「Take Me Home, Country Roads(故郷へ帰りたい)」といえば、ウェストバージニア州の田舎道を歌い上げる、アメリカでもっとも愛された望郷ソングのひとつ。ところが——その曲を作ったジョン・デンバー本人はニューメキシコ州生まれで、しかも作詞作曲した三人は、曲を発表した時点で誰ひとりウェストバージニア州に足を踏み入れたことがなかった、という話です。「ふるさとへ連れて帰って」と熱唱しながら、そのふるさとを実際には見たことがなかったのです。
今日の知ってた?
📏 ジョン・デンバーはニューメキシコ州生まれ。名曲「Take Me Home, Country Roads」を発表した1971年の時点で、デンバーと共作者のビル・ダノフ、タフィー・ニバートの3人とも、歌の舞台ウェストバージニア州に行ったことがなかった。曲のもとになったのは、実はメリーランド州の田舎道だった。
背景:「カントリー・ロード」とは
1971年に発表されたこの曲は、ウェストバージニア州の自然——ブルーリッジ山脈やシェナンドー川——を歌い込んだ望郷バラードとして大ヒットし、いまでは同州が公式の州歌のひとつに定めるほど、土地と固く結びついた一曲になっています。ところが原型をつくったのはジョン・デンバーではなく、ビル・ダノフとタフィー・ニバートという夫婦のソングライター。二人はメリーランド州の田舎道を車で走りながら歌のアイデアを得て、最初は別の地名を当てはめていました。後からデンバーが加わって手を入れ、語感とメロディーにいちばんしっくりくる「West Virginia」へと舞台が落ち着いていったのです。
そして日本では、この曲はちょっと特別な形で知られています。1995年公開のスタジオジブリ映画『耳をすませば』で、主人公・月島雫が口ずさむ日本語版「カントリー・ロード」(歌・本名陽子)として広く親しまれているのです。原曲がアメリカの望郷歌だと知らないまま、青春のテーマソングとして覚えている人も多いはず。原曲の作り手が「行ったことのない土地」を歌っていた、というのは、その思い出にちょっと不思議な後日談を添えてくれます。
もう少し詳しく
もとはメリーランドの田舎道だった。共作者のビル・ダノフによれば、曲想が浮かんだのはメリーランド州モンゴメリー郡の「クロッパー・ロード」という実在の道を運転していたとき。初期の歌詞では舞台がまったく別の地(マサチューセッツ州という説も伝わっています)に置かれていたといいます。つまり「Country Roads」が描く原風景は、本来ウェストバージニアではなくメリーランドの景色だったわけです。語呂とメロディーの収まりを優先して地名を選び直す——これは当時のヒット曲づくりではよくある手法で、後の世代にとっては「ふるさと」がどこなのかを巡る楽しい謎になりました。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
納得だわ。だって歌に出てくる地名、よく見るとウェストバージニア州にあるものばかりじゃないし……どっちかというと「西部バージニア」って感じなんだよね。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
それ毎回モヤッとするやつだ。でもブルーリッジ山脈とシェナンドー川は両方の州にまたがってるし、「炭鉱夫の妻」「青い海を知らない」って歌詞は内陸のウェストバージニアにこそ刺さるんだよ。実はちゃんと向こうの州を歌ってるんだと思う。
3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
これ、ネットで「実は西バージニアの歌」ってみんな繰り返してるけど、たぶん正しくない。具体的に出てくる地名は両州にあって、残りの描写はかなりはっきりウェストバージニアを指してる。
4. 海外の名無しさん
そもそもこの曲、作ったのはメリーランド州の田舎道を運転してるときなんだよね。ただ「West Virginia」のほうがメロディーに気持ちよく乗ったってだけで。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
地理を真面目に考えすぎないほうがいいやつだね。メリーランドを走りながら別の州を思い浮かべて、いちばん耳に心地いい言葉を探した——それだけの話。
6. 海外の名無しさん(>>4への返信)
それでも「South Detroit(実在しない地名)」よりはずっと上手くまとまったと思うw
7. 海外の名無しさん
じゃあデヴィッド・ボウイだって火星に行ったことないじゃん!とんだ詐欺師だな!?
