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両極を踏破した世界唯一の犬「ボシー」|南極条約で記録更新は不可能【海外の反応】

自然・科学

北極点と南極点の両方に到達したことのある犬は、世界でただ1頭。イギリスの探検家ラナルフ・ファインズ卿(カタカナ:ラナルフ・ファインズ)と妻ヴァージニア(ジニー)夫妻のジャック・ラッセル・テリア「ボシー(Bothie)」だ。1979〜1982年の「トランスグローブ遠征」に同行し、両極を踏破した史上唯一の犬となった。現在は環境保護条約により南極大陸への犬の持ち込みが全面禁止されているため、この記録は二度と更新されない可能性が高い。

今日の知ってた?

🐕 北極点と南極点の両方に到達した犬は、世界でただ1頭——ジャック・ラッセル・テリアの「ボシー」だけ

飼い主はイギリスの探検家ラナルフ・ファインズ卿夫妻。1979〜1982年の「トランスグローブ遠征」に同行。1994年の南極条約議定書(マドリッド議定書)により南極大陸への犬類の持ち込みは全面禁止のため、記録更新は事実上不可能。

背景:ボシーとファインズ夫妻の3年間

ラナルフ・ファインズ卿は「現代最高のイギリス人探検家」とギネスにも認定された冒険家。1979年から1982年にかけて、地球を経線(縦軸)に沿って北極点・南極点の両方を経由して一周する「トランスグローブ遠征(Transglobe Expedition)」を実施。妻のジニー(ヴァージニア)が遠征の通信係を担当し、愛犬のボシーも全行程に同行した。

ボシーは小柄なジャック・ラッセル・テリアで、極寒の中でも毛布にくるまり、補給キャンプから補給キャンプへとファインズ夫妻と移動。1982年に南極点踏破した瞬間、ボシーは「両極を踏んだ史上唯一の犬」になった。引退後は『Bothie the Polar Dog』という絵本にもなっている。

もう少し詳しく

南極で犬が禁止された理由は「病気」と「在来種保護」。 1994年に発効した南極条約環境保護議定書(通称マドリッド議定書)の付属書Ⅱで、南極大陸への犬の持ち込みが全面禁止された。理由は、犬が無症状でジステンパーなどの病原体を持ち込むリスクと、在来のアザラシやペンギン類への影響を排除するため。それ以前から研究基地で使われていた橇犬たちも、1994年までに全頭が大陸外へ送還された。

ファインズ家とラルフ・ファインズ俳優は親戚。 ラナルフ・ファインズ卿は、俳優のラルフ・ファインズ(『ハリー・ポッター』のヴォルデモート役、『シンドラーのリスト』)とは「3代いとこの1代隔て(third cousin once removed)」つまりかなり遠い親戚にあたる。お祖父さん同士が兄弟。さらにラルフの弟である俳優ジョセフ・ファインズ(『恋におちたシェイクスピア』)も同様の血縁で、ラナルフと一緒に探検したこともある。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
南極に犬を連れて行けないの、ほんと残念。ノルウェーから来たあの1匹のせいで全員ダメになった。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
ところがここに、それを覆す「ザ・シング(The Thing)」案件があってな……(※ジョン・カーペンター監督のホラー映画『遊星からの物体X』のネタ。ノルウェー基地から逃げてきた犬が南極基地で人間に擬態する化け物だった、という設定)。

3. 海外の名無しさん(>>2への返信
(ピクサー『トイ・ストーリー2』のセリフをもじって)「あの犬を元の場所に戻してくれ、頼むから」。

4. 海外の名無しさん(>>1への返信)
本当の理由:犬は無症状で病気を運ぶリスクがあって、在来の野生動物に広がる可能性がある。それで全面禁止になった。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
無症状の感染症は、いくら近くまでは行けるが完全には捕まえられない、というアシンプトート(漸近線)の話と紛らわしい(※ダジャレ:asymptomatic と asymptotic が似ている)。

6. 海外の名無しさん
私はマクマード基地(米国の南極観測基地)で働いてた女性と付き合ったことがあるけど、メンタル的にかなり辛い職場らしい。共用犬がいたら士気はめちゃくちゃ上がっただろうな。

