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「教えてもいないのに、記号の“音”を自分から出そうとしていた」言葉を覚えたボノボ・カンジの話…知ってた?

「教えてもいないのに、記号の“音”を自分から出そうとしていた」言葉を覚えたボノボ・カンジの話…知ってた? 自然・科学

シンボルを並べて人間とやり取りしていたボノボのカンジ。あるとき研究者たちは妙なことに気づきました。彼が記号を指し示すとき、その記号に対応する「音」を、とても高くてゆがんだ声で自分から発しようとしていたのです。教えてもいないのに、言葉を口にしようとしていた——そんな話、知ってましたか?

※注:ボノボはチンパンジーに近い類人猿で、サルではなく「ヒトに最も近い動物」のひとつ。尻尾がないのが特徴です。

今日の知ってた?

📏 英語の理解訓練を受けたボノボ「カンジ」は、訓練の結果として自分から話そうとし始めた。彼が指し示すシンボル(語彙記号=レキシグラム)に対応する発声を、非常に高い声で、ゆがみを伴いながら出していたことが分かった。

背景:カンジとレキシグラムとは

カンジは、霊長類学者スー・サベージ=ランボーらの研究チームのもとで育ったボノボです。研究では、絵文字のような幾何学記号を並べた「レキシグラム」と呼ばれる図形キーボードが使われました。バナナ、いちご、外に行く、追いかけっこ——そうした意味に1つずつ記号が割り当てられていて、カンジはその記号をタッチしたり指したりして、自分の要求や気持ちを伝えていたとされます。

面白いのは、カンジが正式な訓練を受けたわけではないという点です。もともと教えられていたのは養母のマタタのほうで、当のマタタはなかなか覚えませんでした。ところが、その横でただ遊んでいた幼いカンジが、いつのまにか記号の使い方を理解していた——人間の子どもが大人の会話を聞きながら言葉を覚えるのに近い形で、自然に身につけていたのです。

もう少し詳しく

「指すだけ」から「声に出す」へ。記号を選ぶだけでもじゅうぶん驚きですが、今回の話の核心はその先にあります。カンジは記号を示すとき、その記号が表す音そのものを、自分の喉で再現しようとしていたと報告されています。ただ、ボノボの発声器官や脳の構造はヒトの言葉に最適化されていないため、出てくるのは甲高くゆがんだ音。人間の耳には「言葉」とは聞き取りにくいものでした。

仲間には通じていた可能性も。別の実験では、カンジが見ているヨーグルトを、姿の見えない妹パンバニーシャに音声だけで伝えようとした場面が観察されています。妹はその声を聞いて「ヨーグルト」の記号を指したといい、ゆがんで聞こえるのは「人間にとって」だけで、ボノボ同士では何かが伝わっていたのかもしれません。

「言語」と呼べるかは慎重に。一方で、言語学者の中にはこうした研究に懐疑的な人も少なくありません。カンジの記号使用は人間側の解釈に依存する部分が大きく、文法や語形変化(複数形など)を扱う能力は確認されていない、というのが主な批判です。「単語を覚えた犬」と同じく、音と物事を結びつけているだけではないか——そう見る研究者もいます。だからこそ、これは「ヒトの言語そのもの」ではなく、ヒトと類人猿がどこまで認知を共有しているかを考えさせる、興味深い事例として語られています。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
教えてもいないのに自分から声を出そうとしてた、ってところがゾクッとくる。伝えたいって気持ちが先にあったってことだよね。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
道具を渡されたから使ったんじゃなくて、使いたかったから工夫した、って順番なのが胸に来るんだよな。

3. 海外の名無しさん
記事に出てくる別の実験の話がすごい。研究者がオヤツの場所を知らないと分かると、サッと正しいカップを指して教えてあげるんだって。相手の頭の中まで想像できてるってことでしょ。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
「自分は場所を知っている」と「相手はそれを知らない」を同時に頭で持てるってことだもんな。それ、けっこう高度な能力だぞ。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
言われてみれば鶏でもやるよ。オスがいいエサを見つけると、メスを呼んで分けようとする。動物の知能を低く見すぎてるのかもね、俺たち。

