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「度数90%の魚雷燃料に、パイナップルジュースを2対3」米海軍の水兵が戦争中に発明した”戦場のカクテル”とは?

「度数90%の魚雷燃料に、パイナップルジュースを2対3」米海軍の水兵が戦争中に発明した"戦場のカクテル"とは? 歴史

魚雷が走るのにアルコールが要る——第二次大戦中の米海軍で、その燃料に目をつけた水兵たちが生み出したのが「トーピードジュース(魚雷ジュース)」だ。度数90%の燃料アルコールにパイナップルジュースを混ぜた、いわば”戦場のカクテル”。海軍は必死で飲ませまいとし、水兵は必死で飲もうとした。その攻防が、なんとも人間くさい。

※注:プルーフはお酒の度数を表す単位で、米国式ではアルコール度数(%)を2倍した数字。180プルーフ=アルコール90%、72プルーフ=36%にあたる。

今日の知ってた?

📏 「魚雷ジュース」は第二次大戦中に誕生した。米海軍の魚雷モーターに使われていた180プルーフ(アルコール度数90%)の穀物アルコール燃料に、パイナップルジュースを混ぜて作られた飲み物だ。レシピはエチルアルコール2:パイナップルジュース3で、出来上がりは約36%(72プルーフ)。海軍は水兵が飲むのを防ぐため、燃料アルコールにわざと毒性の添加物を混ぜた。

背景:魚雷ジュースとは

第二次大戦当時の米海軍の魚雷は、蒸気タービンで推進していた。その熱源として燃やしていたのが、純度の高いエチルアルコール(穀物アルコール)だ。度数180プルーフ=アルコール90%という、酒として見ればとんでもなく強い代物である。要するに、潜水艦や駆逐艦には「飲めなくもないアルコール」が兵器の中にたっぷり積まれていた。

喉が渇き、娯楽も乏しい艦上生活。目の前に大量のアルコールがあれば、どうなるかは想像がつく。水兵たちは魚雷から燃料をこっそり抜き取り、食堂から失敬したパイナップルジュースで割った。強烈なアルコール臭と刺激をジュースの甘さでごまかしたこの一杯が、「魚雷ジュース」と呼ばれるようになった。

もう少し詳しく

本当の問題は「酔い」ではなかった。海軍が神経を尖らせたのは、水兵が酔うこと以上に、唯一の攻撃兼防御兵器である魚雷から燃料が抜かれることだった。艦長が射程を5海里と見込んでいた魚雷が、燃料を抜かれて4海里しか届かない——それは潜水艦全体を危険にさらす致命的な誤算になりかねない。

終わりなきいたちごっこ。最初の対策はアクセスパネルのネジに特殊な色の改ざん防止塗料を塗り、燃料が抜かれれば一目で分かるようにすることだった。ところが水兵は塗装係を買収して同じ塗料を手に入れ、痕跡を塗り直してしまう。次に海軍は燃料アルコールに毒性の添加物を混ぜたが、今度は水兵が燃料を蒸留し、添加物だけを抜いて元のアルコールに戻した。結局この攻防にまともな決着がついたのは、魚雷がもっと高エネルギーの特殊燃料へ切り替わってからだったという。

危険な一杯でもあった。愉快なエピソードに聞こえるが、添加された毒物には失明や死につながるものもあった。とりわけ怖いのがメタノールで、飲みすぎれば視力を失い、命を落とすこともある。発酵でごく微量に生じるメタノールは、蒸留するとエタノールより先に留出してくるため、素人が下手に蒸留すると危険な成分が濃縮されてしまう。「うまく毒を抜けた」と思い込んだ水兵が体を壊した例も少なくない。手元にアルコールがあっても、燃料や工業用アルコールは決して口にすべきものではない。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
春休みにダチとエバークリア(米国の度数95%の穀物アルコール)で、これと全く同じものを”独自に”発明したことがある。時代も場所も違うのに行き着く先が同じって、人類なかなか業が深い。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
“生命は道を見つける”ってやつだな。ジュラシック・パークの名言がまさかこんな場面で腑に落ちるとは思わなかった。

3. 海外の名無しさん
ロシアも1950年代に似た問題を抱えてたよ。Tu-22爆撃機の冷却系に40%アルコール+60%蒸留水(要するにウォッカ)を使ってて、地上整備員がしょっちゅう飲んでたらしい。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
40%エタノールに60%の蒸留水って、それレシピ的にはウォッカそのものじゃないか。冷却液の名を借りた酒が機体の中を巡ってたわけだ。

5. 海外の名無しさん(>>3への返信)
あだ名が”超音速の酒運搬機”だったって聞いた。調べたらTu-22は400リットル、Mig25も290リットル積んでたらしいから、まあ相当な量のアルコールが空を飛んでたことになる。

6. 海外の名無しさん
水兵に酒を持たせておいて飲むなって方が、そもそも無理な相談だろ。これは完全に設計した側の負けだよ。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
その燃料を考えた人間、絶対に軍隊に行ったことないだろ。現場を一度でも知ってたら、こんな設計にはしないって。

