2019年4月のパリ・ノートルダム大聖堂の大火災。屋根と尖塔を焼き尽くした炎の中、奇跡的に生き延びたものがあった。大聖堂の屋根に置かれていた約18万匹のミツバチだ。ミツバチには肺がなく、煙で呼吸器を傷めることがないため、煙に巻かれて「眠ってしまった」だけで生存。海外掲示板で「ミツバチに肺ないの!?」と二段階の驚きが広がった。
※注:ノートルダム大聖堂は屋根に3つの養蜂箱を持っており、約18万匹のミツバチが住んでいた。これは2013年から始まったパリ市の都市養蜂プロジェクトの一環。
今日の知ってた?
🐝 ノートルダム大聖堂の屋根には3つの養蜂箱(約18万匹のミツバチ)があり、2019年の大火災を生き延びた。
ミツバチには肺がなく、煙では呼吸器を傷めない。代わりに身体側面の小さな穴「気門(spiracle)」と内部の気管系で呼吸する。煙は彼らに「森林火災の予兆」シグナルを送り、ミツバチは蜂蜜をたらふく食べてから巣を離れる本能がある。
背景:なぜ大聖堂に養蜂箱?
ノートルダム大聖堂が屋根上に養蜂箱を設置したのは2013年。都市の生物多様性を守るパリ市の取り組みの一環で、オペラ座や首相官邸など主要建造物の屋上で次々と養蜂が始まった。カトリック教会は元々養蜂と縁が深い――修道院の蜜蝋ろうそく作りの伝統がある。
2019年4月の火災時、大聖堂の養蜂家ニコラ・ジェアン氏は「煙突から立ち上る煙を見て『うちの子たちは死んだ』と思った」と語ったが、火災後の確認で3箱とも無傷で、ミツバチも全員生存していたという。
もう少し詳しく
ミツバチの呼吸システム。哺乳類のような肺はなく、体側の「気門」と呼ばれる小さな穴と、体内に網状に張り巡らされた「気管」で酸素を取り込む。組織が酸素を直接吸収する仕組みのため、煙の毒性は哺乳類ほど深刻ではない。
「煙でおとなしくなる」理由。養蜂家が燻煙器(くんえんき)で煙を吹きかけるのは、煙が「森林火災が来る」シグナルとなり、ミツバチが蜂蜜をたらふく食べて避難準備に入るから。同時に煙は警戒フェロモンを撹乱し、巣全体の攻撃命令が出にくくなる。出典は養蜂歴のあるRedditユーザー本人の解説で、コメ欄ではかなり詳しい補足が並んだ。
「18万匹」の見せ方問題。マスコミが「18万匹」と言うと数の壮大さを煽れるが、実態は3箱(健康な巣箱は4〜8万匹)。趣味の養蜂家が裏庭に持っている数程度。プロの養蜂家コメンターからは「クリックベイト気味」というツッコミも入った。
古代の巨大昆虫。気門呼吸の効率限界が、今の昆虫サイズの上限を決めている。約3億年前(石炭紀)には大気中酸素濃度が現代より75%も高く、当時のトンボは羽を広げると約75センチ(30インチ)に達したとされる。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
今日学んだ:養蜂家が煙でミツバチを落ち着かせるのは、煙が「森林火災」を擬似体験させるから。本能的な生存反射で、警戒フェロモンが撹乱され、ミツバチは蜂蜜をたっぷり食べて巣から逃げる準備に入る。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
養蜂家だけど、白い煙限定だぞ。灰や熱風だと別の反応を起こさせちゃう。煙が嫌な人は「砂糖水スプレー」で代用する。これは食べ物まみれにすると掃除に夢中で攻撃してこなくなる原理。実用例で言えば、煙はミツバチの移動に便利、砂糖水は分蜂群れキャッチに最適。
3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
でも白い煙を出しすぎると「ミツバチの教皇(白煙でローマ法王選出が決まる)」が誕生して、コロニーに混乱が起きる。
4. 海外の名無しさん
ミツバチに肺がないのか!? ガチで知らなかった。呼吸はしてるのに、肺じゃないってどういう仕組み?