6. 海外の名無しさん
ボノボはとくに頭がいい類人猿だって聞いたことある。脳のその辺りの発達が他のサルより進んでるとか。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
それと、めちゃくちゃ仲良くするのが好きな種でもある。争いを愛でゆるめる連中だよ。ある意味で人間より賢いまである。

8. 海外の名無しさん(>>6への返信)
オランウータンもとんでもなく賢いよね。彼らでも同じことができるのか、それとも脳のつくりがちょっと違うのか、気になる。

9. 海外の名無しさん
ウィキの記事にも書いてあるけど、このカンジ、マインクラフトまで覚えたらしいぞ。動画が残ってる。

10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
マイクラ覚えただけのインフルエンサーなら山ほど見たから、そこは正直そんなに驚かない(笑)

11. 海外の名無しさん(>>9への返信)
TED的な映像では、背中にリュックを背負って、中からマシュマロを取り出して、火をおこして焼いて食べてた。なんていいヤツなんだ。

12. 海外の名無しさん
なんでか分からないけど、この話すごく切ない。伝えたいのに、出せるのはゆがんだ甲高い声だけ、って状況を想像すると胸が詰まる。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
でもそれ、人間に聞き取れないだけかもよ。仲間のボノボには十分通じてたかもしれないし、飼育員も一部の声は分かってたって話だし。生まれつき人間の喉を持ってたら、たぶん普通にしゃべってたんだと思う。

14. 海外の名無しさん(>>12への返信)
赤ちゃんの頃は君だって同じだったよ。意味のない音から始めて、少しずつ言葉になっていったんだ。

15. 海外の名無しさん
冷静に見ると、これは「記号の意味を理解してる」のか、それとも「バナナの記号を押すとバナナが出てくる」と学習しただけなのか、線引きが難しいところだと思う。

16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
そこなんだよな。文法や複数形みたいな仕組みは扱えなかったとも言われてる。だから「言語そのもの」と呼ぶのは慎重派の言語学者ほど嫌がる。記号と物事の結びつき、までは確かだけど。

17. 海外の名無しさん
昔の手話ゴリラ「ココ」の件があってから、この手の研究は身内が盛りすぎてる印象があって、第三者の検証が欲しくなる。

18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
ココのときは、研究者が人間らしい会話を見たいあまり、たくさん出した記号の中から都合のいいものを拾ってた、って批判があったんだよね。だからこそ条件をそろえた検証が大事。

19. 海外の名無しさん
人間は幼いうちに言葉を覚えて、その時期を過ぎると習得能力がガクッと落ちる。フェアに比べるなら、ボノボにも赤ちゃんの頃から教えないと条件がそろわない気がする。

20. 海外の名無しさん
これ、放っておくと「猿の惑星」が始まるやつでは……?まあ、人類は一度チャンスをもらってだいぶしくじったし、毛むくじゃらの彼らに譲ってもいい気はするけど。

21. 海外の名無しさん
類人猿とサルって、実は厳密には別物なんだよね。尻尾の有無で分けてるのは見た目の話で、進化の近さで言うと旧世界ザルと類人猿のほうが近い。分類って奥が深い。

22. 海外の名無しさん
要求のためじゃなく、ただ伝えたくて声を出してたんだとしたら、それはもう「会話したい」って気持ちそのものだと思う。賢さよりそっちにグッときた。

23. 海外の名無しさん
カンジ、安らかに。マイクラの腕前は俺の心の中で永遠のGOATだよ。

まとめ

記号を指して人間とやり取りしていたボノボのカンジが、教わってもいないのに記号の「音」を自分から発しようとしていた——ヒトに最も近い動物の、言葉への小さな手の伸ばし方を感じさせる話でした。コメント欄では「伝えたい気持ちが先にあったのが切ない/すごい」という素朴な感動と、「これを言語と呼んでいいのか」という冷静な検証の声が同居し、過去の手話ゴリラ「ココ」の件を引き合いに慎重に見る人も。動物の知能をどこまで認めるか、私たちの線引き自体が問われている気がします。

元ソース: 「英語を理解する訓練を受けたボノボが、自分から話そうとし始めた」

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