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「duct(ダクト=配管)ではなく、duck(アヒル)が正しい綴りだった」ダクトテープの名前、記録は1899年から…?

「duct(ダクト=配管)ではなく、duck(アヒル)が正しい綴りだった」ダクトテープの名前、記録は1899年から…? 文化・社会

英語圏で「なんでも直せる銀色のテープ」の代名詞になっている duct tape(ダクトテープ)。ダクト、つまり配管や通風管に使うテープだから、そう呼ばれている——と思っていた人は多い。ところが海外の掲示板で、その名前が記録に現れるのは1965年からで、それ以前は別の綴りだった、という話が上がっていた。しかも元の綴りは、配管とはまったく関係のない単語だったという。

※注:日本で「ガムテープ」と呼ばれているものとは、指す範囲が少しずれる。英語の duct tape は布地を芯にした粘着テープを指すことが多く、日本のクラフトテープや布テープと完全に同じ製品というわけではない。

今日の知ってた?

📏 「duct tape(ダクトテープ)」という呼び名が記録に現れるのは1965年から。それより前、1899年から記録に残っているのは「duck tape(ダックテープ)」のほうで、由来はテープの裏地に使われていた「duck cloth(ダック地)」という厚手の布。つまり最初から、ダクト(配管)とは何の関係もない名前だった。

背景:duck と duct、一文字違いの二つの単語

英語の duck は「アヒル」。duct は「ダクト、導管、通風管」。綴りは一文字しか違わず、口に出すと語尾がほとんど同じに聞こえる。この二つが混ざったのが今回の話だ。

鍵になるのは duck cloth、日本語でいう「ダック地」。帆布に近い、厚手でしっかり織られた綿の布のことで、テントや作業着、船の帆や袋などに使われてきた。この布を裏地にした粘着テープだから「duck tape」。名前の中の duck は鳥のアヒルではなく、布の名前だったわけだ。ところが英語話者の耳には duck tape と duct tape がほとんど同じに響く。そこに「配管を留めるのに使えそうなテープ」という実際の用途のイメージが重なって、いつのまにか duct のほうが標準の綴りとして定着していった——記録の上では、そういう順番になる。

ちなみにこのテープの誕生については昔からいろいろな話が語られていて、どれが正確なのかははっきりしない。今回の話も「どちらの名前がいつから記録に残っているか」という一点についてのもので、誰が最初に作ったかを決める話ではない、という点は押さえておきたい。

もう少し詳しく

皮肉なことに、ダクトはこのテープが一番苦手とする相手らしい。元スレで真っ先に、しかも何度も繰り返されていたのがこの指摘だった。曰く、時間が経つと粘着面が乾いてボロボロになるので、空調ダクトの継ぎ目のような場所には向かない。実際にダクトの継ぎ目に使われるのは、売り場でも別の棚に並んでいるアルミの箔テープのほうだ、と。製品のパッケージ自体に「ダクト工事には使わないでください」という趣旨の注意書きが入っている場合もある、という声まで出ていた。ただし話はもう一段ややこしく、加熱ダクトにも耐えられる専用の変種は存在する、という指摘も並んでいた。「ダクトテープはダクト以外の何にでも効く」という現場の冗談が、英語圏では昔から通用しているらしい。

そして「Duck」という名前のブランドが、実際に存在する。元スレで紹介されていたところによると、その社名について会社側が説明していたのは「duct tape を言い間違える人がいるので、それをもじった」という趣旨の話だったという。ところが記録をたどると、そのブランドが名乗り始めた時点で duct という言い方のほうが新参だったことになる。つまり、元の綴りに戻していたつもりが、本人たちは駄洒落を言っているつもりだった——という妙なねじれが生まれる。コメント欄では「一般名詞として定着してほしいのは duct のほうだろう、でないと商標として危うい」という現実的な読みも出ていた。

「訂正する側」が間違っていた、という構図。この話が海外で刺さった理由は、たぶん事実そのものより、この構図にある。「duck じゃなくて duct だよ」と、これまで自信たっぷりに人の言い間違いを直してきた側が、実は元の綴りを言っていた人を笑っていたことになる。コメント欄は、その立場だったと白状する人で埋まった。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
これで長年の疑問が解けた。数年ホームセンターで働いていたんだけど、アルミのダクトが並んでいる通路にあったのはアルミテープで、実際にダクトに貼られているのを見たことがあるテープはそれだけだった。ダクトに使わないテープがどうしてダクトテープなんだ、としばらく本気で悩んでいたんだよ。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
時間が経つと粘着面が乾いて、パリパリになって崩れてくるからな。空調の継ぎ目みたいに温度が上下する場所だと特にひどい。あそこはちゃんと箔テープを使うところで、間に合わせでこれを貼ると数年後に泣くことになる。

3. 海外の名無しさん
そもそも製品そのものに「ダクト工事には使用しないでください」という趣旨の注意書きが入っていることがあるんだよな。名前とパッケージが真っ向から喧嘩している商品って、他にちょっと思いつかない。

4. 海外の名無しさん
ウィキペディアには、加熱ダクトだと普通のものは駄目になるので、ダクトに貼れる専用の変種がちゃんと別に存在する、とわざわざ書いてあった。名前を後追いで正当化しにいったみたいで、そこがまた面白い。

5. 海外の名無しさん
「Duck」という名前のブランドが実在して、ダックテープを売っているという事実も、この話とセットで知っておいてほしい。ずっとふざけた社名だと思っていたけど、歴史的にはあっちのほうが正しかったわけだ。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
自分はあれを「duct tape を言い間違える人をからかった駄洒落」だと思い込んでいた。結果的に無知だったのは自分のほうだった。しかも会社側の説明も同じ趣旨の駄洒落だったらしくて、当時 duct という言い方は生まれてまだ十年ほどだったのに、そっちを元祖だと思っていたことになる。かなり奇妙な話だ。

