マクドナルドのドライブスルーに、車ではなく馬に乗って現れた女性がいました。窓口で断られた彼女は、あきらめずに馬を連れて店内へ。そこで馬が床にフンをしてしまい、警察沙汰になりました。2013年にイギリスのマンチェスター近郊で実際に起きた出来事です。
今日の知ってた?
🐴 2013年7月20日、イギリス・グレーター・マンチェスターのホワイトフィールドにあるマクドナルドで、馬に乗った女性がドライブスルーでの注文を断られ、馬を連れて店内に入った。馬は店の床にフンをし、女性は「客と従業員に不安と苦痛を与えた」として警察から定額の反則金の通知を受けた
背景:何が起きたのか
現場は、マンチェスター市の北にあるホワイトフィールドの、ベリー・ニュー・ロード沿いのマクドナルドです。米NBCニュースや米クリスチャン・サイエンス・モニターが2013年7月23日に伝えたところでは、土曜日の7月20日、馬に乗った女性がドライブスルーの窓口まで来て注文しようとしました。店員は会社の方針だとして注文を受けませんでした。
女性はそこで引き下がらず、馬を連れて店の中に入りました。報道によって、乗ったまま入ったと書いたものと、手綱を引いて入ったと書いたものがあります。店内で馬は床にフンをし、従業員が警察を呼びました。グレーター・マンチェスター警察のホワイトフィールド署は、Facebook で「その光景とにおいは、食事中の客と従業員に明らかな苦痛を与えた」と説明しています。女性は、客と従業員に不安と苦痛を与えたとして、その場で反則金の通知(フィックスト・ペナルティ・ノーティス)を受けました。裁判にかけずに一定額を払えば済む、軽い違反向けの手続きです。金額は報じられていません。
※注:イギリスでは、条件を守れば馬に乗って一般道を通ることが認められていて、地方では道路を馬で行き来する人を今でも見かけます。
マクドナルドの広報担当者は、「7月20日、ホワイトフィールドの店舗で、女性がポニーを店内に入れた。客に迷惑をかけ、店の営業にも支障が出た」とコメントしました。会社側は「ポニー」、警察は「馬」と呼んでいて、ここでも表現が分かれています。女性の名前と年齢は公表されていません。ポニーに乗った少女が一緒にいて、2人とも断られたと伝えた報道もあります。店には防犯カメラの映像が残っていましたが、マクドナルドは公開しないとしました。
もう少し詳しく
ドライブスルーは「車専用」が決まり。この件でマクドナルドが説明した方針は、「歩行者、自転車の客、馬に乗った客には、ドライブスルーでの対応はできない」というものです。理由は客と従業員の安全で、NBCニュースによれば、広報担当者はこの決まりが世界中のマクドナルドに共通すると話しています。つまり断られたのは馬だけではありません。徒歩で窓口に並んでも、自転車で来ても、本来は同じように断られます。車の列に人や動物が混ざると、後ろから来た車にぶつけられたり、驚いた動物が暴れたりするおそれがあるためです。
断られた馬の客はほかにもいた。騒ぎになったのはこの一件ですが、馬でドライブスルーに来て断られた例は、その後のイギリスでも報じられています。英週刊誌ザ・ウィークによれば、2018年3月にはサフォーク州で男性が馬に乗って注文しようとし、馬をつないで店内で注文するよう言われました。目撃者によると、男性はコーヒーを受け取ると、また馬にまたがって芝生の上を去っていったそうです。同じ2018年の7月には、ウスターシャー州に住むルイーズ・カーターさん(当時48歳)が、サッカーのワールドカップ準決勝でイングランド代表の試合を見ているうちにビッグマックが食べたくなり、試合中で道がすいていたので馬で出かけました。幹線道路を約5.6キロ(3.5マイル)進んでモールバーンの店に着いたものの、店員に「あなたは車じゃないので対応できない」と言われたといいます。本人は「自分が車じゃないことくらい分かっている」と不満を述べ、その後、近くのカフェ・ネロでホットサンドとラテを楽しんだとFacebookに書いています。マクドナルドは「ドライブスルーの車線は、公道を走れる自動車のためだけに作られていて、馬には向いていない」として、店員の対応は正しかったと説明しています。2013年の女性と違うのは、店内に馬を入れなかったことです。
