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ゲーム舞台のモデル地で開発者が逮捕——『Arma 3』チームがギリシャで129日勾留された事件

ゲーム舞台のモデル地で開発者が逮捕——『Arma 3』チームがギリシャで129日勾留された事件 人物・偉人

取材のためにゲーム舞台のモデル地を訪れた開発者が、現地で逮捕・拘留・有罪判決まで受けてしまう——そんな冗談みたいな話が、リアル系ミリタリーシミュレーター『Arma 3』の開発中に本当に起きていた。舞台はギリシャのレムノス島。ゲーム制作の延長で撮ったはずの数枚の写真が、いつのまにかスパイ容疑として法廷に持ち込まれていた。

※注:『Arma(アーマ)』はチェコのBohemia Interactive社が手がけるリアル志向の戦場シミュレーター。実在の地形・装備を細部まで再現することで知られる。

今日の知ってた?

📏 『Arma 3』開発中の2012年、休暇でギリシャ・レムノス島を訪れていた開発者2名が、軍民共用空港付近で写真を撮影したとしてギリシャ当局に逮捕。約129日間勾留されたうえ、最終的にスパイ容疑で執行猶予付きの有罪判決を受けた。事件後、ゲーム内の島の名前は「Lemnos(レムノス)」から架空の「Altis(アルティス)」へ改名された。

背景:『Arma 3』とレムノス島

『Arma 3』はゲーム内マップを実在の島のスキャンデータから作っていた。モデル地に選ばれたのがエーゲ海北部のレムノス島で、開発スタッフが現地調査に赴くのはごく自然な流れだった。問題は、そのレムノス島には軍民共用の空港があり、ギリシャでは軍事施設の撮影が法律で厳しく禁じられていたこと。観光ガイドの最初のページにも書かれているレベルの常識だが、彼らはそれを知らずにシャッターを切ってしまったとされる。

※注:軍民共用空港は民間機と軍用機が同じ滑走路を使う運用形態。ターミナル外からの撮影は、たとえ民間機が写り込むだけでも「軍事資産の撮影」と解釈されることがある。

もう少し詳しく

2人はチェコ国籍のIvan BuchtaとMartin Pezlar。2012年9月、休暇でレムノス島に滞在していたところを地元当局に拘束された。容疑は軍事施設のスパイ撮影。本人たちは「観光中に撮っただけ」と否認したが、開発中のゲームが現地の地形を精密に再現していたことが疑念を強めた。

勾留は実に129日に及んだ。母国チェコ政府やゲームコミュニティが釈放を求めて声を上げ、保釈金を経てようやく帰国。その後の裁判では執行猶予付きの有罪判決で決着した。一方で「実際に撮影されたとされる写真は法廷に提出されず、正式な裁判すら開かれなかった」とする報道もあり、事件の輪郭は今もどこか霧の中にある。

そして開発チームの“仕返し”——というほどでもないが——ゲーム内の島は「Lemnos」から架空の「Altis」へ改名された。姉妹マップ「Stratis」も、近隣の実在島アギオス・エフストラティオスをモデルにしている。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
ギリシャの観光案内所で最初に教えられるのが「軍関係の車両や施設は絶対に撮るな」だぞ。これ常識中の常識。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
ポーランドにも軍施設の前にカメラ禁止の標識が5カ国語で書かれてるけど、それでも撮るやつが後を絶たない。人類は標識を信じてない。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
アイルランドみたいな中立で軍隊が小さい国ですら、軍施設の周りには「写真・スケッチ禁止」の巨大看板が出てる。常識のレベルだと思うんだけどな。

4. 海外の名無しさん(>>1への返信)
研究者あるある:「ちょっと写真撮るだけだし、害ないでしょ」と現地の法律を完全スルー。それで毎回トラブルになる。

5. 海外の名無しさん
129日も拘留されたのか……ヤバすぎる。ちょっと写真撮っただけで4ヶ月留置場って、もはや人質。

6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
で、釈放されたあとその写真は使えたんだろうか?それだけが気になる。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
そもそも「撮影した証拠」が一度も法廷に出されなかったらしいぞ。裁判すらまともに開かれずに刑務所行きで、後から執行猶予判決。法治国家とは……。

