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KKK幹部が10日でメンバーカードを破り捨てた|1971年ダーラムで起きた奇跡の対話に海外騒然

文化・社会

1971年、米ノースカロライナ州ダーラムで、公民権運動家の黒人女性アン・アトウォーター(Ann Atwater)と、KKK(クー・クラックス・クラン)地元支部の指導者だった白人男性クレイボーン・ポール・エリス(Claiborne Paul Ellis、通称C.P.エリス)が、学校の人種統合をめぐる10日間の住民協議で同じ議長席に座らされた。最初は互いを敵視していた二人だが、対話の最終日、エリスはKKKのメンバーカードを観衆の前で破り捨て、残りの人生を人種平等のために闘うことに費やした――海外掲示板で再注目された実話に、世界中から驚きと希望のコメントが集まった。

※注:KKK(クー・クラックス・クラン)は19世紀後半に米国南部で結成された白人至上主義の秘密結社。黒人や移民への暴力・脅迫を繰り返した歴史を持つ。本文中の「Exalted Cyclops(最高位サイクロプス)」「Grand Wizard(大魔導師)」などは、KKK内部で使われていた階級名。

今日の知ってた?

🤝 1971年、KKK地元支部のリーダーだったC.P.エリスは、10日間の住民協議で公民権運動家アン・アトウォーターと共に議長を務めた末、最終日に観衆の前でKKKのメンバーカードを破り捨てた。

その後の人生を、人種平等と労働者の権利のために費やし、2005年に78歳で亡くなるまで二人の友情は続いた。実話は2019年の映画『The Best of Enemies』(タラジ・P・ヘンソン、サム・ロックウェル主演)の題材にもなった。

背景:ダーラムの「シャレット」

1971年、ノースカロライナ州ダーラム市は学校の人種統合(公立校での黒人・白人共学化)をめぐって対立していた。市は「シャレット(charrette)」と呼ばれる10日間連続の集中住民協議を開き、黒人コミュニティを代表するアン・アトウォーターと、KKK地元支部「Exalted Cyclops(最高位サイクロプス)」の称号を持つC.P.エリスを共同議長に指名した。

互いを最大の敵とみなしていた二人。だが、毎晩遅くまで顔を突き合わせ、貧困・教育・子供の将来について語り合ううちに、エリスは「自分も黒人住民も、同じ貧しい労働者として支配層に利用されてきたのだ」と気づいていく。10日目、エリスは公衆の面前でKKKのメンバーカードを引き裂いた。

もう少し詳しく

変化のきっかけは「子供の話」だった。 エリスは後年のインタビューで、「アンと話していて、彼女の子供たちが受けている扱いを知ったとき、それは自分の子供にも起こり得ることだと気づいた。白人の貧困家庭も黒人の貧困家庭も、敵は同じ。違うのは肌の色だけだった」と語っている。エリス自身、貧しいガソリンスタンド従業員の子として育ち、十分な教育を受けられなかった。

エリスはその後「労働組合の組織者」として活動。 KKKを離れた彼は、清掃員や用務員の労働組合を組織し、黒人・白人を問わず低賃金労働者の権利向上に尽力した。1996年には全米公共ラジオ(NPR)のインタビューで、「私はKKKを憎まない。彼らもまた騙されていた被害者だから」と語っている。アトウォーターは2016年、エリスは2005年に亡くなったが、二人の物語はノンフィクション本『The Best of Enemies』(オシャ・グレイ・デイヴィッドソン著、1996年)にまとめられ、2019年に同名映画化された。

海外の反応

1. 海外の名無しさん
歴史は何度も証明している――「知らない人々と接する経験」は、その人たちへの共感を劇的に高める。例えばダリル・デイヴィスという黒人ミュージシャンは、わざとKKK団員と友達になり、彼らの憎悪がいかに見当違いかを証明し続けた。

だからこそインターネットの「エコーチェンバー(同じ意見ばかりが響き合う閉じた空間)」は危険だと思う。私たちはもう、知らない人と直接つながらなくなり、「憎め」と言われた相手をただ憎むようになっている。投稿者ありがとう。こういう歴史の小話は、本当に大事だと思う。

2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
触れ合いと慣れこそが鍵。マーク・トウェインも旅行についてこう言っている――「旅は偏見と頑迷と狭量にとって致命的である。多くの人々がこれらの理由で、切実に旅を必要としている。広く健全で寛大な人や物への見方は、生涯を一つの小さな片隅で過ごしていては得られない」。何も変わってないんだな。

3. 海外の名無しさん(>>1への返信)
私が人種差別主義者にならなかった理由はこれだと思う。父親はバリバリの差別主義者、母親も……まあ複雑。でも私は20歳までにアメリカ各地とヨーロッパを見ることができた。それが全部だった。

