世界三大瀑布のひとつ、ナイアガラの滝。あの轟音とともに流れ落ちる光景が、実は「永遠」のものではないと知ったらどう思うだろう。滝は今も少しずつ上流へと後退し続けていて、このまま行けば、いつか完全に消えてなくなってしまうのだという。
今日の知ってた?
📏 現在の侵食速度はおよそ年30cm(12インチ)。このペースが続くと、約5万年後にはナイアガラの滝が残り32km(20マイル)を遡上し切ってエリー湖に到達し、「滝」そのものが消滅すると考えられている。
背景:ナイアガラの滝の侵食とは
ナイアガラの滝は、実は「同じ場所」にずっとあるわけではない。滝の崖を流れ落ちた水は、その真下にある柔らかい岩の層を激しく削り取っていく。すると上にある硬い岩盤(キャップロックと呼ばれる丈夫な石灰岩の層)が、下を支える土台を失って宙に張り出した状態になる。やがてその張り出した部分が自重に耐えきれずに崩落し、滝の縁(リップ)が少しだけ上流側へと移動する。
この「削れて、崩れて、後退する」を気の遠くなるほど繰り返してきた結果が、今のナイアガラの滝の姿だ。つまり滝は下流から上流へ向かって、ゆっくりと旅をし続けている。専門的にはこの現象を「滝の後退(headward erosion)」と呼ぶ。下流側にはその旅の痕跡である深い峡谷(ナイアガラ峡谷)が、滝が通り過ぎた道として刻まれている。
もう少し詳しく
かつての滝は今よりずっと下流にあった。地質学的には、ナイアガラの滝は約1万2千年前、最後の氷河期が終わって氷が後退したあと、現在地より11kmほど下流のオンタリオ湖寄りで生まれたとされる。そこから今の位置まで、長い時間をかけて峡谷を掘りながら後退してきた。記録が残るようになってからの観測でも、滝の縁が年に数十cm単位で上流へ動いてきたことが確認されている。
人の手で侵食のスピードは大きく緩んでいる。かつての侵食速度は年1メートル前後あったとも言われるが、現在は年30cmほどまで落ちている。これは自然のなりゆきだけではない。発電のために大量の水が滝の手前で取水され、夜間や観光オフシーズンには流量がさらに絞られる。水の量が減れば岩を削る力も弱まる。さらに崩れやすくなった縁を補強する工事も行われてきた。皮肉なことに、人類が電気を求めて水を引いたことが、結果として滝の寿命を延ばしている。それでもなお、5万年という単位で見れば、滝はいつか旅の終点にたどり着く。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
その頃にはさすがにビルズもスーパーボウルで優勝してるといいんだが…と思ってしまった。地元の悲願は5万年計画ということで。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
頼むから「実際に起こりうること」の範囲で話してくれ。5万年後の滝の消滅のほうがまだ現実味がある。
3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
スーパーボウルLMMXXVI(5万回目くらい)がきっとその栄えある優勝の年だよ。ローマ数字が崩壊してるあたりに時の長さを感じる。
4. 海外の名無しさん(>>1への返信)
バイキングスが優勝したらすぐに続くって寸法だな。つまり永遠に来ない。
5. 海外の名無しさん
要するに「未来の誰かの問題」ってことだろ。5万年後の人類に丸投げするスタイル、嫌いじゃない。
6. 海外の名無しさん
ちょっと待ってほしい。年30cmって、地質現象としてはめちゃくちゃ速くないか。1年で30cmも崖が後退するって、岩からしたら全力疾走では。
7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
1フィート(約30cm)/年ってことは、ざっくり1ヶ月で2.5cm。指の幅くらいずつ滝が逃げていってると思うと急に生々しい。
8. 海外の名無しさん
じゃあ今のうちに見に行っておけってことだな。「5万年以内に行きたい場所リスト」の堂々の第1位に入れておく。
9. 海外の名無しさん
