パリのエッフェル塔は、1889年に完成したときと今とで、重さが同じではないそうです。増えた分はおよそ700トン。増築したわけでも、展望台を足したわけでもありません。原因は130年以上にわたって塗り重ねられてきた「塗料」だけ。塗装が積もり積もって、鉄骨とは別に700トンの体重が乗っている——そんな話が海外の掲示板で盛り上がっていました。
今日の知ってた?
📏 エッフェル塔は、建設当時よりおよそ700トン重い。理由は塗装だけ。130年あまりで19回の塗り替えが行われ、そのたびに約60トンの塗料が、古い塗膜の上から重ねられてきたためだといいます。
背景:「7年ごとに塗り直せ」という設計者の言いつけ
エッフェル塔は鉄でできた構造物です。鉄は雨風にさらされれば錆びる。設計者のギュスターヴ・エッフェル自身がそれを誰よりも分かっていて、7年ごとに塗り替えることを条件として定めたと伝えられています。塗料は装飾ではなく、塔を錆から守る唯一の皮膚だったわけです。
問題は、その塗り替えのやり方でした。古い塗膜を全部はがしてから塗り直すのが理想ですが、これは途方もない手間と費用がかかります。実際には長いあいだ、古い塗装の上に新しい塗料をそのまま重ねる方式が取られてきました。1回あたりの塗料はおよそ60トン。それが19回。乾いて硬化した塗膜は鉄骨と一体化して、もうはがれません。こうして塔は、誰にも気づかれないまま少しずつ太っていきました。
もう少し詳しく
700トンは、塔にとってどのくらいの重さなのか。掲示板では、塔そのものの重量はおよそ1万トンとされる、という指摘が出ていました。だとすれば増えた分は全体の7%ほど。「塗料だけで7%」と言われると、確かにぎょっとする数字です。もっとも、こうした構造物は想定荷重に対してかなり余裕をもって設計されるのが普通で、その余裕の範囲内だろう、という見方も同時に出ていました。
700トンは「乾いた後」の重さ。塗料は塗った直後がいちばん重く、溶剤が飛んで乾けば軽くなります。「60トン塗ったら60トン増えるわけじゃないのでは」という当然のツッコミも入りましたが、元の記事では700トンは乾燥後に残った塗膜の重量として説明されているとのこと。つまり、蒸発分を差し引いたうえでの700トンということになります。
それでも「重ねるだけ」ではなくなってきている。ひび割れた部分は金属面まで削り落としてから塗り直しており、完全な上塗り一辺倒ではないという説明もありました。それでも1回あたり40トンほどは増えていく計算だそうです。積み重なる重量は将来の課題として認識されていて、今後はより多くをはがしてから塗る方向に進み、どこかで総重量が頭打ちになるだろう、という見通しも語られていました。なお、2001年までは鉛を含む塗料が使われていたとされ、それを削り落とす作業そのものが厄介な仕事になりそうだ、という声もありました。
日本でも、鉄骨むき出しの塔は定期的に塗り替えられています。東京タワーもやはり周期を決めて塗り直されている建造物で、あの赤と白は「そういう色に塗ってある」のではなく、「塗り続けている」から保たれている色だと考えると、少し見え方が変わってきます。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
鉄の構造だから錆と腐食にとにかく弱くて、エッフェル自身が「7年ごとに塗り直すこと」と決めたんだよね。130年あまりで19回の塗装作業が行われて、そのたびに古い塗膜をはがさず上から60トン塗ってきた。結果として1889年より700トン重い塔ができあがったというわけ。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
19層も塗り重ねたなら、もう錆の心配なんてしなくていい気がするんだけど。あれだけ厚みがあれば雨も届かないでしょ。
3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
おまえに考えてもらうために金を払ってるんじゃない。塗るために払ってるんだ。……という現場監督の声が聞こえてきた。
4. 海外の名無しさん
調べてみたら、塔そのものの重さがおよそ1万トンらしい。それに対して700トンの追加って、けっこう馬鹿にならない数字だよね。ついでに2001年までは鉛入りの塗料が使われていたそうで、あれを削り落とす作業は相当ややこしいことになりそう。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
7%増は確かに大きいけど、この手の建造物は普通かなり余裕をもって作ってあるから、たぶん平気だと思う。むしろ試されるのは、記録的な大雪が積もった日とかじゃないかな。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
最低限の安全率でも1.25〜1.5、この塔ならおそらく2〜3で設計されているはず。想定荷重の2倍3倍に耐えるように作るという考え方だから、塗料700トンくらいならまだ余白の中だよ。
7. 海外の名無しさん
