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「個人資産がローマ国庫の年間予算に匹敵した」——史上もっとも裕福なローマ人の、あまりに惨めな最期とは…?

「個人資産がローマ国庫の年間予算に匹敵した」——史上もっとも裕福なローマ人の、あまりに惨めな最期とは…? 歴史

「彼は生きたようにして死んだ——全身、黄金にまみれて」。ローマ史上もっとも裕福だったとされる男、マルクス・リキニウス・クラッスス。その個人資産は、なんと当時のローマ国庫の年間予算に匹敵したとも伝わります。けれど、その途方もない富をもってしても、彼が迎えた最期はあまりに惨めなものでした。

※注:セステルティウスは当時のローマの銀貨を基準とした貨幣単位。金額の感覚は時代で変わるため、ここでは「国のお財布と個人の財布が同じ規模」というスケール感で読んでください。

今日の知ってた?

📏 マルクス・リキニウス・クラッスス(紀元前115年頃〜前53年)の純資産は約2億セステルティウスに達し、当時のローマ国庫の年間予算に匹敵したとも言われる。そして彼は、その富の源泉のひとつとして「燃えている家を買い叩く私設消防隊」を運営していた。

背景:クラッススとは

クラッススは、共和政末期のローマで活躍した政治家・将軍です。カエサル、ポンペイウスと並んで、のちに「第一回三頭政治」と呼ばれる私的な政治同盟を結んだ三人のうちの一人でした。この三人が、ローマ共和政の終わりへと続く時代の主役になっていきます。

ひとつ押さえておきたいのは、彼が生きたのは「ローマ帝国」ではなく「ローマ共和政」の時代だということ。皇帝が現れるより前、クラッススは前53年に亡くなっており、初代皇帝アウグストゥスが帝政を始める30年近く前の人物です。「帝国史上いちばんの金持ち」というより、正確には「共和政ローマでいちばんの金持ち」と呼ぶべき存在でした。

もう少し詳しく

富の築き方が、とにかくえげつない。クラッススは奴隷や鉱山、不動産などから財を成しましたが、なかでも語り草になっているのが私設の消防隊です。彼は500人ほどの奴隷の建築家・職人を抱え、火事が起きると現場に真っ先に駆けつけました。ところが、家主が二束三文で建物を売ると承知するまで、一切消火しなかったと伝わります。断れば、ただ黙って燃え尽きるのを眺めていたのだとか。契約が成立した瞬間に消火し、修理して、そのまま貸し出す——回収まで抜かりのない仕組みでした。

スパルタクスの反乱を鎮圧した人物でもある。剣闘士スパルタクスが率いた大規模な奴隷反乱を打ち破ったのがクラッススです。彼は捕らえた奴隷たち約6000人を、ローマへ延びるアッピア街道沿いに磔にしたと伝えられています。逆らえばこうなる、という見せしめでした。

そして、あまりに惨めな最期。さらなる名声を求めた彼は、東方のパルティア遠征に乗り出します。しかし前53年のカルラエの戦いで大敗し、命を落としました。後世には「金の亡者にふさわしく、パルティア人が喉に溶かした黄金を流し込んだ」という逸話が伝わりますが、これは作り話とする見方が有力で、実際には斬首され、その生首が芝居の小道具に使われたとも言われます。いずれにせよ、全財産をもってしても救われない終わり方でした。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
「彼は生きたようにして死んだ——黄金にまみれて」。この一言、事情を知ってから読むと本当に効いてくる。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
冗談じゃなかったんだよな。パルティア人が捕らえたクラッススの喉に、溶かした黄金を流し込んだと伝わってる。「金が欲しかったんだろ、たっぷり飲め」ってわけだ。

3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
ただこの溶けた黄金の話、後世の作り話だって説が有力らしい。実際は斬首されて、生首が芝居の小道具に使われたとか。どっちにしろ惨めすぎる。

4. 海外の名無しさん
これだけの大金を持ってても、iPhoneの一台すら買えなかったんだよな…と思うと妙に切なくなる。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
どんな大富豪も、生まれた時代からだけは逃げられない。現代の数万円のスマホの方が、当時の全財産より便利まであるからな。