そもそも馬のフンを片づける義務はあるのか。コメント欄では「馬のフンを片づけろという法律がある」「犬と同じように片づけるべきだ」という声が出ています。ところが、イギリス最大の乗馬団体である英国馬協会(BHS)の資料によれば、2021年に議会でこの問題が質問された際、政府は「馬のフンは有害ではないので、乗り手が道から片づける必要はない」と答えています。同協会によると、健康な馬のフンは主に消化された草で、すぐに分解され、人や動物に害はありません。犬のフンとはそこが違うといいます。それでも、ベビーカーや車いすで踏むと嫌なものなので、同協会は駐車場などでは乗り手が回収するよう勧めています。道の上なら許されることもある、というだけの話で、飲食店の床に落とせば当然話は別です。2013年の女性が反則金の通知を受けたのも、フンそのものではなく、食事中の客と従業員に不安と苦痛を与えたことが理由でした。
イギリスとドライブスルー。英誌スペクテイターによると、イギリスで最初のドライブスルーは1986年にマンチェスターのファローフィールドに開いたマクドナルドで、今では国内に2,600店以上、そのうちマクドナルドが1,080店を占めています。イギリスのドライブスルーの歴史はマンチェスターから始まったわけで、同じグレーター・マンチェスターの町で、馬を断ったドライブスルーが話題になったのは少し皮肉な巡り合わせです。郊外ではドライブスルーが当たり前になった一方で、馬で出かける人も残っている。この騒ぎは、その2つがぶつかったところで起きたと言えそうです。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
なんでドライブスルーで出してあげなかったんだろう。それと、馬のフンを片づけろっていう法律はかなり昔からあるはずだけど。
※注:英国馬協会の資料によれば、イギリスでは乗り手に道路の馬のフンを片づける法的な義務はない(2021年に政府が議会で答弁)。上の「もう少し詳しく」を参照。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
車以外を通さない決まりって、強盗対策と、車の列に人が混ざらないようにする安全対策の両方なんだと思う。1件だけ見るとバカバカしく感じるけど、何千店舗もあると考えれば、まあ筋の通ったルールだよ。
3. 海外の名無しさん
地元のマクドナルドでは、メノナイトの人たちがしょっちゅう馬車でドライブスルーを通ってたよ。スーパーには馬をつなぐ柵まであった。
※注:メノナイトはキリスト教の一派で、一部の人々は今も車を使わず馬車で暮らしている。
4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
うちの近所のニューメキシコの田舎のスーパーも、入口の片側に馬をつなぐ柵、反対側にバイク置き場がある。どっちも現役。
5. 海外の名無しさん
自転車で行って、タコベルとウェンディーズのドライブスルーで断られたことがある。店内に入って床にフンをするという選択肢は、残念ながら私には無かった。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
昔、歩いてタコベルに行ったら店内が閉まっててドライブスルーだけ。窓口の前で途方に暮れてたら、後ろから来た車の男が「乗れよ」って言ってくれて、2人分まとめて注文してくれた。カップホルダーにマルガリータが入ってるのに気づいたのはそのあと。家まで送ってもらったけど、今思えば全部どうかしてた。タコスはめちゃくちゃうまかった。
7. 海外の名無しさん
ほほえましい話に聞こえるけど、馬って安全な動物じゃないからな。驚くと噛むし蹴る。窓から手が伸びてきたら驚いても不思議じゃない。店員には馬と乗り手がどれだけ慣れてるかなんて分からないんだし、断られたなら「分かりました」で帰ればよかった。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
付け足すと、相手は最低賃金で働いてる若い店員だろうしね。これを「庶民が大企業に一矢報いた話」と読む人もいそうだけど、実際に床を掃除したのは店のバイトだよ。
9. 海外の名無しさん
「店長、今度はゾウに乗った男が来ました!しかも2頭です!どうします、守りを固めますか!?」
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
ハンニバル、何度言わせるんだ。ゾウは駐車場に置いてこいって言っただろ。
