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フィンチャー監督の隣に10ヶ月|ミート・ローフがファイト・クラブで「テイク選び」まで任された話に海外感動

音楽・エンタメ

1999年公開のカルト的傑作映画『ファイト・クラブ』。ブラッド・ピット、エドワード・ノートン主演、デヴィッド・フィンチャー監督による地下格闘集団の物語で、印象的な脇役「ロバート・ポールソン(通称ボブ)」を演じたのが、米ロック歌手のミート・ローフ(マイケル・リー・エイデイ)だ。海外掲示板で「フィンチャーはミート・ローフを撮影中ずっと自分の隣に座らせ、どのテイク(撮影回)を採用するかまで意見を求めていた」という事実が話題になった。完璧主義で知られる監督が、ロック歌手にこれほどの信頼を寄せていた事実に、コメント欄は驚きと愛情あるジョークで埋まった。

※注:ミート・ローフ(本名マイケル・リー・エイデイ、1947–2022)はアルバム『地獄のロック・ライダー(Bat Out of Hell)』で世界的に知られる米ロック歌手・俳優。デヴィッド・フィンチャーは『セブン』『ソーシャル・ネットワーク』などで知られる映画監督で、1作のシーンに数十回テイクを重ねる完璧主義者として有名。「シャドウイング」とは、業界で師匠について実務を見ながら学ぶ研修方法のこと。

今日の知ってた?

🎬 『ファイト・クラブ』(1999年)撮影中、ミート・ローフはほとんど自分のトレーラー(楽屋)に戻らず、デヴィッド・フィンチャー監督のすぐ後ろに座り続けて演出プロセスを見学した。

4〜5ヶ月目には、フィンチャーが昼休みにミート・ローフをトレーラーに呼び、「どのテイクを使うべきか選ぶのを手伝ってくれ」と相談するようになっていた。フィンチャーの平均テイク数は1シーンあたり44回。

背景:意外な「師弟関係」

『ファイト・クラブ』はチャック・パラニュークの同名小説を原作に、デヴィッド・フィンチャーが監督した実存主義的な作品。ミート・ローフが演じたのは、過剰なステロイド使用で精巣がんを患い、女性化乳房(劇中では特殊メイクで再現)を抱えながら自助グループに通う元ボディビルダー、ロバート・ポールソン。映画のラストで象徴的に「ボブが死んだ。彼の名前はロバート・ポールソンだった」と繰り返されるシーンは、本作のテーマを集約する重要な場面となっている。

当時52歳のミート・ローフは、撮影に約45kg(100ポンド)の脂肪スーツを着用。リアルな揺れを再現するため、人工乳房の中には鳥の餌が詰められていた。役作りへの徹底ぶりは現場でも評判で、フィンチャーの完璧主義と相性が良かったらしい。

もう少し詳しく

本人の証言。 ミート・ローフは2010年代のインタビューで、「『ファイト・クラブ』は私が出演した中で最も好きな映画。デヴィッド・フィンチャーが演出プロセスに私を参加させてくれたから」と語っている。「ほぼ10ヶ月間、トレーラーにはほとんど戻らなかった。デヴィッドの隣(実際には『すぐ後ろ』)に座って、彼が何を見ているか見ていた。撮影開始から4〜5ヶ月後、昼休みになると彼が私をトレーラーに呼んで『どのテイクを使うか選ぶのを手伝ってくれ』と言うようになった。最初は『無理です』と断ったけど、『君はずっと隣に座って見てきただろう、選ぶの手伝ってくれ』と。彼の平均テイク数は44だから、40回くらい見て『24か26がいい』と答える、すると彼が『同意、26にしよう』って」。

音楽ビデオ監督つながりも。 ミート・ローフの代表曲『I’d Do Anything for Love (But I Won’t Do That)』(1993年、約8分の長尺ミュージックビデオ)は、若き日のマイケル・ベイ監督作品。実は多くの著名映画監督(フィンチャー、マイケル・ベイ、スパイク・ジョーンズ、ゴア・ヴァービンスキー)が音楽ビデオ出身で、ミート・ローフは映像作家との縁が深い人物だった。さらに『ロッキー・ホラー・ショー(1975年)』にも舞台版から出演しており、舞台俳優としての訓練も豊富だった。2022年、心臓疾患で74歳で他界。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
ミート・ローフは、こういう「演出プロセスに参加させてもらえる」「興味を持って参加する」のが最も意外な人物トップだった。良い豆知識をありがとう!