7. 海外の名無しさん(>>5への返信)
ブランド側からすれば、一般名詞として世間に定着するのは絶対に duct tape のほうであってほしいはずだよ。自社名がそのまま普通名詞になったら、商標として守るのが一気に難しくなるからな。企業としては笑えない事情がある。

8. 海外の名無しさん
最悪な気分になってきた。自分はずっと duck を「duct をまともに書けない人の綴り間違い」だと決めつけていて、そう言う人を見かけるたびに内心で鼻で笑っていたんだ。裏地の布がダック地だったと聞いた瞬間、全部きれいに筋が通ってしまった。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
三十年近く前、学校でダックテープと言ったらクラスの人気者と好きだった女の子に訂正されて笑われた。今でもふとした瞬間に思い出す。タイムマシンが手に入ったら、行き先の候補の一番上はたぶんそこだ。

10. 海外の名無しさん
この件で一番ダメージを受けるのは、これまで「duck じゃなくて duct だよ」と得意げに人を訂正して回っていた人たちだよな。訂正する側の快感を知っている人ほど、今日の記事は正面から効いていると思う。

11. 海外の名無しさん
アメリカのコメディドラマ『ホーム・インプルーブメント』に、主人公が周りの人間に「ダックじゃない、ダ・ク・トだ!」と延々と訂正して回る回があるんだよ。その彼のほうが間違っていたと分かるの、話の落ちとして出来すぎている。

12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
あの人が間違っているのは、台所から食器が出てきたのと同じくらい当たり前のことで、いちいちニュースにする価値がない。番組を最後まで見た人なら全員うなずくと思う。

13. 海外の名無しさん(>>11への返信)
子どもの頃は気づかなかったけど、あの番組の笑いどころは「工具の達人を名乗っている本人が、実は何ひとつ分かっていない」という一点なんだよな。自信だけは常に満タンで、仕組みを理解する気がないから毎回怪我をする。本当に分かっていたのは隣にいた助手のほうだった。

14. 海外の名無しさん
ダック地の duck は、そもそもオランダ語で布を意味する doek から来ているという話がある。帆船まわりのオランダ語が英語に入って、そのまま世界に広まった例のひとつらしい。だとすると duck cloth という言い方は「チャイティー」みたいに、布と布を重ねて言っていることになる。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
海の言葉に詳しすぎるだろ。英語の日常語をひっくり返すと帆船時代のオランダ語が出てくる、というのは調べ始めると本当にきりがない世界で、うっかり触ると夜が明ける。

16. 海外の名無しさん
この話を読んでから、ロールから勢いよく引き出したときのあの音が、どうしてもアヒルの鳴き声に聞こえるようになってしまった。返してほしい、元の聞こえ方を。

17. 海外の名無しさん
真面目な質問なんだけど、ダックテープはアヒルを留めるのにも使えるのか。名前がそうなっている以上、誰かが確かめておくべき案件だと思うんだが、志願者はいるだろうか。

18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
うちのアヒルにテープを貼るのはやめてくれ。真剣に頼んでいる。名前の由来が布だと分かった今日この日に、なぜその発想が出てくるのか本当に分からない。

19. 海外の名無しさん
フィンランドではこれを「イエステープ」と呼んでいる。イエスの名前がついているのは、たぶん奇跡を起こせるからだと思う。実際、うちの国の物置にあるものの半分はこれで持ちこたえている。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
「火炎瓶」に洒落た通り名をつけた国の言語センスだけのことはある。物の名づけ方に、あの独特の乾いたユーモアがそのまま出ていて毎回感心する。

21. 海外の名無しさん(>>19への返信)
面白いのは、実際には奇跡なんて起こらないところなんだよな。これが最善の解決策になる場面はほとんどない。ただ、本当に必要な場面では、正しい直し方にたどり着くまでの時間だけはきっちり稼いでくれる。

22. 海外の名無しさん
工場で働いている身から言わせてもらうと、うちには免許が取れる年齢に達しそうな「とりあえずの応急処置」がいくつもある。仮の処置が安上がりで、まともな修理に金と長い停止時間がかかる場合、その仮の処置ほど長生きするものはない。

23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
十年近く前、実家の屋根を父と直したことがある。煙突から雨が漏っていたので、発泡スチロールを貼り合わせて仮の蓋を作り、飛ばないようにブロックを載せておいた。業者が来るまでのつもりだったんだ。今年の春に竜巻が来て木が倒れ、屋根も煙突も傷んだのに、あの仮の蓋だけはブロックごと当時の場所にそのまま座っている。

24. 海外の名無しさん
ここ数週間ずっと参っていて、さっきついに気持ちが折れたところだった。この話のおかげで久しぶりに声を出して笑えて、自分を憐れむのをやめられた。くだらない豆知識に救われる日もあるんだな。ありがとう。

まとめ

ダクトテープの「ダクト」は配管のことではなかった。記録の上では1899年の「duck tape」が先にあり、その duck は鳥ではなく、裏地に使われていた厚手の布「ダック地」のこと。duct という綴りが記録に現れるのは1965年からで、つまり長いあいだ「間違い」と笑われてきた側の呼び方が、実は元の形だったことになる。コメント欄は、これまで人の言い間違いを訂正してきた側の白状で埋まり、そこから「そもそもこのテープはダクトに一番向いていない」という現場の突っ込み、フィンランドの「イエステープ」という呼び名、そして応急処置ほど恒久化するというお決まりの話へと広がっていった。

元ソース: 「ダクトテープ」という名前は1965年以降しか記録がなく、元は1899年の「ダックテープ」——裏地に使われたダック地に由来する

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