砂漠といえばサボテン、サボテンといえばサハラやゴビ……となんとなく思っていませんか。じつはサボテンの仲間(サボテン科)は、たった一つの例外を除いて、南北アメリカ大陸にしか自生していないのです。アフリカにもアジアにも、本来サボテンはいませんでした。
今日の知ってた?
🌵 サボテン科の植物は、ほぼ南北アメリカ大陸のみに自生する。唯一の例外は着生サボテンのリプサリス属(Rhipsalis)で、アフリカやスリランカなど旧大陸にも分布する。ただしこれが自然に広がったのか、鳥などに運ばれたのかは今も断定できていない。
背景:サボテンとは何か
サボテンは「サボテン科」という一つの植物のグループです。トゲや、水をためる分厚い茎が特徴で、乾燥にめっぽう強い。原産地はアメリカ大陸で、北はカナダの一部から、南はチリの南端(マゼラン海峡あたり)まで広く分布しています。アリゾナの砂漠に立つあの背の高いサボテン(サワロ)も、原産はアメリカ大陸だけです。
ここで多くの人がつまずくのが「多肉植物(たにくしょくぶつ)」との混同です。アフリカや中東にも、トゲがあって水をためる、見た目がサボテンそっくりな植物はたくさんあります。でもそれらの多くはサボテン科ではなく、別の科の多肉植物。つまり「砂漠の植物=サボテン」ではないのです。
もう少し詳しく
そっくりさんは「収斂進化(しゅうれんしんか)」の産物。アフリカのトウダイグサ科などには、サボテンと見分けがつかないほど似た姿の植物があります。これは血縁ではなく、乾いた環境で生き残るには「トゲ・分厚い茎・少ない葉」という形が最適だったため、遠く離れた植物が別々に同じ姿へたどり着いた結果です。これを収斂進化と呼びます。
※注:収斂進化とは、系統の異なる生き物が、似た環境への適応の結果として似た姿・機能を獲得する現象のこと。
オーストラリアでは「侵略者」になった。アメリカ大陸原産のウチワサボテンが持ち込まれたオーストラリアでは、天敵がいないため爆発的に繁殖し、最盛期には24万平方キロ(およそ日本の本州ほど)もの土地を覆い尽くしました。農地が放棄されるほどの被害でしたが、南米から天敵の蛾(カクトブラスティス)を導入したところ激減。今でもこの蛾を讃える記念碑が残っているほどです。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
君、例のあの動画を観たな? 白状すると、私も昨夜観たクチだ。アルゴリズムに乗ったあの一本のせいで、世界中の人間が同時にサボテン博士になってる気がする。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
で、みんな観たあとに語り出すのが決まって「オーストラリアのウチワサボテン大侵略」の件なんだよな。あれインパクト強すぎる。
3. 海外の名無しさん
ウチのニュージャージーにもサボテン自生してるよ。マジの話。雪が降る土地にサボテンって字面だけ見ると矛盾してるけど、ちゃんと生えてる。
4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
ウチワサボテンは北はカナダ、南はマゼラン海峡まで分布してるからね。砂漠って昼間は暑くても夜はかなり冷え込む場所が多くて、霜に耐えるサボテンも結構いるんだ。
5. 海外の名無しさん(>>3への返信)
イリノイにもあるよ! キャンプ中に踏んづけて学んだ。痛みとともに知識が定着する、最高に効率のいい勉強法だった(涙)。
6. 海外の名無しさん
サハラとかゴビとか、世界中の砂漠はぜんぶサボテンだらけだと思い込んでた。違うんだな。あれ全部アメリカ大陸限定だったとは。
7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
旧大陸の砂漠には、サボテンそっくりに進化した別グループの植物が同じ役割で生えてるんだよ。だから写真だけ見ると「サボテンじゃん」って勘違いしやすい。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
それ収斂進化ってやつだよね。乾いた土地で生き残ろうとすると、どの植物も結局トゲと分厚い茎の同じ形に行き着く。デザインの最適解が一個しかないみたいで面白い。
9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
