「たぶん4,100ドルは巻き上げてる」ジョーダンが試合中、ブルズの警備員と毎試合やっていた”答えを知ってる賭け”とは?

「たぶん4,100ドルは巻き上げてる」ジョーダンが試合中、ブルズの警備員と毎試合やっていた"答えを知ってる賭け"とは? 人物・偉人

マイケル・ジョーダンは、大の賭け好きとしても知られています。シカゴ・ブルズ時代には、試合中にベンチ後ろの警備員と、場内の大型ビジョンに流れるアニメのレースの勝ち負けを毎試合のように賭けていたそうです。ただし、どれが勝つかを事前に聞いていたので、ジョーダンはほぼ負けなし。2020年にチームメイトのスコッティ・ピッペンが明かしたこの話に、海外の掲示板では呆れる声が相次ぎました。

※注:NBAは北米のプロバスケットボールリーグです。シカゴ・ブルズは、ジョーダンを中心に1991〜93年と1996〜98年に計6回優勝しました。英語圏では、アリーナの天井などに吊るされた大型ビジョンを「ジャンボトロン」と呼ぶのが一般的です。

今日の知ってた?

🎰 マイケル・ジョーダンはシカゴ・ブルズ時代、ベンチ後ろにいた警備員のジョン・キャップスと、場内の大型ビジョンで流れるアニメのレースの勝者当てで、毎試合のように賭けていた。

🎬 ジョーダンは勝つ側をアリーナのスタッフから事前に聞いていたため、ほぼ毎回勝っていたと報じられている。

💵 チームメイトのスコッティ・ピッペンは2020年、「たぶん4,100ドルは巻き上げてるよ」と振り返った。

🇯🇵 大型ビジョンを指す「ジャンボトロン」は、もともとソニーが1985年のつくば科学万博で披露した大型映像装置の名前。

背景:ジョーダンと警備員キャップス

マイケル・ジョーダンは1984年にブルズに入団し、1990年代にチームを6回の優勝に導いた選手です。「バスケットボールの神様」とも呼ばれ、日本でもスニーカーの「エア・ジョーダン」とともに広く知られています。

ジョン・キャップスは、ブルズが創設された1966年から2018年に亡くなるまで、50年以上チームの警備員を務めた人物です。ホームゲームではいつもベンチのすぐ後ろにいて、ジョーダンとも親しく、1997〜98年シーズンのブルズを追ったドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』にも登場します。キャップスが持っていた6個の優勝リングは、2020年10月にオークションにかけられ、合わせて25万5,840ドルで落札されました。

この賭けの話が広く知られたのは、2020年4月、『ラストダンス』の配信が始まる直前のことです。米スポーツ専門局ESPNの番組『ザ・ジャンプ』で、司会のレイチェル・ニコルズがジョーダンの賭けの話を振ると、元チームメイトのピッペンが、同じく元チームメイトのスティーブ・カーと笑いながら、こう話しました。

「うちのベンチの端に、ジョン・キャップスっていう警備員が座っててね。もう亡くなったけど。キャップスは毎試合マイケルと賭けてたんだ。キャップスが勝てるのは、自分が当たりを選べたときだけ。マイケルが選んだら、当然当たりを選ぶからね。たぶん4,100ドルは巻き上げてるよ」

なお『ラストダンス』は、日本でも2020年4月20日からNetflixで配信されました。

もう少し詳しく

なぜ「ほぼ」毎回なのか。答えを知っていたのに、ジョーダンがたまに負けたのはなぜか。ピッペンは「キャップスが勝てるのは、自分が当たりを選べたときだけ」と話しています。キャップスの側が当たりを選べた回は、キャップスが勝てたということのようです。どちらが選ぶかをどう決めていたのか、賭けの細かい決まりまでは語られていません。

答えはどこから来たのか。米CBSスポーツは、ジョーダンがアリーナのスタッフから勝者を事前に聞いていた、と伝えています。これより前の2016年には、ESPNの記者アミン・エルハッサンがポッドキャスト番組で、人から聞いた話としてこんな場面を紹介していました。ある日早めにアリーナに来たジョーダンが、レース映像の確認をしている運営スタッフに「もう誰が勝つか分かってるの?」と聞くと、「全部、録画ですから」と返ってきた。エルハッサンによると、レースは3頭のアニメの雄牛が走るもので、勝った牛の色の客席エリアにいる観客に景品が出る余興でした。

