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「大量絶滅を語る会議に夢中で、その大量絶滅の現場を10年見逃した」恐竜を滅ぼしたクレーターの皮肉な話

「大量絶滅を語る会議に夢中で、その大量絶滅の現場を10年見逃した」恐竜を滅ぼしたクレーターの皮肉な話 自然・科学

恐竜を滅ぼした巨大隕石の落ちた跡、メキシコのチクシュルーブ・クレーター。その正体が突き止められるまで、発見の報告が出てから実に10年もかかっていました。理由がふるっています。専門家の多くが報告を見逃していたのです。しかもその週、彼らはよりにもよって「大量絶滅と小惑星」を語り合う特別な会議に集まっていました。

※注:チクシュルーブ(Chicxulub)はユカタン半島の地名で「悪魔のダニ」を意味するとされるマヤ語由来の言葉。クレーターの中心付近にある村の名前が、そのままクレーター名になりました。

今日の知ってた?

☄️ 恐竜絶滅の犯人「チクシュルーブ・クレーター」は、発見の発表から正体が特定されるまで10年かかった。発表を聞き逃した専門家たちは、ちょうど同じ週、別の場所で「絶滅を起こす小惑星」について議論する会議に出席していた。

背景:チクシュルーブ・クレーターとは

今からおよそ6600万年前、白亜紀の終わり。直径10キロほどの小惑星が、いまのメキシコ・ユカタン半島の沖に秒速20キロ近い猛烈な速さで突っ込みました。その衝撃で生まれたのが、直径約180キロという途方もない大穴、チクシュルーブ・クレーターです。

この一撃で舞い上がった塵が空を覆い、地球全体が長い「衝突の冬」に沈みました。光が遮られて植物が枯れ、食物連鎖が根こそぎ崩れ、恐竜をはじめとする全生物の約7割が姿を消したと考えられています。地質学ではこの大絶滅の境い目をK-Pg境界(白亜紀と古第三紀の境目)と呼び、世界各地の地層に薄い粘土の層として刻まれています。今を生きる私たち哺乳類が主役になれたのも、この一発で恐竜という強敵が退場してくれたおかげ、というわけです。

もう少し詳しく

見つけたのは石油会社、騒いだのは誰もいなかった。そもそもこのクレーターを最初に捉えたのは、絶滅を研究する学者ではなく、石油・天然ガスを探していた会社の物理探査チームでした。1970年代後半、彼らは地下の磁気と重力に妙な異常があることに気づき、地中に巨大な円形構造が埋もれているらしいと報告します。ところが、データの出どころが「油田探し」だったうえに、国営石油会社ペメックス(PEMEX)が探査データを外に出さない方針だったため、肝心の情報がほとんど共有されませんでした。

さらに間が悪いことに、その報告がなされた学会と、世界中の絶滅研究者が集まっていた学会は別物。クレーターを語る人と、絶滅を語る人が、すれ違ったまま10年が過ぎていきました。ようやく1991年、地質学者たちが残されていたデータを掘り起こし、「これこそ恐竜絶滅の現場だ」とつなぎ合わせて、ピースがはまったのです。答えは10年前からそこにあったのに、誰も拾い上げなかった――まさに灯台下暗しでした。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
このクレーターを最初に見つけたのは、石油会社で働いてた物理探査の人たちなんだよね。油田を探してて磁気の異常に気づいて、重力データと突き合わせた。発見はある学会で発表されたんだけど、K-Pg境界を研究してる人たちはみんな別の学会に行ってたっていう。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
しかも油田探しの副産物だったから「絶滅とは関係ない話」として軽く流されたんだよね。出どころが地味だと、どんなにすごい発見でも注目されないという悲しい例。

3. 海外の名無しさん
いやまあ……6600万年くらいは普通に「正体不明」だったわけだけどね。10年見逃したくらいで驚くのはちょっと気が早いというか。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
落ちた瞬間に近くにいた連中は、さすがに「なんか来てる」くらいは気づいてたと思うよ。「待て小さき哺乳類よ、お前は私が守る!」とか言ってたかもしれない。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
「みんな! 小惑星があ――」って言いかけたところで終了、というのが現実的すぎてつらい。最後のセリフを言い切る時間すらなかったはず。

6. 海外の名無しさん
「木を見て森を見ず」の最高峰だよこれは。大量絶滅を起こす小惑星について語り合うのに夢中で、その大量絶滅の現場そのものを見逃すって、皮肉のレベルが最上級すぎる。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
これがフィクションだったら「さすがに出来すぎ」って編集者に突き返されるやつ。現実のほうがよっぽど話を盛ってくる。