8. 海外の名無しさん
人生からレモン(Lemons)を渡されたら、それでArma 3を作れ。レムノス(Lemnos)だけに。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
落ち着け、君はArma 3を“作る側”じゃない。

10. 海外の名無しさん
似た話がある。考古学の教授が冷戦期にソ連で逮捕されたんだ。発掘現場が秘密軍事基地のすぐそばだったらしくて、ソ連側は「米軍の偽装作戦」だと疑ってた。数日で釈放されたけど。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
オチ:実は本当にCIAの作戦で、教授だけ知らなかった説。

12. 海外の名無しさん
キプロスで運転中、基地の前に「Fire Appliances(消火器具)」って看板を見つけて笑いながら写真を撮ったんだ。あとで超怒ってる軍曹長に呼び出された。撮影禁止の看板の方は完全に見落としてた。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
それ、なんで民間人を軍曹長のところに連れてくんだよ。憲兵呼べばいいだろ。観光客にキレる先任下士官って、想像するとちょっと面白いな。

14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
言い忘れてたが俺は当時PKOで派遣中だった。だから英軍基地に呼び出される筋合いがあったんだ。

15. 海外の名無しさん
で、その後どうなったか誰か教えてくれ。

16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
数ヶ月で釈放、執行猶予判決、そして開発チームはゲーム内の島の名前を架空のものに変えた。それが今の「Altis」だよ。

17. 海外の名無しさん
ちなみに姉妹マップの「Stratis」も近くの実在島アギオス・エフストラティオスがモデル。FOR ALTIS!

18. 海外の名無しさん
そして開発チームの“復讐”がいい。ゲームの舞台は「ギリシャっぽいけど絶対ギリシャじゃない国Altis」で、しかも作中設定は腐敗まみれ。何かを言いたげな設定変更である。

19. 海外の名無しさん
ルーマニアにも撮影禁止の標識はあるんだが、なぜか古い蛇腹式カメラのイラスト。山高帽でちょび髭の19世紀紳士でもない限り、あれが何を禁止してるのか理解不能。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
ノルウェーも同じだった。世界共通の悩みだったのか。

21. 海外の名無しさん
そもそも本当にスパイしたい奴は隠し撮りで済ませる。観光客が堂々とスマホで撮ってる時点で、悪意ゼロは明らかだろうに。

22. 海外の名無しさん
最先端のギリシャ軍事資産(笑)を、Bohemiaの開発者がわざわざ盗撮しに行く理由がない。むしろ彼らの方が現地より精密な3Dモデル持ってる側。

23. 海外の名無しさん
開発者はチェコ人だからシェンゲン圏内、ビザも要らない。完全に観光客として入って観光客として捕まった。なお完璧な悲劇。

24. 海外の名無しさん
ゲームを作るために実地ロケに行ったら牢屋に入れられた——映画化決定レベルのエピソード。主演は本人たちでお願いします。

元ソース: 『Arma 3』開発中、休暇でギリシャ・レムノス島を訪れた開発者2名が空港付近で写真を撮ったとして逮捕・拘留・有罪判決を受けた話(r/todayilearned)

まとめ

ゲームのリアリティを追求した結果、現実のリアリティに足を取られた——という妙にメタな事件。コメ欄では「軍施設の撮影禁止は世界共通の常識」という声と、「129日勾留はやりすぎ」「裁判すら開かれなかった」という疑問が交錯。開発側の“仕返し”として島名が架空の「Altis」に変わり、しかも作中設定が腐敗国家になっている点に多くの読者がニヤリとしていた。ゲームと現実の境界が、思わぬところで踏み抜かれた一件である。

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