「一卵性の双子は、平均すると恋人より双子のきょうだいを上に置いていた」二卵性では並び、双子でないきょうだいでは逆転するらしい

「一卵性の双子は、平均すると恋人より双子のきょうだいを上に置いていた」二卵性では並び、双子でないきょうだいでは逆転するらしい 自然・科学

困ったときや不安なとき、真っ先に頼るのは誰か。心理学にはその「順番」を測る考え方があって、大人の場合、多くは恋人や配偶者が一番上に来る。ところが一卵性双生児だけは、平均すると、そこに別の人物が入ってきたという。生まれるより前から隣にいた、双子のきょうだいである。

※注:この記事でいう「愛着階層」とは、心細いときや助けが必要なときに誰を最初に頼るか、その順位のことです。心理学で使われる用語で、「誰をより愛しているか」を測るものではありません。

今日の知ってた?

📏 査読を経た心理学の研究によると、一卵性双生児は平均すると、双子のきょうだいを恋人・配偶者より上位に置いていた。二卵性双生児では両者がほぼ同じ高さに並び、双子ではないきょうだいを持つ人たちは、恋人・配偶者を一番上に置いた。ここでの「上位」とは、困ったときに頼る順番——つまり愛着階層の上のほう、という意味である。

背景:「愛着階層」は、心の中にある順位表のこと

人は不安になったとき、誰にでも等しく助けを求めるわけではない。まず思い浮かぶ人がいて、その次がいて、という順番がある。心理学ではこの順番を階層としてとらえ、幼いころは親が最上位に来ること、成長とともに友人が上がってくること、そして大人になると多くの人で恋人や配偶者が一番上に移っていくことが知られている。この記事の「順位」は、その意味での順位である。誰を大切に思っているかの採点表ではなく、心細いときに足が向く先の順番だ。

もうひとつ、双子の呼び分けも整理しておきたい。一卵性双生児は、一つの受精卵が途中で分かれて生まれてくるきょうだいで、遺伝的にはほぼ同じ。顔立ちも背格好もよく似る。二卵性双生児は、別々の受精卵が同じ時期に育って生まれてくるきょうだいで、遺伝的な近さは普通のきょうだいと変わらない。似ていないことも珍しくないし、性別が違うこともある。同じ日に生まれて同じ家で育つ、という条件だけが共通している。

この三つを並べると、結果の形がはっきりする。一卵性、二卵性、双子ではないきょうだい——順位表の上での「双子のきょうだい」の位置は、この順に下がっていく。同じ日に生まれて同じ家で育つという条件は一卵性にも二卵性にもあるのに、そこで差が出た、という形になっている。

もう少し詳しく

「平均すると」は、目の前の双子について何も言っていない。この種の結果は集団をならした数字であって、個々の双子の組について述べたものではない。ある組では双子のきょうだいが圧倒的に上に来て、別の組では配偶者が上に来て、それらを全部まとめて割ると一卵性のほうが高く出た、というだけの話である。「一卵性の双子はみんな相方が一番」という文には翻訳できない。実際、元スレのコメント欄はそのばらつきの見本市になっていた。

順位が上であることと、愛が深いことは別である。ここが一番読み違えられやすいところで、元スレでも最初に伸びたコメントが、わざわざカッコ書きで「愛着であって、愛情ではない」と補っていた。愛着階層が測っているのは頼る順番であり、「どちらをより愛しているか」の順位ではない。生まれた瞬間から同じ部屋にいる相手が、困ったときの反射的な行き先になるのは、感情の深さとは別の理屈で起こりうる。

元スレのコメント欄には、論文本体を読んで引用した人が何人かいた。その引用によると、回答者は「交際中の相手がいる」人が276人・83%、「既婚」が55人・17%で、大半は結婚していない相手について答えていたという。また、きょうだいの種類によって回答者の年齢に差があったため、以降の比較では年齢を統制した、という記述もあったとされる。ただし、論文名・著者・発表年といった書誌情報や、研究全体の規模については、このまとめの元になったスレッドからは確認できない。ここで紹介できるのは、スレッドのタイトルが伝えている結果と、コメント欄に引用された断片までである。

コメント欄で一番読まれた反論は、数字ではなく「順位表」そのものへの疑いだった。ある一卵性双生児の当事者が書いていたのは、こういう趣旨のことだ。自分が強く結びついている人はそれぞれ、その人の形をした場所を占めていて、そこには他の誰も入れない。双子との結びつき方と配偶者との結びつき方は、そもそも別の種類のものだ。だから、どちらが上かという問いに答えようとすること自体が、関係の形を取りこぼしている——。研究のやり方への批判ではなく、順位という枠組みへの静かな異議申し立てで、これがコメント欄で一番支持を集めていた。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
なるほど、と素直に思った。生まれたときからずっと隣にいて、自分とほとんど同じ人間がいるとしたら、その相手への「愛着」は——愛情ではなく愛着のほうは、付き合っている相手より強くて当たり前じゃないだろうか。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
一卵性の双子の片方と付き合っていたことがある。彼女は本当に双子のきょうだい中心の人だった。私と付き合う前の話だけど、きょうだいが遠くに引っ越すと決まったとき、彼女も一緒に行くと言い出して、それを渋った当時の恋人と別れている。

