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【海外の反応】子供部屋から世界の株価を吹き飛ばした男、約100億円稼いで実刑ゼロ→詐欺で全部消える

【海外の反応】子供部屋から世界の株価を吹き飛ばした男、約100億円稼いで実刑ゼロ→詐欺で全部消える 自然・科学

2010年5月6日、ニューヨーク株式市場のダウ平均がたった5分で約600ポイント急落する「フラッシュクラッシュ※1」が起きた。世界中のトレーダーが青ざめたこの大事件の容疑者として5年後に逮捕されたのは、ロンドン郊外の実家の寝室で、両親と暮らしながらパソコン1台で取引していた31歳の男だった。

※注:海外のニュースでは「自閉症スペクトラム」「ASD」と紹介されているが、本人の医学的な診断名というより、裁判で弁護側が情状酌量のために提示した特性として語られている。

今日の知ってた?

📏 ナビンダー・サラオは、両親の家の自分の子供部屋からだけでS&P500先物を操作し、累計で約7,000万ドル(約100億円)を稼いだ。逮捕されたが実刑はゼロ。しかも稼いだ大金のほとんどを、投資詐欺に引っかかって失っている。

背景:フラッシュクラッシュとは

2010年5月6日午後2時45分頃、米国株式市場のダウ平均は突如として約600ポイント(約9%)暴落した。蒸発した時価総額はわずか数分で約1兆ドル規模に達したと言われる。ところが下げ幅の大半はその後20分ほどで戻ってしまい、終値はその日の始値からわずかに下げただけだった。あまりに短時間で起きたためこれは「フラッシュクラッシュ(瞬間暴落)」と呼ばれ、当局のSEC※2とCFTC※3が原因究明に乗り出した。

※1 フラッシュクラッシュ:ごく短時間(数分〜十数分)で株価指数が異常な急落を起こし、その後すぐに値を戻す現象。アルゴリズム取引が暴走する典型的なパターン。

※2 SEC:米国証券取引委員会。日本の金融庁に近い証券分野の監督官庁。

※3 CFTC:米国商品先物取引委員会。先物・デリバティブ市場を監督する。

もう少し詳しく

容疑者は子供部屋の住人だった。5年にわたる調査の末、当局が逮捕したのは、ロンドン・ヒースロー空港の飛行ルート直下にあるハウンズローという郊外住宅地で、両親と暮らしていた31歳の英国人ナビンダー・シン・サラオだった。職場までは自転車通勤、トレーディングに使っていたPCは「ゲーミングPC程度の値段」と報じられた、ごく普通の住宅街の住人だった。

武器は「スプーフィング」。サラオが多用したのはスプーフィング※4と呼ばれる手口だ。実際には約定させる気のない大量の売り注文を出して相場を下に押し下げ、ほかの参加者が釣られて売りに動いたところで自分の注文を取り消し、安値で買い戻して差益を抜く。彼はこれを自作の自動プログラムでやっていた。

クラッシュ当日に何が起きたか。当日は大手投信ワデル&リードがS&P500先物(Eミニ)を約41億ドル分まとめて売却。そこにサラオの偽注文が降ってきて、相場の下落を察知した高頻度取引※5業者のアルゴリズムが連鎖的に売り注文を吐き出し、フィードバックループ状態に陥ったとされる。サラオ単独の犯行というより、彼は「ガソリンが撒かれた木の山にマッチを投げ込んだ男」だった、とも言われる。

判決と末路。米司法省は当初22の罪状で起訴したが、サラオは捜査に協力して司法取引、判決は実刑なし、自宅軟禁1年。約5,000万ドル相当の没収命令を受けたが、稼いだ金の大半は知人を介した怪しい投資話に注ぎ込んで消えており、すでに手元にはほぼ残っていなかった。最後は週300ポンド程度の生活保護で暮らしていると報じられている。

※4 スプーフィング:約定させるつもりのない見せかけの注文を出して、価格や板の見え方を操作する不正取引。米国では2010年のドッド・フランク法で明確に違法化された。

