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「あの真っ赤なグレープフルーツ、1950年代に放射線を浴びせた実験から生まれた品種だった」スーパーの果物の知られざる出自

「あの真っ赤なグレープフルーツ、1950年代に放射線を浴びせた実験から生まれた品種だった」スーパーの果物の知られざる出自 自然・科学

スーパーで当たり前のように売られている、あの真っ赤な果肉のグレープフルーツ。実はあの鮮やかな赤色、1950年代に植物へ放射線を浴びせまくった実験の”副産物”だと知っていましたか。今日は、ちょっと信じがたい果物の豆知識です。

※注:「原子力園芸(atomic gardening)」とは、植物の種や苗にわざと放射線を当て、ランダムな突然変異を起こさせて新しい品種を作ろうとした試みのこと。第二次大戦後の「原子力を平和利用しよう」という空気の中で流行しました。

今日の知ってた?

☢️ 「スタールビー」「リオレッド」といった真っ赤な果肉のグレープフルーツは、1950〜80年代にかけて種や枝に放射線を当てて突然変異を誘発し、より赤い個体を選び抜いて生まれた品種。もちろん果実そのものに放射能は残っていません

背景:原子力園芸とは

原子力園芸は、放射線でDNAをランダムに傷つけ、そのとき偶然生まれた”当たりの変異”を拾い上げて品種にする、という力技の育種法です。当時は「ガンマ・ガーデン(gamma garden)」と呼ばれる専用の実験農場まで作られました。円形の畑の中心に放射線源を据え、種や苗を同心円状にぐるりと並べる。中心に近い列は強すぎる放射線で枯れてしまい、ちょうどいい距離の列に使える突然変異が現れる、という発想です。今の目で見るとかなり乱暴ですが、遺伝子を狙って書き換える技術がなかった時代には、これが「新品種を生み出す最先端」でした。

もう少し詳しく

赤い果肉そのものは放射線の発明品ではない。グレープフルーツの赤い果肉は、もともと1929年にテキサスの農園で「自然の突然変異」として偶然発見されたものでした。放射線実験が使われたのは、その赤をさらに濃く・鮮やかにするため。より深い赤の「スタールビー」や「リオレッド」といった商業品種が、この放射線育種から生まれています。

じつは”遺伝子組み換え”には分類されない。放射線でランダムに変異を起こしたこれらの品種は、多くの国で法律上GMO(遺伝子組み換え作物)に当たらず、地域によっては「オーガニック」として売ることさえ可能です。一方、狙った一箇所だけをきれいに書き換える現代の遺伝子編集は”GMO”として厳しく扱われる——このちぐはぐな線引きは、しばしば議論の的になります。

身近な食卓は”放射線育種”だらけ。この手法で生まれた作物はグレープフルーツだけではありません。ウイスキーやビールの原料になる大麦の「ゴールデンプロミス」、病気に強く改良されたペパーミントの品種など、突然変異育種で登録された作物は世界で数千にのぼると言われます。今日食べたパンや飲んだお酒にも、その系譜がまぎれ込んでいるかもしれません。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
いちばん笑えるのは、この赤いグレープフルーツが法律上は「遺伝子組み換え(GMO)」に分類されないってところ。放射線でランダムに遺伝子をぐちゃぐちゃにするのはOKで、狙った一箇所だけをきれいに書き換えると”GMO”扱いで警戒される。順番が逆な気がする。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
そもそも品種改良された作物なんて、全部ある意味GMOみたいなもんだよ。今スーパーに並んでる野菜や果物で、野生の原種そっくりのものなんてほぼ存在しない。長い時間をかけて人間が作り変えてきた結果があれだ。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
EUなんて遺伝子組み換え作物は厳しく規制するのに、放射線で突然変異させた作物はふつうに流通OKなんだよね。この線引き、冷静に考えると相当おかしい。

4. 海外の名無しさん
グレープフルーツだけの話じゃないよ。小麦も米も大麦も、いま一般に食べられてる品種のかなりの割合が”突然変異育種”で生まれてる。種にガンマ線をぶち当てて、死ななかった中から使えそうなやつを選んで残す。わりと力技。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
なんでこの方法やめちゃったの?けっこう成果出てたんじゃ。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
ナレーション「やめてはいない」。今もやってる。ただ狙った遺伝子だけを書き換える技術ができたから、当てずっぽうで放射線を浴びせる必要が減っただけ。精度が段違いなんだ。

