ニューヨーク市と聞けば、摩天楼、イエローキャブ、ブロードウェイ……華やかなイメージが浮かぶ。でも実は、もう一つの「住民」がこの街を支配している。市内には推定約300万匹のネズミが暮らし、その数は人間の人口(約880万人)のほぼ3分の1にあたるという。3人にひとりがネズミ……いや、3人につき1匹のネズミ。今日はこの巨大都市の「もう一つの人口統計」を覗いてみよう。
今日の知ってた?
🐀 ニューヨーク市内のネズミは推定約300万匹。人口(約880万人)のおよそ3分の1にあたる規模で、人間3人につき1匹の計算になる。
📦 主因は長年続いた「歩道に黒いゴミ袋を直置き」の収集スタイル。市は近年、ようやく密閉式コンテナへの切り替えを進めている。
❄️ 隣のカナダ・アルバータ州は徹底した防除政策で、ほぼ「ネズミゼロ州」を維持。野生のネズミを目撃するとローカルニュースになるレベル。
背景:なぜニューヨークはネズミ天国になったのか
ニューヨークに棲みついているのは主に「ドブネズミ(ノルウェーラット)」と呼ばれる種。体長は尻尾を入れると40センチ近くになる個体もいて、地下鉄ホームでベーグルを引きずる動画が世界中でバズったことから、地元では「ピザラット」「ベーグルラット」といった愛称まで生まれている。
彼らが繁栄してきた理由はシンプルで、「餌が街に転がっている」から。ニューヨークでは100年以上にわたって、各家庭や店舗が黒いゴミ袋を歩道に直接積み上げる方式を採用してきた。深夜の路上に並ぶ袋の山は、ネズミにとっての無料ビュッフェにほかならない。
下水道、地下鉄トンネル、古い建物の壁の中——人間が築き上げた都市インフラそのものが、彼らにとって理想の住居でもあるのだ。
もう少し詳しく
300万という数字は本当に正しい?これはあくまで研究者による推定値で、実際の数を正確に数えるのは不可能に近い。「目に見えるネズミ1匹の裏には20匹いる」と言う田舎の農家もいるくらいで、過小評価との指摘もある。一方で、コロナ禍の人流減少で都市部のネズミが餓死し、いっとき個体数が落ち込んだとの観察もある。
市が打ち出した対策。2026年現在、ニューヨーク市は段階的に「密閉型ゴミコンテナ」への移行を進めている。研究では、コンテナ化された区域では確かに目撃数が減るという結果が出ており、効果は数字としても確認されつつある。完全撲滅は無理でも、目に見える数を減らすことはできる、というのが市の戦略だ。
カナダ・アルバータ州の伝説的成功例。1950年代、農業州として穀物被害を防ぐため、アルバータ州は「ペットとしてのネズミ飼育禁止」「貨物の徹底検査」「24時間対応の駆除専門チーム」「通報ホットライン」など、執念とも言える政策を実施。州の地理的条件(東のサスカチュワン州との一部国境からしか侵入できない)にも助けられ、現在では「野生のネズミを見た」だけでローカルニュースになるほど。ニューヨークがこれを真似るのは、もはや手遅れだという声が大半だ。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
え、思ったより少なくない?体感だともっといそうな気がしてた。何匹かはフロリダに引っ越したのかな。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
コロナのとき、人がいなくなって餌にありつけなくなったネズミが大量に餓死したらしいよ。回復は早い種だけど、ちょうど数が底だった時期の推定なのかも。
3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
サイズと繁殖力を考えたら、人間の数を超えててもおかしくないと思ってた。意外と少ない。
4. 海外の名無しさん
え、逆に「もっといるだろ」って思った派。1ブロック歩けば必ず1匹は見るぞあの街。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
ニューヨークのネズミ、サイズがおかしいんだよな。あれもう「ネズミ」のカテゴリ超えてる。
6. 海外の名無しさん(>>4への返信)
Q線の地下鉄で、ネズミが猫の死骸を引きずってるの見たことある。嘘だと思うだろ?俺も信じたくなかった。
7. 海外の名無しさん
ニューヨーク勤務のリアル体験談。① 地下鉄の線路で、猫サイズのネズミが丸ごとのベーグルを運んでた。② 高級ステーキハウスでプレゼン中、客の背後をネズミ2匹が横切った。あの店だけじゃなくて、街全体がそうなんだ。
