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「ヒトは3種類、シカとイノシシは2種類」トラのオレンジが獲物には草木と同じ色に見えている理由

「ヒトは3種類、シカとイノシシは2種類」トラのオレンジが獲物には草木と同じ色に見えている理由 自然・科学

トラのあの燃えるようなオレンジ色は、どう見ても森の中で目立つ。あんな派手な色でなぜ狩りが成立するのか——と思っていたら、そもそも狙われている側にはあの色が見えていなかったらしい。ヒトは3種類のセンサーで色を見分けるが、シカやイノシシは2種類しか持っていない。彼らの目に映るトラは、周りの草木とほとんど区別のつかない何かなのだという。

※注:三色型色覚=目の奥にある色を見分ける細胞(錐体)が3種類ある状態のこと。ヒトやサルの仲間がこれにあたる。二色型色覚は2種類で、シカ・イノシシをはじめ多くの哺乳類がこちら。赤と緑の区別がつきにくくなると説明されている。

今日の知ってた?

📏 トラの鮮やかなオレンジ色は、三色型色覚ヒトにははっきり見える。だが獲物であるシカイノシシ二色型色覚で赤と緑を区別しづらく、あの体色は周囲の緑の草木とほぼ同じものとして映っていると説明されている。

背景:色が見えるとはどういうことか

目の奥には、光の波長ごとに反応する細胞が並んでいる。錐体(すいたい)と呼ばれるもので、これが何種類あるかで「見える色の数」が決まる。ヒトは赤・緑・青におおよそ対応する3種類を持っていて、この組み合わせで無数の色を作り出している。これが三色型色覚だ。

ところが、哺乳類の中でこの3種類を持っているほうが少数派である。イヌもネコもウシもウマも、そしてシカもイノシシも、錐体は2種類しかない。二色型色覚と呼ばれる状態で、赤と緑の区別がつきにくい。ヒトでいう赤緑色覚異常に近い見え方だと説明されることが多い。

なぜ哺乳類は色を捨てたのか。掲示板でよく挙げられていた説明では、恐竜の時代の哺乳類の祖先が夜行性で、穴を掘って虫を食べるような暮らしをしていたことが理由とされる。暗い場所でものが見えることのほうが優先で、昼間の色の見分けは要らなかった。そして恐竜が消えたあと、サルの仲間の一部だけが色覚を取り戻したという。緑の葉の中から熟した果実を見つけるためだ、と語られていた。

もう少し詳しく

「緑に見える」は、実はかなり大雑把な言い方らしい。掲示板で早い段階から入っていた訂正がこれだった。シカが見ているのは鮮やかな緑ではなく、「オレンジも緑もくすんだ黄色や茶色の側に寄って、互いの区別がつかない」という状態に近いのだという。つまり葉の色に化けているのではなく、葉との違いが消えている。結果として見つけにくいことに変わりはないが、絵に描くなら緑のトラではなく、全体的に彩度の落ちた景色を描くのが正しいということになる。

ならばなぜ、最初から緑の毛にしなかったのか。これが当然出てくる疑問で、実際コメント欄でも何度も繰り返されていた。答えとして語られていたのは身も蓋もない事情で、哺乳類は緑の毛を作る手段を持っていない、というものだった。鳥も爬虫類も魚も緑を出せるのに、哺乳類だけがそこに手が届いていない。だから使える色の範囲の中で、いちばん都合のいいところに落ち着いた——という説明である。

オレンジは、条件が揃うとむしろ隠れやすい色でもある。トラが動くのは日が低い時間帯だと言われる。低い角度の光は林の中を金色に染め、その中に落ちる濃い影が黒い縞と重なる。色そのものより縞模様の効果のほうが大きい、という指摘も出ていた。実際、動物園でさえトラは見つけにくい。草がいくらかと影がいくらかあれば、来園者の目の前にいても「今日は出ていないみたいだね」と素通りされる、という話が複数出ていた。