このペースで塗り続けたら、そのうち中身の鉄が関係なくなって、ただの巨大な三角形の塗料のかたまりになるんじゃないか。何百年後かには「塗料でできた塔」として観光地になってそう。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
一度でいいからパリに行ってみたいんだ。焼きたてのパンを食べて、ルーヴルとノートルダムを見て、エッフェル塗料塊に登る。なんて素敵な街だろう。
9. 海外の名無しさん
これ地味に面白い話で、自分は建設業なんだけど、去年ちょうど塗装工から同じ説明を受けたよ。建物を建てるときは、実際に設置する物より余分に梁が荷重を持てるようにする。理由のひとつが「建物中の塗料の重さ」なんだと。ペンキの缶を一度でも変な姿勢で運んだことがあれば、あの重さは分かるはず。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
建物がペンキ程度の重さで音を上げないことは、さすがに期待していいと思うんだけど……。そこがギリギリだったら怖くて入れない。
11. 海外の名無しさん
さて問題です。700トンの塗料と700トンの羽毛、重いのはどっちでしょう。この手の質問は毎回引っかかる人が出るから油断できない。
12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
重さは同じでも、羽毛700トン分の鳥をどうにかしたという事実の重さがのしかかってくるほうを選ぶよ。あれを集めるのに何羽必要なのか考えたくない。
13. 海外の名無しさん
正直、一度全部きれいにはがして最初からやり直すところを見てみたい。消防ホースみたいな勢いのサンドブラスターで、20キロ級の塗料のかたまりがベリベリ落ちていく光景、絶対に気持ちいいと思う。
14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
そしてその真下では、詐欺師が「本物のエッフェル塔の塗料のかけら」を売り始める。あの量なら今後1000年は在庫が尽きないだろうね。
15. 海外の名無しさん
実のところ層はそこまで分厚くないよ。あの塔は表面積が桁違いに広いから、60トンの塗料でも聞いた印象ほどの厚みにはならない。それにひび割れた箇所は金属面まで削ってから塗り直している。ただ、それでも毎回40トンほどは増えていくから、将来は今より多くをはがす方向になって、どこかで重量が頭打ちになるはず。
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
60トンが「聞いた印象より少ない」わけがないだろう。トンの種類によるけど12万ポンド前後だぞ。うちの家の壁を塗るのに一缶で悩んでる身からすると別世界の話だ。
17. 海外の名無しさん
塗った塗料の重さがそのまま残るわけじゃないよね。液体分はかなり蒸発するはずだから、1トン塗っても1トン増えるわけじゃない。そのへんちゃんと計算に入ってるのかな。
18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
記事のほうにちゃんと書いてあって、700トンというのは乾いたあとに残った塗膜の重さなんだって。つまり蒸発分は最初から差し引かれた数字ということになる。
19. 海外の名無しさん
父から長年もらった助言のなかに、こういうのがあった。「完璧に見えたら、もう一度だけ塗り重ねろ」。まさかこの教えを国家的建造物で実践している国があるとは思わなかった。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
それ再帰処理では。一度塗り重ねたらまた完璧に見えるわけで、だからもう一度塗って、また完璧に見えて……エッフェル塔で起きているのは、まさにこれなんじゃないか。
21. 海外の名無しさん
もはや荷重を支えている塗料。130年もかけて硬化した19層が鉄骨と一体化してるなら、これはもう塗装じゃなくて構造材のひとつだと思う。はがした瞬間に「あれ、軽くなりすぎ?」ってなったら面白い。
22. 海外の名無しさん
700トンって、だいたい1万人ぶんの人間が24時間ずっと塔にぶら下がっているのと同じくらいだよ。ただしその1万人を液状にして、構造全体に均等に塗り広げた場合に限る。
23. 海外の名無しさん
そもそもあの塔、万博のための仮設建築で、終わったら解体する前提だったんだよね。数年で撤去するはずだったものが、130年ぶんの塗料をまとって今も立っている。この事実のほうが700トンより驚きかもしれない。
24. 海外の名無しさん
数十年前に上でコーヒーのカップを置き忘れてきたから、あの700トンにはたぶん自分の分も少しだけ含まれてる。次に行ったときに回収してくるので、その分は軽くなる予定。
まとめ
錆から守るために塗り続けた結果、塗料そのものが700トンの荷物になる——目的と副作用が同じ場所で積み重なっていく話でした。コメント欄は「そのうち塗料の塊になる」という冗談と、安全率や乾燥重量をめぐる真面目な検証が同居する展開に。仮設のはずだった塔が、130年ぶんの塗膜をまとって今も立っているという事実に、じわじわ感心する人が多かったようです。


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