8. 海外の名無しさん
人類の営みそのものを表す比喩みたいな話だよね。答えはとっくに目の前にあるのに、みんなよそ見してて誰も気づかない。仕事でも人生でも、こういうことばっかりだ。

9. 海外の名無しさん
チクシュルーブで好きなのは、グーグルで検索したときに起こることなんだ。まだ試してない人はぜひやってみてほしい。ちょっとした遊び心があるよ。

10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
やってみたけど最高だった。久しぶりにこういうグーグルの隠し要素を見た気がする。昔のロゴ遊びが恋しくなるね、ああいうの全部どこ行っちゃったんだろう。

11. 海外の名無しさん
そもそも当時は「小惑星で生き物が絶滅する」って説自体、誰もが認めてたわけじゃなかったんだよ。空から飛んできた石ころでいきなり全滅、なんて不安すぎる話、受け入れたくなかったんだろうね。

12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
シューメーカー・レビー彗星が木星に突っ込むのを見て、ようやくみんな納得したんだよね。それまでは新聞に「どうせ何も起きない」なんて強気の記事まで載ってたくらいで。

13. 海外の名無しさん
60歳以上の人が小学校で恐竜を習ったころは、そもそも「小惑星が恐竜を滅ぼした」なんて誰も知らなかったんだよ。たった数十年で教科書の常識ががらっと変わったわけだ。

14. 海外の名無しさん
磁気の異常って、衝突そのものが原因なの? あと、それって重力にも影響するもの? 素人だから的外れだったらごめんだけど、なんで両方の異常が同時に出るのか気になる。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
そう、衝突で周りの岩がぐちゃぐちゃに作り直されたから。普通は岩ができるとき地球の磁場に沿って向きが揃うんだけど、それがバラバラに。おまけに穴の縁には押し上げられた岩が盛り上がって、中央は跳ね返った物質が積もる。物質が多い=重力が強い、で地中の形が読めるんだ。

16. 海外の名無しさん
ペメックスが探査データを公開しなかったっていうのが、地味に効いてるよね。クレーターの正体が分かるはずの情報が、会社の金庫の中で10年眠ってたわけだ。情報の出し惜しみ、おそろしい。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
当時の石油会社は探査データをとにかく抱え込む文化だったからね。社外に出さないどころか、社内でも上層部にしか共有しないこともあったらしい。学会発表できたこと自体が奇跡みたいなもの。

18. 海外の名無しさん
記事によると、重要性に気づいた記者が記事を書いたらしいんだけど、そのニュースは全然広まらなかったんだって。気づいてた人はちゃんといたのに、世間が動かなかったのが切ない。

19. 海外の名無しさん
衝突した隕石があまりに巨大で速すぎて、近くにいた生き物は「いつもの一日」から次の一瞬で「数千キロにわたる壊滅」に切り替わったらしい。目で見た衝撃が脳に届く前に、もう存在ごと消えてたって。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
痛みを感じる暇すらなかった、っていうのがせめてもの救いかな……。あまりに一瞬すぎて、何が起きたのか理解する時間もなかったわけだから。

21. 海外の名無しさん
探査地質をやってる身からすると、データを隠すって発想自体が信じられない。今のカナダの鉱業会社なんかは集めたデータをほぼ公開する義務があるからね。隠したら一発で上場廃止コースだよ。時代と業界でこんなに違うのか。

22. 海外の名無しさん
つまり、すでに見つかってるのに「掘るのが大変すぎる」って理由で放置された石油が、今では誰の記憶からも消えてる、なんてこともあり得るのか。クレーターと同じで、見つかっててもデータが眠ってたら無いのと同じなんだな。

まとめ

恐竜絶滅の決定的証拠が、発見されてから10年も「無かったこと」になっていた――その犯人は陰謀でも見落としでもなく、ただ専門家どうしのすれ違いと、石油会社の情報の出し惜しみでした。コメント欄では「大量絶滅を語る会議で大量絶滅の現場を見逃す皮肉」に笑う声と、「答えは目の前にあるのに気づけない人間あるある」としみじみする声が半々。グーグル検索の隠し要素で盛り上がる人もいて、ちょっと得した気分になれる脱線も楽しい回でした。

元ソース: 恐竜を絶滅させたチクシュルーブ・クレーターは、発見の発表を多くの専門家が見逃したため10年間正体不明だった。彼らはちょうど同じ週、大量絶滅を起こす小惑星について議論する会議に出席していた

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