1980年代後半から1990年にかけて米NBCで放送され、日本でも吹き替え版で愛されたシットコム『ALF(アルフ)』。猫を食べたがる毛むくじゃらの宇宙人と、彼を匿うアメリカの中流家庭の物語は世界中で大ヒットしたが、最終回で主人公アルフは故郷の星に帰還する直前に米連邦政府の特殊機関に捕獲され――そのままシリーズが打ち切りになり、続きが描かれることなく終了した。海外掲示板でこの「未解決クリフハンガー(次回への引きで終わり)」が再話題になり、撮影現場の壮絶な裏話まで掘り起こされてコメント欄が大盛り上がりした。
※注:『ALF』は人形劇とドラマを組み合わせた特殊なシットコム。アルフは「メルマック星」出身の宇宙人という設定で、地球の中流家庭タナー家に居候しながら騒動を起こす。日本でも『アルフ/ALF』としてテレビ朝日系で放送された。「クリフハンガー」とは続きが気になる引きで話を終わらせる演出のこと。
今日の知ってた?
👽 シットコム『ALF』の最終回(1990年)は、アルフが故郷メルマック星に帰る寸前に米連邦特殊機関「エイリアン・タスクフォース」に捕獲されるシーンで終了。
続編が制作される予定だったが、NBCが翻意して打ち切りを決定。クリフハンガーは未解決のまま放置された。1996年にテレビ映画『プロジェクトALF』で一応の決着がつけられたが、本編とのつながりは弱い。
背景:人気絶頂で打ち切られたシットコム
『ALF』は1986年から1990年にかけてNBCで放送された人形シットコム。クリエイターのポール・フスコがアルフ人形の操演と声を担当し、毛むくじゃらの宇宙人と中流家庭タナー家のドタバタを描いた。最盛期の視聴率は米国で3000万人を集める社会現象級の人気で、グッズ・ぬいぐるみも飛ぶように売れた。
だが第4シーズン終盤、視聴率の低下と制作スケジュールの過酷さから打ち切りが決定。最終回はもともと「アルフが軍の基地に連れて行かれて、そこを舞台に第5シーズンが始まる」という前提で書かれており、特殊機関に捕獲されて終わるカットは「次への引き」の予定だった。NBCの土壇場の翻意で続編は実現せず、子供時代に見ていた一世代がトラウマを抱える結末になった。
もう少し詳しく
撮影現場は地獄絵図だったらしい。 アルフ人形を操作するため、撮影セットには床下から人形遣いが手を入れられる「トラップドア(落とし穴のような穴)」が大量に設けられていた。共演者は演技しながら穴を踏まないよう常に警戒する必要があり、母親役のアン・シェディーンが実際に落ちて足を負傷、辞めかけた事件もあった。父親役のマックス・ライト(シェイクスピア俳優として訓練を受けた舞台俳優)は、人形に主役を奪われ続ける屈辱に耐えかね、撮影現場で人形を殴り倒したことが何度もあったという。
1話の撮影に2〜3日。普通のシットコムは6時間。 人形操作の都合で頻繁に止まる撮影は、通常のシットコム(撮影2〜3時間)に比べて異常な長時間労働を強いた。脚本家ジェリー・スタール(後に自伝小説『パーマネント・ミッドナイト』を執筆、ベン・スティラー主演で映画化)は当時ヘロイン中毒で、台本を血まみれで提出していた。マックス・ライトは番組終了後にコカイン・クラックの依存症に陥り、ホームレス男性との性行為とドラッグ使用が映ったテープがゴシップ誌にすっぱ抜かれる事件もあった。1996年にテレビ映画『プロジェクトALF』で形式上の続編が作られたが、本編キャストはほぼ全員参加を拒否した。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
続編あったよ、テレビ映画『プロジェクトALF(1996年)』。一応それで終わりまで描かれてる。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
あれ結構楽しんで見たけどな。いい仕事してたと思う。最後に見たの10歳くらいの時だから、今見たら印象変わるかもしれないけど。
3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
えっ、解剖されてなかったっけ?