4. 海外の名無しさん
頑固者が「大学が学生を急進化させる」と文句を言うのを聞くたびに、毎回不思議に思う。違うんだよ、大学に行くと多様な学生たちと出会って、世界観が広がるだけ。同じ郵便番号の住民としか付き合ってない田舎の世界観から抜け出すだけ。それが「急進化」と呼ばれてるだけ。

5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
頑固者から見たら、まさにそれが「急進化」なんだよ。半分洗脳した自分の子を都会に送り出して、戻ってきたら「いろんな人と考えに触れて、心が開かれてしまった」状態になる。若者を支配して自分たちの信念や憎しみを次世代に引き継がせたい層にとっては、これ以上ない恐怖。

6. 海外の名無しさん
これは、政治的に対立する相手にもある程度の敬意と優しさを持って接し続けることが、唯一の前進だという理由でもある。相手が「君は西洋を破壊したいマルクス主義者だ」と吹き込まれてるとき、防御的にならず、ただ普通の人間として話しかけるだけで大きく変わる。私は保守派の友人と「左派の過激と右派の過激、どちらも問題」という結論にたどり着いた。理想ではないけど、正しい方向への一歩だ。

7. 海外の名無しさん
この実話を題材にした映画があるよ。タラジ・P・ヘンソンとサム・ロックウェル主演で、タイトルは『The Best of Enemies(邦題:ベスト・オブ・エネミーズ/2019年)』。

8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
映画は見たことないけど、こんな素晴らしい話なら絶対観たい。サム・ロックウェルが最高なのは確定。

9. 海外の名無しさん(>>7への返信)
本(原作のノンフィクション)の方が断然いい。映画はアン側の物語に焦点を当てすぎてる。本はエリスがなぜそうなったのか、白人至上主義団体を生み出し維持する嘘とどう向き合うか――そこをずっと深く掘り下げてる。

10. 海外の名無しさん
公民権運動の英雄で下院議員だったジョン・ルイスの話も知っておいてほしい。1961年の「フリーダム・ライダー(人種差別反対のバス乗車運動)」のとき、KKK団員だったエルウィン・ウィルソンに殴られて瀕死の重傷を負った。そのウィルソンが2009年、ルイスを探し出して「許してください」と謝罪に来た。受け入れたルイスもまた英雄だ。

11. 海外の名無しさん
私は海軍時代、ウェストバージニア州出身でKKK一家に育った男と一緒だった。海軍での経験で彼の考えは完全に変わった。実家に帰省してもぎこちなくて、楽しめなくなった。彼は家族を哀れに思っていた。海軍にはこういう諺がある――「海軍に色は二つしかない、青と金(軍服の色)」。

12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
私の友達は逆。元から偏見を持ってて、ベトナム戦争末期にグアムに送られた。戻ってきたら、出発前よりひどくなってた。経験は人を変えるけど、必ずしも良い方向じゃない。

13. 海外の名無しさん(>>11への返信)
私は海軍のA School(職種別訓練)でグレートレイクスに10ヶ月いて、ルームメイトが頻繁に変わる環境だった。新兵訓練を終えたばかりの白人女性の中には、平気で黒人を馬鹿にする冗談を言う人もいて「いや、私はそれは賛同しないよ」って言ってた。数年後、彼女たちはみんな有色人種と結婚して、混血の子を持って、今では反人種差別の側で声を上げてる。一人の子と抗議デモにも一緒に行った。「触れ合い」が文字通り偏見を消した。

14. 海外の名無しさん
エリスは元「Exalted Cyclops(最高位サイクロプス)」の称号持ち。KKKってリーダーの呼び名がいちいち最高にダサいよな。

15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
「サイクロプス」って実在する称号なの!? あいつらの信念と同じくらいバカげてる。

16. 海外の名無しさん(>>14への返信)
Grand Wizard(大魔導師)、Grand Cyclops(大サイクロプス)、Grand Dragon(大ドラゴン)。19世紀のフリーメイソンや学生友愛会の伝統から生まれた組織だから、神話風のファンタジー用語を使う。当時は「ヤバくてカッコいい」と思ってたんだろうけど、トールキンとD&D(ロールプレイングゲーム)が普及した今、完全に間抜けな称号になってる。

17. 海外の名無しさん
コーエン兄弟の映画『オー・ブラザー!(2000年)』でKKKがオデュッセイアの単眼巨人サイクロプスとして描かれてたの、そういう理由だったのか。完璧な皮肉だな。

18. 海外の名無しさん
偏見が「共有された経験」に勝つことは、ほとんどない。だから一部の連中が公立大学を目の敵にする。公立大学に行くと、世界が大きく広がってしまうから。

19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
人種差別の親は、子供が他人種と接して差別主義者じゃなくなって帰ってくると激怒する。よくある話。