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
他の昆虫と同じで、外骨格に「気門」っていう小さい弁・穴がある。そこから内部の「気管」っていう管のネットワークに酸素が入って、組織が直接吸収する。CO2も同じ経路で出す。哺乳類のような能動的な肺呼吸とは別システム。
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
今日学んだ。クールな知識。
7. 海外の名無しさん(>>5への返信)
今日「自分はジョン・スノウ(ゲーム・オブ・スローンズ)だ」って気づいた。何も知らない。
8. 海外の名無しさん
気門呼吸が昆虫サイズの上限を決めてる。約3億年前は大気中酸素が75%多くて、巨大昆虫がいた。羽広げて30センチ(1フィート)のトンボとか。
9. 海外の名無しさん(>>8への返信)
あー、だから繋がるのか。酸素濃度と昆虫サイズの相関、原理を理解してなかった。
10. 海外の名無しさん
ミツバチは煙の短時間吸入では「眠るだけ」だけど、長時間(酸素不足とCO2過剰)だと普通に死ぬ。火災を生き延びたミツバチは煙で巣外に避難して、翌日戻ってきたっていう方が事実に近いかも。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
「ミツバチが眠れる(bees can fall asleep)」を歌詞に当てはめる:「Sweet dreams are made of bees〜」(『Sweet Dreams』風)。
12. 海外の名無しさん
ちょっと待って、なんでそもそも大聖堂の屋根にミツバチがいるの?
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
都市の生物多様性プロジェクトの一環。あとカトリック教会には養蜂の長い歴史がある(蜜蝋ろうそくの伝統)。
14. 海外の名無しさん(>>12への返信)
不法侵入者と異端者を撃退するために飼ってる。
15. 海外の名無しさん
養蜂家視点の補足:ミツバチにはそれぞれ役割がある。「警戒担当」のミツバチが脅威を察知すると警戒フェロモンを放出する。煙はこのフェロモンを撹乱して、巣全体の攻撃命令を遮断する。
16. 海外の名無しさん(>>15への返信)
あと、報道は「18万匹」って数字を強調するけど、健康な巣1箱で4〜8万匹はいる。つまり実態は3〜4箱程度で、趣味の養蜂家の裏庭サイズ。クリックベイト報道。
17. 海外の名無しさん(>>16への返信)
昆虫学者・養蜂家。同感。ノートルダムって聞くと「大聖堂の塔から大群が飛び立つ」イメージを与えがちだけど、実態は数箱。
18. 海外の名無しさん
コメント欄で「18万匹は誇張」って言われてるが、私は記事のタイトルそのまま使った投稿者です。クリックベイト気味になってごめん。でも18万匹って数字、自分にとってはまだ「すごい多い」感覚。
19. 海外の名無しさん
カジモド(『ノートルダムの鐘』)はこれを予言してたんだ。
20. 海外の名無しさん(>>19への返信)
あいつ、いつも妙な未来を見てる。「シナリオ祭りは終わらない」
21. 海外の名無しさん
皆「煙が怖い」って言ってるけど、実際の脅威は1500°F(約815℃)の炎が尖塔を駆け上がってきたことだよ。ミツバチって火に強いの?
22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
人間の火災死者の多くも「燃焼」より「煙吸入」が直接死因。でも火に強いわけじゃない。たぶんミツバチは煙が来た時点で巣外に避難して、翌日戻ってきたんだろう。
23. 海外の名無しさん
ノートルダムの「ファイティング・アイリッシュ・ビーズ」だ!
※注:「ファイティング・アイリッシュ」は米ノートルダム大学のスポーツチーム愛称。「ノートルダム」の名前繋がりのジョーク。
24. 海外の名無しさん
あの大火災で守られた最大の宝物のひとつが18万匹の花粉媒介者だった、って事実は本当に素敵。建物は再建できるけど、生態系の核は守りたい。
25. 海外の名無しさん
「肺がないけど呼吸する」って表現、よく考えると哲学的だな。気門と気管系のシステム、進化の効率性として優れてる。少なくとも哺乳類より「煙には強い」って意味では。
まとめ
ノートルダム大火災を生き延びた約18万匹(実態は3箱)のミツバチの話題は、海外コメ欄でも「肺がないって本当!?」「気門と気管系の仕組み」「養蜂家の燻煙器の原理」「3億年前の巨大トンボ」と、生物学的な脱線が止まらない展開になった。
養蜂家本人による「煙で警戒フェロモンが撹乱される」「砂糖水スプレーが代替手段」など実用情報、さらに「『ミツバチの教皇』が誕生する」というネタまで、ミツバチ界隈の濃さが伝わるスレッド。報道の「18万匹」が誇張気味(健康な巣1箱で4〜8万匹)という補足も、現役養蜂家コメンターから入った。


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