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ニューヨークには無料で使える「市民の手作りインターネット」が広がっている|屋上ルーター1000台超のNYC Mesh

ニューヨークには無料で使える「市民の手作りインターネット」が広がっている|屋上ルーター1000台超のNYC Mesh 技術・発明

「ニューヨーカーは無料でネットを使える」と聞くと冗談みたいだけど、実際にそういうネットワークが10年以上かけて市内をジワジワ広がっている。プロバイダー契約も毎月の請求書もなし。屋上に並ぶアンテナと、ボランティアの手で配線された光ファイバー、それだけで成り立っている。誰が、なぜ、どうやって?という話。

※注:「分散型」とは、中央のサーバーや会社が支配せず、参加者の機器同士で網の目状につながる仕組みのこと。一台が落ちても他がカバーする。

今日の知ってた?

📡 2014年から、ニューヨーク市の活動家グループが「分散型ルーター網」を地道に広げ、市民が完全無料でインターネットに接続できる環境を作っている。各ルーターは個人所有で、参加者が増えるたびに通信範囲とキャパシティが拡大する仕組み。

背景:NYC Meshとは

このプロジェクトは「NYC Mesh」と呼ばれる非営利のコミュニティネットワーク。屋上に置かれたWi-Fiルーターやポイントツーポイントの無線アンテナを、ボランティアが少しずつつないで広げてきた。中心ノード(スーパーノード)はマンハッタンやブルックリンの高層ビルの屋上に設置され、そこから周辺の建物に電波と光ファイバーで枝分かれしていく。利用者は月額料金を払う必要がなく、設置費の一部を任意のカンパで賄うだけ。2014年の発足から10年以上かけて、ノード数は1,000を超えた。

もう少し詳しく

合法であること。各ルーターは個人の所有物で、自宅の電波を近隣と共有しているだけなので、既存のプロバイダー(ISP)が法的に止める手段がない。新しい人が参加すればするほど、勝手に範囲もキャパシティも広がっていく自己増殖型のしくみ。

ただし完全自立ではない。「全部自前」と思われがちだけど、外の世界とつながるための「インターネット相互接続点(IXP)」が必要で、そこの帯域は寄付や提携でまかなっている。完全に閉じた網ではなく、あくまで「最後の1マイル」を市民の手で取り戻す試み、と言ったほうが正確。

似たような動きは世界中に。シアトル、ポートランド、カリフォルニアの一部、さらにはモスクワやサンクトペテルブルクにも類似のメッシュ網が存在する。検閲や災害に強いインフラとして、各地で静かに広がっている。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
重要なのは、これが完全に合法だってこと。各ルーターは個人所有だから、既存のプロバイダーには止める権利がない。むしろ参加者が増えるたびに範囲もキャパも勝手に広がっていく。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
ただ完全自立ではないらしいよ。公式サイトを読むと、外のインターネットへの帯域はAppleとGoogleからの寄付に依存してる部分があるって書いてある。ピア網だけだと「市内の住人同士がつながれる」止まりで、外の世界には出られない。

3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
そう、ISPは止められないけど、ハードやソフトの供給元には依存してる。ただAppleやGoogleが手を引いても代替は探せる、というのが彼らのスタンスらしい。

4. 海外の名無しさん(>>2への返信)
公式サイトのどこに書いてあるの?スポンサーや寄付者の欄を見ても両社の名前が見当たらないんだけど…。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
wiki.nycmesh.net の「peering」のページに書いてある。「相互接続のピアたちが帯域を提供している」とのこと。直接スポンサーリストには出てこない形。

6. 海外の名無しさん
2014年って書いてあるけど、この手の取り組みはもっと前からあった気がする。2000年代後半に同じような記事を読んだ覚えがある。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
そうそう、2000年代初頭から各都市で形を変えて存在してた。自分は2003年にWISP(無線インターネットプロバイダー)で働いてたけど、考え方は同じ。ただ商業ベースだったから無料じゃなかっただけ。

8. 海外の名無しさん(>>6への返信)
ニューヨーク市内のこの形(NYC Mesh)に限った話だと思うよ、彼が言ってるのは。

9. 海外の名無しさん
要するに、同じネットワーク名のルーターを近所で持ち寄って、みんなで使い回してるだけってこと?

