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南米には「動物の死骸からハチミツを作るハチ」がいた——煙のような塩味で強烈な「肉のハチミツ」の正体

南米には「動物の死骸からハチミツを作るハチ」がいた——煙のような塩味で強烈な「肉のハチミツ」の正体 自然・科学

南米の熱帯雨林に、花の蜜ではなく「動物の死骸」を集めて巣に持ち帰るハチがいる——と聞いて、にわかには信じられないかもしれません。その名はハゲワシバチ(Trigona hypogea)。仲間が花から蜜を集めている横で、彼らは森に転がる動物の死体に群がり、肉を体内に取り込み、巣の中で「肉のハチミツ」と呼ばれる謎の物質に変えてしまうのです。技術的には食べられるらしいのですが、その風味は「煙のようで塩辛く、強烈」だそうで——。

※注:ハチ(Apidae科)の中で、花粉や花蜜を一切集めず動物性タンパク質に依存する種は世界でもごくわずか。Trigona hypogea を含むいくつかのハリナシバチ属(Trigona)の仲間が知られている程度で、進化系統としてはかなり例外的な存在。

今日の知ってた?

🐝 南米のハゲワシバチ(Trigona hypogea)は花ではなく動物の死骸を餌にし、巣で「肉のハチミツ(meat honey)」と呼ばれる物質を作る。本来の蜜由来ではないが食用可能とされ、味は煙のような塩味で強烈と表現される。

背景:そもそも「ハゲワシバチ」って何者?

ハチと聞くと、誰もが花の周りでブンブン飛び回るミツバチを思い浮かべますが、世界には2万種を超えるハチが存在し、その生態は驚くほど多様です。ハゲワシバチ(vulture bee)は中南米の熱帯雨林に生息するハリナシバチの仲間で、主に Trigona hypogea、Trigona crassipes、Trigona necrophaga の3種が知られています。彼らに共通する最大の特徴は、花粉を一切集めず、代わりに動物の死骸からタンパク質を得るという、ハチとしては前代未聞のライフスタイルです。

※ ハリナシバチ:刺すための針が退化した小型のハチの総称。代わりに噛みついたり、樹脂を投げつけて防衛する種も。

普通のミツバチは、花粉を団子状に丸めて後ろ脚に付けて巣に運びますが、ハゲワシバチには花粉カゴ(corbicula)がそもそも発達していません。代わりに彼らが持っているのは、肉を細かく切り出すための強い大あごと、消化酵素を含む特殊な唾液。死骸を見つけると数匹で取り囲み、組織を液状化して飲み込み、巣まで運ぶのです。動物のスカベンジャー(死肉食動物)といえばハゲワシやハイエナが定番ですが、まさかハチの中にも同じニッチを掴んだ種がいたとは——という話です。

もう少し詳しく:「肉のハチミツ」はどうやって作られる?

肉を蜜にする化学反応。ハゲワシバチは死骸から取り込んだ肉を、巣の中の特殊な「貯蔵房」に吐き戻します。そこで唾液中の酵素や共生菌の働きによって肉は徐々に分解・発酵され、糖質を含む粘性のある物質に変わっていきます。これが俗にいう「肉のハチミツ」。色は白っぽい黄土色、見た目は普通のハチミツと似ていますが、香りは肉のだしを煮詰めたような独特のもので、研究者は「濃厚なフィッシュソースに近い」とも形容しています。

食べられるけど、食べたいかどうかは別問題。地元の先住民の一部は古くからこの肉のハチミツを採取していたという報告があり、塩分とうま味が強く、調味料として用いられたとも言われます。一方、近年の科学者の検証では「味は強烈だが、ヒトに有害な細菌は検出されなかった」というケースも。ただし発酵プロセスは巣ごとに条件が違い、衛生面の保証はありません。「technically edible(技術的には食べられる)」という英語表現がぴったりで、食卓に並ぶ日が来るかは——おそらく当分なさそうです。

なお、Wikipedia にも「肉のハチミツという呼称は、複数種の混同に由来する誤称の側面もある」と注釈があり、専門家の間でも見解は分かれています。少なくとも「死骸食のハチがいて、巣に甘い物質を蓄える」のは事実、と覚えておけば大体合っています。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
「技術的には食べられる」って表現、僕の好物ジャンルなんだよな。世の中の食べ物の半分くらいはこのカテゴリーで生きていきたい。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
分かる。「美味しい」より「食えなくはない」の方が冒険心くすぐられる。あと話のネタになる。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
「technically edible」って書いてある食品は、だいたい翌日トイレと相談することになる経験則がある。

4. 海外の名無しさん
「文字が読めることを後悔する話」のコーナー、今日もよろしくお願いします。これ朝食前に読むやつじゃない。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
文盲ではないけど目はまだ生きてるので、巣の写真を貼っておきますね。文字情報よりさらに地獄なので覚悟して見て。