7. 海外の名無しさん
50年代の科学って「とりあえずやってみようぜ」のノリで動いてた感あるよね。放射線当てたらどうなる?→当ててみた、みたいな。深く考えてない。

8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
ノリと放射線でできてる。

9. 海外の名無しさん(>>7への返信)
発明したばかりのピカピカの光線銃を手にすると、世界のあらゆるものが「ちょっと撃ってみたい対象」に見えるんだよ。ハンマーを持つと何もかも釘に見えるのと同じ理屈。

10. 海外の名無しさん
素朴な疑問なんだけど、そもそもグレープフルーツって本来は何色なの?

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
黄色だよ。昔ながらの黄色い果肉のやつ。赤い方が酸味が控えめで甘く感じるから、いつの間にか赤が主流になっていった。

12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
言われてみれば、アメリカに行くまで赤いグレープフルーツって見たことなかったな。国によって店に並ぶ色が全然違うの、地味におもしろい。

13. 海外の名無しさん
ちょっと補足しておくと、赤い果肉自体は1929年に自然の突然変異として見つかってるんだ。50年代の放射線実験は、その赤をさらに濃く鮮やかにするために使われた、っていうのが正確なところ。

14. 海外の名無しさん
自分はこの話、リアン・ノースの『How to Invent Everything(文明をつくり直す方法)』って本で知った。文明をゼロから作り直すための知識をまとめた本で、真面目なのに笑えるからおすすめ。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
あの人の本ほんと好き。理屈っぽいのにちゃんと笑えるんだよね。

16. 海外の名無しさん
待って、じゃあ今スーパーで売ってる赤いグレープフルーツって、食べても大丈夫なやつなの…?放射線って聞くと、ちょっとだけ身構えてしまう。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
まったく問題ないよ。今の果実は放射線を浴びせたものじゃなくて、当時できた突然変異を”子孫”として受け継いでるだけ。果実に放射能が残るなんてことは一切ない。安心して食べていい。

18. 海外の名無しさん
「原子力園芸」って言葉のビジュアルが強すぎる。円形の畑の真ん中に放射線源を置いて、種や苗を同心円状にぐるっと並べる。中心に近い列は枯れて、ちょうどいい距離の列に使える変異が出る、って完全にSFの実験施設じゃん。

19. 海外の名無しさん
当時は放射線=夢の万能技術、みたいな空気だったからね。古いSF小説には”ラジウム光線”が当たり前に出てくるし、アメコミのヒーローも放射線で超能力に目覚めるやつばっかりだった。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
スパイダーマンはクモに噛まれて能力に目覚め……あ、いや、あれも「放射能を浴びたクモ」だったわ。結局そこも放射線じゃないか。

21. 海外の名無しさん
やってることは、部品を箱に詰めてガシャガシャ振って、何か便利なものが飛び出してこないか眺めるのに近い。今はちゃんと狙って作れるようになったけど、当時は完全に運任せの博打だった。

22. 海外の名無しさん
子どもの頃に飲んでた”ルビーレッド”のグレープフルーツソーダ、なんで赤いんだろうってずっと不思議だった。20年越しでようやく謎が解けた気分だよ。

23. 海外の名無しさん
ちなみに放射線育種で生まれた作物、意外と身近にゴロゴロあるよ。ウイスキーやビールに使われる大麦の「ゴールデンプロミス」や、病気に強くしたペパーミントの品種なんかもそう。世界中で登録された突然変異品種は数千あるらしい。

まとめ

スーパーの赤いグレープフルーツは、1950年代の「原子力園芸」で放射線を当てて生まれた品種の子孫——というのが今日の豆知識。コメント欄では「放射線育種はGMO扱いされないのに遺伝子編集は警戒される線引きの謎」への突っ込みが盛り上がる一方、「本来は黄色」「アメリカで初めて赤を見た」といった素朴な発見や、50年代の”放射線=夢の技術”だった空気を懐かしむ声も。果実に放射能は残っていないので、安心してどうぞ。

元ソース: 赤いグレープフルーツはすべて「原子力園芸」の産物——1950年代、植物に放射線を当てて何が起きるか試した実験の話

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