※5 高頻度取引(HFT):数ミリ秒単位で大量の売買を繰り返す自動取引手法。市場流動性を提供する一方、暴落時に一斉に注文を引き上げて相場を不安定にすると批判される。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
で、見出しから言わせてもらうと、彼は「フラッシュクラッシュを引き起こした男」じゃないからな。記事は肝心の点をすっぽり抜かしてる。気になる人は「2010 フラッシュクラッシュ 原因」で検索してみて。あれは1人で起こせるような事件じゃない。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
公平に言うとそうだね。彼は「単独で引き起こした」んじゃなく「悪化に寄与した」として起訴された。司法省もCFTCも、ワデル&リードの大口売り注文と彼のスプーフィングの両方を要因として名指ししてる。1人の男が世界の株価を吹き飛ばした、っていうほど単純な話じゃない。

3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
本当の闇はそこじゃなくて、あの日のNYSEの「明らかに異常な取引」キャンセル処理のほうだと思う。事前価格から60%以上ズレた約2万件の取引を取り消した。底値を拾えた個人投資家はリセットされて、暴落の引き金を引いた大手はそのまま立ち去った。サラオには22の罪状、銀行には始末書一枚、ってやつ。

4. 海外の名無しさん
個人的に一番ぐっとくる事実:SECとCFTCが5年かけても何が起きたか説明できなかったその間に、犯人はヒースローの飛行ルート下で親と暮らしながら自転車通勤してた。トレーディング環境はそこらのゲーミングPCより安かった。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
「自転車通勤してた」が情報として効いてるのが面白い。著者はたぶん「金持ちの派手な生活じゃなく、地味な兄ちゃんでした」っていう絵を出したかったんだろうね。ランボルギーニじゃなくマウンテンバイク、っていう。

6. 海外の名無しさん
誰か親切な人、googleせずに済むよう「フラッシュクラッシュ」を一行で説明してくれない?金融用語さっぱりなんだ。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
ざっくり言うと——市場の取引のほとんどはアルゴリズム同士の自動売買で動いてる。価格や板の動きが特定の条件に当てはまると、各社のアルゴが反応する。さらにアルゴ同士が互いの動きを見て学習し合ってる。今回はサラオが偽の売り注文をぶっ込んで、それを見たアルゴ群が「売りだ!」と一斉に動き、トリガーが連鎖して15分で大暴落。フィードバックループの結果、紙の上で数兆ドルが消えた。

8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
「数兆ドル消えた」って言うけど、その日のうちに価格はほぼ戻ってる。本当に損したのは「最安値で売っちゃった人」だけ。紙の上の含み損は実損とは違う、ってのは押さえておきたい。

9. 海外の名無しさん
誰の責任、って話なら、そもそも金融規制を緩めたレーガンとサッチャーまでさかのぼれって思う。あそこから「派手にやった者勝ち」になった。HFTもスプーフィングも、土俵を作った人がいてこそ起きてる。

10. 海外の名無しさん
当日の取引取り消しの件、たしかに大手はノーダメで個人だけ巻き戻された印象あるけど、実際にはシタデルみたいな本格的なHFT勢もかなり損してる。うちの会社は逆に、無理筋な板を立てた連中と逆指値が刈られた一般客の動きにモデルが乗っかって儲けた。あの日の「異常取引」キャンセル判断は、結果としてはそこまで悪い采配じゃなかったと思う。

11. 海外の名無しさん
スプーフィングって、サラオが22の罪状で起訴された手口だけど、当時のウォール街の機関投資家のデスクじゃ普通にやってた行為なんだよな。「やったこと」が罪じゃなくて、「Goldmanのターミナルじゃなく自宅の寝室からやったこと」が罪だったって話。

12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
損は社会化、利益は私有化。いつものパターン。

13. 海外の名無しさん
本人めちゃくちゃ気の毒で、稼いだ金はほぼ全部詐欺で吸い取られたらしい。今は週300ポンド程度の生活保護で暮らしてるって何年か前に読んだ。トレード自体も多分もうやらせてもらえてないはず。