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
「44回テイク」って異常だよな。フィンチャーと2回以上仕事する俳優は何人いるんだろう?

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
ノートンとピットがファイト・クラブの撮影について語ってるインタビューを聞くと、フィンチャーは非常に協調的だったらしい。完璧主義で知られる監督なのに、現場では意外なほどコラボレーティブだった。

4. 海外の名無しさん
おまけのミート・ローフ豆知識。8分近くある『I’d Do Anything for Love (But I Won’t Do That)』のミュージックビデオを監督したのは、若き日のマイケル・ベイ(『トランスフォーマー』『アルマゲドン』の人)。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
有名映画監督の多くは音楽ビデオから始めてる。マイケル・ベイ、デヴィッド・フィンチャー、ゴア・ヴァービンスキー、スパイク・ジョーンズ。短い映像で観客の注意を掴む訓練として最適。

6. 海外の名無しさん(>>4への返信
ボーナスでミート・ローフ豆知識もう一つ。彼の代表曲『地獄のロック・ライダー』を作曲したジム・スタインマンは、ティム・バートン版『バットマン』の舞台ミュージカル化を企画してたが未公開。さらにロマン・ポランスキー監督の映画『恐怖の吸血鬼(1967年)』を原作にしたドイツ語ミュージカルも書いた、独特な人物だった。

7. 海外の名無しさん
豆知識(記憶違いだったらごめん)――ミート・ローフが『ロッキー・ホラー・ショー』の映画版に出てたのを見て驚いた人もいるけど、彼は実は舞台版オリジナル・キャストの一人だった。ティム・カリーと一緒に出演してた。エディとスコット博士の二役を演じてて、だから劇中で2人が同時に登場するシーンがない。

8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
エディとスコット博士。「Eddie’s Teddy(エディのテディ)」はエディについて歌った曲で、エディが歌う「Hot Patootie」は本物の名曲。

9. 海外の名無しさん(>>7への返信)
さらに豆知識。ミート・ローフはその後、映画の中で歌うシーンに出るのを31年間封印した。次に映画内で歌ったのは『TENACIOUS D / 運命のピック(2006年)』。

10. 海外の名無しさん
HIS NAME WAS ROBERT PAULSON(彼の名はロバート・ポールソン)。

11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
彼の名はロバート・ポールソン。

12. 海外の名無しさん(>>10への返信)
ボブには「ビッチ・ティッツ(劇中の自虐用語)」があった。あの脂肪スーツの人工乳房、リアルな揺れのために中身が「鳥の餌」だったんだよな。あの仕掛け、聞くたびに笑ってしまう。

13. 海外の名無しさん
TIL:ミート・ローフは『ファイト・クラブ』で約45kg(100ポンド)の脂肪スーツを着てた。人工乳房をリアルに揺らすため、中身は鳥の餌で詰められていた。

14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
おかげでホームセンターの鳥の餌コーナーがもう正視できない。あれを見るたび、人工乳房を連想してしまう。

15. 海外の名無しさん(>>13への返信)
砂を入れるべきだった。動きが固くなりそうだけど、少なくともホームセンターのトラウマは生まれなかったはず。

16. 海外の名無しさん
私のお気に入りミート・ローフ思い出は、1980年代にシカゴのラジオ局WLSで、DJのスティーブ&ゲイリーが彼にインタビューしたとき。番組中ずっと「ミスター・ローフ」と呼び続けてた。

17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
最初から「ミート」と呼ぶわけにはいかないだろ。それは関係を築いてからじゃないと。

18. 海外の名無しさん(>>16への返信)
本人は「ミート・ローフでもミスター・ローフでもなく、『ミート』と呼んでくれ」と頼んでたって読んだことがある。本名は意外と長くて煩雑(マイケル・リー・エイデイ)だから、シンプルが一番。

19. 海外の名無しさん
ミート・ローフは仕事への情熱と集中力で評判だった。だからこそキャリアの一部で深刻な不安症に苦しんだのかもしれない。すべてを完璧にやらなければ気が済まなかった。多くのインタビューで、彼はキャストされるたびに監督に「全テイクで110%でいきます」と宣言していた。オフのスイッチがなかった。アルジェント監督の低予算ホラー『ペルト』も、彼の熱演で傑作になっている。プロフェッショナルだった。