10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
違う違う。物理的な独立網だと思ってほしい。複数のルーターが互いに直接つながってて、一部のノードがインターネットへの出口(IXP)を持ってる。Wi-Fi接続を提供するノードもあるけど、ノード間の主な接続は有線(光ファイバー)。「Wi-Fiの寄せ集め」ではなく、ちゃんとした自前のバックボーンがある。

11. 海外の名無しさん
freenet.org も似た発想で面白いよ。興味あるなら見てみて。

12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
週末の沼が一個増えました…ありがとう(皮肉ではなく本気で)。

13. 海外の名無しさん(>>11への返信)
ついでに reticulum.network もおすすめ。ノードベースの分散型で、しかもハードウェアをほとんど選ばないのが面白い。低出力の無線でも動くし、TCP/IPすら使わなくていい設計。

14. 海外の名無しさん
モスクワとサンクトペテルブルクにも似たやつが今動いてる、らしいよ。プーチンには内緒で。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
あなたが知ってる時点で、プーチンも知ってる。

16. 海外の名無しさん
無線機材が中国製のおかげでどんどん安くなってる影響で、似たような「反・通信インフラ独占」系の動きがあちこちで湧いてきてる。Meshtastic(メッシュタスティック)って低出力・長距離の無線でテキスト送れるやつとか、サバイバル界隈で人気。SDR(ソフトウェア無線)で自前の旧式2G/3G携帯網を立ち上げる猛者もいる。

17. 海外の名無しさん
素朴な疑問なんだけど、こういう網って、誰かが悪用したらどう守るの?セキュリティってどう確保してるんだろう。

18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
そこがミソでね、守ってないんだよ。インターネットってそもそも「途中の経路は信用しない」前提で動いてる。今の言葉だと「ゼロトラスト」。端末側と通信の暗号化(端から端までの暗号化)でセキュリティを担保するから、間の網が誰のものでも本質的には関係ない。

19. 海外の名無しさん
コリイ・ドクトロウ(「エンシッティフィケーション=サービスの劣化現象」って言葉を作った人)の小説『誰かが街にやってくる、誰かが街を出ていく』のメインストーリーがまさにこれ。10年前に読んだ話が、現実で起きてるのを見るのは不思議な気分。

20. 海外の名無しさん
このNYC Meshって「活動家」って大げさな表現で煽られてる気もする。中身は近所のテック好きが集まったコミュニティプロジェクトで、リピーター(中継器)をワイワイつなぎ合わせた、ちょっと無理やりなシステム。性能も「まあ普通に使える」程度らしいよ。

21. 海外の名無しさん(>>20への返信)
無料なら別に「まあ普通」で十分でしょ。

22. 海外の名無しさん
NYCの人口密度だからこそ成立してる面もあるよね。長距離の指向性アンテナと普通のWi-Fiを混ぜて使ってるけど、結局は「参加してくれる住人の割合」がモノを言う。建物が密集してると数パーセントの参加でも網になる。

23. 海外の名無しさん
ちょっと計算したい。1平方フィートあたり、もしくは1エーカーあたり何ドル寄付すれば、たとえばデラウェア州を全部カバーできるんだろう?

24. 海外の名無しさん
シアトルとポートランドにも2つくらい同じようなのがある気がする。カリフォルニアの一部にも。LoRaやAREDNっていう無線メッシュもあるけど、あれはまた別系統。

25. 海外の名無しさん
これがすごいのは、災害時にも生き残るインフラになりうるところ。停電してても、屋上のソーラーとバッテリーで動くノードがあれば、街区単位で連絡が取れる。「便利だから」ではなく「いざという時のため」に投資する価値があるインフラだと思う。

まとめ

10年以上かけて静かに広がってきた、NYC Meshという市民発のインターネット網。完全に自立してるわけではないけれど、「最後の1マイル」を住民の屋上ルーターで取り戻すというアイデアは確かに魅力的。海外の反応では「ただの寄せ集めじゃない、ちゃんとした有線バックボーンがある」「ゼロトラストで暗号化すれば中間網の信頼は不要」といった技術的な解説と、「無料なら性能はそこそこで十分」「災害時にこそ価値がある」という実利派の声が交錯していた。プロバイダーがどんどん寡占化していく中で、こういう草の根のインフラが各地に存在することは、知っておいて損はないかもしれない。

元ソース: 2014年から活動家たちがニューヨーク市民が無料でネットを使える分散型ルーター網を地道に広げている

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