カナダの収容施設に、13年以上も収監され続けている一人の男がいます。罪状はあるものの、最大の「謎」は別のところに。彼は自分の本名を、頑として明かそうとしないのです。指紋も写真も拒否し、十以上の偽名を使い分けてきたその男は、なぜ自由よりも沈黙を選び続けるのでしょうか。
※注:ここでいう「収監」は、刑務所の懲役だけでなく、身元が確定できない外国人を強制送還まで拘束し続けるカナダの「入国管理上の収容(移民拘禁)」も含みます。本名と国籍が分からないため、送り返す先が決められず、拘束が長期化しているのが実情です。
今日の知ってた?
📏 カナダの当局が 「身元不明の囚人」 と呼ぶ男は、本名を一切明かさないまま 13年以上 拘束され続けている。少なくとも 6カ国で10以上の偽名 を使ったとされ、本人は「イギリスから来たフランス国籍の人間だ」と主張。一方、裁判所は彼を カメルーン国籍 と認定している。
背景:「身元不明の囚人」とは誰なのか
この男は、2013年にカナダで逮捕されました。前年の2012年、彼はキューバ経由でフランスのパスポートを使ってカナダに入国し、そのままビザの期限を超えて滞在していたとされています。
逮捕後、彼は徹底して非協力的でした。本名も出身も明かさず、写真撮影も指紋採取も拒否。職員を脅したり侮辱したりすることもあったといいます。当局が彼を「身元不明の囚人」と呼ぶしかなかったのは、本人がそう仕向けたからでした。
もう少し詳しく
罪状は大がかりな詐欺。彼は「ブラックマネー詐欺」と呼ばれる手口で、ある男性から約45万ドル(日本円でおよそ7,000万円)をだまし取った罪で有罪になっています。これは「黒く染めた偽札の束を、特殊な薬品で洗えば本物の高額紙幣に戻る」と信じ込ませ、その薬品代などを支払わせる古典的な詐欺です。
偽名は6カ国にまたがって10以上。過去の詐欺・文書偽造・なりすましの有罪歴は、いずれも別人を名乗ったときのものでした。本人は「自分はフランス国籍で、イギリスから訪れている」と言い張り続けています。
2020年、ついに裁判所が一つの結論を出します。オンタリオ州高等裁判所は、彼を カメルーン国籍 と認定。おそらく港湾都市ドゥアラの生まれで、本来の名は「エマニュエル」だろうとされました。後に報じられた名前は ハーマン・エマニュエル・ファンケム。当局は母親が誰かまで把握しているとされますが、本人が頑として自分の身元を「認めない」ため、宙づりの状態が続いているのです。
なぜ彼は本名を隠し通すのか。本人が語らない以上、これは今も推測の域を出ません。ただ一つ確かなのは——彼にとっては、本名を明かすことのほうが、13年以上の拘束よりも「都合が悪い」ということです。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
彼の本名は「拒否します(I Refuse)」だよ。もう百万回そう答えてるのに、職員が信じてくれないだけ。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
「この人物の名は“わからない”です」「了解、ではミスター・わからないさんを連行」みたいな会話が13年続いてるのか…。
3. 海外の名無しさん
記事に「写真撮影を拒否した」って書いてあるけど、じゃあページに載ってるその写真は誰なんだ?というツッコミを禁じ得ない。
4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
拒否はしたけど聞き入れてもらえなかった、というオチでしょ。刑務所って自由が少ないところだから仕方ないね。
5. 海外の名無しさん
身元を明かすくらいなら、わざわざカナダの刑務所に居続けるほうがマシ、と。つまり彼は本気でおかしい人か、どこかの国で重い罪に問われている人か、どちらかしかいない。精神鑑定では問題なしと判断されたらしいから、後者に賭けるよ。引き渡し協定のある国に送られるのを恐れてるんだ。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
あるいは単純に、母国がカナダの刑務所よりひどい環境ってだけかもしれない。それなら沈黙する理由としては十分すぎる。
7. 海外の名無しさん
実は完全に「身元不明」ってわけじゃないんだよね。当局は彼の母親が誰かまで知ってる。本人が「それが自分だ」と認めないだけ。この「認めない」って一点に全部が懸かってるのが地味にすごい。
8. 海外の名無しさん
おそらくカナダ国民じゃなくて、本名を言ったら危険だと思う国に強制送還されるのが分かってるんだろうね。タダで食事と屋根が手に入るカナダの刑務所のほうが、彼にとっては安全地帯なんだ。