気になるのはそこじゃなくて、エリー湖の水が削り抜かれた峡谷を一気に流れ落ちるときに何が起きるのか、なんだが。誰も心配してないのが逆に怖い。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
たぶんその頃には川の流れ自体が右にそれて、まったく別のルートを選んでる気がする。5万年あれば水は気が変わる。
11. 海外の名無しさん
人類が登場するよりずっと前に、現れては消えていった絶景がどれだけあったんだろうと考えてしまう。誰にも見られないまま生まれて消えた滝とか、絶対あったよな。
12. 海外の名無しさん
この記事、計算が合ってない気がする。30cm×5万=1万5千メートルで、32kmの半分しかない。「このペースで」って書いてあるのに、何か見落としてるのか自分の算数が崩壊してるのか。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
同じこと思った。20マイルは約3万2千メートル、年30cmなら単純計算で10万年overになる。ざっくり丸めた数字なんだろうけど、几帳面な人ほど引っかかるやつ。
14. 海外の名無しさん(>>12への返信)
たぶん過去の平均侵食速度(昔はもっと速かった)と今の速度がごっちゃになってる。数字の出どころで答えが倍以上ぶれる典型例だね。
15. 海外の名無しさん
工兵隊がとっくに滝をコンクリで補強してなかったっけ。きれいなまま削れないように、わざわざ手を入れてたはず。
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
その通りで、実際に過去に流れを迂回させて縁を補強してる。おまけに夜間や視界が悪い日は発電のために大量の水を分けてるから、削る力が落ちて侵食速度も下がってるんだ。
17. 海外の名無しさん
滝が上流へ後退していくと、次はノースタワナンダの滝、その次はタワナンダの滝、そしてケンモアの滝…って感じで、町の名前が順番に「滝」になっていくのか。地名の引っ越し。
18. 海外の名無しさん
で、滝のそばのカジノはどうするんだ。台車に載せて道路を少しずつ上流へ運ぶしかないな。5万年かけてじりじり引っ越すカジノ。
19. 海外の名無しさん
別の説だと、上流に4マイル(約6.4km)ほど進んだあたりでキャップロックが川底より下に沈んで、滝じゃなくてただの急流になるらしい。その場合の目安は今から1万5千年後くらいだとか。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
「滝が消える」って聞くと崖がなくなるイメージだけど、実際は落差がなだらかになって急流に変わるだけなのか。ドラマチックな終わり方じゃないのが逆にリアルでいい。
21. 海外の名無しさん
「5万年後に消える」と聞いて即リマインダーをセットしようとした自分がいる。昔のこの手のスレなら必ず「5万年後に通知して」コメントで埋まってたのに、見当たらない。掲示板も変わったなあ。
22. 海外の名無しさん
スケールが大きすぎて、もはや悲しいのか感心すればいいのか分からない。自分が生きてる70年やそこらが、滝にとっては「30cmにも満たない一瞬」なんだと思うと不思議な気持ちになる。
23. 海外の名無しさん
氷河期が終わってからまだ1万2千年しか経ってないのに、滝はもう11kmも歩いてきたのか。のんびり見えて、地質の時間軸ではかなりの健脚だ。
24. 海外の名無しさん
こういう話を読むと、いま見えてる風景は全部「たまたま今この瞬間に立ち会えてるだけ」なんだと実感する。5万年後の人がいたとして、写真を見て「昔はここに滝があったんだって」と言う日が来るのか。
まとめ
年およそ30cmという速度で上流へ後退し続けるナイアガラの滝は、約5万年後に残り32kmを遡り切ってエリー湖に達し、姿を消すと考えられている。コメント欄は、地元チームの優勝より滝の消滅のほうが現実味があるという自虐から、数字の検算、人為的に侵食が緩んでいる事情、そして自分の一生が滝にとっては一瞬でしかないというスケール感への素朴な感慨まで、知的好奇心とユーモアが入り混じる流れになっていた。


コメント
500世期も先なら何もかも変わってるだろ