そして人間側の話——狩猟用のオレンジ。日本でも猟期には蛍光オレンジのベストや帽子を着けるのが基本になっている。あれは撃たれないためのもので、人間同士がお互いを遠くから確実に見つけるための色だ。そしてこの色は、狙う相手にはほとんど効かない。同じ一枚の布が、人間には最大限に目立ち、シカにはくすんだ何かに見える。都合がよすぎる話に思えるが、色覚の種類が違うというだけでこうなる。

ただし、抜け穴もあるらしい。コメント欄で挙がっていたのは紫外線の話だった。シカの多くは紫外線が見えるので、洗濯洗剤の蛍光増白剤が残った迷彩服は、彼らの目にはぼんやり光って見えることがあるという。高価な迷彩を着込んだ側が浮いて見え、オレンジのベストのほうが沈んで見える。もしそうなら、人間が「隠れている」と思っている状態と、シカから見た実際の状態は、けっこうずれていることになる。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
狩りのときに蛍光オレンジのベストを着るのが推奨どころか義務になっている理由がこれ。人間同士はお互いをはっきり視認できるのに、狙っている相手にはまったく効いていない。よく出来た仕組みだよなと毎年思う。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
二色型の動物に効かないというだけで、三色型や四色型から見たらあなたは歩く閃光弾だけどな。鳥のいる林で同じ格好をしたら、半径百メートルに自分の存在を宣言して回っているようなものだと思う。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
面白いのは、高い迷彩服のほうがバレることがあるという話。洗剤の蛍光増白剤が残っていると紫外線でうっすら光って、紫外線が見えるシカには派手に浮いて見えるらしい。逆にオレンジのベストは、あいつらにはくすんだ緑にしか見えない。

4. 海外の名無しさん
なるほど、シカがトラを狩れない理由がついに解明されたわけだな。相手が見えていないのでは、どれだけ気合を入れても勝負にならない。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
もうひとつ、蹄では狩猟免許の申請書類が書けないという問題もある。あれは受付の時点で詰む。判子も押せないしな。

6. 海外の名無しさん
その土地の頂点捕食者をやっていたら、ある日、毛のない猿が枯れた藪の隙間からこちらを真っ直ぐ見てきた——という状況を想像してほしい。完全にホラー映画の側だよ。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
いや、藪の隙間からトラを見つけられる距離にいる時点で、ホラー映画に出演しているのは間違いなくこちらだと思う。数秒早く気づけたところで、牙と爪の塊が向かってくる事実は変わらないわけで。

8. 海外の名無しさん(>>6への返信)
実際のところトラは、あの色でもとんでもなく見つけにくい。近所の動物園で、2分もあれば一周できる展示の前を「今日は出ていないみたいだね」と言いながら通り過ぎていく人を何度も見た。草が少しと影が少しあれば、もう分からなくなる。

9. 海外の名無しさん
哺乳類がだいたい二色型なのは、祖先が夜行性で穴を掘って虫を食べていたからだと言われている。暗い場所で見える目のほうが大事で、色は捨てた。そのあと恐竜が絶滅して、サルの仲間だけが色覚を取り戻したらしい。緑の葉の中から熟した果実を見つけるために。

10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
その説明だと、なぜトラがオレンジなのかは分からないままなんだよな。獲物に見つからないことが正義なら、最初から緑になっておけばよかった話で。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
それが哺乳類には無理らしい。鳥も爬虫類も魚も緑を作れるのに、哺乳類だけが毛を緑にする手段を持っていない。だから使える色の中でいちばん都合のいいところに落ち着いた、という話だったはず。ナマケモノが緑がかっているのは自前ではなく、体に藻を生やして外注しているから。

12. 海外の名無しさん
厳密に言うと「緑に見える」ではなくて「緑と区別がつかない」が正しいと思う。ヒトの赤緑色覚異常に近い状態で、オレンジも赤も灰色もだいたい似た見え方に寄る。だからトラだけが特別に見つけにくいわけでもない。そもそも色より縞模様の効果のほうが大きいし、他の陸の捕食者もだいたいまだらか縞模様だよ。