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
「行った」じゃなくて「帰った」が正しい。ボウイは生まれが火星人だから。
9. 海外の名無しさん(>>7への返信)
あのニュースのショックから、まだ立ち直れてないんだ……。
10. 海外の名無しさん
フランク・シナトラも「Fly Me to the Moon」を大ヒットさせたけど、アポロ計画に参加してた記憶はないなあ。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
ついでに言うと、月にも木星にも火星にも一度も行ってない。歌だけで宇宙を制覇した男。
12. 海外の名無しさん
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの件も知ったらもっと驚くぞ。あんなにルイジアナの沼地っぽい曲を歌ってたのに、出身はカリフォルニア州の小さな町だからな。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
それ、ジョン・デンバーの話より個人的にはWTFだった。あのバイユー感はどこから出てきたんだ……。
14. 海外の名無しさん
映画『ジム・キャリーのMR.ダマー』のあのセリフ、正しかったってこと?「あのジョン・デンバーはインチキ野郎だ」ってやつ。
15. 海外の名無しさん
そういえば日本の人たちも、ほとんどウェストバージニアに行ったことないのにこの曲を愛してるよね。ジブリ映画のおかげで世代を超えて歌い継がれてる。
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
『耳をすませば』の日本語版「カントリー・ロード」ね。あれはあれで完全に別の名曲として成立してる。原曲を知らずに口ずさんでた日本人、めちゃくちゃ多いと思う。
17. 海外の名無しさん
本名(ほんみょう)が「デンバー」ですらないって話もあるよね。たしか別の長い苗字で、ステージ名としてコロラドの州都から取ったって聞いた。
18. 海外の名無しさん
ビリー・ジョエルの「Allentown」だって、実はアレンタウンの歌じゃないんだよな。本当は隣の鉄鋼の町ベツレヘムの話なんだけど、その名前だと教会っぽく聞こえすぎたらしい。
19. 海外の名無しさん
昔のアーティストはこれ常套手段だったんだよ。グラディス・ナイトの「ジョージアへ深夜列車で」も、元は作曲者ジム・ウェザリーが「ヒューストンへ深夜飛行機で」って歌ってた。語呂が全然違うでしょ。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
飛行機が列車になり、ヒューストンがジョージアになる。名曲って意外とこういう「言いやすさ」で決まってるのかもしれない。
21. 海外の名無しさん
ジョン・デンバーじゃなくて「ジョン・アルバカーキ」にすべきだったなw(※アルバカーキはニューメキシコ州最大の都市)
22. 海外の名無しさん
舞台が違おうが本人が行ったことなかろうが、名曲は名曲。今でも文句なしの一曲だよ。
23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
それな。地理がどうとか言ってるけど、結局みんな口ずさめるんだから勝ち。
24. 海外の名無しさん
ちなみに幻の没バージョンの2番の歌詞がなかなかぶっ飛んでて、「ピンクと紫の農家」「ポンチョという名の犬が米をかじってる」とか出てくる。あれは採用されなくて正解だったと思うw
25. 海外の名無しさん
作ったのがメリーランド、思い浮かべてたのが別の州、舞台がウェストバージニア、そして作者の生まれはニューメキシコ。一曲にどれだけの地名を巻き込むんだ。
まとめ
アメリカの望郷の定番「Take Me Home, Country Roads」は、舞台のウェストバージニアに作者三人とも未踏のまま発表され、原型はメリーランドの田舎道から生まれていた——という一曲。コメント欄は「ボウイは火星に行ってない」「シナトラも月に行ってない」と歌と現実のギャップを楽しむ脱線で大いに盛り上がりつつ、最後は「それでも名曲は名曲」で着地。日本からは『耳をすませば』の思い出を重ねる声も並び、行ったことのない土地を歌う不思議さを、みんなで微笑ましく受け止めていました。
元ソース: ジョン・デンバーはニューメキシコ生まれで、「カントリー・ロード」発表時、彼も共作者も舞台のウェストバージニアに行ったことがなかった


コメント
故郷は遠きにありて思ふもの
日本で言うと♪長崎から船に乗って神戸についた~という歌も
地名は別にどこでも良かったらしい
まあ流行歌なんてそんなものだよね