6. 海外の名無しさん
一番えげつないのは金の稼ぎ方だよ。ローマ初の消防隊を作ったんだけど、火事の家に駆けつけても、家主が二束三文で売ると言うまで一切消火しない。断れば、ただ黙って燃えるのを眺めてたらしい。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
しかも払わなければ燃やし尽くして、そのあと「再建のため」に元老院を動かして、土地ごと自分のものにしたケースもあるとか。街区まるごと手に入れたって話まである。

8. 海外の名無しさん(>>6への返信)
厳密に言うと、事前に金をせびったわけでも自分で火を放ったわけでもないから、いわゆる「みかじめ料」とは少し違うんだよな。放っておいても誰も消しに来なかった時代の話ではある。

9. 海外の名無しさん
細かい話だけど、ローマ史上いちばんの金持ちはアウグストゥスだよ。彼はエジプトを丸ごと個人所有してた。クラッススが最も裕福だったのは、あくまで「共和政」ローマでの話。

10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
そこが面白いところで、王国を丸ごと持つのって、現金や不動産ほど自由には使えないんだよね。クラッススは邸宅を切り売りできるけど、エジプトを切り売りはできない。

11. 海外の名無しさん(>>9への返信)
そもそもクラッススは帝国が成立する30年近く前に死んでる。厳密には「ローマ帝国」じゃなくて「ローマ共和政」の人なんだよな。

12. 海外の名無しさん
英語に「クラッススのように金持ち」って言い回しがあった気がする。ずっと「クロイソス」って発音だと思ってたけど、あれは訛りだったのかな。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
それはたぶん別人のクロイソスの方。リュディアの王様で、こっちも大富豪の代名詞なんだ。名前も境遇も似てるから、よく混同される。

14. 海外の名無しさん
彼はスパルタクスの反乱を鎮圧して、6000人もの奴隷をアッピア街道沿いに磔にした人物でもある。逆らうな、という見せしめのメッセージとしてね。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
えぐいのは、残党を少し捕まえただけのポンペイウスが「反乱を止めたのは俺だ」と先に手柄を横取りしたこと。重労働はほぼクラッススだったのに。

16. 海外の名無しさん
消防隊トリックの仕組みが本当によくできてて、500人の訓練された奴隷の建築家と職人を抱えてたんだよな。火が消えて契約が済んだ瞬間、その同じ集団が修理して即貸し出す。回収まで完璧。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
「自分なら間隔をあけて建物を買って、笑顔で燃えるに任せる」ってコメントを見たけど、その建物もどうせクラッススから買ってるんだろうな、ってオチが見える。

18. 海外の名無しさん
三頭政治を組んだ三人の中でも、いちばんタチが悪い男だったって評価をよく見かける。地味だけど、確実に一番えぐいポジション。

19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
片やのちに大遠征をやった側、片や若い頃「若造の虐殺者」と呼ばれた男。その二人より酷いって? それはそれで凄まじい評価だな。

20. 海外の名無しさん
そもそもローマの「国家予算」って概念がかなり特殊なんだよ。軍隊は私費や略奪、略奪した奴隷で賄われることも多くて、税も「徴税を請け負った業者」が取れるだけ取る仕組みだった。

21. 海外の名無しさん
現代でもイーロン・マスクは、市民権を持つカナダと南アフリカの国家予算を合計した額より、純資産が上らしい。金持ちはいつの時代も金持ちってことだな。

22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
ただクラッススの場合は、当時この地球上でいちばんGDPが大きかった国と、個人の資産が同等だったって話だからな。スケールがひとつ違う。

23. 海外の名無しさん
実はベンジャミン・フランクリンも、火災保険のサブスクみたいな仕組みを運営してた。未加入の家は燃えるに任せる。人間、根っこの発想はあまり変わらないのかもしれない。

まとめ

個人の財産が国のお財布と肩を並べた男、クラッスス。燃える家を買い叩く私設消防隊や不動産、奴隷取引で巨富を築き、スパルタクスの反乱まで鎮圧しながら、最期は東方遠征での大敗というあっけない幕切れでした。コメント欄では「金の稼ぎ方が一番えげつない」という声から、「彼は共和政の人で帝国の人ではない」という律儀な訂正、さらには現代の大富豪との比較まで、脱線を含めて盛り上がっていました。どれだけ稼いでも棺桶に持ってはいけない——そんな古くて新しい教訓が、二千年越しに刺さってきます。

元ソース: 今日知った話:マルクス・リキニウス・クラッスス、ローマ史上もっとも裕福な男の資産はローマの年間予算に匹敵した

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