13. 海外の名無しさん
動物園でガイドをしていて、この話は毎回する。二色型の動物には、オレンジも緑もくすんだ黄色や茶色や灰色の側に寄って見えるらしい。面白いのは狙われる側も同じ手を使っていることで、緑の多い環境にいるシカやアンテロープの毛が茶色っぽいのも、ネコ科から隠れるためだと説明されている。

14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
つまり追う側も逃げる側も、同じ穴を突いて同じような色に落ち着いたわけか。相手の目の性能を前提に全員が服を選んでいる世界、想像すると相当おかしいな。

15. 海外の名無しさん
ちなみにトラ自身も二色型だそうで、つまり自分がどれだけ派手な色をしているのかを、当のトラは一生知らないまま終わるということになる。

16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
向こうからしたら、人間はとんでもない感覚器を持った化け物に見えているはずだよな。完璧に隠れたつもりなのに、二本足のやつだけは毎回まっすぐこちらを見てくる。

17. 海外の名無しさん
じゃあトラは自分のことを緑っぽいと思っているのか? というかもっと重要な問題として、うちの茶トラは自分を緑だと思っているのか?

18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
安心してほしい、茶トラはそこまで難しいことを考えていない。色より先に、今の自分がどこにいるのかも把握していないと思う。

19. 海外の名無しさん
うちにはオウムがいるんだけど、あいつらは四色型で、こちらの服の色に平気でケチをつけてくる。向こうから見れば人間のほうが色覚異常なんだよな。蛍光色の何かを着ていくと露骨に嫌そうな顔をされる。紫外線まで見えているせいだと思う。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
うちのオウムは餌に混ざっている黄色い粒に本気で怒る。先に手で取り除いてから出さないと、しばらく文句を言われ続ける。知り合いのヨウムはチェック柄が大嫌いで、小さな柄が付いているだけで近寄ってこなかったらしい。

21. 海外の名無しさん
オレンジが警告の色として使われているのは動物と関係があるのかと思っていたが、どうも違うらしい。青い空や海に対していちばん目立って、薄暗いところでも見えるから安全色に選ばれた、というだけの近代的な事情なんだとか。

22. 海外の名無しさん
この話を知ってしまうと、ナルトはずっと自分のジャージを緑だと思って着ていた可能性が出てくる。あの色で忍者をやっているのが長年の謎だったけれど、シカとイノシシが相手なら完璧な迷彩だったわけだ。

23. 海外の名無しさん
シカの側から見たら、トラは「歩いてくる茂み、ただし牙付き」ということになる。夜眠れなくなるので、この知識は今日限りで忘れることにしたい。

まとめ

ヒトは3種類の錐体で色を見分ける三色型色覚、シカやイノシシは2種類の二色型色覚。だからトラのあのオレンジは、狙われている側には周りの草木と区別しにくい色として映っている——という話。コメント欄ではまず「正確には緑に見えるのではなく、緑と区別がつかないだけ」という訂正が入り、そこから「では、なぜ緑の毛にしなかったのか」という当然の疑問へ流れて、哺乳類は緑の色素を作れないという答えに落ち着いた。狩猟用のオレンジベストが人間にだけ見えている話、紫外線が見えるシカには高い迷彩のほうが光って見えるという話と広がって、最後は自分が何色か知らないまま生きているトラと、自分を緑だと思っているかもしれない茶トラで終わっていた。

元ソース: トラがヒトにオレンジ色に見えるのは、我々が三色型色覚だから。シカやイノシシは二色型色覚なので、彼らにはトラが緑色に見えている

コメント

  1. Reddit名無しさん より:

    タイトルの日本語どうなんてんのw

  2. Reddit名無しさん より:

    いくら隠れても、密猟者に見つかるわけ…かな。テレビの映像だからかもしれないが、どこにトラやヒョウが隠れているでしょう?
    というクイズを動物番組はよくやるが、
    だいたい分かる。
    (子供は特にすぐ見つける)