9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
そもそも他国への出入りには苦労してなさそうだし、カナダ国民を名乗ったこともない。ただ単に、もっと待遇の悪い国の刑務所に入りたくない、って話な気がする。
10. 海外の名無しさん
この人、文字通り「ロックされてる」んだな。比喩じゃなく物理的に鍵をかけられてる状態。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
「さあ行こうぜ、自由だ!」「いいえ」「…えっ、いいの?」「いいえ」。このやり取りを13年続けてるかと思うと、職員のほうが先に折れそうで心配になる。
12. 海外の名無しさん
この男、明らかに超長期戦を仕掛けてるよな。普通の人間なら3日で「もういいです、本名言います」ってなるところを13年。完全にメンタルが別次元の生き物だ。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
彼の勝ち筋は、刑務所で寿命を迎えること。誰も彼が本当は何をしたのか分からないまま、結局それ以上は罰せられずに終わる。ある意味、逃げ切りなんだよ。
14. 海外の名無しさん
仕事熱心すぎるスパイ説を推したい。任務への忠誠心が振り切れてる。
15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
この手の話は周期的に出てくるけど、いちばんありそうなのは「もっと刑務所環境が劣悪な国で重罪に問われてる」パターン。どうせ収監されるなら、マシな施設を選ぶよね。
16. 海外の名無しさん
「ルンペルシュティルツキン」って3回唱えれば本名が分かるんじゃない?(自分の名前を当てられると魔力を失う童話の小人のこと)
17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
1回で十分こわいわ。3回唱えたら本名どころか、こっちが何かを召喚しそうで嫌だ。
18. 海外の名無しさん
うちの妻が世界一頑固な人間だと思ってたけど、この人を見たら考えを改めざるを得ない。上には上がいた。
19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
で、君はまだ奥さんの名前を知らないんだろ?
20. 海外の名無しさん
ウィキペディアの「カメルーンの犯罪者」項目には現在5人載っていて、うち2人が政治家、1人が18世紀の海賊、残り2人が偽名を使った詐欺師でカナダの入管に何年も拘束された人物。少なくないとは言わないけど、似たケースが2回起きてるのが地味に不気味。
21. 海外の名無しさん
むかし「健忘症だ」と主張してた“ミスター・ノーバディ”を読んだことがある。数年後、一般人からの通報で実はルーマニアの男優だと判明して、母親のDNAで身元が確定したんだ。この手の「名無し氏」は意外と歴史上に何人もいる。
22. 海外の名無しさん
記者をやってた頃、いちばんの当たりネタはいつも法廷取材だった。お気に入りの一つが、酔って公の場で暴れた軽微な事件で捕まった男。問題は誰も彼の身元を知らないこと。起訴状の名前は「Unknown Unknown(不明・不明)」、警官が半ダースの言語で話しかけても一言も返ってこない。極めつけは、判事が書類を見て「なぜこの男は120歳超えてることになってるの?」と聞いた瞬間。生年月日が不明なのに入力が必須で、システムが1900年1月1日を初期値で埋めてただけだった。
23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
書類の初期値が「1900年生まれ」って、現代でいちばん詩的なバグかもしれない。
24. 海外の名無しさん
13年の拘束より本名を明かすほうがマシじゃないって、いったい彼は何で指名手配されてるんだ…?想像すると逆に怖い。
25. 海外の名無しさん(>>24への返信)
どこかの国で人道に対する罪レベルのことをやらかして「いや、カナダの刑務所で十分です」って居座ってる説、わりと本気でありそうなのが救いがない。
まとめ
本名さえ明かせばもっと早く動けたかもしれない男が、13年以上も沈黙を貫いている——その「明かさないこと」自体が、彼の最大の自白なのかもしれません。コメント欄ではジョークから「重罪逃れ説」「母国のほうがひどい説」まで推測が飛び交いつつ、誰も本当の答えにはたどり着けないまま。沈黙が一番の雄弁になることもある、と妙に納得させられる一件でした。

コメント
カナダの法制度がおかしいだけのような
なぜ指紋と写真をカメルーンとICPOに提出しないのかわからんわ