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「アガベの樹液をそのまま発酵させただけ」神々に捧げられた酒プルケが、テキーラに敗れた理由とは

「アガベの樹液をそのまま発酵させただけ」神々に捧げられた酒プルケが、テキーラに敗れた理由とは 文化・社会

メキシコの首都では、今も昼間から「白くてとろりとしたお酒」をジョッキで傾ける酒場がある。その正体は、かつてアステカの神々に捧げられた発酵飲料プルケ。テキーラの祖先のように見えて、実はまったくの別物だった——。

※注:プルケ(pulque)=竜舌蘭(アガベ)の樹液を発酵させた、白く濁ったお酒。蒸留していないため度数は低め。

今日の知ってた?

📏 アステカなどメソアメリカの人々は、アガベの樹液から作る発酵酒「プルケ」を飲んでいた。宗教儀式に使われる神聖な飲み物だったが、スペイン人の到来後にその宗教的価値を失い、数世紀を経てビールやテキーラに押されて次第に廃れていった。

背景:アガベと「神々の酒」プルケ

プルケの原料は、メキシコの乾いた大地に育つアガベ(現地名マゲイ、竜舌蘭の仲間)。この植物の中心に溜まる甘い樹液は「アグアミエル(=蜜の水)」と呼ばれ、これを数日発酵させると、白く濁ってわずかに泡立つプルケになる。アルコール度数はビール前後かそれ以下と低めだ。

古代メソアメリカでは、この一杯は単なるお酒ではなかった。プルケはアガベの女神マヤウェルと結びつけられ、儀式や祭礼の場でのみ許される聖なる飲み物だった。日常でむやみに酔うことは戒められ、飲んでよい人や場面が厳しく決められていたと伝わる。神に近づくための特別な液体、それがプルケの本来の姿だった。

もう少し詳しく

テキーラ・メスカルとは「作り方」が根本から違う。同じアガベ由来でも、テキーラやメスカル(アガベを蒸し焼きにして糖化し、発酵させたうえで蒸留する蒸留酒)とプルケは工程がまるで別物だ。プルケは樹液をただ発酵させただけで、蒸留の工程がない。だから度数は低く、あの独特のとろみと濁りが残る。いわばテキーラの遠い親戚ではあっても、直系の先祖ではないのだ。

「廃れた」最大の理由は、日持ちしないこと。プルケは容器の中でも発酵を続けてしまうため、瓶詰めして遠くへ運ぶのが極端に難しい。産地を離れると味が変わり、商品として流通させにくい。19〜20世紀に近代的なビール産業が台頭し、安定して大量供給できるビールや、遠くまで売れるテキーラに市場を奪われていった。

今また静かに見直されている。メキシコシティなどには「プルケリア」と呼ばれる専門の酒場が今も残り、グアバなどの果実で風味づけした「クラード」も人気だ。近年はメキシコ国立自治大学がプルケの微生物にプロバイオティクス的な働きを報告するなど、健康面からの再評価も進んでいる。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
普通に今も飲まれてるよ。うちの親父がカリフォルニアでアガベを育てててね、子どもの頃からよく飲んでた。発酵させすぎなければ度数は低いし、コンブチャに近いけど、もっとずっとドロッとしてる感じ。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
「もっとずっとドロッとしてる」で笑った。飲み物の説明でその一言を選ぶのはなかなか勇気いるでしょ…でも逆に、どんな口当たりなのか気になってきたじゃないか。

3. 海外の名無しさん
メキシコではまだかなり人気だよ。あちこちの町にプルケリア(プルケ専門の酒場)があるし、体にいいと信じてる人も多い。市販のビールや蒸留酒より安上がりってのも、庶民に愛されてる大きな理由だと思う。

4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
メキシコシティのプルケリアに行ったんだけど、パンクとグランジが混ざったみたいな内装ですごく良かった。味は酵母っぽいミルクシェイクって感じ、ちゃんと美味しい方のやつね。

5. 海外の名無しさん
ちょっと補足すると、完全に「廃れた」わけでもないんだ。プルケは輸送に向かないだけ(運んでる間も発酵し続けるからね)。だから産地から離れた土地に住んでると、一生味わうチャンスがないってだけの話。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
で、結局のところ美味しいの?そこが一番知りたいんだけど。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
完全に好みが分かれる味と食感だと思う。さっぱりしてて他にない飲み物なのは確かだけど、自分にはちょっとネバつきすぎたかな。それでも一度は試す価値があるよ、大抵のものと同じでね。

8. 海外の名無しさん
これ実は、蒸留酒の造り手がプルケを発酵のスターターに使うことがあるんだよ。土地に野生酵母が少ないと、生きたプルケから元気な菌を分けてもらって仕込みを始めるわけ。地味だけど大事な役割をまだ担ってる。

