世界有数の投資家として知られるウォーレン・バフェット。その3人の子どもは、誰ひとりとして大学を卒業していない——海外の掲示板でそんな話題が上がっていた。学費に困ったわけでも、進学の道が閉ざされていたわけでもない。しかも今や、その「子どもたち」自身が孫のいる年齢に差しかかっている。
※注:バークシャー・ハサウェイは、バフェットが長年率いてきたアメリカの投資会社。保険業を軸に、多くの企業を傘下に持つ。
今日の知ってた?
📏 ウォーレン・バフェットの3人の子どもは、いずれも大学を卒業していない。そして3人とも、すでに60代後半から70代。元スレによれば末の子でもすでに68歳で、「億万長者の御曹司が学校をサボっている」という絵とは、だいぶ違う話らしい。
背景:1930年生まれの父と、その子どもたち
ウォーレン・バフェットは1930年生まれ。10代のころから株式に手を出し、投資会社バークシャー・ハサウェイを率いて世界有数の資産家になった人物だ。その子どもたちが生まれたのは1950年代で、彼らが進学を考える年齢に達したのは1970年前後になる。当時のアメリカでは、大学に行かずに働き始める人はまったく珍しくなかった。つまりこの「誰も大学を出ていない」という話は、いまの日本で「東大生の子が高卒」と聞くのとは、時代の前提がかなり違う。元スレでも真っ先に指摘されていたのがこの点で、「70歳前後の人が大卒じゃないのは、別に驚く話じゃない」という声が上位に並んでいた。
もう少し詳しく
バフェットが語ってきた相続の考え方。元スレで何度も引用されていたのが、「子どもには、何でもやれるだけの額は残すが、何もしないでいられるほどの額は残さない」という趣旨の言葉だ。資産の大部分——99%とも言われる——は慈善に回し、子どもたちには巨額の信託財産ではなく、それぞれが運営する慈善財団を託す形をとってきたとされる。子どもたちは家の資産の大きさをよく知らないまま育ち、小遣いは家の手伝いで得て、移動には公共交通機関を使っていた、とも伝えられている。この方針の是非はともかく、「大学を出ていない」という一行の裏に、こういう子育ての設計思想があったことは押さえておきたい。
3人はいま何をしているのか。元スレでは、英語版ウィキペディアを読んだというコメント主が、こう整理していた。ひとりは会社の経営とは無関係の音楽家で、著書もある人物。ひとりは複数の企業で取締役を務めていて、いずれバークシャー・ハサウェイの会長職に就くと見られている。もうひとりは地域の慈善活動に深く関わっていて、その元配偶者はバークシャー系の主要な慈善財団の責任者を務めている——という説明だ。あくまで掲示板上で共有された範囲の話ではあるが、少なくとも「学位がないまま何もしていない」という姿とは、かなり違う輪郭が見えてくる。
そして、これは学歴の話ではなく相続の話でもある。コメント欄が最も盛り上がったのも、卒業したかどうかではなく「親の財産を子にどこまで渡すか」という部分だった。冷ややかな見方も、素直な感心も、その一点をめぐって出そろっている。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
そもそも彼らは、履歴書を送って選考を待つ世界に立っていない。人事担当者が応募書類をめくりながら「ふむ、バフェットの子か……あれ、学位がないな」と言って不採用メールを送る、そんな場面はまず発生しないんだよ。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
学位が要るのは、誰かに扉を開けてもらう必要がある人だけだからな。最初から扉の内側で生まれた人には、鍵そのものが要らない。身も蓋もないけど、これが一番正確な説明だと思う。
3. 海外の名無しさん
みんな話す前にまず年齢を確認したほうがいい。末っ子でもすでに68歳で、上の2人は70代だぞ。あの世代のアメリカ人が大学を出ていないのは、金持ちだろうと庶民だろうとまったく普通のことだった。
4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
「あなたの祖父母世代です」って言われて、いや待て、うちの親の世代なんだが、って静かに傷ついた。年齢の話をすると必ず誰かが流れ弾を食らうのがこの手のスレの伝統だよな。
5. 海外の名無しさん
90代半ばの人に定年を迎えた子どもがいて、その子どもたちにも孫がいる。頭では分かるんだけど、想像しようとすると毎回どこかで詰まる。人生の時間感覚が普通の家族の一段ずれてるんだよな。
6. 海外の名無しさん
彼が繰り返し言ってきたのは「何でもやれるだけの額は残すが、何もしないでいられるほどの額は残さない」だったはず。この一文だけで、なぜ子どもに巨大な信託を積まなかったのかの説明がついてしまう。
7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
この線引きの言語化がうまいんだよな。額を決めるんじゃなくて「何ができる状態にしておくか」で決めている。金持ちの説教として片づける人もいるけど、方針としては相当に一貫していると思う。
