケーヴィッチ。クレムリンから感状が出てもおかしくない働きぶり。

17. 海外の名無しさん
スターリングラードの死傷者数を見ると、ソンムやヴェルダンも超えていて言葉を失う。20世紀って何だったんだろうな……人類が一度くらいは真面目に振り返らないといけない数字。

18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
スポーツの記録みたいに比較すること自体が悲しい話なんだけど、規模感を伝えるには結局数字に頼るしかないんだよな。慰霊って難しい。

19. 海外の名無しさん
当時の38(t)は1938年基準だと装甲も十分で、Panzer Iや IIよりずっとマシだったらしい。ただ1942年にもなるとT-34や改良型のIII号・IV号には完全に置いていかれた。技術の進歩が早すぎる時代だった。

20. 海外の名無しさん
共産主義もスターリンも好きじゃないけど、自国に「民族浄化する気満々の敵」が攻め込んできたときのソ連市民の総動員ぶりは率直にすごいと思う。選択肢がなかったとはいえ、追い込まれた人間の踏ん張りには敬意を払う。

21. 海外の名無しさん
ネズミがいなくても包囲は成功してたと思う。ヒトラーが第6軍の撤退を許さなかったし、ゲーリングは「空輸で補給できます」と嘘八百を並べて、その嘘で第6軍は飢え死にまで追い込まれた。歴史のIFをやるならネズミより上の話。

22. 海外の名無しさん
「ヒーローはみんなマント姿とは限らない。20グラムで穀物を食べてるやつもいる」。今日の名言。額に入れて飾りたい。

23. 海外の名無しさん
戦争史を読んでていつも思うのは、勝敗を決めるのは大戦略よりも「補給」「天候」「整備」「メンタル」みたいな地味なやつだということ。今回はそこに「げっ歯類」が加わった。教科書に載らないやつほど効く。

24. 海外の名無しさん
飛行機の世界でもネズミ問題はあって、ハンガーに長期保管していた機体の配線がやられて、いざというときに飛べなかった事例があると聞いた。整備兵の戦いは静かだけど絶え間ない。

まとめ

スターリングラードの大敗には複数の要因があるが、第22装甲師団のPanzer 38(t)を「動かない鉄の塊」に変えてしまった野ネズミの存在は、確かにウラヌス作戦初期の独軍反撃を鈍らせた一因とされる。海外の反応は「ヒトラーやゲーリングの判断ミスのほうが本筋」「旧式戦車が動いても大勢は変わらない」という冷静な歴史分析と、「同志ネズミに勲章を」というジョークが半々で入り混じり、戦史好きらしい温度感のスレッドになっていた。歴史を動かすのは、案外いちばん小さなものなのかもしれない。

元ソース: スターリングラード戦中、野ネズミがドイツのPanzer 38(t)戦車の配線をかじり、肝心な場面でほぼ稼働不能にしてしまった話

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