「目を閉じても、光がチカッと見えた」アポロ11号のバズ・オルドリンが報告した光の正体は、眼球を突き抜ける宇宙線の粒子らしい

「目を閉じても、光がチカッと見えた」アポロ11号のバズ・オルドリンが報告した光の正体は、眼球を突き抜ける宇宙線の粒子らしい 自然・科学

1969年、人類を初めて月面に送り届けたアポロ11号。その飛行中、暗い船内で目を閉じていても、ときどき光がチカッと見えた。バズ・オルドリンはそう報告している。ところが、その光は目の外から入ってきたものではなかった。正体は、宇宙から飛んできて飛行士の眼球を突き抜けていく、目には見えない粒子だと考えられている。

今日の知ってた?

👁️ 1969年のアポロ11号の飛行中、バズ・オルドリンは「目を閉じていても光の点滅が見える」と報告した。その後の飛行士たちも同じ光を見ており、原因は宇宙線、つまり宇宙から飛んでくる高いエネルギーを持った荷電粒子(電気を帯びた粒子)が、眼球などを通り抜けることだと考えられている。目の外から光が入ってきたわけではない。ただし、粒子が網膜を直接刺激しているのか、眼球の中で実際にかすかな光が生まれているのか、その仕組みはまだ完全には解明されていない。

背景:宇宙線とは

宇宙線とは、宇宙から地球へ絶えず降り注いでいる、非常に高いエネルギーを持った粒子のことだ。大半は陽子などの原子核で、電気を帯びている。太陽から飛んでくるものもあれば、太陽系の外からやってくるものもある。

地上で暮らす私たちは、こうした粒子のかなりの部分から守られている。地球の磁場が電気を帯びた粒子の進路を曲げ、厚い大気がその多くを受け止めてくれるからだ。ところが月へ向かったアポロの飛行士たちは、この守りの外側まで出ていった。宇宙船の壁も、宇宙線の粒子を完全に止められるほど厚くはない。

目を閉じていても見える光を報告したバズ・オルドリンは、アポロ11号でアームストロング船長に続いて月面に降り立った人物だ。以後のアポロの飛行士たちからも、同じ光を見たという報告が寄せられた。やがて、照明を落とした船内で目を覆い、光が見えるたびに報告するという観察が実験として組み込まれた。頭を通り抜けた粒子の跡を記録する装置と、光の報告とを突き合わせる試みも行われ、光の正体は宇宙線の粒子だという見方が固まっていった。

この光はアポロだけの話ではない。旧ソ連・ロシアの宇宙ステーション「ミール」や国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した飛行士からも同様の報告があり、宇宙で浴びる放射線が人体に与える影響を探る研究テーマのひとつになっている。

もう少し詳しく

「本物の光は関係ない」とは言い切れない。元の投稿のタイトルは「実際の光は関係なかった」と断言しているが、この点にはコメント欄でも訂正が入っていた。有力な説のひとつがチェレンコフ光だ。水の中では、光は真空中よりも遅く進む。電気を帯びた粒子がその速さを上回る速度で水の中を突き進むと、音速を超えた飛行機が衝撃波を生むのと似たしくみで、青白い光が出る。原子炉のプールの水が青く光って見えるのもこの現象である。眼球の中を満たす硝子体はほとんどが水分なので、粒子が通り抜けたときに目の中で実際にかすかな光が生まれ、それを網膜が感じ取っている可能性がある。

ほかにも説がある。粒子が網膜の細胞に直接エネルギーを与え、光が当たったときと同じ信号を起こさせているという考え方や、放射線によって網膜の中で生じた化学物質が、間接的に光の信号を引き起こしているという考え方もある。視神経や、脳の中で視覚を担う部分が直接刺激されている可能性も挙げられてきた。チェレンコフ光だけですべてを説明できるかははっきりしておらず、複数の仕組みが関わっている可能性も指摘されている。どの説でも共通しているのは、目の外から光が入ってきたわけではない、という点だ。

見え方にも特徴がある。報告された光には、点のように一瞬またたくものや、線を引いたように見えるものがある。暗い場所で目を閉じているときに気づきやすく、眠る前などに見えることが多いとされる。

地上でも似た光を見る人がいる。目の近くに放射線治療を受けた患者が、治療中に光のようなものが見えたと話す例が知られている。1970年代には、地上の実験施設で人の目に粒子を通し、同じような光が見えるかを確かめる実験も行われた。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
「放射線の荷電粒子が、あなたのまぶたと眼球を突き抜けていました」なんて説明されたら、理屈は分かっても、その怖さは一生消えない気がする。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
でも、当のオルドリン本人は96歳になった今もご存命なんだよな。ひょっとして、実は体にいいんじゃないか。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
その代わりに月まで行けたんだぞ。目の中を粒子が通り抜けるくらいで月に行けるなら、目玉ぐらい喜んで差し出すね。

4. 海外の名無しさん(>>1への返信)
夢を壊すようで悪いけど、宇宙線から生まれた粒子は、地上にいる今この瞬間もまぶたと眼球を通り抜けてるよ。宇宙ほど数が多くないってだけで。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
そう考えると、俺たちの住んでる「宇宙船地球号」にバリアが付いてて本当によかった。地球の磁場と大気には足を向けて寝られない。

6. 海外の名無しさん
リンク先の記事に、オルドリン本人の言葉が載ってた。「1フィート(約30センチ)ほど離れた2か所で、二重に光るのが見えた。どちらにも動いていかない線が見えることもあった」。帰還後の報告では「何かが船内を突き抜けていると考えると、なんとも妙な気分だった」とも話してる。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
宇宙線が宇宙船ごと自分の頭を撃ち抜いていくのを「なんとも妙な気分」で済ませるの、宇宙飛行士の控えめな言い回しの最高峰だと思う。