カモはピッペンだった、という別の話も。エルハッサンの話では、ジョーダンが賭けた相手は警備員ではなくピッペンでした。タイムアウトでレースが流れるたびに「赤が勝つほうに100ドル」と持ちかけ、ピッペンはそのシーズンのあいだ気づかなかった、とされています。ただし、これはエルハッサンが又聞きで語ったものです。2020年にピッペン本人が語った相手は、警備員のキャップスでした。

聞き手も「いちばん穏やかな話」のつもりだった。司会のニコルズは放送後、ツイッター(現X)に「テレビで紹介できる範囲で、いちばん穏やかなジョーダンの賭けの話を選んで、ピッペンとスティーブに聞いたつもりだった」「それでも多くの人が驚いていた」という趣旨の投稿をしています。

ジョーダンと賭け。ジョーダンの賭け好きは、現役時代から何度も報じられてきました。1993年には、ゴルフ仲間だったリチャード・エスキナスが著書で「ゴルフの賭けで125万ドルの貸しがある」と主張しました。ジョーダンは金額を否定し、エスキナスはのちに30万ドルで決着したと明かしています。同じ年のプレーオフでは、ニューヨーク・ニックス戦の前夜にアトランティックシティのカジノにいたことも報じられました。NBAは調査のうえ、ジョーダンに違反はなかったとしています。本人はこの頃のインタビューで「僕にあるのはギャンブルの問題じゃない。競争の問題だ」と話しています。

「ジャンボトロン」は日本生まれ。英語圏で大型ビジョンの代名詞になっている「ジャンボトロン(JumboTron)」は、もともとソニーの大型映像装置の商品名です。1985年のつくば科学万博(国際科学技術博覧会)で、横40メートル・縦25メートルの巨大な画面が披露されました。ソニーは2001年にこの名前での製造をやめましたが、言葉のほうはスタジアムやアリーナの大型ビジョン全般を指す呼び名として残りました。ブルズのアリーナの大型ビジョンがソニー製だったかどうかは分かりません。2024年には、ジャンボトロン用に作られた発光素子「トリニライト」(双葉電子工業)が、国立科学博物館の「未来技術遺産」に登録されています。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
何百万ドルも稼いでるマイケル・ジョーダンが、警備員のおじさんからお金を取るために、わざわざ答えを仕入れてたってこと? さすがに情けなさすぎる。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
こういう話を聞くと、お金への執着って向上心じゃなくて、病気の一種なんだなと思う。どれだけ持っていても、まだ足りないんだよ。

3. 海外の名無しさん
似たような話を読んだことがある。遠征先の空港で「俺のバッグが一番最初に出てくる」ってチームメイトと賭けて、裏で荷物係にお金を渡して、先に出させてたってやつ。

※注:空港の荷物の賭けは、米メディアで以前から語られてきた逸話です。荷物係にお金を渡していたという部分は裏付けが取れていません。ピッペンは2021年、「マイケルは自分用のきれいなバッグを持っていた」「有利ではあったけど、わざとやっていたとは思わない」と話しています。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
いろんなエピソードがあるけど、これだけは素直に笑った。「自分がどれだけ大物か」に賭けて、その大物ぶりをお金で買ってるの、一周回って面白い。

5. 海外の名無しさん
この豆知識は、NBA公式パートナーのスポーツ賭けアプリの提供でお送りしました。

※注:アメリカでは2018年の連邦最高裁の判決をきっかけに、州ごとにスポーツ賭博の合法化が進みました。NBAも2021年に、大手の賭けサービス2社と公式パートナー契約を結んでいます。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
言われたとおりにしようとしたら、よく分からなくなって、ハーレム・グローブトロッターズが負けるほうに9,000ドル賭けちゃった。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
グローブトロッターズって、曲芸みたいなプレーを見せるショーのチームだから、まず負けないんだよな。ジョーダンに賭けを挑むより確実にお金が消える。

8. 海外の名無しさん
スポーツバーで野球を見てたとき、店のテレビの中継が、隣の店のテレビより30秒くらい遅れてたことがある。隣の画面は自分の席からしか見えなくて、一球ごとに結果を言い当ててたら、横の知らない人に野球の天才だと思われて、次の打席で一杯賭けようと言われた。さすがに、おごってもらう前にタネ明かししたよ。ジョーダンと違って、それはひどいと思ったから。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
うちの近所のメキシコ料理屋も、バーのテレビと客席のテレビで時間がずれてる。点が入るたびに、歓声が店の中で2回聞こえるんだよ。

