RSSヘッドライン

「声が変わりすぎて、変換機がないと会話にならない」深海150mに住み込みで働く”飽和潜水士”という仕事…

「声が変わりすぎて、変換機がないと会話にならない」深海150mに住み込みで働く"飽和潜水士"という仕事… 自然・科学

深海の海底でパイプラインや油田設備を修理する「飽和潜水士」。彼らが吸っているのは普通の空気ではなく、酸素とヘリウムを混ぜた特殊なガスだ。しかもヘリウムのせいで声が高く変わりすぎて、地上との会話には専用の「音声変換機」まで必要になるという。海外掲示板で大きな話題を呼んだ、深海で働く人たちの知られざる世界を覗いてみよう。

今日の知ってた?

📏 飽和潜水士は、酸素とヘリウムの混合ガス「ヘリオックス」を呼吸して深海で作業する。水深約150m(500フィート)を超えるとヘリウムの影響で体に震えが出るため、麻酔作用のある窒素をあえて少量混ぜて抑える。さらにヘリウムで声が変わりすぎるため、地上との交信には音声変換機が必要になる。

背景:飽和潜水とは

飽和潜水は、海底の石油・ガス設備の建設や修理など、水深100mを超える環境で長時間作業するための特殊な潜水方式だ。潜水士たちは船上に設置された加圧チャンバー(圧力を調整した居住カプセル)の中で何日も寝泊まりし、チャンバー内は海底の作業現場と同じ圧力に保たれる。この圧力は「保管深度」と呼ばれ、体の組織を圧力に完全に馴染ませた(飽和させた)状態を維持することで、潜るたびに長い減圧を繰り返す必要がなくなる。減圧するのは全日程を終えた最後の一度だけ。ただしその減圧には数日単位の時間がかかり、その間は何があっても地上の生活には戻れない。

では、なぜ普通の空気ではダメなのか。空気の約8割を占める窒素は、深い水圧の下では「窒素酔い」と呼ばれる酩酊状態を引き起こす。お酒に酔ったように判断力が鈍るため、深海では命取りだ。そこで窒素の代わりにヘリウムを混ぜた「ヘリオックス」の出番となる。

もう少し詳しく

ところが、ヘリウムにも落とし穴がある。水深約150mを超えると、今度は「高圧神経症候群」と呼ばれる症状が現れ、手足の震えなどが出てくる。これを抑えるために使われるのが、皮肉にも一度追い出したはずの窒素だ。窒素の持つ麻酔作用が震えを和らげるため、混合ガスに少量だけ戻される。つまり深海の潜水士は、深度に応じてガスの配合を変えながら、体の限界とギリギリの駆け引きをしているわけだ。

そしてもう一つの名物が「ヘリウム声」。パーティーグッズのヘリウム缶を吸ったときのあの甲高い声が、勤務中ずっと続くと思えばいい。あまりに声が変わるため、地上スタッフとの交信では声のピッチを下げて聞き取りやすくする「ボイスデスクランブラー(音声変換機)」という専用機器が使われる。コメント欄には現役の潜水士も登場し、リアルな体験談で盛り上がった。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
飽和潜水士って、世界で一番怖い仕事の一つだと思う。気になる人は「クリス・レモンズ」に何が起きたか調べてみてほしい。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
北海の海底で命綱が切れて取り残されたのに、奇跡的に生還した人だよね。「ラスト・ブレス」っていうドキュメンタリー映画にもなってる。あれは心臓に悪い。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
前に読んだ話だと、飽和潜水の作業中に奥さんが流産した人がいて、どんなに帰りたくても減圧に時間がかかりすぎて何週間も帰れなかったらしい。当時の記事には「宇宙ステーションの宇宙飛行士のほうが先に家に帰れる」って書いてあった。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
宇宙との違いは圧力差なんだよな。宇宙はどこまで行っても気圧差はたかだか1気圧分。海はその何十倍もの圧力が容赦なくかかってくる。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
アニメのフューチュラマで「この船は何気圧まで耐えられるんだ?」「宇宙船だぞ。0から1の間ってとこだな」ってやり取りがあるんだけど、あれ実はめちゃくちゃ正確なジョークだったんだな。

6. 海外の名無しさん
現役の潜水士だけど、正直あの音声変換機は絶対必要ってわけでもない。しばらくすると慣れて普通に聞き取れるようになるよ。全員が自分の「アニメ版」みたいな声になるだけ。だいたい、チャンバーの中の潜水士同士が機械を通して喋ってるとでも思う?

