2010年、7歳の誕生日会のためにスクリーンをひとつ貸し切った家族がいた。招待された子どもたちが席に着き、場内が暗くなり、映し出されるはずだったのはドリームワークスのアニメ『メガマインド』。ところが流れ始めたのは、同じ時期に公開されていたホラーシリーズの完結編だった。しかも上映を切り替えられたのは、最初の一場面が終わったあとだったという。
※注:欧米の映画館チェーンには、スクリーンを1つ貸し切って子どもの誕生日会を開けるプランが用意されていることが多い。日本ではあまり見かけないが、向こうでは選択肢のひとつとして普通に存在する。貸し切りなので、場内にいるのは招待された子どもと保護者だけになる。
今日の知ってた?
🎂 2010年、7歳の誕生日会のために貸し切られた映画館で、上映されるはずだった『メガマインド』の代わりに、映写技師が誤って『ソウ ザ・ファイナル 3D』を上映してしまった。
🎬 上映を切り替えられたのは、最初の仕掛けの場面が終わったあとだった。
背景:取り違えられた2本は、どんな作品だったのか
『メガマインド』は、ドリームワークス・アニメーションが2010年に公開した3Dアニメーション。悪役のほうを主人公に据えたヒーローもののコメディで、声を当てたのはウィル・フェレル、ティナ・フェイ、ブラッド・ピットら。北米公開は2010年11月5日、日本でも同名で知られている。子どもの誕生日会に選ぶ作品としては、ど真ん中の一本といっていい。
もう一方の『ソウ ザ・ファイナル 3D』は、2004年から続いたホラーシリーズの第7作。「ジグソウ」と呼ばれる人物が用意した仕掛けに人が閉じ込められる、という筋立てで知られる成人向けのシリーズで、北米ではR指定(保護者同伴でなければ17歳未満は鑑賞不可)だった。北米公開は2010年10月29日。シリーズで初めて3D上映された作品でもある。
つまりこの2本は、北米では公開日が1週間しか離れていない。どちらも3D上映で、同じ時期に同じ劇場のスクリーンに並んでかかっていた。取り違えが起きる条件だけを見れば、これ以上ないほどそろっていたことになる。
もう少し詳しく
なぜ、すぐに止められなかったのか。2010年前後は、映画館がフィルム上映からデジタル上映へ切り替わっていく移行期にあたる。デジタル化が進むにつれ、1人の技師が複数のスクリーンをまとめて受け持ち、上映が始まったあとの映写室は無人になる、という運用が一般的になっていった。何かが起きても、場内の誰かが外に出て、スタッフを探して、責任者を呼んで……という手順を踏むことになる。数十秒で止まる、という前提のほうが実は成り立ちにくい。
「貸し切り」であることも効いている。通常の上映スケジュールとは別枠で組まれる特別上映であり、その回のためだけに作品を指定して準備する必要がある。普段の並びと違うものを一本だけ差し込む場面は、そもそも間違いが起きやすい。
どこまで確認できるのか。この話は掲示板の投稿として広まったもので、国名も劇場名も、その後の対応や補償があったのかも明らかにされていない。コメント欄にも「話ができすぎではないか」という声はあった。ただ、上に挙げた公開時期・3D上映・映写室の運用といった条件は事実として確認でき、同じような取り違えに遭遇したという体験談は、コメント欄に驚くほどたくさん集まった。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
劇場って中から鍵でもかかっていたの? 画面にあの作品が映っていると気づいた30秒後には、大人たちが子どもを外に連れ出し始めていてもよさそうなものだけど。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
映写技師は複数のスクリーンを掛け持ちしていて、上映が始まったあとは映写室が無人ということも普通にある。大人の誰かが場内を出て、スタッフを探して、技師を呼んで、映写室まで上がって……と考えると時間はかかるよ。全員で退場するより「すぐ止まるだろう」と思ってしまったんじゃないかな。
3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
記憶が正しければ、あの作品は本編が始まってから最初の場面までが2〜3分しかない。止まるのを待つ判断をした時点で、もう間に合わなかったと思う。
4. 海外の名無しさん
真っ暗な場内で音だけはそのまま流れ続けているのに、「目を閉じてなさい」で乗り切ろうとするの、なかなか強気な作戦だと思う。7歳の想像力のほうがよっぽど厄介では。
5. 海外の名無しさん
ジグソウが低い声で「ゲームをしようか」と持ちかけて、誕生日会のテンションの子どもたちが「やる〜!」と元気よく答えている画が浮かんでしまった。誰ひとり悲鳴を上げないパターンもあり得る。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
スポンジ・ボブの冒頭で海賊の絵に「アイアイサー!」と返すやつと同じノリだ。7歳が20人いる場内なら、普通に成立してしまいそうなのがかえって怖い。
7. 海外の名無しさん
もう50年以上前になるけど、7歳の自分も誕生日会で映画館に連れて行かれた。『チキ・チキ・バン・バン』を観るはずが満席で、代わりに入ったのがチャールトン・ヘストンの『地球最後の男 オメガマン』。誕生日会と映画館、昔から相性が悪いのかもしれない。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