9. 海外の名無しさん
自然な状態のやつは、ヌルッとしたコンブチャって感じかな。そのままだと絶品でも最悪でもない微妙なライン。でもフルーツで味付けするとぐっと化ける。中部メキシコに行く機会があるなら試す価値ありだよ。

10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
グアバ味のがとくに美味しいと思う。あの独特のとろみと、甘くて少し酸っぱい果実の相性が意外といいんだよね。プレーンで挫折した人にこそ飲んでほしい。

11. 海外の名無しさん
メキシコシティに行くと、このプルケを飲むためだけにお気に入りの酒場へ必ず寄る。発酵させた食べ物や飲み物が好きな人には、本当にたまらない一杯なんだ。

12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
どこのお店?自分はベジャス・アルテス宮殿の近くにある「ラス・ドゥエリスタス」ってプルケリアに行ったよ。いろいろ飲んだけど、グアバ味が一番良かったな。

13. 海外の名無しさん
「体にいいと信じてる」って話、実は信仰じゃなくて研究の裏付けもあるんだ。メキシコ国立自治大学がプルケの微生物にプロバイオティクス的な働きを見つけてる(アルコールを含むから正式にプロバイオティクスとは呼べないらしいけど)。

14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
アルコール絡みの研究っていつもそうだけど、お酒そのものの害がプラス面を軽く上回ってる点は都合よく流されがち。赤ワイン健康説とまったく同じ構図だよ。好きだから飲む、でいいじゃないか。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
それは度数によると思うな。プルケは度数がかなり低い場合もあって、その分マイナスも小さい。まあ君の言い分は基本的に正しいけど、同じ度数のお酒から選ぶなら、プロバイオティクスがある分だけマシって話。

16. 海外の名無しさん
まだ普通に買えるよ。数年前にメキシコシティのバーで試した。正直に言うと…自分の好みじゃなかったな。度数は低いんだけどとにかくドロドロで、ヨーグルトドリンクにアロエを混ぜたみたいな食感だった。

17. 海外の名無しさん
フルーティーなのに、ちゃんとアルコールが喉を通っていく感覚がある。食感は…なんというか、宇宙飛行士の携行食ってこんな口当たりなのかなって想像してしまうやつ。悪くはないんだけど不思議。

18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
アルコール飲料を「ヌルヌル」だの「宇宙食」だのって表現する流れ、冷静に考えるとかなりすごいな。普通なら褒め言葉にならない単語ばかり並んでるのに、みんなどこか嬉しそうなのが面白い。

19. 海外の名無しさん
プレーンのプルケは、正直シャンプーみたいな味と舌ざわりだと思う。でもフルーツ入りは色鮮やかで本当に美味しいから、初めてなら迷わずそっちを頼んでほしい。第一印象が全然変わるから。

20. 海外の名無しさん
一つコツを言うと、これは冷やしすぎず常温で飲むのが正解だよ。キンキンに冷やすと独特の風味が消えてしまう。むしろぬるいくらいの温度の方が、本来の味わいに近いって現地の人に教わった。

21. 海外の名無しさん
アステカについて知れば知るほど、何もかもを「宗教的な体験」に結びつけてた民族なんだなって思う。ただの酒じゃない、宗教体験。ただの新年じゃない、宗教体験。ただの球技じゃない、宗教体験。案外、今の僕らともそう変わらないのかもね。

22. 海外の名無しさん
たぶんそれ、南米のチチャと混同してる人もいるよね。ペルーのアマゾンにはマサトっていう、キャッサバ(芋の一種)を噛んで吐き出したものを発酵させるお酒もあるんだけど、それとはまた別物。プルケはあくまでアガベの樹液から作るやつ。

23. 海外の名無しさん
大学時代、金曜になると絞りたてジュースを売るあの中身の見えないカップにプルケを入れてもらって、こっそり授業中に飲んでたことある(笑)。今でもメキシコシティではそれなりに人気なんだよ。

24. 海外の名無しさん
「まるで◯◯を飲んでるみたい」って感想がここまで並ぶと、なぜテキーラが天下を取ったのか妙に納得してしまった…。飲みやすさに磨きをかけた蒸留という発明の偉大さよ。

まとめ

神々に捧げられた聖なる酒から、昼間の酒場でジョッキ一杯を楽しむ庶民の飲み物へ。プルケは蒸留酒のテキーラとは違い、アガベの樹液をそのまま発酵させただけの素朴なお酒だ。コメント欄では「ヌルッとした食感」への戸惑いと「それでも一度は飲む価値がある」という愛着が入り混じり、輸送に向かないからこそ現地でしか味わえないという特別さが、かえって人々を惹きつけているようだった。

元ソース: アステカの人々はアガベから作る発酵酒「プルケ」を飲んでいた——神聖な酒がビールとテキーラに敗れるまで

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