世界で10番目に大きい航空会社。そのトップの年収が、たったの9万ドル(当時のレートでおよそ800万円台)だったと聞いて、信じられるだろうか。しかもその額は、彼が雇っていたパイロットたちより低かったという。日本航空(JAL)の社長・西松遥さんの話だ。
今日の知ってた?
✈️ 2009年、日本航空(JAL)社長の西松遥さんは、社員の給料をカットせざるを得なくなった際、自分の報酬も年9万ドルまで下げた。通勤には市バスを使い、昼は社員食堂で食べ、スーツは量販店で買った。さらに、自室の壁を取り払って誰でも入れるようにしていた。
背景:西松遥とJALの経営危機とは
西松遥さんは2006年に日本航空の社長に就任した。当時のJALは、膨れ上がった借金、重い年金負担、採算の合わない国際路線などを抱え、経営は危機的な状況にあった。世界的な景気後退も追い打ちをかけ、会社は大規模なコスト削減、つまり社員の給与カットを避けられないところまで追い込まれていた。
そんな中で西松さんの「質素すぎる経営者ぶり」を伝えたのが、2009年に放送されたアメリカCBSニュースの特集だった。世界10位の航空会社のトップが市バスで通勤し、社員と同じ食堂で昼を食べる——その映像が海を越えて話題になった。ただ現実は甘くなく、JALは2010年1月に会社更生法の適用を申請。金融以外では日本有数の大型倒産となり、西松さんも社長を退いた。その後、京セラ創業者の稲盛和夫さんが会長として再建を率いることになる。
もう少し詳しく
「アルマーニを着る上司は、部下との間に距離を作る」。西松さんが量販店でスーツを買っていた理由がこれだ。CBSの取材に対し、通訳を介してこう語っている。「経営陣が雲の上にいるように遠い存在だと、社員は指示を待つだけになる。私は社員に自分の頭で考えてほしい」。
だから彼は現場に出た。飛行機に乗り込んで客室乗務員と話し、時には新聞の仕分けまで手伝った。自室の壁を取り払ったのも、社員が気軽に入って意見を言えるようにするため。何かアイデアがあれば、社員食堂の昼どきに社長本人をつかまえればいい、という具合だった。
そして問題の年収だ。全社員の給料を下げなければならなくなったとき、彼は自分の報酬も同じように削り、世界10位の航空会社を率いながらその額は年9万ドルにまで落ちた。「妻に『は?』と言われたよ」と彼は苦笑まじりに振り返っている。リーダーは経済的な痛みも社員と分かち合うべきだ——それが彼の信条だった。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
世界10位の航空会社のトップが年収9万ドルって、うちの会社の課長より安いんだが…。思わず数字を二度見したわ。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
しかも自分の給料を下げたのは、社員の給料をカットせざるを得なくなったからだよ。順番が完全に逆なんだよな、うちの国のCEOとは。
3. 海外の名無しさん
アメリカの自動車メーカーのCEOたちが救済を求めてワシントンに行ったとき、そろってプライベートジェットで乗り付けたのを思い出した。
4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
そのうえ真っ先に自分たちの巨額ボーナスと退職金を確保してたからな。会社を潰した張本人が一番得をする仕組みなんだよ。
5. 海外の名無しさん
このCBSのインタビューが好きなんだ。「アルマーニを着る上司は部下との間に距離を作る」って言って、わざわざ量販店でスーツを買ってたやつ。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
「妻に『は?』って言われた」ってくだりが妙にリアルで笑った。家族からしたら気が気じゃないよな…。
7. 海外の名無しさん
任天堂の岩田社長も、業績が傾いたとき自分の報酬を半分にしてた。日本のトップは会社と痛みを分け合う文化があるのかもしれない。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
ただ岩田さんの件は美談として語られすぎな面もあるよ。元の年収はかなり高かったし、半減も期間限定だった。それでもうちの国のCEOよりは百倍マシだけどね。
9. 海外の名無しさん
自室の壁をぶち抜いて誰でも入れるようにした、ってところが一番好き。ドアを開けっぱなしにするだけじゃダメだったのか、とも思うけど(笑)
10. 海外の名無しさん
社員食堂で昼を食べるCEOって普通にいいと思う。そもそも自分が食べたくない飯を社員に出してる時点でおかしいんだよ。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
インテルの伝説的CEOアンディ・グローブも、個室じゃなくてパーテーションで区切っただけの席で働いてたらしいね。
12. 海外の名無しさん
アメリカだと逆なんだよな。何百人もクビにして、残った社員の仕事量を増やして、そのうえで自分の給料を上げる。
13. 海外の名無しさん
JALは1985年の墜落事故以来、ずっとこういう慎ましい社風なんだ。派手なラッピング機や凝った安全ビデオをやらないのも、その負い目が関係してると言われてる。
14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
あの事故の重さを今も背負ってるって考えると、この質素さの意味が少し違って見えてくるな。
15. 海外の名無しさん
市バスで通勤するCEO、日本の朝の満員電車やバスを知ってるとちょっと心配になるレベル。それでもやり通したのがすごい。
16. 海外の名無しさん
これはこれで立派だけど、日本では「自分は偉くない」というより「上には逆らえない」という空気の産物でもある、という冷静な指摘もあってなるほどと思った。
17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
動機がどうであれ結果が大事だよ。CEOにこう行動させる圧力が社会にある、それ自体が健全なんだと思う。
18. 海外の名無しさん
クライスラーも80年代の経営危機のとき、CEOが自分の年俸を1ドルにして、政府融資を利子つきで返済した。ちゃんと連帯を示す経営者は昔からいるんだよ。
19. 海外の名無しさん
「なんて…倫理的なんだ」。まあ、こっちの国では絶対に流行らないだろうけどね(笑)。
20. 海外の名無しさん
以前、日本の会社で長く働いてた。景気が悪くなると一般社員は5%、管理職は10%、役員は20%と、上ほど大きくカットされていったよ。社長はもっとだったと思う。
21. 海外の名無しさん(>>20への返信)
上の人間ほど痛みを引き受ける、っていうその配分がまさに理想だよな。逆さまにしてる国が多すぎる。
22. 海外の名無しさん
日本の会社は社員を家族みたいに扱うところがあるらしい。社員の家族の葬儀を会社が手配することさえ珍しくないと聞いて、正直ちょっと驚いた。
まとめ
社員の給料を下げる前に、まず自分の報酬を9万ドルまで削り、市バスで通勤し、社員食堂で昼を食べ、自室の壁まで取り払った——西松遥さんのエピソードは、経営者と社員の距離をどう考えるかという問いを静かに突きつける。海外の反応は、西洋のCEOの高額報酬や救済劇との対比で「痛みを分け合う姿勢」を称賛する声が中心。一方で「美談にしすぎでは」「動機より結果が大事」といった冷静な視点も混じり、単なる感動話では終わらない議論になっていた。JALはその後倒産と再建をくぐり抜けたが、彼の振る舞いだけは今も語り継がれている。
元ソース: 2009年、日本航空(JAL)社長の西松遥は社員の給料をカットする際、自分の報酬も9万ドルまで下げた。市バスで通勤し、社員食堂で食べ、量販店でスーツを買い、自室の壁まで取り払った


コメント
自主再生に失敗して倒産させたのだから良い経営者ではない
収益を増やしさらに「ちゃんと金も使える」人が良い経営者