10. 海外の名無しさん
お金のかからない遊びの賭けだったら、警備員がスーパースターと毎試合ちょっとした交流をしていた、っていうほっこりする話で終わったのにね。実際は、普通に働いている人からお金を取っていたわけで、そこが残念。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
もともと賭け好きで有名な人だからなあ。ゴルフの賭けの借金を本で暴露されたときも、否定したのは「そこまでの額じゃない」って部分だけだったし。

12. 海外の名無しさん
最初の引退は、賭けの件でNBAから内々に出場停止をくらったからだって、今でも思ってる。あのタイミングで急に野球に行くのは、どう考えても不自然だよ。

※注:1993年の最初の引退が「賭けによる秘密の出場停止」だったという説は昔から根強くありますが、裏付けはありません。当時のNBAコミッショナー、デビッド・スターンは『ラストダンス』の中で「根拠のない都市伝説」と否定し、ジョーダン本人も、父親を亡くしたあとで休みが必要だったと説明しています。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
でも本当に出場停止だったなら、リーグがわざわざ隠す理由もよく分からないし、1年半で戻ってこられたのも説明がつかない気がする。

14. 海外の名無しさん
こういう話を聞くと、負けず嫌いというより、何か別のものに見えてくる。イカサマで勝って、どこに満足感があるんだろう。相手に恥をかかせたいのかな。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
頂点まで行く人って、どこか普通じゃないんだと思う。バランスの取れた人は、そこまで極端なことはしない。小銭の賭けまで仕込むくらい「全部に勝たないと気が済まない」人だったから、あのジョーダンになれたんじゃないかな。

16. 海外の名無しさん
答えを先に知ってて、どうやったら負けるんだ。この話でいちばん気になるのは「ほぼ毎回」の「ほぼ」のほうだよ。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
ピッペンの話だと、警備員が勝てるのは、自分のほうで当たりを選べたときだけらしい。マイケルが選んだら当然当たりを選ぶから、って。たまには勝たせて、賭けを続けさせてたのかもね。

18. 海外の名無しさん
ほかの賭けの話に比べたら、これは正直かわいいほうだと思う。警備員のほうも、うすうす分かったうえで付き合ってたんじゃないかな。50年以上ブルズにいて、ジョーダンとも親しかった人なんだし。

19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
警備員の心の声を想像すると、ちょっと泣ける。「今夜もマイクに負けてやるか。知らないふりをするのも仕事のうちだ」ってね。

20. 海外の名無しさん
結論:マイケル・ジョーダンは、性格の悪さの分野でもマイケル・ジョーダンだった。

21. 海外の名無しさん
ドキュメンタリーにも、ジョーダンの警備担当の人が、壁に向かってコインを投げる賭けでジョーダンに一発で勝って、肩をすくめてみせる場面があったよな。あの人がいちばんの勝ち組だよ。

22. 海外の名無しさん
バスケとスニーカーと広告で何百万ドルも稼いでる人が、毎試合、警備員と小銭の賭けをする理由がまったく分からない。

23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
悪人ってほどじゃないけど、いい人でもないんだと思う。自分中心だったって話は、昔からいくらでも出てくるし。

24. 海外の名無しさん
「ジャンボトロン」が日本のソニーの商品名だったって、この話でいちばん役に立つ豆知識かもしれない。ずっと普通の英単語だと思ってたよ。

25. 海外の名無しさん
答えを知ってるなら、それはもう賭けじゃなくて集金だよ。毎試合、警備員から集金してたってことだ。

まとめ

ジョーダンが警備員のキャップスと毎試合のように賭けていた大型ビジョンのレースは、勝つ側を事前に聞いていたので、ほぼ負けなし。ピッペンの見立てでは、4,100ドルほど巻き上げていました。コメント欄は「何百万ドルも稼ぐ人がそこまでするか」という呆れ声が大半でしたが、「警備員も分かっていて付き合っていたのでは」と見る人もいました。負けず嫌いもここまで来ると、才能と紙一重なのかもしれません。

元ソース: マイケル・ジョーダンは試合中、ブルズの警備員と大型ビジョンのアニメのレースでよく賭けていたが、勝者をアリーナのスタッフから事前に聞いていたので、ほぼ毎回勝っていた

コメント