『スタートレック』で宇宙船の機関主任を演じた俳優が、亡くなったあとに本物の宇宙へ――。彼の遺灰はこっそり国際宇宙ステーション(ISS)に運び込まれ、地球を7万回以上もまわり、17億マイル近くを「旅」したという。役の中だけでなく、現実でも彼は宇宙を駆け抜けていた。
※注:スコッティは『スタートレック』の宇宙船USSエンタープライズで機関主任を務める人気キャラクター。物体を瞬時に移動させる「転送装置」を操る技師としても知られ、日本でもおなじみの存在。
今日の知ってた?
🚀 『スタートレック』で機関主任スコッティを演じた俳優ジェームズ・ドゥーアンの遺灰が、ファンの計らいで国際宇宙ステーション(ISS)に密かに持ち込まれた。以来、地球を7万回以上周回し、約17億マイル(約27億km)を「旅」したという。
背景:ジェームズ・ドゥーアンとは
ジェームズ・ドゥーアン(1920〜2005)は、カナダ・バンクーバー出身の俳優。『スタートレック』シリーズで宇宙船USSエンタープライズの機関主任モンゴメリー・スコット――愛称「スコッティ」を演じ、世界中のファンに愛された。スコットランドなまりの口調と、いつも無茶を承知でエンジンを動かし続ける技師ぶりで、シリーズの名物キャラクターになっている。
俳優になる前の彼は、第二次世界大戦で従軍した元軍人でもあった。1944年6月6日、連合軍のノルマンディー上陸作戦(Dデイ)に参加し、戦闘で右手の指を1本失っている。番組の中ではその欠けた指を巧みに隠して演技していたことでも知られ、画面の裏にも一つの物語があった人物だ。
もう少し詳しく
遺灰がISSに届くまでには、ファンの執念があった。故人の遺灰の一部を宇宙へ送り出す「宇宙葬」サービスは以前から存在したが、その道のりは順調ばかりではなかった。ドゥーアンの遺灰を載せた打ち上げの一つは、ロケットが軌道に到達できずに失敗したと伝えられている。それでも彼を宇宙へ送りたいというファンの思いは消えなかった。
ISSへ運んだのは、自費で宇宙へ行った民間人だった。2008年、ゲーム『ウルティマ』の生みの親として知られるリチャード・ギャリオットが、ラミネート加工したポストカードの中にドゥーアンの遺灰をわずかに忍ばせ、ISSへ持ち込んだとされる。ギャリオットは当時ロシアが販売していたISS旅行に約3000万ドルを払い、事前に1年間の訓練まで受けて宇宙へ向かった人物。NASAはこの「持ち込み」について公式なコメントを避けたと伝えられている。こうしてスコッティは、役の上だけでなく現実でも宇宙ステーションの「乗組員」になったのだった。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
ISSは数年後に大気圏へ落として処分する計画らしい。そのとき彼の遺灰もほとんど燃え尽きて、もう残らないんだろうな…。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
それでも、これ以上ない最高の航海だったじゃないか。役の中でも現実でも宇宙を駆け抜けたんだ、こんな見送りは他にないよ。
3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
燃え尽きると言っても、ヴァイキングが炎の船で送られた水葬みたいなものさ。SFオタクにとってはファラオ級の豪華な埋葬だよ。
4. 海外の名無しさん
そもそも俺たちだって、今この瞬間も猛スピードで宇宙を移動してるんだよな。普段まったく気づいてないだけで。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
地球は赤道で時速1600キロ以上で自転して、秒速約30キロで太陽のまわりを公転してる。そう考えると、座ってるだけで目が回ってくるよ。
6. 海外の名無しさん
彼ってノルマンディー上陸作戦で指を1本失ってるんだよね。(念のため言っておくと、これは亡くなる前、まだ生きてた頃の話)
7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
えっ、それって戦争の最中?それとも休暇でたまたま行ってたら巻き込まれたとか…?
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
もちろん上陸作戦のど真ん中だよ。Dデイ(1944年の連合軍上陸作戦)の英雄が、のちに宇宙の英雄になるなんて出来すぎだろ。
9. 海外の名無しさん
ワシントン州に住んでた頃、一度だけ会ったことがある。当時自分が店長をしてたウェンディーズ(米国のハンバーガーチェーン)に来てくれてさ。すごく感じのいい人だったよ。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
「もう持ちません船長!エンジンが爆発します!!」/「お客様、ここはただのウェンディーズです」
11. 海外の名無しさん(>>9への返信)
今からでも彼に会えるなら最高だな。まあ会話はできないけど、少なくとも相手はISSに滞在中ってことになるわけで(笑)。
12. 海外の名無しさん
「スコッティ、君はいつも修理の見積もりを4倍に水増ししてるそうだな」――ファンの間では”スコッティ係数”なんて呼ばれてる名場面だ。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
優秀な技術者は、少なくとも書類の上では常にちょっと保守的に見積もるものさ。本人もそう言ってたしね。
14. 海外の名無しさん
「ISSに密かに持ち込まれた」って表現だけど、実際は遺灰をラミネート加工したポストカードに仕込んで、こっそり持ち込んだらしいよ。
15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
それをやったのがリチャード・ギャリオット。名作ゲーム『ウルティマ』の生みの親で、自費で宇宙に行った民間人なんだよな。
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
当時ロシアがISSへの旅行を売り出してて、彼は約3000万ドル払って12日間滞在したらしい。しかも事前に1年間もロシアで訓練したとか。
17. 海外の名無しさん
「宇宙に持ち込まれた物の一覧」っていうウィキペディアのページが実在してて、つい最後まで読み込んじゃった。人類、けっこう色々こっそり運んでるんだな。
18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
昔のミッションだと、宇宙飛行士がこっそりお酒やお菓子を持ち込むのは珍しくなかったらしいよ。意外と人間くさい話だ。
19. 海外の名無しさん
月にはユージン・シューメイカー(彗星の発見で有名な惑星科学者)の遺灰が今も眠ってる。距離なら彼の方が遠くまで旅してることになるのかな。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
距離だけならISSは月の7倍くらい稼ぐらしい。ただ月の方は…まあ、ずっと頑丈に出来てるからね(最後のは冗談だけど)。
21. 海外の名無しさん
ISSは1日に地球を16周もしてる。だから「7万回以上」って聞くとすごいけど、毎日コツコツ積み重ねれば意外と届く数字なんだよな。
22. 海外の名無しさん
なんだかすごく素敵な話だ。あんなに紳士だった彼が、こんな最高の送り出しを受けたと知ったら、きっと目に涙を浮かべると思う。
23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
「私を転送してくれ(ビーム・ミー・アップ)」が決め台詞だった人が、最後は本当に宇宙へ上がったわけだ。脚本でも書けない結末だよ。
24. 海外の名無しさん
自分も死ぬまでに金が余ってたら、遺灰を宇宙へ打ち上げて大気圏でパッと燃え尽きたいな。最高の散り方だと思う。
25. 海外の名無しさん(>>24への返信)
「眼下では小さな男の子が光の筋を見て歓声を上げ、母親が”願い事をして…願い事を”と囁いた」――レイ・ブラッドベリの短編の一節をふと思い出した。
まとめ
『スタートレック』のスコッティを演じたドゥーアンの遺灰は、ファンの手でISSへと運ばれ、地球を7万回以上、17億マイル近く「旅」した。コメント欄は「これ以上ない最高の見送りだ」と彼を悼む声、得意のセリフや”スコッティ係数”といったネタ、さらには「自分も宇宙葬がいい」という願望まで、熱心なファンらしい温かさにあふれていた。


コメント