1991年の映画『マイ・ガール』で、親友の少年が蜂に刺されて命を落とすシーンは、当時を知る人なら忘れられない衝撃の場面です。実はその撮影で、10歳だったマコーレー・カルキンの周りには本物の蜂が数千匹放たれていました。しかも蜂を引き寄せるため、彼の指先には女王蜂のにおいのするものが塗られていたというのです。2025年、カルキン本人がポッドキャスト番組でこの撮影を振り返り、改めて話題になりました。
※注:『マイ・ガール』は、母を亡くした少女ベイダの成長を描いた感動作。カルキン演じる気弱で眼鏡をかけた親友トーマスが物語の終盤に蜂に刺されて急死し、多くの観客の涙を誘いました。
今日の知ってた?
📏 『マイ・ガール』(1991)の蜂刺されシーンでは、当時10歳のマコーレー・カルキンの周囲に本物の蜂が数千匹放たれた。蜂を引き寄せるため彼の指先には女王蜂のにおいのするものが塗られ、監督が「カット」と叫んだら森に走って逃げ込むよう指示されていたという。
背景:映画『マイ・ガール』とは
『マイ・ガール』は、葬儀屋を営む父と暮らす11歳の少女ベイダが、ひと夏の経験を通して大人になっていく物語です。死を異常に怖がっていた彼女にとって、いつもそばにいてくれた親友トーマス・J(カルキン)の存在は特別なものでした。だからこそ、彼が蜂の大群に刺されて命を落とす展開は、観る者に「死とは何か」を突きつける重い場面になっています。ベイダがなくした指輪(ムードリング)を探しに一人で森へ戻ったトーマスは、二人で落とした蜂の巣にまだ蜂がいたことを知らず、刺されて、アレルギーのために亡くなります。公開から30年以上たった今でも語り草の場面です。
物語の舞台は1972年夏のペンシルベニア州の小さな町ですが、撮影は1991年2月から3月にかけてフロリダ州のバートウとサンフォードで行われました。英語版ウィキペディアによると、映画はコロンビア映画の配給で1991年11月27日に公開され、製作費1700万ドルに対して世界で約1億2100万ドルを売り上げています。題名は、テンプテーションズの1964年のヒット曲「マイ・ガール」から取ったもので、この曲はエンドロールにも流れます。1994年には続編『マイ・ガール2』も作られました。
カルキンにとっては、前年の『ホーム・アローン』で大スターになった直後の出演作でした。2015年の米メンタル・フロス誌の記事によると、出演料は100万ドルで、宣伝には「マックが帰ってきた」という文句が使われたそうです。ベイダ役のアンナ・クラムスキーは、舞台『アニー』に出ていた10歳のときに役を得ました。撮影当時は二人とも10歳で、作中のキスの場面は二人にとって初めての映画のキスシーンだったといいます。
もう少し詳しく
蜂は「手」に集めていた。米フォックス・ニュースが2025年11月に伝えたところでは、カルキンはポッドキャスト「オン・フィルム…ウィズ・ケヴィン・マッカーシー」で、指先に女王蜂のにおいのするものを塗られ、「本当に何千匹もの蜂を僕に放ったんだ」と話しました。においで蜂を体ではなく手のほうへ集めるという仕掛けです。撮り終えたら手を洗い、近くの森へ駆け込んで蜂から離れるよう言われていて、蜂の扱い係からは「人間は蜂が飛ぶより速く走れる」と教えられたそうです。メンタル・フロス誌も、蜂の扱い係が蜂をカルキンのほうへ寄せ、カットの声がかかると彼が水辺で花粉を洗い流してから森へ走り、次のテイクまで待っていたと書いています。本人は「今じゃ絶対に通らない」とも語っています。女王蜂のにおいで本物の蜂を子役に群がらせるという発想自体、現代の感覚ではなかなか信じがたいものがあります。
もっと過酷だった「湖」のシーン。実はカルキンは、蜂よりも別の撮影のほうが恐ろしかったと振り返っています。彼とベイダ役の少女が飛び込む湖には、業者が罠を仕掛けていました。フォックス・ニュースによると、業者が捕まえていたのは毒ヘビで、それをカミツキガメの餌に、さらにそのカミツキガメを、湖にいたワニ(アリゲーター)をおびき寄せる餌にしていたというのです。カルキンは「そこらじゅうにワニがいた」と話しています。「いったいどんな湖に飛び込むんだ、プールってものを聞いたことないのか」と当時の彼は思ったそうです。
現代なら、まずCGI。今同じシーンを撮るなら、蜂は間違いなくCGで合成されるでしょう。子役の安全基準も格段に厳しくなっており、本物の昆虫を数千匹使うなどまず許可が下りません。当時のハリウッドのおおらかさ、あるいは無神経さを象徴するエピソードとして、今あらためて驚きをもって語られています。
子どもに死を見せる映画として。メンタル・フロス誌によると、脚本のローリス・エレワニーは、葬儀屋に住んでいた同級生をヒントに、米国映画協会(AFI)の映画学校の課題としてこの脚本を書きました。主要人物の子どもが死ぬ映画だったため、配給のコロンビアは報道向けの資料に児童心理学者の推薦の言葉を6ページも入れたといいます。年齢制限も、最初はPG-13(13歳未満は保護者の注意が必要)とされ、不服を申し立ててPG(子どもには保護者の助言が望ましい)に下げられました。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
蜂のシーンよりヤバいのが湖のシーンだよ。毒蛇を切り刻んでカメの餌にして、そのカメをワニの餌にして罠を仕掛けてたって…そんな湖に子役を飛び込ませるなよ。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
その映画にちゃんと「動物は一切傷つけていません」って表示が出てたのか気になってしょうがないんだけど(笑)
3. 海外の名無しさん
これ、つまり彼の親は息子の安全をまったく気にしてなかったってことだよな…。読んでるだけで胸が痛くなる。
4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
「で、ギャラはいくらだって?よし、わかった。蜂を放て」みたいなノリだったんだろうな。想像すると悲しい。