20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
そんな完璧主義の彼が、フィンチャーの「テイク44回」のリズムに普通に合わせてたのもうなずける。むしろ波長が合ったんだろうな。

21. 海外の名無しさん
だって、誰かが「監督についていって学びたい」と言って、結局トレーラーに引きこもってたら、めちゃくちゃ印象悪いだろ。彼は約束を律儀に守った、それだけ。

22. 海外の名無しさん
フィンチャーって、最近のインタビューで「協調的になりすぎたことが、自分の最悪の作品を生んだ」と言ってた。プロデューサーやスタジオ幹部の意見を聞きすぎて、自分のビジョンが薄まったって。だからこのミート・ローフのエピソードは、フィンチャーが「自分の協調性とのバランスに苦しんでる人」だってことを補強してる。

23. 海外の名無しさん
ファイト・クラブの第一のルールは「監督が演出してるとき話しかけない、シーン後に質問する」。よくできた格言だ。

24. 海外の名無しさん(>>23への返信)
ファイト・クラブの裏ルール:もし君が初めて撮影現場に来たなら――君が監督をしなければならない。撮影中ずっと監督の隣に座ったミート・ローフ的に正解。

25. 海外の名無しさん
記事の引用:「(コーガンは2011年に告白した)撮影中ずっと自分の自殺を計画していた」――こっちはスマッシング・パンプキンズの話だけど、ロックスターと完璧主義映画監督、両方とも狂気の中にいるのかもしれない。脱線失礼。

26. 海外の名無しさん
ミート・ローフのテイク選びについて、後にミート本人が言ったとされる:「『ファイト・クラブ』のためなら何でもやる、でもそれだけはやらない(曲のもじり)」。

27. 海外の名無しさん(>>26への返信)
デヴィッドが「君のテイクのうち何割がいい?」と聞いたら、ミスター・ローフは「3回中2回はそんなに悪くない(『2 Out of 3 Ain’t Bad』のもじり)」と答えた。彼の代表曲ジョークの宝庫。

28. 海外の名無しさん
監督業に興味があったから「弟子入り」したのかな、それともただの好奇心? ミート・ローフ本人は監督作品を残してないから、純粋な「興味と愛情」だったんだろう。

29. 海外の名無しさん
フィンチャー界隈、44テイクとかで現場にいた人は本当に学べただろうな。ロック歌手にとっては音楽ビデオの撮影現場とは比較にならない情報量だったはず。シャドウイングの理想形。

30. 海外の名無しさん
最後はコロナで亡くなったのが残念。彼みたいな「全力でぶつかる」タイプの人は、ワクチンに懐疑的だった結果が悲しい形で出た。それでも『ファイト・クラブ』のボブ役は永遠に生きる。彼の名はロバート・ポールソンだった。

まとめ

『ファイト・クラブ』撮影中、ミート・ローフがデヴィッド・フィンチャーの後ろにほぼ10ヶ月間座り続け、最終的にはテイク選びまで任されていた――この豆知識に、海外コメント欄は「ミート・ローフは最も意外な弟子入り候補」「44テイクは異常」という驚きと、彼の代表曲をもじった愛情あるジョークで埋まった。

『ロッキー・ホラー・ショー』舞台版オリジナルキャスト、マイケル・ベイ監督による8分のミュージックビデオ、約45kgの脂肪スーツ、リアルさのために鳥の餌を詰めた人工乳房――ミート・ローフという俳優・歌手の徹底した役作りと好奇心の旺盛さが、フィンチャーの完璧主義と意外な形で噛み合った稀有な記録。2022年に他界した彼が遺した「ボブ・ポールソン」というキャラクターは、今も繰り返し愛されている。

元ソース: TIL:デヴィッド・フィンチャーは『ファイト・クラブ』撮影中、ミート・ローフを自分の演出にシャドウイングさせた。ミート・ローフは「ほとんどトレーラーには戻らなかった」と語り、フィンチャーの後ろに座り続け、いくつかのシーンではどのテイクを使うか選ぶ手伝いまでした(元投稿)

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