※注:ハンニバルは古代カルタゴの将軍。紀元前218年にゾウを連れてアルプスを越え、ローマに攻め込んだことで知られる。
11. 海外の名無しさん
16歳でマクドナルドで働いてたとき、「4時間前に食べたセットがまずかったから、ポテトのLを無料でくれ」って客が来た。断ったら店長に「時給は変わらないのに、なんでそんなにムキになるんだ。さっさと渡して帰ってもらえ。毎日来るようなら警察の仕事だ」と言われた。悔しかったけど、門番じゃないんだよなとは思った。
12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
その店長は賢いな。でもこの馬の件は、まさに「さっさと帰ってもらう」がうまくいかなかった例だと思う。断ったら店内に入ってくるんだから。
13. 海外の名無しさん
馬好き女子のラスボスが現れたな。断られても馬から降りないどころか、馬ごと入店とは。
14. 海外の名無しさん
イギリスの乗馬界隈って、正直ちょっと面倒な人が多い印象。朝夕の通勤・通学ラッシュにわざと幹線道路を馬で歩いて、ドライバーの反応を撮ってSNSに上げるインフルエンサーまでいる。
15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
それは一部の人の話でしょ。うちの近所の乗馬クラブの人たちは、車が来ると道の端に寄って手を挙げてお礼までしてくれるよ。馬に乗る人をひとまとめにしないでほしい。
16. 海外の名無しさん
食べる場所でフンをするな、って昔から言うじゃないか。まさか本当にやる馬がいるとは。
17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
そもそも人間だってマクドナルドを食べるべきじゃないって話もある。
18. 海外の名無しさん
意味が分からない。ドライブスルーで断られたからって、自分の車を店の中に停めたりはしないだろう。
19. 海外の名無しさん
マウンテンバイクでドライブスルーを断られたことがある。治安の悪い地区で、外に置いていくのが怖かったんだよ。だからあの女性の気持ちも、ちょっとだけ分かる。馬はもっと置いていけないだろうし。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
次からどうすればいいか、もう分かったね。自転車ごと店内へ。フンは無しで。
21. 海外の名無しさん
最初に断った店も融通が利かないとは思う。でも、だからって上を行くバカをやって大騒ぎにする必要はなかった。
22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
自分が店員でも断るよ。1人通したら、次に来た人を断る理由がなくなる。ペットは家に置いてきてくれ。
23. 海外の名無しさん
オレゴンの田舎に住んでるけど、近所のスタバには馬に乗ってドライブスルーに来る夫婦が常連でいる。店員さんたちはむしろ大歓迎してるよ。
24. 海外の名無しさん(>>23への返信)
結局は会社と店舗次第なんだろうね。敷地が広くて客が少ない店なら馬でも平気だけど、見通しが悪いとか、屋根が低いとか、車線が狭い店だと危なくて無理。
25. 海外の名無しさん
馬が1頭のバーに入ってきて床にフンをした。店主いわく「お客さん、ここマクドナルドですよ」。
まとめ
2013年、マンチェスター近郊のマクドナルドで、ドライブスルーを断られた女性が馬を連れて店内に入り、馬が床にフンをして反則金の通知を受けました。マクドナルドのドライブスルーは歩行者・自転車・馬の客を通さない決まりで、その後も馬で来て断られた客が報じられています。コメント欄は「働いている店員がかわいそう」という声が多い一方、「うちの近所では馬でも通してくれる」「自転車で断られた身としては気持ちも分かる」という声もあり、店ごとの事情の違いがよく見える話になりました。
参考資料
- NBCニュース「マクドナルドで馬の騒ぎ、ハッピーセットはお預け」(2013年・英語)
- ザ・ウィーク「馬に乗った客、ドライブスルーで断られる」(2018年・英語)
- 英国馬協会(BHS)「馬のフンについての助言」(2026年・英語・PDF)
- スペクテイター「ドライブスルーはいかにしてイギリスを席巻したか」(2025年・英語)

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