4. 海外の名無しさん
どこかで読んだ話だけど、キャストの大半は撮影現場を心底嫌っていたらしい。セットに人形遣い用のトラップドア(落とし穴のような穴)がそこら中にあって、踏み抜かないように常に警戒してなきゃいけなかったから。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
トラップドアもあるけど、それだけなら仕事の一部として割り切れるレベル。本当の問題はクリエイターのポール・フスコが虐待レベルの完璧主義者だったこと。1日16時間以上の撮影、極度の精神的ストレス。フスコがすべてのシーンを完璧にしたいために、キャストが消耗品扱いされてた。
6. 海外の名無しさん(>>4への返信)
「ここはアルフの撮影現場! 6人入って、3人しか出てこない!」って例えがあるくらいヤバかった。
7. 海外の名無しさん
子供の頃のアルフ、めちゃくちゃ怖かった。猫を食べようとするくせに、家族みんなネタとして扱ってたじゃん。「猫食う宇宙人」が放送禁止にならないアメリカのテレビが当時すごかった。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
正確には「食べたがってた」だけ。実際に劇中で食べたシーンはたぶんない。脅威としてのジョークが基本。
9. 海外の名無しさん(>>7への返信)
お父さん役のマックス・ライト、本当に番組を憎んでた。20日間連続撮影の後、ある日キレて人形を殴り倒し始め、プロデューサーと監督が複数人がかりで引き離したらしい。
10. 海外の名無しさん
この番組の制作裏が壮絶に機能不全だったって話、読むたびに楽しい(不謹慎だけど)。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
ジェリー・スタールの自伝『パーマネント・ミッドナイト』を読むといい。彼がアルフの脚本家だった時代のヘロイン依存の話が出てくる。ベン・スティラー主演で映画化もされてる(邦題『ヘロイン』)。
12. 海外の名無しさん(>>10への返信)
当時、タブロイド誌『ナショナル・エンクワイアラー』の表紙でアルフのお父さん役(マックス・ライト)がクラック吸ってる写真を見た日のこと、今でも忘れられない。衝撃すぎた。
13. 海外の名無しさん
邪悪なアルフが捕獲されたとき、世界中の猫たちが安堵の鳴き声を上げたんだ。
14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
そしてメルマック星の鳥たちは絶望した。各惑星で立場は違う。
15. 海外の名無しさん
アルフは史上最も陰鬱なクリスマス特番の主役でもあった。ホスピスで余命短い少女と交流するエピソード。子供向け番組なのに、見終わった後の暗さが半端じゃなかった。
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
あの『スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル(1978年の悪名高いテレビ特番)』より暗いの? それなら本物だ。
17. 海外の名無しさん
誰かアルフ制作の本気のドラマ映画を作ってほしい。本当に狂ってたから。キャストはずっと極度のストレス下、撮影セットには人形遣い用のトラップドアがあって一歩間違えれば骨折。1話24時間かけて撮ってた。お父さん役(マックス・ライト)はシェイクスピア訓練を受けた舞台俳優で、人形に嫉妬してアルコール依存症になった。娘役の女優は摂食障害を発症した。脚本家の少なくとも一人はバリバリのドラッグ依存症。本当にドラマ向きの題材。
18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
ドラッグ依存症だった脚本家、ジェリー・スタール。彼は『ツイン・ピークス』のローラの日記を発見する回も書いてる(あの作品の核となるエピソード)。マーク・フロスト監督が「彼が脚本を提出してきたら、ページが血まみれだった。本人は何の説明もしなかった」と証言してる。
19. 海外の名無しさん(>>17への返信)
マックス・ライトは単なるアルコール依存症じゃなかった。クラック・コカインにも手を出して、ホームレス男性との性行為とドラッグ吸引のテープがゴシップ誌に流出した。撮影中に人形を破壊して停職処分を食らった時期に、そのテープが撮られたとされてる。本物のドラマよりドラマだ。
20. 海外の名無しさん
> 脚本家の少なくとも一人がドラッグ依存症だった
えっと、君は脚本家業界の人にあまり会ったことがない?