3. 海外の名無しさん
一卵性の双子として言わせてもらうと、この結果は当たっていると思う。双子のきょうだいのためなら、迷わず身を投げ出せる。経験していない人に説明するのは難しいのだけど、人生のどの段階も丸ごと一緒に通ってきたから、信頼とか理解とかいう言葉では足りない何かがある。趣味も笑いのツボも考え方の癖もほとんど同じで、自分の性格を「受け入れてもらうための交渉」がいらない。恋人が相手だと、興味の対象も物の見方もどうしても違うから、そこは歩み寄りが必要になる。

4. 海外の名無しさん
驚くほどのことでもない気がする。生まれる前から同じ場所にいた相手だよ。人生で最初に隣にいた人間が、あとから出会った誰よりも上に来るのは、順番として自然じゃないだろうか。

5. 海外の名無しさん
祖父が一卵性の双子だった。双子のきょうだいが亡くなったときの祖父の悲しみ方は、これまで見たどんな悲しみとも違った。うちの家族は子どもを亡くす不幸も経験しているのだけれど、それでも別格だった。祖父の体調はその日から坂を転げるように落ちて、一年経たずに亡くなった。二人それぞれの妻は、どちらも今も元気にしている。全員が子どものころからの知り合いだったのに、だ。自分は生物学をやっているけれど、双子のあいだにあるものは、科学が最後まで解ききれないものかもしれないと時々思う。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
実質的に「自分が死んでいるところ」を見てしまった、というのも重なっていたんじゃないだろうか。双子の結びつきの深さとは別に、あの光景だけでも人を壊すのに十分だと思う。

7. 海外の名無しさん
祖母の双子のきょうだいが亡くなったあと、祖母がぽつりと言った言葉が忘れられない。「きょうだいは12人いるけれど、双子は一生に一人しかいないのよ」。あんなに静かな言い方で、あんなに重い一文を聞いたことがない。

8. 海外の名無しさん
一卵性の双子です。きょうだいとの結びつきは確かに深い。互いのことを世界の誰よりも分かっているし、説明されなくても相手の見方や振る舞いの理由が分かる場面が多い。命を差し出すことにも迷いはない。その上で言いたいのだけど、私が強く結びついている人はそれぞれ、その人の形をした場所を占めていて、そこには他の誰も入れない。夫との結びつき方と双子との結びつき方は、はじめから別の種類のものだ。順位がつけられるものばかりじゃない。それはそれ、としか言いようがない。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
「私が強く結びついている人はそれぞれ、その人の形をした場所を占めている」——この一文が良すぎる。これを読んだあとだと、一位・二位という並べ方が急に雑なものに見えてくる。

10. 海外の名無しさん
双子の片方と結婚している。付き合い始めのころに「これは二人セットの取引だぞ」と忠告された。義理のきょうだいは今も私たちの外出にいつもくっついてくるけれど、これは歓迎している。いい人だから。誤解している人が多そうなので書いておくと、二人は確かに顔も仕草も似ているし、示し合わせてもいないのに上から下まで同じ服で現れる。あれは何度見ても不気味だ。でも性格はまったく別で、片方に恋をしてもう片方には何の感情も湧かない、というのは普通に起きる。しばらく一緒にいると、そもそも似ているとも思わなくなる。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
うちも同じ状況だけど、正直そこまで穏やかには構えられていない。結婚して六年経つのに、二人のあいだにだけ通じている線があって、そこには私がどれだけ努力しても入れない。悪気がないのは分かっているし、だからこそ怒る先もない。ただ時々、自分は三番目の椅子に座っているんだな、と思う日がある。

12. 海外の名無しさん
双子の「脳がひとつ」状態だけは手放したくない。誰かが片方に向かって「ピザ食う?」と聞くと、二人同時に「食う」と答える。相手が「いや、そっちに聞いたんだけど」と言うと、二人同時に同じ角度で肩をすくめる。相手の首がだんだん傾いていくのが最高に面白い。

13. 海外の名無しさん
双子の友人がいる。大学のあいだ、部屋もベッドも一緒だった。分ける理由が思いつかなかったから、というだけの理由で。今も二人でいるときは同じ皿から食べているし、二人とも結婚している。なぜと聞いたら「ずっとこうだったから、変える理由がない」と返ってきた。誰も困っていないし、互いを自分の延長みたいに思っているのは、素直に微笑ましいと思う。

14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
私の知っている同じタイプの双子は、別の一卵性の双子と結婚して、四人で一緒に暮らしている。あそこまで行くと、一つの家というより一つの生き物を見ている気分になってくる。

