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「生まれたての赤ちゃんは世界中の約600の子音と200の母音を聞き分けられる」1歳までに消える耳の話

「生まれたての赤ちゃんは世界中の約600の子音と200の母音を聞き分けられる」1歳までに消える耳の話 自然・科学

赤ちゃんが「あうあう」「ばぶばぶ」と機嫌よくしゃべっているとき、その口からはじつは地球上のあらゆる言語の音が同時に飛び出している——そんな話があるらしい。生後すぐの赤ちゃんは、約600の子音と200の母音、世界中の言語のどんな音でも聞き分けられる耳を持って生まれてくる。ところが1歳の誕生日を迎えるころには、母語に使われない音はもう脳の中から消えていく。大人になってから外国語をやり直しても訛りが抜けないのは、ここで一度「捨てた」せいなのだという。

今日の知ってた?

👶 新生児の脳は世界中の言語で使われる約600の子音と200の母音をすべて聞き分けられる。しかし1歳の誕生日を迎えるまでに、母語で使わない音は脳のフィルターでカットされてしまう。これが、大人から外国語を始めても訛りがほぼ消せない最大の理由だとされる。

背景:赤ちゃんの耳は「世界共通仕様」

言語学者パトリシア・カール(ワシントン大学)らの研究によれば、生後すぐの赤ちゃんは、日本語にしかない「ら行」も、英語の th も、中国語の声調も、アラビア語の喉から絞り出す子音も、すべて別の音として聞き分けることができる。「rとl」の区別が苦手と言われる日本人の赤ちゃんも、最初はちゃんと違う音として認識しているのだ。

ところが、生後6〜10ヶ月あたりから脳は「自分の周りで本当に使われている音」だけを残し、それ以外への感度を急速に落としていく。1歳ごろにはこの仕分けがほぼ終わっていて、母語に出てこない音は「同じ音」として処理されるようになる。

これは脳の手抜きではなく、最適化だ。世界の全部の音を一生キープしておくのはコスト高すぎる。だから「自分の言語で意味の違いを生む音」だけを精密に聞き取れるよう、脳は早めに専門化してしまう。

もう少し詳しく

フィルターは思ったより早く閉じる。研究者によっては、母語にない音への感度低下は生後4ヶ月ごろから始まるとも言われている。1歳というのはあくまで「ほぼ仕分けが完了する」目安で、実際にはもっと早い段階から脳は周囲の音に合わせてチューニングを始めている。

「聞ける音」と「出せる音」は別物。外国語の訛りは、聞き分けの能力だけで決まるわけではない。舌や唇、喉の筋肉の使い方——いわば口の「筋肉の癖」も子どものうちに固まる。大人になってから新しい音を出すのは、楽器を初めて触る人がいきなり微妙な音程をコントロールするようなもの。耳と筋肉、両方の壁がある。

「ヘリテージ・スピーカー」という得な人たち。幼い頃に家庭や祖父母の家で聞いていた言語は、たとえ自分では話さなかったとしても、脳のフィルターには残る。だから大人になってからその言語を学び直すと、ゼロから始めた人より圧倒的に発音が早く整う。専門家はこういう人を「ヘリテージ・スピーカー(継承話者)」と呼んでいる。

では赤ちゃんの「あうあう」とは。あの喃語(なんご)は、周りで聞こえる音を試しに出してみている「リハーサル」だと考えられている。だから親の話す言語によって、赤ちゃんの喃語のリズム・抑揚は微妙に違う。フランス語圏の赤ちゃんは末尾が上がり、ドイツ語圏では下がる——という研究まである。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
ということは、赤ちゃんの「あうあう」は、世界中の言語を同時にしゃべってる状態ってこと? そう考えるとなんかすごいな。一番ペラペラの時期が今だったのか。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
バベルの塔って実は「ベイビーの塔」だったんじゃないかと真剣に思えてきた。神様が言語をバラバラにしたんじゃなくて、人類はもともと赤ちゃんのときに全言語しゃべれてただけ説。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
言語学的にいうと、赤ちゃんは「全フォニーム(音素)をA/Bテスト中」って表現したい。1年かけて使うやつだけ残して、残りはサーバから消す。完全にエンジニアの発想。

4. 海外の名無しさん
ちょっと質問なんだけど、自分は子どものとき韓国語を喋れたわけじゃないけど、家族の会話で韓国語がしょっちゅう聞こえる環境で育った。大人になってから本格的に習い始めたら、発音だけは異様にスッと入ったんだよね。これって今日の話と関係ある?

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
それが「ヘリテージ・スピーカー」って呼ばれる人たちだよ。話せなくても、聞いてた時期があれば脳のフィルターは閉じきってない。ゼロから始める人に比べると発音の壁がだいぶ低い。完全にあなたが言ってるそれ。

6. 海外の名無しさん
ちなみに「1歳まで」ってのは目安で、研究では生後4ヶ月くらいからもう仕分けが始まってるらしい。全部の音をキープしておくのは脳的にコスパ悪いから、要らないやつから順に切り捨てていく。日本で生まれた子がフランス語の鼻母音を区別する必要はないでしょ、って話。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
ってことは、将来子どもに中国語や日本語を覚えさせたい親は、赤ちゃんの頃から音源を流しっぱなしにしとけば、その音の「区別する能力」だけは脳に残せるかもしれないってこと? 完全に効くとは言わないけど、損はしなさそう。

8. 海外の名無しさん
そもそも論なんだけど、赤ちゃんに「この音聞き分けられる?」ってどうやって調べてるの? インタビューできるわけでもないのに。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
これ意外と賢い方法で、両側に音の出るおもちゃを置いて、片方からだけ「ば、ば、ば」って繰り返し流す。ある瞬間に音が「だ」に変わると同時にもう一方のおもちゃが動く。赤ちゃんが「あ、音が変わった」と気づいてそっちを見れば、区別できてる証拠。シンプルだけど効くらしい。