うちは『陽のあたる教室』が売り切れで、父が代わりに8歳の自分を『バードケージ』へ連れて行った。今思えばなかなかの判断だけど、当時から普通に面白かったので恨んではいない。
9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
『バードケージ』は普通に名作だからな。取り違えというより、8歳にして当たりを引いている。
10. 海外の名無しさん
9歳のとき、友達とジム・キャリーのコメディの続編を観に行ったんだけど、もぎりの人が隣のスクリーンでかかっていた『セブン』のチケットも一緒に切っていたらしくて、20分くらい「なんか違うな」と思いながら座っていた。気づくのが遅すぎた。
11. 海外の名無しさん
3歳の息子の映画館デビューが『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』の昼の回だった。場内は小さい子と親でいっぱい。なのに始まったのは全然別の作品で、いきなりかなり荒っぽい暴力の場面だった。何の映画かも確かめずに出た。支配人は「一度かけたら止められない」の一点張りで、後日また来るための引換券を配って終わり。受付は大混乱だった。
12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
その始まり方、たぶん『アメリカン・ヒストリーX』だと思う。大人にとっては名作だけど、3歳と組み合わせていい映画ではまったくない。
13. 海外の名無しさん
6歳のころ、祖母と映画館に行って、上映直前にトイレへ立って、戻るときにスクリーンを間違えた。入った瞬間に映っていたのが『エルム街の悪夢』の一番きつい場面。係の人に腕を引かれて出されるまで、通路に立ったまま観てしまった。その日の他のことは何ひとつ覚えていないのに、あの数十秒だけは何か月も夜になると思い出した。
14. 海外の名無しさん
『テッド』のときは、始まって3分で小さい子を抱えて出ていく親を何組も見た。ポスターのR指定は目に入らなかったんだろうか。『デッドプール』でも同じ光景を見たし、アメコミ原作なら全部子ども向けだと思っている人は一定数いる。
15. 海外の名無しさん
イギリスの劇場だと、本編の直前に「この作品は18歳以上、理由はこれこれ」という年齢制限のカードが必ず映るんだけど、あれが出た時点で誰も気づかなかったんだろうか。……と書いてから、これをやらない国のほうが多いと知って驚いている。
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
本編の中に年齢制限が出てくる国があるのかと思って一瞬混乱した。うちの国では予告が終わったらそのまま本編が始まるので、カードで一度止まる仕組みがあるのは正直うらやましい。
17. 海外の名無しさん
昔、映画館で働いていたけど、この手の取り違え自体は珍しいなりにたまに起きていた。よその劇場でも起きているはずで、この回だけ話として残っているのは、たぶん誰かが本気で怒って大ごとになったからだと思う。
18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
自分が巻き込まれたときは、目当ての作品を途中まで観て、あとで別作品の無料券をもらって終わりだった。劇場側にも一応の手順は用意されているんだろうね。
19. 海外の名無しさん
小学校の映画クラブ(7歳から14歳まで一緒だった)で、先生が間違えて『悪魔のいけにえ』をかけたまま、採点があるからと職員室へ行ってしまったことがある。しばらく誰も止めに来なかった。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
上の学年はむしろその日にホラー好きが目覚めたんじゃないかな。一番しんどいのは、怖さは分かるのに理屈で処理しきれない11〜12歳あたりだと思う。
21. 海外の名無しさん
正直、話としてできすぎている気もする。誕生日会、よりによって『メガマインド』、よりによってあの作品。役者がそろいすぎているので、どこかで話が膨らんだ可能性は考えておいたほうがいい。
22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
劇場名もその後どうなったかも出てこないしね。ただ、北米ではこの2本の公開が1週間しか離れていなくて、どちらも3D上映だったのは事実なので、取り違えが起きる条件自体はそろっていた。
23. 海外の名無しさん
その誕生日の子、もう23歳くらいか。毎年誕生日のたびにこの話を蒸し返されていると思うと気の毒だけど、一生分の持ちネタを7歳で手に入れたとも言える。
まとめ
2010年、誕生日会のために貸し切った映画館で『メガマインド』と『ソウ ザ・ファイナル 3D』が取り違えられ、最初の一場面が終わるまで止められなかった、という話。国名も劇場名も明かされていないため「できすぎでは」という声もあったが、北米では両作の公開が1週間しか離れておらず、どちらも3D上映で、しかも上映開始後の映写室は無人になりやすい時期だった。そして何より、コメント欄に集まった体験談の量がすごい。スクリーンの取り違え、隣の部屋への誤入場、年齢制限を確かめずに子どもを連れてきた親。映画館という場所は、思っているよりずっと事故が起きやすいらしい。
元ソース: 2010年、7歳の誕生日会で貸し切った映画館に『メガマインド』ではなく『ソウ ザ・ファイナル 3D』が流れた話

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