「竹といえば日本や中国」というイメージを覆す事実が海外掲示板で話題になっている。実は北米には、ニューヨーク州からフロリダまで、そして西はオハイオ州・テキサス州にまで広がる在来の竹林が存在していた。学名はArundinaria gigantea、通称「リバーケーン(river cane/川辺の竹)」と呼ばれ、最大10メートル(約33フィート)まで成長する巨大なイネ科植物だ。
※注:リバーケーン(river cane)は日本でいう「竹」と同じ仲間(タケ亜科)の植物だが、種としては別物。日本語では「アメリカヤダケ」「ジャイアントケーン」とも訳される。
今日の知ってた?
🎋 北米にはかつて広大な在来竹林(リバーケーン)があった。生息域はニューヨーク州〜フロリダ州、西はオハイオ州〜テキサス州にわたる。
先住民は計画的な野焼きでこの生態系を維持し、籠・矢・建材として利用していた。現在は本来の生息地のごく一部しか残っていない。
背景:リバーケーンとは
リバーケーンは北米唯一の在来竹(タケ亜科)で、川沿いの低地に密生した群落「キャネブレイク(canebrake)」を形成していた。アラバマ州デモポリス周辺の「キャネブレイク地域」は、かつて延々と続くリバーケーン原野が広がっていたことから命名された地名だ。
南東部の先住民族はこれを生活インフラとして使い倒した。竹細工の籠、矢じり、楽器(ケーンフルート)、家屋の壁材まで、用途は多岐にわたる。先住民が定期的に火入れを行うことで草地化を保ち、森林化を防いでリバーケーン群落を維持していた。
もう少し詳しく
消失した理由は複合的。ヨーロッパ系入植者が持ち込んだ牛がリバーケーンを好んで食べ尽くした。さらに先住民人口が疫病で激減して野焼きが途絶え、農地化と湿地排水も進行した。結果、現在残っている在来リバーケーンは元の生息域の2%未満とされる。
「ジャイアントケーン」と「侵略的な竹」は別物。米国の住宅街で「庭の竹が止まらない」と嘆かれる種は、ほぼ全てアジア原産の外来種(モウソウチクなど)。在来のリバーケーンは見た目はやや細く、節間も短い。「うちの州で見る竹は在来か?」という問いには、ほぼ「いや、外来です」が答えになる。
ビーバー絶滅とのセット話。毛皮交易で乱獲されたビーバーがダムを作らなくなり、湿地が消失。リバーケーンの生息環境も巻き添えで縮小した――というのが生態学者の見立てだ。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
リバーケーンの再生に取り組んでる農家から聞いて初めて知った。先住民は計画的な火入れで草地と森の境界を保ってたんだ。すごく賢いランドマネジメント。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
リバーケーンで編んだ先住民の籠、すごく美しいんだ。博物館で見られる。
3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
ビーバー罠猟が北米の景観に与えた影響も調べてほしい。乱獲でビーバーが消えて、湿地そのものが大量に失われた。
4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
そして残った湿地は開発業者が水抜きして埋め立てた。
5. 海外の名無しさん
オハイオには「グレート・ブラック・スワンプ」っていうマジでクールな生態系があった。米国の他のクール生態系の例に漏れず、進歩のために潰された。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
「楽園を舗装して駐車場を作った」(ジョニ・ミッチェルの歌詞)まんま。
7. 海外の名無しさん(>>5への返信)
オハイオで18年育ったのに、今日初めて知った。北西部には行ったことなかったかもしれない。
8. 海外の名無しさん
竹って異常に侵略的で、地面が新芽で尖って凶器になるって認識だったけど違うのか?
9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
それは「ランニングタイプ」のアジア原産種。在来のリバーケーンは比較的おとなしい。
10. 海外の名無しさん
デラウェア川のあたりにリバーケーン大量にあるよ。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
ペンシルベニア側のデラウェア川のことなら、それは在来のリバーケーンじゃない。あの辺は元々この種のレア生息域で、現存するものはほぼ外来種が帰化したもの。
12. 海外の名無しさん
バンブー=ケーンなの? 同属だけど別種だと思ってた。竹は直径数センチまで太くなるけど、ケーンはそこまで太くならない。植物学者の見解求む。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
我々が「竹」と呼んでるのは見た目が似た巨大イネ科植物の総称で、種としては必ずしも近縁じゃない。北米にはジャイアントケーン(Arundinaria gigantea)が在来種としてあって、最大10メートル(33フィート)まで成長する。タケ亜科に分類される。
14. 海外の名無しさん
「竹なら、パンダどこ?」
15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
「トラッシュパンダ(アライグマ)」がいるじゃないか。
16. 海外の名無しさん(>>14への返信)
パンダはいない。ピューマがいる。
17. 海外の名無しさん
ヒューストンの南西で育ったんだけど、空き家のある荒れ地に竹が生えてた。南テキサスの少女には、竹が見られるのは結構うれしい光景だった。
18. 海外の名無しさん
ジョージア州にもいっぱい生えてる。
19. 海外の名無しさん
「これって北米の竹(バンブー)」じゃなくて「ケーン」って呼ぶのが正しい。植生として全然違う。それに本物の竹は一度生えると絶対駆除できない。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
亜分類はBambusoideae(タケ亜科)だから、まあ広い意味では「竹の仲間」と言える。
21. 海外の名無しさん
ジョージア州の家族農園で育ったが、自分の土地に小さな竹林があった。兄と私はそれを折って、お互いを叩き合ってた。最高のおもちゃ。
22. 海外の名無しさん
サウスカロライナの森のど真ん中で偶然見つけた竹林、本当に密生してて美しかった。人生最大の「偶然の発見」だった。
23. 海外の名無しさん
じゃあ……「バンブーズルド(bamboozled、騙された)」って言葉、リバーケーンも含むの?
24. 海外の名無しさん
ダニエル・ブーン(18世紀の伝説的開拓者)の手記を読むと、当時の景観にはとんでもない量の竹(ケーン)が生えていたとある。先住民人口が疫病で激減してトウモロコシ畑が放棄され、そこに竹が一気に繁茂した。だが新住民が連れてきた牛が竹を大好物として食い尽くし、急速に消えていった。今や希少な生態系だ。
25. 海外の名無しさん
メリーランドではどこ行っても竹生えてる。住民が必死に駆除しようとしても、何度でも生えてくる。あれは間違いなく外来種だな……。
まとめ
北米に在来竹「リバーケーン」が広大に存在していたという事実は、米国住民にも新鮮な驚きだったようだ。先住民が野焼きで維持していた生態系が、入植者の牛・疫病・湿地排水・農地化という複合要因で2%未満にまで縮小したという歴史は、ビーバー絶滅やグレート・ブラック・スワンプ消失と並ぶ「失われた北米生態系」の典型例として共有された。
米国住民が今日見ている「庭の困った竹」のほとんどは、実はアジア原産の外来種。在来のリバーケーンは復活運動が始まったばかりで、農地・湿地と並ぶ復元対象として研究が進んでいる。


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