「地球の肺は森」——学校でそう習った人は多いはず。でも実は、私たちが吸っている酸素の大半は、森の木々ではなく、海にただよう目に見えないほど小さな「植物プランクトン」が作り出しているそうです。緑の大森林ではなく、青い海こそが本当の酸素工場だった、という意外な話です。
※注:植物プランクトン=海中をただよう微細な光合成生物の総称。藻類のほか、ピコ植物プランクトンと呼ばれるシアノバクテリア「プロクロロコッカス」なども含まれます。
今日の知ってた?
📏 地球の大気に供給される酸素のうち、海の植物プランクトンが作る分はおよそ50〜80%を占めると見積もられています。中でも世界一個体数が多いとされる光合成生物プロクロロコッカスは、ひとつの種だけで地球の酸素の約2割を生み出しているとも言われます。
背景:植物プランクトンとは
植物プランクトンは、海面近くをただよう微細な生き物の集まりです。多くは肉眼では見えませんが、木や草と同じように光合成をおこない、太陽の光と水と二酸化炭素から、糖と酸素を作り出します。陸の植物が一本一本は大きいのに対し、海の植物プランクトンは小さい代わりに、地球の表面の約7割を占める海じゅうに途方もない数が広がっています。一滴の海水のなかにも、何千・何万という細胞がいることも珍しくありません。
つまり「一個体は小さいけれど、合計の面積と数が桁違い」というわけです。森が酸素を作っていないわけではなく、青い海の見えない働き手たちが、それを上回る量をせっせと吐き出している、というのが正確なところです。
もう少し詳しく
「森=肺」という言い方には、ちょっとした注意が必要。森の最大の価値は、酸素の「供給」よりむしろ二酸化炭素の「吸収・固定」にあります。木は二酸化炭素を取り込んで自分の体(幹や枝)に炭素として溜め込みながら育つので、温暖化対策としての貯金箱のような役割が大きいのです。一方で海の植物プランクトンは、作った酸素を水中に放ち、それが大気へと拡散していきます。役割が少しずつ違うため、「酸素を一番作っているのは海、炭素をがっちり溜め込むのは森」とイメージすると分かりやすいかもしれません。
ただし、数字には幅があることも知っておきたいところ。「海由来は50%」「いや70〜80%」と研究によって見積もりが分かれるのは、植物プランクトンが作った酸素のかなりの部分が、同じ海の微生物の呼吸や有機物の分解ですぐに使われてしまうから。最終的に「大気に残る正味の酸素」をどう数えるかで割合が変わってきます。いずれにせよ、私たちの一呼吸の少なくとも半分前後は海のおかげ、と考えてよさそうです。だからこそ、海の温暖化や酸性化が静かに進んでいることを心配する声も少なくありません。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
要するに、本当の重労働をこなしてるのはプランクトンなのに、世間の称賛は全部、木が持っていってるってことか(笑)。縁の下の力持ちにもほどがある。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
木だってちゃんと仕事はしてるよ、しかもかなり優秀に。ただ、植物が育つ陸地に比べて、海があまりにも広すぎるってだけの話なんだ。
3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
スポンジ・ボブで一番賢いキャラがプランクトンだったの、今になって妙に納得してしまった。
4. 海外の名無しさん
小学2年生のとき、これをクラスで発言したら全員に笑われて、しかも先生に「それは間違い」って断言されたんだ。あれから30年経つけど、いまだに腹が立つ(笑)。今ここで答え合わせができてスッキリした。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
似たような恨み、自分も抱えてる。うちの親父は学校で唯一バイアスロンの競技内容を正しく知ってたのに、誰にも信じてもらえなかったって、いまだに根に持ってるよ。
6. 海外の名無しさん(>>4への返信)
「有機物で、かつ死んでいるもの」を黒板に書こうって授業で、自分は迷わず「髪の毛」と書いたんだ。やっぱりクラス中に笑われた。正しかったのにね。
7. 海外の名無しさん
木は二酸化炭素を取り込んで、それを自分の体(植物の材料)に変えていく。だから木は太るように育つ。海の植物プランクトンは、息を吐くみたいに酸素を水中に放って、それが空気に混ざっていく。役割がそもそも違うんだよね。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
その説明すごく分かりやすい。「森は炭素の貯金箱、海は酸素の蛇口」って覚えておくことにする。
9. 海外の名無しさん
