春先、バラの新芽や葉の裏にびっしり張りついている小さな緑の虫——アブラムシ。よく見かける厄介者ですが、その増え方を知ると背筋がうっすら寒くなります。なんと多くのアブラムシは、生まれた瞬間にもう体の中に次の子を宿しているのです。「赤ちゃんがすでに妊娠している」という、にわかには信じがたい繁殖戦略でした。
今日の知ってた?
🐛 多くのアブラムシのメスは、暖かい季節はオスを必要としない単為生殖で増えます。しかも卵ではなく動く幼虫を直接産む胎生。さらに驚きなのが、生まれてくる娘の体内にはすでに次の世代の胚が育っている「入れ子の妊娠(テレスコーピング・ジェネレーション)」。世代がマトリョーシカのように入れ子になっているため、条件が良ければ1週間ほどで成熟して産み始め、ねずみ算どころではない勢いで数を増やします。
背景:アブラムシとは
アブラムシは体長わずか2〜4ミリほどの小さな昆虫で、植物の汁を吸って生きています。世界に5,000種以上いるとされ、農作物・園芸植物にとっては世界有数の害虫です。汁を吸われた植物は弱るだけでなく、アブラムシを媒介にしてウイルス病が広がることもあり、農業の現場では本当に頭の痛い相手。庭で野菜やバラを育てたことがある人なら、一度は「いつの間にか大量発生していた」という経験があるはずです。その「いつの間にか」を支えているのが、この異様な繁殖力なのです。
もう少し詳しく
春夏はメスだけのクローン軍団、秋にだけオスが登場する。春から夏にかけての暖かい時期、アブラムシのメスはオスと交尾せず、自分とほぼ同じ遺伝子を持つ娘を次々と産み続けます。これがいわゆる単為生殖で、相手を探す手間がいらないぶん、増殖スピードがとにかく速い。そして秋、日が短くなり寒くなってくると、今度はオスも生まれて有性生殖に切り替わり、寒さに強い「卵」を産んで冬を越します。つまり「増やすときは効率重視のクローン、生き延びるときは遺伝子を混ぜた卵」と、季節ごとに繁殖方法を使い分けているわけです。
とはいえ天敵もちゃんといます。代表格がテントウムシで、幼虫も成虫もアブラムシを食べてくれる頼もしい存在。クサカゲロウやヒラタアブの幼虫、寄生バチなども強力なハンターです。一方で、アリがアブラムシの出す甘い分泌物(甘露)目当てに、天敵から守りながら「飼育」するという、ちょっと出来すぎた共生関係も知られています。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
もっとテントウムシが必要だ。とにかく数が足りない。庭に放ったところで焼け石に水という気がしてくる。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
申し訳ないが、うちで用意できるのは外来のナミテントウくらいなんだ。それでもいないよりはマシだと思いたい。
3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
実はテントウムシを買って放すのはあまりおすすめできないらしい。すぐ飛んで逃げるし、その土地にない病気や寄生虫を持ち込むこともある。野生の個体を採りすぎるという問題もあるそうだ。
4. 海外の名無しさん(>>1への返信)
うそだと思うかもしれないが、トマトに付いたアブラムシを退治してくれたのはベランダに自然にやってきたテントウムシだった。幼虫がアブラムシをむんずと掴んで食べる様子はまるでネイチャー番組。薬は一滴も使わずに全滅させてくれたよ。
5. 海外の名無しさん
「テレスコーピング・プレグナンシー」って、なんだかカッコいいパンクバンドの名前みたいに聞こえる。一曲目から全力で飛ばしてきそうだ。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
ダダダ、ダン、ダン、ダダダ、ダーン! 脳内でもうイントロが鳴り始めている。Tシャツも作りたい。
7. 海外の名無しさん
さらにタチが悪いのが、アリがアブラムシを「牧畜」することがあるという話。天敵から守ってやる代わりに、アブラムシが出す甘い分泌物をちゃっかり集めて回収しているらしい。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
それでアリも憎い。あいつら甘露目当てにアブラムシをわざわざ別の植物まで運んで増やすんだ。害虫の引っ越し業者みたいなことをしている。
9. 海外の名無しさん(>>7への返信)
アリの賢さと段取りの良さには本当に驚かされる。感心している場合じゃないんだけど、つい見入ってしまう。
10. 海外の名無しさん
小規模農家をやっているが、相手にする害虫の中でアブラムシが一番イライラする。気づいたら増えている、あの感じが本当に嫌だ。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
温室で育てているんだが、運よく中が天敵だらけの状態になっていて、害虫はあっという間に食べ尽くされる。生態系が回っているとここまで楽なのかと実感している。
12. 海外の名無しさん
要するに地球版トリブルだろこれは。気づいたらモコモコ増えて手に負えなくなるところまでそっくりだ。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
自分も真っ先に同じことを思った。ただし可愛げは一切ない。むしろ正反対の存在だ。
14. 海外の名無しさん
「生まれたときからすでに妊娠している」って、この一言で植物が勝てるわけないと心から納得してしまった。スタートからして勝負になっていない。
15. 海外の名無しさん
赤ちゃんがさらに赤ちゃんを身ごもった状態で生まれてくる、と。いったいどういう人生(虫生)なんだ、想像すると頭がくらくらしてくる。
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
おまけに一日に5匹以上のクローンを産み落とすそうだ。生まれた瞬間から妊娠、空腹、数時間おきに出産。緑のものを食べて緑のものに変える緑のもの、という字面が地味に怖い。
17. 海外の名無しさん
うちの庭は今年やけにアブラムシが多い。遅霜でアンズが全滅して、咲きかけのチューリップも半分やられた年なので、その影響もあるのかもしれない。バラに薬用石けんを一本使い切って、ようやく落ち着いてきたところ。
18. 海外の名無しさん
アサガオを腰の高さまで育てて、花が咲き始めたと喜んでいた矢先のことだった。葉に数匹いるなと思った数日後には全体が覆われ、さらに数日でツルごと枯れ果てた。アブラムシ、本当に許さない。
19. 海外の名無しさん
少量の食器用洗剤をぬるま湯に溶かして吹きかけると、一時的にだけど洗い落とせることがある。完全駆除とはいかないが、応急処置にはなる。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
ニームオイルもよく効くと聞いて試している。ただ相手の増殖速度が異常なので、一回やって終わりではなく、こちらも根気よく繰り返す覚悟がいる。
21. 海外の名無しさん
スズメバチがアブラムシを殺す。アブラムシが植物を殺す。つまり、私はスズメバチが大好きだ! 嫌われ者にも仕事はあるということだな。
22. 海外の名無しさん
「生まれたとき妊娠している」、秋から始まる新番組のタイトルみたいだ。第一話からインパクト全開で視聴者を置いていきそう。
23. 海外の名無しさん
オスなしで増えるって聞くと不思議な感じがするけど、よく考えたら相手探しも交尾もスキップできるんだから、増やすことだけ考えたら最強の効率だよな。植物が気の毒になってきた。
まとめ
アブラムシが世界有数の害虫である理由は、暖かい季節はオスなしの単為生殖で胎生のクローンを量産し、さらに生まれた娘がすでに次の胚を宿す「入れ子の妊娠」でねずみ算的に増えるから。コメント欄は、テントウムシやスズメバチといった天敵の召喚ネタ、アリの「牧畜」への呆れ、そして自分の庭が一晩でやられた園芸民の悲鳴で大いに盛り上がっていました。可愛い見た目とは裏腹に、なかなかの強敵です。

コメント
人間の卵子も生まれた時には既に数が決まっている。