8. 海外の名無しさん
NASAはその後のアポロ計画で、正式な実験までやってるんだよ。飛行士が暗い中で目を覆って、光が見えるたびに報告する。同時に頭を通り抜けた宇宙線の粒子を記録しておいて、あとで光の報告と照らし合わせたんだ。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
その実験で使った装置、ALFMEDって呼ばれてたやつだ!アポロ時代の実験の中でいちばん好き。NASAの資料で写真が見られるんだけど、見た目がどうにも間抜けで、何度見ても笑ってしまう。

10. 海外の名無しさん
正確には「網膜を刺激していた」んじゃなくて、チェレンコフ放射だよ。電気を帯びた粒子が、水のような物質の中を、その物質の中で光が進む速さより速く通り抜けると出る光のこと。今回なら眼球の中の液体がそれに当たる。光版のソニックブームだと思えばいい。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
ニュートリノの検出器もこの原理で動いてる。日本のスーパーカミオカンデがまさにそれで、地下深くの巨大な水槽の中で、ニュートリノがまれに水とぶつかって生まれた粒子が出すこの光を、壁一面のセンサーで捉えてるんだ。

12. 海外の名無しさん(>>10への返信)
リンク先の論文には、そこまでは書いてないよ。チェレンコフ光も挙げてはいるけど、陽子線治療など地上での研究をもとに、放射線で網膜の中に生じた物質が網膜を刺激するという別の仕組みも挙げてる。どちらか一方に決めつけてはいない。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
つまり、元の投稿の「実際の光は関係なかった」も、>>10の「チェレンコフ放射で決まり」も、どっちも言い切りすぎってことか。目の中で本当に光っている場合もあれば、そうじゃない場合もあるのかもしれないと。

14. 海外の名無しさん
脳の放射線治療を受けたことがあって、ビームが目の上を通ったとき、ブラックライトみたいな紫っぽい妙な色がパッと光った。かなり不思議な体験だったよ。ただ、台にがっちり固定されて脳に放射線を当てられる体験としては、星1つ。おすすめはしない。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
星1つでも、ゼロよりはマシじゃないか。こうして笑い話にして書き込めているなら、それだけで十分な評価だと思う。

16. 海外の名無しさん(>>14への返信)
昔、放射線治療の技師をしていて、この照射は何千回もやってきた。患者さんには前もって「色のついた光の波が見えるかもしれません」と伝えて、宇宙飛行士の話もしていたよ。「珍しくてちょっとかっこいい体験をしてるんだ」と思えると、少し気持ちが楽になる人もいた。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
治療台の上で聞かされるのが「副作用です」じゃなくて「アポロの宇宙飛行士と同じものを見ているんですよ」なら、怖さがだいぶ違う。いい伝え方だと思う。

18. 海外の名無しさん
地球の磁場の外に出ると、宇宙線はずっと危険になる。アポロの飛行士が使ったヘルメットを顕微鏡で調べたら、宇宙線の粒子が入って抜けていった跡まで残っていたらしい。

19. 海外の名無しさん
目には見えない粒子が、まぶたも眼球も素通りしていくんだろ。どう考えても体にいいわけがないよな。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
そのとおり。宇宙に行く時点で、一生のうちにがんになるリスクが上がるのは承知の上なんだ。それでも行きたいと思える人たちが、宇宙飛行士になってる。

21. 海外の名無しさん
ケネディ宇宙センターのツアーで、元宇宙飛行士のウッディ・スプリングさんに案内してもらったことがある。息子には「『トイ・ストーリー』のウッディとバズに、1人で両方会えたな」と冗談を言った。質問の時間に「宇宙で眠るのは大変ですか」と聞いたら、まさにこの光の話をしてくれたよ。

22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
去年、アポロ計画の飛行士がどうやって眠っていたのか調べ始めたら止まらなくなった。月面では気が張っていてとても寝つけなかったうえ、月着陸船は寝るための造りになっていなくて、ひどく寝心地が悪かったらしい。

23. 海外の名無しさん(>>21への返信)
そこは人それぞれみたいだよ。体がどこにも押しつけられないから、人生でいちばんよく眠れたと話す宇宙飛行士も多い。スキューバダイビング中に寝落ちしたことがあるから、その気持ちはよく分かる。

24. 海外の名無しさん
この原理を使えば、目を閉じても消せない広告が作れるな。……いや、書いてから後悔した。どこかの広告会社が本気で検討しそうで怖い。

25. 海外の名無しさん
ちなみにオルドリンは、インタビューだと偽って呼び出したうえで「月に行ったのが本当なら聖書に手を置いて誓え」と迫ってきた陰謀論者の顔を殴ったこともある。眼球を宇宙線に撃ち抜かれながら月まで行った人にそれを言うのは、さすがに命知らずだ。

まとめ

アポロ11号のバズ・オルドリンが報告した「目を閉じていても見える光」は、眼球などを通り抜ける宇宙線の粒子が原因と考えられている。ただ、網膜が直接刺激されるのか、眼球の中で本当に光が生まれているのか、仕組みは絞り切れていない。コメント欄では元の投稿の言い切りへの訂正のほか、放射線治療で似た光を見た体験談や、その話で患者を安心させていた元技師の声が集まった。怖がりつつも、月に行けるならと笑う人もいた。

元ソース: アポロ11号の飛行中、バズ・オルドリンは目を閉じていても光の点滅が見えたと報告した。NASAはのちに、それは眼球を直接通り抜けて網膜を刺激した荷電粒子(放射線)によるもので、実際の光は関係なかったと結論づけた

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