10. 海外の名無しさん
記事の「大人の外国語学習者は訛りがほぼ避けられない」って一文、ちょっと言い切りすぎじゃない? 大人から始めても完全にネイティブに聞こえる人、現実にちゃんといるんだけど。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
たぶん「平均的にはほぼ避けられない」って意味で、例外がいないとは言ってないんだと思う。耳のいい人、口の動かし方を意識的に矯正できる人、そういう才能と努力が揃った人は普通にネイティブ並みに到達する。ただ全人類の平均でいえばかなり難しい、というのは事実。

12. 海外の名無しさん
発音の壁って、聞き分けより口の筋肉の問題のほうが大きい気がする。自分は外国語の音は頭の中でクリアに聞こえてるんだけど、いざ自分で出そうとすると同じ音にならない。耳は届いてるのに口が追いつかない、みたいな。

13. 海外の名無しさん
うちの娘は重い言語発達遅滞があるんだけど、2〜3歳のころスーパーのレジでインド系の女性の早口を聞いて、その直後に意味不明の音節を「ライオン・キングのリズム」で完璧にコピーして歌い出したことがある。言葉そのものは出ないのに、抑揚と音色だけは正確に拾ってるのが分かって、ちょっと感動した。

14. 海外の名無しさん
カナダで両親完全バイリンガル家庭で育ったけど、本当にどっちの言語にも訛りがない。これは多分、両方とも生後すぐから「母語の音」として脳に登録できたからだと思ってる。子どもに何個の言語を聞かせるかは、親が思ってる以上に一生効いてくる選択かもしれない。

15. 海外の名無しさん
英語ネイティブだけど、スペイン語を喋るときは意識的にアントニオ・バンデラスの真似をするようにしてる。誰か一人「目標の発音」を持つと、漠然と「スペイン語っぽく」と思うより遥かに近づきやすい。声優っぽい練習法、おすすめ。

16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
自分は逆に、無意識のうちに相手の訛りに引っ張られるタイプ。スコットランド人と話すとスコットランドっぽくなるし、フィリピン系の義家族と過ごすとそっちに寄る。本人にバカにしてるのかと誤解されたことがあって、すごく気まずかった。脳が勝手にミラーリングするのほんと厄介。

17. 海外の名無しさん
うちの2歳児を見てると、たしかに英語っぽいリズムで完全にデタラメな音をしゃべってる。意味は通じてないんだけど、抑揚だけは完璧に英語。「ことばの中身」より「ことばの形」のほうが先に身体に入ってるんだなと、毎日聞きながら感心してる。

18. 海外の名無しさん
友達のパートナーが10歳までに4ヶ国を渡り歩いて、家でも常に複数言語が飛び交う環境で育ったらしい。今は4言語ぜんぶペラペラなんだけど、どの言語を喋ってても「どこの国かわからない不思議な訛り」がついてる。フランス語と日本語と英語とスペイン語が薄く混ざったような、世界に一人だけのアクセント。本人は新しい言語を覚えるのもめちゃくちゃ早い。

19. 海外の名無しさん
自分はマルタ生まれで母語はマルタ語。子どものころ13歳までずっとイタリアのテレビを見て育って、その後はパッタリ見なくなった。今27歳で、もう14年くらいイタリア語を喋ってないし聞いてもないのに、いまだに普通に聞き取れるし、簡単な会話ならできる。子どものときに耳に入れた音は、本当に脳の深いところに残るんだと実感してる。

20. 海外の名無しさん
これ「大人になってからは無理」って単純化されがちだけど、現実には大人から始めて完璧にネイティブ並みになる人もいるし、逆に幼少期から英語圏で育ってもずっと強い訛りが残る人もいる。脳のフィルター以外に、口の形、親の発音、教えてくれる先生の訛り、性格(恥ずかしがり屋かどうか)まで絡む。複合的すぎて単一の要因で説明するのは無理がある。

21. 海外の名無しさん(>>20への返信)
これは同意。研究の話としてはきれいだけど、現実の言語習得はもっと泥臭い。1歳のフィルター仮説は「平均としてはこういう傾向」って読むのが一番建設的だと思う。例外を全部「努力でなんとかなる」と言うのも乱暴だし、逆に「もう手遅れ」と諦めさせるのも違う。

22. 海外の名無しさん
SNSで「フランス人の赤ちゃんはフランス語っぽいリズムで泣く」って動画が話題になったの覚えてる人いる? あれ最初は冗談かと思ったけど、研究で本当に出産直後から泣き声の抑揚に母語の特徴が出るらしい。お腹の中にいる時点で、もう言語の勉強が始まってるんだよね。ちょっと感動する。

まとめ

赤ちゃんは世界中の言語の音を聞き分ける万能の耳を持って生まれ、1歳までに母語以外の音を脳から「整理」してしまう——だから大人になってからの外国語に訛りが残りやすい、という話。コメ欄では「自分はヘリテージ・スピーカーだったのかも」と腑に落ちる人、「口の筋肉のほうが壁」と実体験を語る人、「言い切りすぎ、例外はちゃんといる」と慎重に異を唱える人がそれぞれ集まった。子育て中の親には、赤ちゃんに何の音を聞かせるかが地味に一生効く決断なのかもしれない、と気づかせてくれる話題だった。

元ソース: 新生児は世界中の言語の音、約600の子音と200の母音をすべて聞き分けられる。しかし1歳までに母語以外の音は脳のフィルターから消える、というのを今日知った

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