7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
基地で皆が交代で犬を撫でる、想像するだけで救われる絵面。

8. 海外の名無しさん
ボシーが偉業を達成するまで、彼にはまだ名前すらなかったって本当? 「Only one(ただ1頭)」だから、達成前は「Only」って呼ばれてたとか。

9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
名前的決定論(nominative determinism)の興味深い事例だな。実は遠征自体がボシーのアイデアだった、という説もある(嘘)。

10. 海外の名無しさん(>>8への返信)
遠征前は「Only」と呼ばれてた。両極踏破後に「Bothie(両方)」に改名された。半分本気で信じる人がいそう。

11. 海外の名無しさん
ボシーがこの話を後輩犬たちにしても、絶対誰も信じないだろうな。「両極行ったぞ」「はいはい爺さん」。

12. 海外の名無しさん
私が南極に行けないのも、内なる犬が強すぎるからだ(※「dog in me」=犬っぽい本能、というスラング)。

13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
このコメントを妻に読んだら離婚を考え始めた。後悔はしてない。

14. 海外の名無しさん
そもそも、なぜ南極で犬は禁止? ウンチが理由?

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
病気の持ち込みリスクと、犬の排泄物が在来生態系に影響することの両方。

16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
じゃあ人間の排泄物は? 南極ではどう処理してる?

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
焼却するか、本国に持ち帰る。少なくとも規則上はそうなってる。南極条約はウンチにすら厳しい。

18. 海外の名無しさん(>>15への返信)
大陸全体で1匹だけなら、「あちこち」糞ってのは物理的に不可能だろ、というツッコミも。

19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
うちの犬の能力を見くびってるな。

20. 海外の名無しさん
ラナルフ・ファインズは俳優のラルフ・ファインズ(ヴォルデモート役)と3代いとこの遠縁。お祖父さん同士が兄弟。俳優ジョセフ・ファインズ(『恋におちたシェイクスピア』)も同じ血縁で、実際にラナルフと探検にも行ったことがある。

21. 海外の名無しさん(>>20への返信)
ありがとう、その情報を求めてここまでスクロールしてた。「ラナルフ」って名前も、たぶん「ザ・スロート・ウォブラー・マングローブ」みたいに発音するんだろう(※モンティ・パイソンのコント)。

22. 海外の名無しさん
「公式記録上は」たった1匹、ということだろう。プライベートヨットでひっそり南極に行ける富裕層が、規則を守るとは思えない。

23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
南極の検疫は世界一厳しい。観光船から上陸ボート(ゾディアック)に乗り換える時点で必ず洗浄チェックが入る。犬を密航させるのは事実上不可能。

24. 海外の名無しさん
やっぱりジャック・ラッセル・テリア。最強犬種のひとつだ、寒さにも強くて好奇心旺盛。納得の結果。

25. 海外の名無しさん
うちの近所の公園も「犬禁止」なのに飼い主は気にせず連れてくる。「never(絶対に)」は長い時間だ、いつか誰かがルールを破る日も来るかもしれない。

26. 海外の名無しさん
かわいそうなボシー、おしっこする木が一本もなかったぞ。

まとめ

北極と南極の両方を踏破した犬はジャック・ラッセル・テリアの「ボシー」ただ1頭——飼い主は『現代最高のイギリス人探検家』ラナルフ・ファインズ卿。1979〜1982年のトランスグローブ遠征の同行記録は、1994年の南極条約議定書による犬持ち込み全面禁止により、二度と更新できない可能性が高い。

コメ欄では『遊星からの物体X』ネタやファインズ家と俳優ラルフ・ファインズの遠戚関係、南極基地でウンチをどう処理しているのかという素朴な疑問など、話題が多方向に展開した。「マクマード基地に共用犬が居たら士気が上がるのに」という現役職員パートナーの証言もあり、両極の地で唯一マーキングを許された「歴史犬」ボシーの偉業が改めて讃えられた。

元ソース: TIL 北極と南極の両方に到達した犬は世界に1頭だけ——探検家ラナルフ・ファインズ夫妻の愛犬ボシー(元投稿)

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