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
チャンバーの中で全員がヘリウム声のままクスクス笑いが止まらなくなって、自主的に「私語禁止」のルールができてるところを想像してしまった。

8. 海外の名無しさん
ヘリウム声って言語によって聞き取りやすさが全然違うらしいね。英語はまだマシな部類だけど、オランダ語とドイツ語はヘリオックスの中だとほとんど解読不能になるって聞いた。

9. 海外の名無しさん
さっき出てた「ラスト・ブレス」、海底で溺れかけた潜水士の救出劇っていう極限の緊張感の映画なんだけど、現実のあの現場は全員ヘリウム声だったんだよな…と考えると、ちょっとだけ感じ方が変わってくる。

10. 海外の名無しさん
順番を整理すると、まず水深30mあたりから窒素酔いが始まるから、窒素をヘリウムに置き換える。そして150mを超えると今度はヘリウム環境で高圧神経症候群の震えが出てくるから、あえて窒素を少しだけ戻す。深く潜るっていうのは、ガスのやりくりとの戦いなんだよ。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
元記事も読んだけど、船上のチャンバーは海底の作業現場と同じ圧力に保たれてて「保管深度」って呼ぶらしい。窒素の麻酔作用を逆手に取って震えを抑えるって、完全に「毒をもって毒を制す」の世界だよな。

12. 海外の名無しさん
この仕事をやってる人たちは、きっと過酷な挑戦そのものが好きなんだと思う。ただ、AIやロボットに置き換わっていく仕事は数あれど、これほど「置き換わってくれて全然構わない」と思える仕事もそうそうない。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
実際、遠隔操作の無人潜水機がすでにかなりの仕事を引き受けてる。ただ、機械が入り込めない場所や工具コストの問題があって、「人間を水に入れる」必要は完全にはなくならないんだよね。

14. 海外の名無しさん
ロボット化が進まない理由を挙げると、深海用ロボットには可動域、耐圧、耐腐食、工具の持ち替え…と要求が山ほどある。しかもアメリカに潜水溶接士は数千人しかいないから、車みたいに開発費を大量生産で回収できない。市場が小さすぎるんだ。

15. 海外の名無しさん
水深10mちょっと(33フィート)潜っただけで、もう地上の2倍の圧力なんだよな。つまり宇宙空間と地上の圧力差は、たった水深10m分しかないってこと。海の深さがどれだけ異常か分かる。

16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
ついでの豆知識だけど、その「水深10mで1気圧分」っていうのは「ストローで水を吸い上げられる限界が約10m」という話と同じ理屈。完璧な真空で吸っても、外の大気圧がそれ以上水を押し上げてくれないんだ。

17. 海外の名無しさん
ちなみに飛行機の機内も1気圧じゃなくて、0.75〜0.8気圧くらいに保たれてる。山の上にいるのと同じくらいの環境ね。圧力の話って、知れば知るほど身近なところに転がってて面白い。

18. 海外の名無しさん
知り合いにダイビングのインストラクターがいるんだけど、普通のレジャー用タンクは酸素と窒素の「ナイトロックス」、深く潜るときはそこにヘリウムを足した「トライミックス」を使うって言ってた。ヘリオックスはその親戚みたいなものらしい。

19. 海外の名無しさん
逆に、その高い圧力が一瞬で抜けるとどうなるかを知りたい人は「ビフォード・ドルフィン事故」を調べると分かる。ただし忠告しておくけど、画像検索だけは絶対にしないほうがいい。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
「検索するな」と言われて検索しないでいられる人類はいないんだよ…。後悔はしてるけど、せめてもの救いは、本人たちは何が起きたか認識する間もなかっただろうってことだな。

21. 海外の名無しさん
ヘリウム入りのガスを吸ってるんだから、浮上するときは風船みたいにスイーッと上がれてお得じゃん。むしろ効率的だろ、これ。

22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
その理屈だと潜水士の心配事は減圧症じゃなくて「そのまま空に飛んでいかないかどうか」になるんだよなあ。物理の教科書が泣いてるぞ。

23. 海外の名無しさん
「汚水処理場のタンクを防護服なしで掃除する仕事」と「飽和潜水士」のどっちかを選べと言われたら、自分は迷わず前者を選ぶ。深海は人間がいていい場所じゃない。給料がいくら高くても無理だ。

まとめ

深海というだけで過酷なのに、窒素酔い、震え、ヘリウム声と、人体のあらゆる限界と付き合いながらの作業。コメント欄では「宇宙飛行士のほうが先に家に帰れる」という事実への驚きや、過去の事故への言及が相次いだ一方で、現役潜水士の「声は慣れる。みんなアニメ声になるだけ」というゆるい証言が場を和ませていました。高給で知られる仕事ですが、「それでも自分は無理」が大半の本音のようです。

元ソース: 今日知った話:飽和潜水士は酸素とヘリウムの混合ガス「ヘリオックス」を呼吸している。水深150mを超えるとヘリウムで震えが出るため窒素を追加し、声が変わりすぎるため音声変換機が必要になる

コメント

  1. Reddit名無しさん より:

    ヘリウムは音速が早いから常圧でもヘリウム声になる。