14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
「子供部屋から7,000万ドル稼いだ、刑なし」
🙂
「稼いだ金は全部詐欺師に持っていかれた」
🙁
人生のグラフが秒で乱高下しすぎる。

15. 海外の名無しさん
彼は「ガソリンが撒かれた木の山に、マッチを投げ込んだ男」って表現が一番しっくり来る。ガソリンを撒いたのは別の人たち、つまり高頻度取引業者の連中だ。

16. 海外の名無しさん
実家暮らしの自閉系の若者がパソコン1台で世界の株価を一瞬とはいえ揺らした、っていう絵面そのものが2010年代らしすぎる。WallStreetBetsが流行るより前にこれをやってたわけで、ある意味で時代の先取り。

※ WallStreetBets:個人投資家がネタとガチを混ぜて株の話をする巨大掲示板。2021年のゲームストップ騒動で世界的に有名になった。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
本人は別に派手なことをやろうとしてた人じゃなくて、ひたすら板を見てパターンを読んでた職人タイプらしい。SNSもやってないし、儲けたあともランボルギーニ買うどころか実家から出てない。本当の意味で「市場が好きな人」だったんだと思う。

18. 海外の名無しさん
彼が引っかかった投資詐欺の話、調べると本当にしんどい。「メキシコの環境再生プロジェクトに出資すれば数倍になる」みたいな絵に描いたような話に何千万ドルも入れて溶かしたらしい。市場の動きは0.001秒で読めるのに、人間の悪意は読めなかったわけだ。

19. 海外の名無しさん
個人的に怖いのは、5年経った今も同じ構造が市場に残ってること。HFTの比率はむしろ増えてるし、規制はちょっと厳しくなった程度。次のフラッシュクラッシュが起きないと言える根拠は何もない。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
実際、2010年以降も2015年の米国債フラッシュクラッシュとか、規模を変えながら何度か起きてる。報道されないだけで、市場の中の人にとってはそこそこ日常。

21. 海外の名無しさん
NoMan’s Sky——今は良ゲーになったから一回触ってみてくれ。
(突然関係ない話を挟むやつ、Reddit名物すぎる)

22. 海外の名無しさん
この事件、映画化もドキュメンタリー化もされてるんだけど、本人の生活が地味すぎてどうしても画にならないって聞いた。億万長者なのに服はユニクロ的なやつ、車なし、休日は親と買い物。脚本家泣かせの主人公。

23. 海外の名無しさん
22の罪状からの自宅軟禁1年って、ちょっと司法取引が効きすぎな気もする。でも捜査側もここまで世界的な事件で「実は犯人は寝室の青年でした」って終わらせたくなかったから、彼から市場全体の手口を吐かせる方向にハンドルを切ったんだろう。

24. 海外の名無しさん
「彼が悪いことをしたかどうか」と「彼ひとりがクラッシュを起こしたかどうか」は別の話、っていうのを混ぜてる人が多いね。前者はYes、後者はNo。記事の見出しはそこを雑にまとめすぎ。

25. 海外の名無しさん
最後に救いがあるとすれば、彼は刑務所には行かずに済んだことかな。詐欺で全部失ったのはつらいけど、少なくとも自由はある。フラッシュクラッシュを起こしたとされた男が、自宅の寝室で静かに余生を過ごしてる、っていう絵はこれはこれで2010年代らしいエンディングだと思う。

まとめ

2010年のフラッシュクラッシュを巡って起訴された男は、ロンドン郊外の実家暮らし、自転車通勤、ゲーミングPC級の機材で7,000万ドルを稼いだ31歳だった。海外コメ欄では「彼ひとりの責任じゃない」「同じ手口を機関投資家もやっていた」「儲けは全部詐欺で消えた末路がしんどい」といった、同情と皮肉が入り混じった声が目立った。市場のシステム自体が「マッチ一本で燃え上がる山」になっていることを、寝室の青年が皮肉な形で証明してしまった事件と言えそうだ。

元ソース: 2010年のフラッシュクラッシュを引き起こしたとされる男は、ロンドン郊外で両親と暮らす31歳の自閉症トレーダーだった

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