植物だとサボテンになる。動物だとなぜか何でもカニになる。自然界、収束先がだいたい決まってて笑う。
10. 海外の名無しさん
みんながイラストで描くあの背の高いサボテン(サワロ)、実はソノラ砂漠にしか生えてないんだよね。世界の砂漠の代表みたいな顔してるのに、出身めちゃくちゃ狭い。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
なのにテキサスやカリフォルニアの象徴みたいに描かれてるの、いつも不思議だった。テキサスにサワロが生えてる証拠を見せてくれ、と毎回思う。
12. 海外の名無しさん
バージニア州にも在来のサボテンがあるって知って驚いた。東海岸のしっとりした森のイメージと、トゲトゲのサボテンが頭の中でうまく結びつかない。
13. 海外の名無しさん
例外のリプサリスってやつ、アフリカやスリランカにもあるんだよね。でもあれが自然に海を越えたのか、鳥に運ばれたのかは今もはっきりしないらしい。植物界のミステリー枠だ。
14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
渡り鳥が実を食べて運んだ説が有力だけど、確証はないんだよね。たった一属のために「サボテンはアメリカ大陸のみ」って言い切れないの、ちょっと味わい深い。
15. 海外の名無しさん
ハチドリと同じパターンだ。あれもアメリカ大陸にしかいない。アメリカ大陸って、ほかの大陸から地理的に隔離されてた時間が長いから、独自の生き物・植物がいっぱい残ってるんだよな。
16. 海外の名無しさん
チョコレートもトマトもトウガラシも全部アメリカ大陸原産だよね。イタリア料理のトマトも、メキシコ料理のトウガラシも、大航海時代より前には現地に存在しなかったと思うと頭がバグる。
17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
コーヒーだけは違うぞ。あれはエチオピア原産。つい一緒くたにしたくなるけど、コーヒーは旧大陸の子だ。
18. 海外の名無しさん
サボテンの多様性が世界一高いのはメキシコで、二番目はブラジル北東部らしい。砂漠というより、乾いた中南米がサボテンの本場なんだな。覚えておこう。
19. 海外の名無しさん
昔『ドン・キホーテ』のバレエを観たとき、主人公が砂漠をさまよう場面で、サワロのサボテンに扮した裏方さんが舞台を横切ったんだ。植物オタクの私は「不正確だ! サワロはアメリカ大陸にしかいない!」と内心ブチギレてた。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
でも彼(ドン・キホーテ)は幻覚を見て錯乱してる場面なんでしょ? だったら脳内にサワロが生えてても文句は言えないのでは……。
21. 海外の名無しさん(>>20への返信)
※19です。……たしかに。完敗だ。錯乱中なら植物分布もへったくれもない。妙に納得してしまった。
22. 海外の名無しさん
そもそも「一つの例外を除いて」って前置きがあるなら、それはもう例外じゃなくてルールの一部じゃない? なんてツッコミたくなるけど、ルールと例外がセットなのが世界の面白いところ。
23. 海外の名無しさん
子どもの頃に図鑑で「サボテン=砂漠=アフリカ」って刷り込まれてたから、大人になってこれ知ると軽くショックを受ける。教科書、もうちょっと早く教えてくれてもよかった。
24. 海外の名無しさん(>>23への返信)
わかる。映画やアニメの「砂漠の星」みたいな背景にも当たり前のようにサワロが立ってて、宇宙の彼方にまでアメリカ大陸産が侵出してる。
25. 海外の名無しさん
オーストラリアのウチワサボテン退治に蛾を導入して、その蛾の記念碑まで建ってるって話が一番好き。害虫扱いされがちな虫が、国の救世主として石碑になってるの、なんだかいい話だ。
まとめ
サボテン科はほぼ南北アメリカ大陸のみに自生し、唯一の例外がリプサリス属。砂漠のサボテンそっくりさんは収斂進化の産物だった、という話でした。コメント欄は「自分の州にも生えてた」という報告、収斂進化やチョコ・トマトのアメリカ大陸原産ネタへの脱線、そしてオーストラリアの侵略サボテン退治譚で大いに盛り上がっていました。


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