5. 海外の名無しさん
えっ、待って…なんで?なんでそんなことをわざわざ本物でやろうと思ったの。理解が追いつかない。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
じゃあ逆に聞くけど、子どもが1万匹の蜂に刺されて死ぬシーンを他にどうやって撮るんだ?って話なのかもしれない(笑)。それでも本物はないわ。
7. 海外の名無しさん
子どもにこんなことをさせるのは無責任だし無謀だよ。それに、蜂たちにとっても気の毒な話だと思う。両方かわいそう。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
ほんと、昔の撮影現場はとんでもなくワイルドだったんだな。今だったら一発でアウトだよ。
9. 海外の名無しさん
自分はあのシーンを観てトラウマになったと思ってたけど、まさか撮ってた本人のほうがよっぽど大変だったとは…。完全に負けたわ。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
今年、姪っ子と一緒に観たんだけど、あの場面で部屋中が「来る…来るぞ…」って空気になってさ。姪は号泣して「なんでこんな悲しいの見せるの!」って怒ってたよ。なのに数日後にはまた観たいって言い出した。子どもが命や死を学ぶには、すごくいい映画だと思う。
11. 海外の名無しさん
監督に「森へ逃げろ!」と言われたきり、彼は今も走り続けているらしい…という冗談を言いたくなるくらいの話だよ、これは。
12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
だから彼はたまにウィスコンシンに現れるんだな。あそこなら友人の豪快な笑い声が蜂を追い払ってくれるから(笑)
13. 海外の名無しさん
カルキン家の子どもたちが、まともに中年まで生き延びて、しかもほぼ健全に育ったこと自体が奇跡だと思う。あの両親は本当にとんでもなかったらしいからね。
14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
それでいて今の彼は、安定した愛のあるパートナーがいて、いいお父さんをやってるっていうんだから。なんだか本当にうれしくなるよ。よかったね、って素直に思える。
15. 海外の名無しさん
もし将来この人がちょっと変なことをやらかしても(そこまで変じゃなければ)、自分は一回だけ大目に見ようと思う。だって…蜂だぞ?あれを乗り越えたんだから。
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
「変だけどそこまで変じゃない」って、もはや彼のインタビューそのものじゃないか(笑)。あの独特の空気が逆に好きだわ。
17. 海外の名無しさん
正直、ここ最近読んだ中でいちばん闇が深い話かもしれない。この子が育つ過程で見てきたものを思うと…。今は穏やかに暮らしてるみたいで、本当にそれだけが救いだよ。
18. 海外の名無しさん
「眼鏡がないと何も見えないんだ!」っていうトーマスのセリフ、あの場面を思い出すたびにいまだに泣きそうになる。あれを本物の蜂の中で撮ってたなんて。
19. 海外の名無しさん
彼ほどの子役スターは、シャーリー・テンプルくらいしか思いつかないな。1990年前後の5〜10年間、子どもでありながら興行収入の保証みたいな存在だった。文字どおりハリウッドの宝だったんだよ。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
ダコタ・ファニング、ニール・パトリック・ハリス、ドリュー・バリモア、それにオルセン姉妹あたりも相当なものだったと思うよ。とはいえ全盛期のカルキンの知名度は別格だったね。
21. 海外の名無しさん
あの映画は、自分が子ども時代に泣いた数少ない作品のひとつなんだ。カルキンのキャラが死ぬところで本気で泣いた。まさか本当に死にかけてたとは思わなかったよ…。
22. 海外の名無しさん
僕らはずっと、彼を傷つけたのはマイケル・ジャクソンだと思い込んでた時期があったよね。でも実際にはこういう撮影現場や、何より父親のほうがよっぽど彼を追い詰めていたらしい。話の筋がまるで違った。
23. 海外の名無しさん
あれだけのことに耐えたんだから、名誉賞のオスカーを贈ってもいいくらいだと思う。演技の前に、撮影を生き延びたこと自体が偉業だよ。
24. 海外の名無しさん
雑誌の取材班が、撮影現場で彼の母親にインタビューしている映像が残っているらしい。ちょうどこの蜂のシーンの準備中だったみたいで、当時の現場の空気が垣間見えてなんとも言えない気持ちになる。
25. 海外の名無しさん
タイトルに監督の名前が入ってないのが個人的にツボだった(笑)。でも冗談抜きで、今の基準ならこの撮影は絶対に通らない。良い時代になったってことだよ。
まとめ
映画史に残る悲しいシーンの裏に、女王蜂のにおいのするものと数千匹の本物の蜂、そして毒蛇やワニまで動員した撮影があったという驚きの話でした。海外のコメント欄では、撮影の無謀さに引きつつも、過酷な子役時代を乗り越えて穏やかな大人になったカルキンへの温かいまなざしが目立ちました。「あの涙のシーンは、彼自身の本当の試練でもあった」と知ると、また違って見えてきます。
参考資料
- フォックス・ニュース「マコーレー・カルキン、子役時代にハリウッドが自分を危険にさらしたと認める」(2025年・英語)
- メンタル・フロス「『マイ・ガール』の懐かしい15の事実」(2015年・英語)
- 英語版ウィキペディア「マイ・ガール(映画)」(英語)
元ソース: 今日知った話:映画『マイ・ガール』(1991)の蜂刺され死亡シーンで、10歳のマコーレー・カルキンに本物の蜂を数千匹使ったらしい


コメント
映画史に残ってるかどうかは知らないけど、「マイガール」は隠れた名作だと思う。とても良い映画。