21. 海外の名無しさん
キャストが番組をどれだけ嫌ってたか――普通のシットコムは撮影に約6時間(リハーサル日も含めて)。アルフは1話に2〜3日かかった。人形操作のせいで頻繁に止まる。1シーンに何時間も。セットはトラップドアだらけで、キャストも穴に落ちる危険と常に隣り合わせ。母親役のアン・シェディーンが実際に落ちて辞めかけた。
さらに、月曜のリハーサル時点では脚本が面白いのに、収録日までにエグゼクティブ・プロデューサー(ポール・フスコ、アルフ役兼任)が他のキャストの面白いセリフを全部アルフ用に奪ってしまう。他の俳優は「アルフが芝居する横の段ボール人形」状態。マックス・ライトが現場で爆発し、「私たちを棒に挿せ、こっちが人形だ!」と叫んで撮影を抜け出した有名な事件もある。
22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
プロデューサー(ポール・フスコ)は当時の人気を諦めきれず、「アルフを軍基地に送り、そこで『軍曹ビルコ(古い軍隊コメディ)』風の新展開」というアイデアをネットワークに提案した。これで疲弊したキャスト(昇給予定だった)を一新でき、新しいストーリーも作れる。NBCは一時的に同意したから、最終回が「軍に捕獲」シーンで終わった。だが夏の間にNBCが翻意し、結果として史上最も衝撃的な未解決エンディングになった。
23. 海外の名無しさん
私もアルフ大好きで、子供時代にアルフ・テーマの誕生日パーティーまでやった。あの最終回には文字通り打ちのめされた。
24. 海外の名無しさん
これと、同時期に人気だった人形シリーズ『ダイナソーズ』(こっちは小惑星が地球に衝突する寸前で終了)が、世代をまるごとトラウマ化させた。
25. 海外の名無しさん
最近何話か見直したけど、信じられないほど酷くて、自分の子供時代が嘘だったみたいな気分になった。記憶補正って怖い。
26. 海外の名無しさん
私は母親にアルフの人形をプレゼントした。後にホームパーティーで誰かに盗まれて、母は悲しんで何年も話題にしてた。数年前、アンティークショップで同じ人形を見つけて買って渡した。母の顔が忘れられない。
27. 海外の名無しさん
言語設定の説明が雑すぎ。「メルマック星の言語が偶然にもアメリカ英語と完全一致していた」って公式設定だぞ。最高にズボラ。
28. 海外の名無しさん
DVDの収録順で見直したら混乱した。お母さんが突然臨月、と思ったら「あ、妊娠したの最近です」、出産、また数ヶ月後に妊娠中、みたいな順番で(笑)。放送順とDVD順、合わせて作っとけよ。
29. 海外の名無しさん
アルフは『シンプソンズ』のジョークで決着した。「アルフ覚えてる? 戻ってきたよ、POG(90年代の小さな丸い紙のおもちゃ)の形で……」。あれが私の中での公式エンディング。
30. 海外の名無しさん
本当に俳優誰もポール・フスコと二度と仕事したくないって状態だったらしい。続編テレビ映画『プロジェクトALF』にオリジナルキャストがほぼ参加しなかったのが何より雄弁。
31. 海外の名無しさん
クリエイター本人(ポール・フスコ)が2007年のインタビューで「ALFで一番楽しかったのは脚本家部屋に座ってジョークを出し合い、NBCの検閲をどこまで突破できるか試すことだった」「最高のジョークは、検閲で番組に入れられなかったやつだ」と語ってる。番組に対する愛情がねじ曲がってる感じはある。
32. 海外の名無しさん
ちなみにアルフの本名(メルマック星での名前)は「ゴードン・シャムウェイ」。家族が地球風の略称「ALF(Alien Life Form:地球外生命体)」で呼び続けたのは、考えてみたらかなり失礼な話だ。自分の名前があるのに、地球人が勝手に作った略称で呼ばれ続ける宇宙人。
まとめ
1980年代の人気シットコム『ALF』が、第5シーズンへの「軍基地展開」を見越したクリフハンガーで終わった後、NBCが続編を中止して未解決のまま打ち切りになった――この事実に海外コメント欄は「子供時代のトラウマ」「未だに引きずってる」と反応する一方、撮影現場の壮絶な裏話が次々に掘り起こされた。
父親役マックス・ライトの人形破壊事件とドラッグ問題、脚本家ジェリー・スタールのヘロイン依存、母親役アン・シェディーンのトラップドア事故、1話24時間以上かかる過酷な撮影スケジュール――誰もが二度とポール・フスコと働きたくないと語った現場。1996年のテレビ映画『プロジェクトALF』で形式的な決着はついたが、本編とは別物として記憶されている。最終回の「軍に捕獲」シーンは、実は新シリーズへの架け橋として撮られた――その事実を知ると、世代の集合的トラウマの解像度が少し上がる豆知識だった。
元ソース: TIL:シットコム『ALF』は、主人公が母星に帰る寸前に米連邦特殊機関に捕獲されるシーンで最終回が終わる。番組打ち切りでクリフハンガーが解決されないまま終了した(元投稿)


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