8. 海外の名無しさん
とはいえ、仮に「厳しい親」として資産の1〜2%しか渡さなかったとしても、その1%が普通の人間が一生働いても届かない額なんだよ。厳しさの単位が違いすぎて、教育方針として比較する土俵に乗らない。
9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
1%どころか0.1%でいいから相続させてほしい。それで一族三代ぶんの住宅ローンが消えるんだが、こっちの「一生分」があっちの端数だと思うと、笑うしかない。
10. 海外の名無しさん
資産の大半を慈善に回して、子どもには現金の山じゃなく財団を渡す。子どもたちは自分の家がどれだけ裕福か知らないまま育って、小遣いは家事の手伝いで稼ぎ、移動はバスだったという話も残っている。少なくとも、思いつきでやっていることではない。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
財団の運営を「働いていない」扱いする人がいるけど、助成金の配分は普通に専門職だからな。仕事で助成の管理をやっている身からすると、あれを片手間でやると本当に金が溶ける。
12. 海外の名無しさん
以前、大手財団から資金提供を受けている医療機器の会社で働いていたことがある。あそこの審査は本当に細かくて、資金を出す前に応募側をかなり調べ上げていた。金を配る側にも技術が要るというのは、実感としてよく分かる。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
金さえ突っ込めば問題は自動的に片づく、と思われがちなんだよな。実際には配った後の追跡と検証まで含めて初めて意味が出る。ここを省くと、ただ数字が動いただけで終わる。
14. 海外の名無しさん
ウィキペディアを見たら、ひとりは会社と無関係の音楽家で著書もある人、ひとりはあちこちの企業で取締役をやっていていずれ会長になりそうな人、もうひとりは地元の慈善活動に深く関わっている人、と書いてあった。三者三様で、思ったより普通に散らばっている。
15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
配置がドラマ『サクセッション』すぎて笑ってしまった。芸術方面に行った子、経営を継ぎそうな子、慈善に回った子。脚本家が考えたみたいな綺麗な三分割だ。
16. 海外の名無しさん
ちなみにあのドラマのモデルは別のメディア王一家だと言われている。つまり「巨大な富を持つ家の子どもの散らばり方」には、ある程度の型があるということなのかもしれない。妙に納得してしまった。
17. 海外の名無しさん
そもそも大学を中退して伝説になった経営者は他にもいるわけで、資金の裏付けと人脈さえあれば、その名前だけで何でも始められてしまう。学位は、それを持っていない人にとってだけ重い意味を持つ紙なんだよ。
18. 海外の名無しさん
これは億万長者に限った話じゃない。裕福な親はみんな子どもに下駄を履かせている。早い段階でいい学校に入れる、学費を出す、就職で人脈を使う。形が違うだけで、富そのものが最大の特権だという点は変わらない。
19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
とはいえ、自分の子を有利な位置に置きたくない親っているか? もし例外がいるとしたら、そっちのほうがよほど怖い人物だと思う。批判すべきは個々の親心じゃなく、その差がここまで開く仕組みのほうだろう。
20. 海外の名無しさん
むしろ意外なのは、名門校に行かせなかったことのほうだ。あの階層にとって大学は就職のためというより、同じ立場の人間と自然に知り合うための身分証みたいなものだから。あえて通わせなかったのなら、それはそれで一貫した判断だと思う。
21. 海外の名無しさん
自分は単純に学ぶのが好きなので、行けるものなら一生学校にいたかった。就職に有利かどうかとは関係なく、あの環境そのものが贅沢だったと今になって思う。だからこの話を聞くと、ちょっともったいない気もしてしまう。
22. 海外の名無しさん
結局これは学歴の話に見せかけた相続の話なんだよな。何を残すかより、何を残さないかを先に決めた親の記録。賛成するかは別として、考えて決めたことなのは伝わってくる。
まとめ
3人とも大学を卒業していない——という一行だけを見ると意外だが、彼らが進学を考えたのは1970年前後で、しかも今は全員が60代後半から70代。時代の前提を戻すと、驚きの中身はだいぶ変わってくる。コメント欄では「金があるから学位が要らなかっただけ」という冷ややかな見方と、「何でもやれる額は残すが、何もしないでいられる額は残さない」という方針への評価が真っ二つに並び、途中からは学歴ではなく「親は子に何をどこまで渡すべきか」という、誰にとっても他人事ではない話に流れていった。

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