6. 海外の名無しさん
食べ物の味を「intense(強烈)」と表現するときは、だいたい「クソみたいな味」と同義語だと思っている。誰も「いちごは強烈な味」とは言わないでしょ。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
そして「acquired taste(慣れが必要)」と続けば完全にトドメ。要するに、最初の一口は誰もが吐く味ってこと。

8. 海外の名無しさん
普通のハチミツが「甘くて花の香り」なのに対して、こっちは「硫黄っぽくて腐敗系」って書かれてた。比較対象として真逆すぎて、もはや別ジャンルの食品。

9. 海外の名無しさん
これ発酵させたらミード(蜂蜜酒)になるのかな?「肉ミード」、自家醸造の沼に新しい階層が現れた予感がする。

10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
たぶんできるけど、できあがるのはもうミードじゃなくて古代ローマの魚醤(ガルム)の親戚な気がする。

※ ガルム(garum):古代ローマで盛んに使われた発酵魚醤。塩漬けの魚を発酵させて作る、現代のナンプラーに似た調味料。

11. 海外の名無しさん
描写から想像するに、超濃縮したフィッシュソースみたいな感じだろうか。本気で気になるけど、ジャングルに分け入って死肉バチの巣を探す勇気はない。最後の一口がもしかして人生で一番うまかった、なんて死に方は嫌だ。

12. 海外の名無しさん
肉のハチミツ食べた人類が、肉のハチミツ・サイクルに取り込まれて、最終的に巣の材料にされる映画、誰か撮ってくれ。70kgの鶏が何羽あれば巣を作れるか、計算してくれるAIも頼む。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
70kgの鶏ってもう鶏じゃない。何かやばいやつ。サンクスギビングが大変なことになる。

14. 海外の名無しさん
通常のハチが花粉からタンパク質を取るのに対して、ハゲワシバチはそれを死肉から得てるだけって話。要は「植物食じゃなく動物食のハチ」ってことで、進化的には合理的なニッチの選択。気持ち悪いけど興味深い。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
そう聞くと納得感ある。ハゲワシだって最初は「飛んで死肉食う鳥?気持ち悪っ」って言われてたはずで、生態系に必要なら誰かがやる仕事ってだけ。

16. 海外の名無しさん
実は私、ドリアンを平気で食べる人間なので、この肉のハチミツも詳しい味の説明をぜひ聞きたい。世間的には地獄でも、私には天国かもしれない。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
ドリアン耐性持ちは確かに最後の砦。ぜひ南米まで行って、現地レポートを写真付きでお願いします。タイトルは「私が肉ハチミツを食べた日」で。

18. 海外の名無しさん
普通のハチミツ巣は六角形が美しく整然と並んでるイメージだけど、こいつらの巣はゆがんだエイリアンの悪夢みたいな形らしい。食べ物が異常なら、巣の建築様式まで異常。一貫性は素晴らしい。

19. 海外の名無しさん
神は存在しないという証拠、また一つ追加されました。あるいは、神は存在するけど創造性が豊かすぎて手に負えない、のどちらか。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
甘くて命を育む普通のハチミツと、その完全な対極の死肉ハチミツが同じ地球に存在する時点で、創造主のセンスはちょっと変わってると思う。バランス感覚なのかいたずらなのか。

21. 海外の名無しさん
ヴィーガンの人は普通のハチミツを「動物搾取だ」って避けるらしいけど、肉のハチミツに対する立場はどうなるんだろう。理論的には花粉を奪っていない分、罪が軽い気もする。

22. 海外の名無しさん
肉食専門の人たち(カーニボアダイエット)にこれ売れば爆売れすると思う。「100%動物由来の天然甘味料」みたいなパッケージで。市場ニッチは確実にある。

23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
よく見るとキャッチコピー考えるの上手すぎる。「自然界が認めた肉食者のためのハチミツ」とかでクラウドファンディングしたら案外集まるかもしれない。

24. 海外の名無しさん
聖書の「強き者から甘きもの出ず」(サムソンが獅子の死骸からハチミツを得たエピソード)を思い出した。あれは比喩だと思ってたけど、肉のハチミツの存在を知ってる時代の人が書いたのかもしれないと考えると、ちょっと熱い。

25. 海外の名無しさん
今日の知ってた?コーナー、難易度高すぎる。ハチに対する世界観が壊れた。次に蜂蜜トーストを食べるとき、無意識にこいつらのことを思い出してしまうじゃないか。

まとめ

花の蜜ではなく動物の死骸を餌にし、独自の発酵物質を巣に蓄えるハゲワシバチ。「技術的には食べられる」が「煙のように塩辛く強烈」というその味は、海外スレでも「フィッシュソースかガルムの親戚では?」「ドリアン耐性持ちなら食えるかも」と好奇心と引きが半々のリアクションを呼びました。生態系のニッチを埋める進化の柔軟さに感心する声、味のわりに撮影された巣の見た目で完全にKO負けしている人など、反応は多彩。「ハチ=甘い」という固定観念が静かに崩される、そんな一スレでした。

元ソース: 南米のハゲワシバチが作る「肉のハチミツ」——動物の死骸を餌にし、煙のような塩味で強烈な風味だという話

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