アメリカの交通ルールといえば、日本より厳しいイメージを持つ人も多いかもしれない。ところが南部ミシシッピ州の州法には「開栓済みの酒を車内に持ち込んではいけない」という決まりがそもそも存在しない。血中アルコール濃度が基準値に収まっている限り、運転しながら飲む行為すら州法上は違法にならない——海外掲示板で2万件を超える高評価を集めたこの豆知識、いったいどういうことなのか。
※注:アメリカの飲酒運転の基準は血中アルコール濃度(BAC)0.08%。日本で罰則の対象になる酒気帯び運転(呼気1リットル中0.15mg≒BAC約0.03%)と比べると、かなり緩い基準になっている。
今日の知ってた?
📜 米ミシシッピ州には、開栓済みの酒の車内持ち込みを禁じる「オープンコンテナ法」が州レベルで存在しない。そのため州法上は、血中アルコール濃度が法定基準の0.08%を超えない限り、運転者が開栓済みの酒を手にすること——運転しながら飲むことさえ——直ちに違法にはならない。ただし基準値を超えれば、当然ながら通常の飲酒運転として処罰される。
背景:「オープンコンテナ法」とは
オープンコンテナ法(開栓済み容器の禁止法)とは、栓を開けたアルコール容器を車内、特に運転席から手の届く範囲に置くこと自体を禁止するアメリカの法律だ。実際に飲んだかどうかは関係なく、「開いた容器がそこにある」だけで違反になるのが特徴で、飲酒運転をその一歩手前で食い止めるための仕組みといえる。
1998年、連邦政府は高速道路予算とセットでこの法律の導入を各州に促す制度を作った。基準を満たす法律を持たない州は、連邦の高速道路予算の一部を交通安全対策へ振り替えられてしまう。この「アメとムチ」で今では大多数の州が導入済みだが、ミシシッピ州はそれでも導入しなかった数少ない州のひとつとして残り続けている。
一方の日本では、道路交通法が「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」と全面的に禁じており、運転者への酒類の提供、車両の提供、飲酒を知った上での同乗まで処罰の対象になる。「基準値までなら飲みながら運転してよい」という発想自体が存在しない日本から見ると、ミシシッピの制度は真逆といっていいほど強烈に映る。
もう少し詳しく
実際には「ほぼどこでも違法」。州法に規定がなくても、ミシシッピ州内の大半の郡や市は独自の条例で開栓済み容器を禁止している。スレッドにも地元住民が登場し、「実際に合法的に飲める場所を探す方が難しい」と何度も釘を刺していた。州内には今も酒類の販売自体を認めない「ドライ郡(禁酒郡)」が残っているほどで、州法の緩さと地域ごとの厳格さが同居しているのがミシシッピの実情だ。
南部には「酒にゆるい」文化圏がある。隣のルイジアナ州には、車に乗ったままカクテルを買えるドライブスルーのダイキリ店が実在する。ストローの差し込み口に紙のシールを貼ることで「未開栓の容器」として扱う運用が有名で、コメント欄でも州境を越えた瞬間のカルチャーショックが語られていた。ミズーリ州のように「運転者はダメだが同乗者の飲酒は規制しない」という州もあり、規制の濃淡は州ごとにバラバラだ。
もちろん飲酒運転そのものは違法。誤解のないように書いておくと、ミシシッピ州でも血中アルコール濃度0.08%を超えて運転すれば、通常どおり飲酒運転として摘発される。「開栓済みの容器を持てる」ことと「酔って運転してよい」ことはまったく別の話で、コメント欄でも「その自由の代償が州の事故統計だ」という冷ややかな指摘が繰り返されていた。日本では言うまでもなく全面アウトなので、あくまで海外の豆知識として楽しんでほしい。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
アメリカには他にも面白い州があるぞ。ミズーリ州は「同乗者」に対する開栓容器の規制がない。つまり運転手が飲まない限り、助手席や後部座席の人間は走行中の車内で堂々と酒盛りできる。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
コネチカット育ちだけど、同乗者なら車内で飲めるって知ってる人、周りに誰もいなかったな。たとえ合法でも、警察に停められて面倒なことになるリスクを考えたら割に合わない、ってことなんだと思う。
3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
「合法だと知っているのが知識、それでも警官と路上で言い合って勝てないと知っているのが知恵」ってやつだ。アルコール0%のノンアルビールだって運転中に飲むのは合法のはずだけど、運転席で瓶をあおってる姿を見れば警官は普通に停めてくるからね。
4. 海外の名無しさん
ミシシッピ住民として補足させてくれ。州法に禁止規定がないのは本当だけど、大半の郡や町は独自の条例で開栓済み容器を禁止してる。だから実際にはほとんどの場所で違法だよ。なんなら未だに酒の販売そのものが禁止の「ドライ郡」まであるからな。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
酒が一切買えない禁酒郡と、運転しながら飲んでも州法上は合法という制度が同じ州に同居してるの、振れ幅がすごすぎるだろ。
6. 海外の名無しさん
地元民から言わせてもらうと、この豆知識は「有名だけど実質デマ」の類なんだよな。市や郡の条例が必ず上書きしてるから、州内で本当に合法的に飲みながら運転できる場所を探す方が難しいくらいだ。
7. 海外の名無しさん
ちなみにミシシッピはもう5年以上、路上試験なしで運転免許が取れる。筆記試験と視力検査だけで公道デビューだ。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
えっ、待ってくれ。いくら道が広くてまっすぐだからって、それはさすがにまずくないか…?