8. 海外の名無しさん
人間3人につき1匹のネズミ。なんかちょっと可愛く聞こえる、「シェアしてる」みたいで。実態は地獄だけど。
9. 海外の名無しさん
解決策ならアルバータ州方式があるよ。
・ペットのネズミ禁止
・食料貨物の徹底検査
・大規模駆除キャンペーン
・24時間対応の駆除チーム
・通報ホットライン
ネズミが嫌いならアルバータに引っ越そう。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
ニューヨークでそれをやるのはもう手遅れ。アルバータが成功したのは、爆発する前にやったから。今のNYで全滅は事実上不可能だと思う。
11. 海外の名無しさん(>>9への返信)
アルバータの場合は地理も味方してる。ドブネズミは人間と共生するタイプだから、隣のサスカチュワン州との国境のごく一部からしか侵入できない。四方を都市に囲まれた街では同じ作戦は使えないんだ。
12. 海外の名無しさん(>>9への返信)
駆除員には猫が一匹支給されるのかな。だとしたら最高の職場だ。
13. 海外の名無しさん
ハドソン川沿いの公園で、職員さんに「キングスネークを放してネズミを食べさせたら?」って提案したら、上が「ダメ」って即却下したらしい。気持ちはわかる、次は蛇問題になる。
14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
蛇が増えたら肉食ゴリラを放てばいい。冬になったらゴリラは凍死する。完璧な計画じゃないか。
15. 海外の名無しさん
ニューヨーク市民として一言。うちらは普通じゃない、ちょっと違うやり方なんだ。ゴミは縛った袋のまま路上に置く。それがニューヨーク・ベイビー!
16. 海外の名無しさん
70年代のNYは今より遥かに汚かったらしいけど、当時のネズミ/人口比はどうだったんだろう。気になる。
17. 海外の名無しさん
ようやくゴミの密閉コンテナ化が進んでるってね。「そりゃ効くだろ」って話だけど、ちゃんと研究で効果が確認されたみたい。100年後の人類はきっと「えっ昔は袋を歩道に置いてたの?」って驚くんだろうな、馬糞が道に転がってた時代を見るような目で。
18. 海外の名無しさん
南テキサスで害虫駆除業者やってる。大都市はネズミ問題で有名だけど、それは単に「見えやすい」だけ。古い住宅地のネズミ密度はマジでヤバい。下水工事でコロニーが追い出されて、ある家のキッチンの島から大量のネズミが湧き出してきたことがあったよ。1匹はドッグフード食いながら俺たちを観察してた。ネズミ、本当にすごい生き物だ。
19. 海外の名無しさん
ドキュメンタリー映画『Rats』を思い出した。NYのネズミ事情がたっぷり描かれてる。あれ見たあと数日は街歩きたくなくなる。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
わかる。あの映画見てから地下鉄のホームで足元見るクセがついた。
21. 海外の名無しさん
ネズミって要するに、しっぽが残念でPRが下手なリスだよね。リスは公園で可愛がられるのに、同じ齧歯類でこの扱いの差……。
22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
ふわふわのしっぽ一本でここまで評価が変わるの、人間社会の縮図っぽくて笑える。
23. 海外の名無しさん
ネズミ1匹につき賞金を出す制度、絶対誰かが繁殖させて稼ぐやつ。「逆インセンティブ」のWikipediaに載るやつだ。歴史は繰り返す。
24. 海外の名無しさん
シカゴと比べてもダウンタウンのゴミと工事用足場の多さが目立つんだよね。せっかくの街並みがもったいない。ようやく動き出したのは良いことだ。
25. 海外の名無しさん
へえ、知らなかった。「人間3人につき1匹」って数字、覚えやすくて他の都市と比べたくなる。東京とかロンドンの比率も誰か調べてくれないかな。
まとめ
ニューヨーク市民約880万人に対し、ネズミは推定約300万匹——人間3人につき1匹という驚きの比率。コメ欄は「思ったより少ない」「いや多すぎ」で真っ二つ。地下鉄でベーグルや猫を運ぶ伝説のネズミ目撃談、アルバータ州の徹底防除の話、そして「リスとの扱いの差」をぼやくジョークまで、海外勢の温度感がよく出ていた。密閉コンテナへの移行で数は減りつつあるが、共存はもう少し続きそうだ。

コメント