15. 海外の名無しさん
一卵性の双子だけど、私はこれに同意できない。仲の悪い双子の話は誰もしないけれど、実際にいる。三十歳になった今も、顔を合わせるたびに気まずくて空気が張りつめる。自分たちのことが嫌いすぎて、自分と同じ顔で同じ喋り方をする人間に耐えられないのか、単純に相性が悪いだけなのかは、いまだに分からない。

16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
これ。双子は親友同士のはずだ、と当たり前みたいに言われるたびに笑ってしまう。こっちは相手の存在そのものが嫌なのに。想像してみてほしい。世界で一番嫌いな相手が自分の顔をしていて、鏡を見るたびにそれが映る。こっちを苛立たせたと分かったときの笑い方まで、自分の笑い方と寸分違わない。

17. 海外の名無しさん
一卵性の双子として補足しておくと、双子であることは映画に出てくるようなきらきらした話ばかりではない。組み合わせにもよるし、家の中でも外でも関係の形はかなり複雑になる。うちの場合、双子のきょうだいのほうが人前で双子扱いされるのを本当に嫌がっていた。名前を取り違えられる、勝手に決めつけられる、初対面で立ち入ったことを聞かれる。自分でいられない、とよく言っていた。

18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
これまで会った双子で言うと、仲がいいか顔も見たくないかは半々くらいの印象。義理の母も双子だけど、二人が一緒に過ごせるのはせいぜい一日で、それ以上は無理らしい。双子だから仲がいい、という法則は世間が思っているほど成立していない。

19. 海外の名無しさん
二卵性の双子です。この結果には納得できる。うちの双子のきょうだいは、間違いなく夫より上ではない。ただ、恋愛という枠を外したところでは、彼女もやっぱり私の一番の人ではある。順位表が一つしかない、という前提のほうに無理がある気がする。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
私も二卵性。ただしうちは三つ子で、他の二人が一卵性、私だけが二卵性という組み合わせ。夫を二人より上に置くことは絶対にない。夫のことは心から大切に思っているけれど、あの二人とは細胞の段階から一緒に存在していたので。

21. 海外の名無しさん
論文を読んできた。回答者は「交際中の相手がいる(276人・83%)」か「既婚(55人・17%)」のいずれか、と書いてある。つまり大半は結婚していない相手について答えている。図を見ると誤差の幅も互いに重なっていて、「双子は配偶者より双子のきょうだいを上に見ている」と言い切れるほどの差ではない。この研究が示しているのは、双子どうしの結びつきが双子ではないきょうだいより強い、というところまでだと思う。

22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
年齢の話も論文に書いてあった。きょうだいの種類によって回答者の年齢に差があり、一卵性の双子が双子ではないきょうだいより有意に年上だったので、以降の比較では年齢を統制した、という一文がある。そこはきちんと処理されている。ただ、タイトルだけ読んだ人にはそういう前提が一切届かないんだよな。

23. 海外の名無しさん
年齢や人生の段階が効いていないか気になる。真剣な長期の関係をまだ経験していない二十歳の人と、三十年連れ添った六十歳の人とで、同じ答えになるものだろうか。もしそこで結果が割れるなら、この話は双子の話というより、関係が育つのにかかる時間の話になる。

24. 海外の名無しさん(>>23への返信)
妻に聞いてみた。二卵性の双子で、以前は双子のきょうだいのほうが上だったけれど、子どもが生まれてからは私が一番になったそうだ。恋愛関係の強さを順位づけること自体、それぞれの事情が絡んで一筋縄ではいかないのは分かる。ただ、子どもがいるかどうかを見ていないなら、それはけっこう大きな抜けだと思う。

25. 海外の名無しさん
自分に双子はいないので、一番上は当然のように配偶者になる。でも、もし自分とまったく同じ配線の脳を持った人間がこの世に存在していたら、たぶんその人が一番上に来ると思う。そう考えると、この結果に驚くところは実はあまりない。ほんの少しうらやましいだけで。

まとめ

一卵性双生児は平均すると双子のきょうだいを恋人・配偶者より上に置き、二卵性双生児では両者がほぼ並び、双子ではないきょうだいを持つ人は恋人・配偶者を上に置いた。ここでの「上」は困ったときに頼る順番であって、愛情の深さの順位ではない。コメント欄はまず当事者の証言で埋まり、「きょうだいのためなら迷わない」という声と「仲の悪い双子の話は誰もしない」という声が、同じくらいの熱量で並んだ。面白かったのは、一番読まれた反論が数字への疑いではなく、順位表という発想そのものへの疑いだったこと。「私が強く結びついている人はそれぞれ、その人の形をした場所を占めている」。平均値が一位と二位を決めているすぐ横で、当事者たちは、そもそも並べられるものではないと言い続けていた。

元ソース: 査読を経た心理学の研究によると、一卵性双生児は平均して双子のきょうだいを恋人・配偶者より愛着階層の上位に置き、二卵性双生児では両者がほぼ同等、双子ではないきょうだいを持つ人は恋人・配偶者を上位に置いていた

コメント