9. 海外の名無しさん(>>7への返信)
もともとあの路上試験は「ブロックを一周してハンコ」レベルの形骸化ぶりだったからね。代わりに来年の7月からは教習の受講が義務になるらしい。個人的には悪くない取引だと思ってる。
10. 海外の名無しさん
隣のルイジアナ州には、ドライブスルーのダイキリ専門店がある。ヴィックスバーグから初めて州境を越えたとき、車に乗ったままカクテルを買っていく行列を見て自分の目を疑ったよ。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
うちの近所のメキシコ料理店もテイクアウトのマルガリータを始めた。ご丁寧にストローの差し込み口へ小さな紙シールを貼ってくれるんだ。「これは未開栓の容器です」っていう魔法のシールをね。
12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
オハイオ州のメキシコ料理店で「ピッチャーに残ったビール、お持ち帰り用のカップに入れましょうか?」って聞かれたことあるぞ。どこもかしこもゆるゆるじゃないか。
13. 海外の名無しさん
冷静に考えるとおかしな話なんだよ。運転しながらビールを1本飲むのは違法なのに、バーまで車で行ってウイスキーのショットを一気にあおり、そのまま運転して帰るのは合法なんだから。
14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
言いたいことは分かるけど、バーなら店員が酔った客への提供を断れるし、ふらつく客が車に向かえば周りの目もある。車内OKにしたら、ビール30本入りのケースを積んでドライブする連中が絶対に現れる。今の線引きでいいよ。
15. 海外の名無しさん
問題は、どこに線を引いても限界まで攻める人間が必ずいることなんだ。「しらふの状態からビール1本だけ」のはずが、いつの間にか「30分の運転で8本」になる。だから大半の国や州は「全面禁止」というシンプルな運用に落ち着いた。
16. 海外の名無しさん
実は「同乗者は飲んでOK、運転者は基準値以下ならOK」の方が、アメリカ・カナダ・イスラム圏以外の世界では標準に近いんだよな。厳格なオープンコンテナ法は、むしろ北米ローカルのルールと言っていい。
17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
ヨーロッパ在住だけど、アメリカがここまで厳しいなんて知らなかった。うちの国のアメ車好きの集会なんて、運転手はしらふのまま、同乗者が浴びるように飲むのが名物みたいになってる。てっきりあれもアメリカ由来の文化だと思ってたよ。
18. 海外の名無しさん
各州がこぞってオープンコンテナ法を作ったのは、飲酒運転撲滅団体のロビー活動の成果でもある。基準を満たす法律のない州は、連邦の高速道路予算の一部を安全対策に振り替えられる仕組みになってるんだ。ミシシッピはそれでも作らなかった側。
19. 海外の名無しさん
「ビールを2本飲んでから運転する」のは基準値以下なら合法で、「1本飲んでから、2本目を帰り道に飲む」のは違法。体に入るアルコールは同じなのにね。基準値さえ守ればいいじゃないか、という理屈も分からなくはない。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
その理屈は分かるよ。ただ、その理屈を採用した州の飲酒運転の統計を見てから、同じことが言えるかどうかだな。
21. 海外の名無しさん
インディアナ州なんて車内の開栓済み容器は全面禁止なのに、ボートに乗った途端、操縦者を含む全員が飲酒OKになる。この国の酒のルールは本当に一貫性がない。
22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
陸ではダメで水上ならOKって基準が謎すぎる。個人的には、酔っ払いが操縦するボートの方がよっぽど怖いんだが。
23. 海外の名無しさん
つまり「容器は開いているが、運転者は酔ってはいない」という状態だけが合法ってことか。シュレディンガーのほろ酔いだな。
24. 海外の名無しさん
日本に住んでたことがあるけど、あっちは真逆だぞ。基準値どうこう以前に「飲んだら乗るな」が大原則で、運転者に酒を出した店や、飲酒を知りながら同乗した人まで罰せられる。同じ車社会でもここまで違うのは面白いよな。
まとめ
ミシシッピ州には開栓済み容器を禁じる州法がなく、基準値未満なら運転中の飲酒すら州法上は違法にならない——ただし実際には郡や市の条例がほぼ全域を上書きし、基準値を超えれば当然ながら飲酒運転になる。コメント欄は「むしろ世界標準に近い」という声と「その結果が州の事故統計だ」という声で真っ二つ。飲酒運転が全面禁止の日本から見ると、「合法」という言葉の意味を考えさせられる豆知識だった。
元ソース: 今日知った話:ミシシッピ州には「開栓済み容器の禁止法」がなく、酔っていない限り運転者が飲みながら運転しても合法


コメント
2、300年くらい前の法律?
日本の自転車のイヤホン禁止みたいな話だな
イヤホンを禁止する道交法はなくて、みんな自治体が条例でカバーしてる
違うのは、条例がないとこもあって合法のとこもあるのになぜか皆全国一律禁止だと勘違いしてること
ない自治体は県警も表現を濁してる
日本は助手席の人間が飲んでても問題ないはずだけど