というわけで、自分は今日からチーム藻類だ。バカな木どもめ、今まで手柄を独り占めしやがって。(もちろん木も大好きですよ、念のため)
10. 海外の名無しさん
ケイ藻!この単語を言いたいだけの人生だった。海の酸素工場の主役のひとつで、ガラスみたいなきれいな殻を持ってるんだよ。顕微鏡で見るとアート作品みたいで本当に美しい。
11. 海外の名無しさん
「家が雨風から守ってくれてるのは、壁じゃなくて主に屋根のおかげ」って今日学んだ。だから役立たずの壁を全部ぶち壊してスクラップで売り払ったよ。……という冗談が言いたくなるくらい、極端に受け取る人が出そうな話題でもある。
12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
壁を売るなんてもったいない、屋根として売ればよかったのに(笑)。木も海もどっちも必要、っていうオチでよろしく。
13. 海外の名無しさん
そして、その肝心の海が急速に温まって、酸性化も進んでるんだよなあ。何も問題が起きないといいですね(棒読み)。
14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
ここが本当に大事なのに、みんな「へえ豆知識だ」で流しちゃうんだよね。これは雑学じゃなくて、ほとんど警告ラベルみたいなものなのに。
15. 海外の名無しさん
植物プランクトンは水温や海水の化学組成にものすごく敏感なんだ。人間の活動による気候の変化が、その「スープのレシピ」を少しずつ書き換えてしまっているのが怖いところ。
16. 海外の名無しさん
じゃあ逆に、海が病んでプランクトンが増えれば、光合成も増えて酸素もたくさん出るんじゃ……?と一瞬思ったけど、たぶんそんな単純な話じゃないよね。
17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
「赤潮(アオコ)」で検索してみるといいよ。直感とは真逆のことが起きるから。植物プランクトンが爆発的に増えると、その死骸を分解する過程で逆に酸素が大量に消費されて、海底に「死の海域」ができてしまうんだ。増えればいいって話じゃないのが厄介なところ。
18. 海外の名無しさん
ダイビングをやってると、プランクトンの多い海と少ない海の違いが体感でわかる。栄養豊富な海は緑がかって視界が悪い代わりに、魚がやたら多い。あの濁りこそ命のスープなんだと思うと見方が変わるよ。
19. 海外の名無しさん
もっと言うと、その酸素を構成してる原子はもともと、はるか昔に死んだ恒星の中で作られたものなんだよな。水素のほうは宇宙の始まりまでさかのぼれる。一呼吸のスケールがいきなり壮大になってきた。
20. 海外の名無しさん
ニューヨークのセントラルパークの木を全部合わせても、相殺できる二酸化炭素は車100台分くらいって聞いたことがある。森だけに期待するのは荷が重すぎるんだよね。海の働き手たちにも感謝しないと。
21. 海外の名無しさん(>>20への返信)
だからって森が要らないわけじゃないのが難しいところ。生き物の住処としても、炭素を溜め込む役としても森は別格。「海か森か」じゃなくて「海も森も」なんだよね。
22. 海外の名無しさん
北の高緯度地域では、むしろ森がけっこうな速さで広がってるって話も聞く。地球規模だと、いろんな現象が同時並行で進んでて、ひとことでは語れないのが実感。
23. 海外の名無しさん
大学の環境学の授業で、35年も前に温暖化のことはもう習ってたんだ。なのに何も対策されなかった。あの頃に海のことまで真剣に考えていれば、と思うと今でもやるせない。
24. 海外の名無しさん
こういう「常識をひっくり返す豆知識」、子どもの頃に教わってたら理科がもっと好きになってた気がする。森も大事、でも海はもっと大事。覚えておきます。
25. 海外の名無しさん
結論:見えないからって、いない・働いてないわけじゃない。次に深呼吸するときは、顔も知らない小さな海の住民たちに、ちょっとだけ感謝しようと思う。
まとめ
私たちの呼吸の少なくとも半分前後は、森ではなく海の植物プランクトンが支えている——「地球の肺は森」という通念をやさしく覆す科学トリビアでした。コメント欄は「縁の下の力持ちに脱帽」という素直な驚きから、「森は炭素の貯金箱、海は酸素の蛇口」という見事なたとえ、さらに「その海が温まり酸性化している」という心配まで、賞賛と危機感が入り混じる流れに。海か森かではなく、どちらも要る、という落としどころに自然と着地していました。

コメント
うーん、日本人的には「海からいろいろともらっている」って常識だと思う。
でも、大陸の国的には自分たちの国が陸の資源を発掘して…って。
みんな科学の実験で経験してるように二酸化炭素は水(海水)に溶けやすい。
だから植物にとっては二酸化炭素濃度が濃い(海)水中の方が光合成しやすいんだよね。