8. 海外の名無しさん
問題は水兵が酔うことより、唯一の攻撃兼防御兵器の燃料を抜かれることだった。艦長が射程5海里だと思ってた魚雷が、実は4海里しか届かない——潜水艦全体を危険にさらす致命的な誤算になる。最初はネジに改ざん防止塗料を塗って見分けようとしたが、水兵は塗装係を買収して痕跡を塗り直した。次に毒性の添加物を入れたら、今度は蒸留して元のアルコールに戻された。結局ちゃんと効いたのは、もっと特殊な高エネルギー燃料に切り替えたときだけだったらしい。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
そもそもMark XIV魚雷自体がポンコツで、命中しても不発だらけだった。まともに動くようになったのは1944年。それまでは燃料を酒にするのが一番役に立つ用途だったって話、笑えないけど笑ってしまう。

10. 海外の名無しさん
補足しておくと、このレシピだと出来上がりは約36%(72プルーフ)くらい。市販の中性スピリッツを使えば自宅でも近いものは作れる——ただし失明はオマケに付いてこない、念のためな。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
プルーフは度数を2倍した数字だな。80プルーフ=アルコール40%。水で薄めればアルコールの総量は変わらないまま体積だけ増えるから、度数もプルーフも下がる仕組み。

12. 海外の名無しさん(>>10への返信)
市販の燃料用エタノールを飲んでも失明はしないよ。失明の原因はメタノールの飲みすぎ。発酵でごく微量のメタノールが出るけど、蒸留するとそれが先に留出してくる。だから最初の数オンス(”ヘッド”)は捨てるのが鉄則。知らないかケチって捨てなかった連中がやられたんだ。

13. 海外の名無しさん
計算しておくと、180プルーフは90%、パイナップルジュースは0%。(2×90+3×0)÷5=36%、つまり72プルーフ。ちゃんと数字は合ってるな。

14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
疑ってるわけじゃなくて純粋に知りたいんだが、どうやって計算したんだ?……なるほど、ボトルに書いてある%の出どころ、今まで全然知らなかったわ。

15. 海外の名無しさん
映画『ザ・マスター』に、水兵が魚雷ジュースで泥酔するシーンがあったよな。観たときは何のことか分からなかったけど、ちゃんと実話ベースだったのか。

16. 海外の名無しさん
ドイツのペーネミュンデでも同じことが起きてた。V2ロケット(A4)は純エタノールが燃料で、確か飲まれないように下剤を混ぜて対策してたはず。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
毒じゃなく下剤を選ぶあたりがドイツらしいというか……飲んだら死ぬんじゃなく、飲んだら一日中トイレから出られなくなる仕様。抑止力としては陰湿だけど確かに効きそうだ。

18. 海外の名無しさん
2対3で混ぜると70プルーフ強、要するにウォッカと同じくらいの強さだ。しかもジュースがたっぷり入ってるから、多くの水兵はカクテル感覚でガブ飲みして、相当出来上がってたと思うぞ。

19. 海外の名無しさん
エバークリアも同じ穀物アルコールで190プルーフ。味も効き目も魚雷燃料とほとんど見分けがつかないはずだ。おかげで当時の水兵の気持ちが、なんとなく分かる気がしてくる。

20. 海外の名無しさん
大学の頃、知恵を絞った結果64オンス(約1.9リットル)のボングにエバークリアを詰めた奴がいた。自然淘汰に召される前に俺が漏斗を叩き落とした。嫌いな奴だったのに、我ながらよく止めたと思う。

21. 海外の名無しさん(>>8への返信)
そもそもなぜアルコールで冷却するかというと、水は比熱が高くて冷却には最適なんだけど、凍ると膨張して配管が破裂する。エチルアルコールは氷点が極端に低く、水に混ぜると冷却性能をあまり落とさずに凍結温度をぐっと下げられる。だから寒冷地で回る機械の冷却に向いてるんだ。

22. 海外の名無しさん
未来では最終的にカニが魚雷ジュースを飲んでるようになるんだろうな(※生き物はなぜか進化の果てにカニ型へ収束しがち、という有名なネタ)。想像したら妙にじわじわくる。

まとめ

兵器の燃料が「飲めてしまうアルコール」だったせいで生まれた魚雷ジュース。海軍は塗料で見張り、毒を混ぜ、それでも水兵は買収し蒸留してかわし続けた。コメント欄でも各国の似たエピソード(ロシアの爆撃機、ドイツのV2ロケット)や度数計算の解説、映画の元ネタ話まで飛び交い、あきれ半分・感心半分の”人間くささ”で盛り上がっていた。ただし毒物やメタノールで命を落とした者もいた事実は、笑い話の裏に忘れずにいたい。

元ソース: 今日知った豆知識:「魚雷ジュース」は第二次大戦中に生まれた——米海軍の魚雷燃料アルコールとパイナップルジュースの話

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