20. 海外の名無しさん(>>18への返信)
米陸軍は第二次世界大戦時に「黒人兵を白人兵と一緒に運用できるか」の調査をした。意外なことに、南部出身の白人兵は問題なかった――生まれてからずっと黒人と共に働いていたから。逆に北部出身で黒人と接した経験がない兵士たちが最も激しく拒否反応を示し、混成部隊の構想が事実上頓挫した。「触れ合い」の力を裏付ける歴史的データだ。

21. 海外の名無しさん
KKKの元少年ブロガーの話を思い出した。父親がKKK団員で、息子に「KKK内部の子供向け」のブログを書かせた。彼は何年も子供向けアニメや映画をレビューして、「多様性」や「ポリコレ」を糾弾し続けた。ところがアニメ『ヤング・ジャスティス』を見始めたとき、白人のウォーリー・ウェストとフィリピン系のアルテミスのカップルにどうしても感情移入してしまって、ブレた。生涯「異人種カップルは間違ってる」と教わってきたのに、二人の恋愛を応援する自分を止められなかった。それが脱・急進化の始まり。彼は家を出て、KKKと決別し、ライターとして反人種差別の発信を続けてる。元気でいてくれたらいいな。

22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
そのリンクどこにある? めちゃくちゃ興味深い話。フィクションのキャラクターへの感情移入が現実の信念を変えるって、すごい例だ。

23. 海外の名無しさん
私がCBC(カナダ放送協会)でエリス本人のインタビューを聴いたことがある。考えを変えた後の話で、車を路肩に停めて聴き入るほどだった。CBCのサイトでは見つけられなかったけど、自分の元の信念を率直に語る姿、政治家やビジネスマンが彼や仲間の偏見をどう利用したかという証言――本当に心に刺さった。

24. 海外の名無しさん(>>23への返信)
それ、NPR(米国公共ラジオ)のインタビューじゃないかな。1996年にNPRがエリスにインタビューしている記録がある。CBCがNPRの音源をそのまま放送した可能性も高い。

25. 海外の名無しさん
たった10日で? 今こそこういう人物が必要なんだよ……。

26. 海外の名無しさん
記事の引用部分が刺さる――「10日間の話し合いの末、エリスとアトウォーターは友人になった。エリスは『白人、特に貧しい白人は、人種隔離より公民権運動から多くを得られる』と信じるようになった。二人は互いをステレオタイプではなく個人として知るようになった。貧しい者として、自分たちは共に抑圧されており、子供たちが同じ問題に直面していると気づいた」。この男ができたなら、私たちにもできるはずだ。

27. 海外の名無しさん
ジェーン・エリオットの「青い目/茶色い目の実験」とか、シェリフの「ロバーズ・ケイブ実験」を思い出した。社会心理学の有名な実験で、二つのグループにわざと敵対心を植え付けた後、共通の困難に直面させて協力させると、敵対心が消えていく――そういう実験。エリスとアトウォーターも、まさにそのリアル版だ。

28. 海外の名無しさん
ダリル・デイヴィスは興味深い人物。職業はミュージシャン。これまでに200人以上のKKK団員にローブを脱がせた実績があり、その中には複数の「Grand Wizard(大魔導師)」も含まれる。脱退者からローブを記念品として受け取ってる。彼らに名前と人間性を取り戻させる――会話と教育で。

29. 海外の名無しさん
偏見を持った人間が、憎んでいる相手の現実に直面したとき、起こることは二つ。目を覚まして学び始めるか、認知的不協和に屈して現実を否定し続けるか。たいていは後者だけど、私は前者だった。そして仲間は決して少なくない 😉

30. 海外の名無しさん
私は全員白人の地域で育ち、父親はそれなりの差別主義者だった。東欧人にも偏見があった。学校で「バッシング(人種統合のためのスクールバス通学制度)」が始まり、父が嫌っていた人種の子たちと一緒に学ぶことになった。父の主張はもう私の心に響かなかった。ただ無知に聞こえた。父は無知のまま死んだ。後に、父方の祖父が先住民系だったことが判明した。父は否定し続けたけど、本当だった。皮肉なものだ。

まとめ

1971年、KKKの幹部が10日間の住民協議で公民権運動家と隣り合わせに座り、最終日にメンバーカードを破り捨てた――この実話に、海外の読者は希望と現代社会への警鐘の両方を感じ取った。「触れ合いと共有された経験は偏見を破壊する」――トウェインの言葉、海軍での経験談、人種統合教育の効果、KKK元少年ブロガーがアニメで脱・急進化した話まで、コメント欄は「知らない相手と直接対話する経験」がいかに偏見を溶かしてきたかの実例で埋まった。

エリスはその後、人生を労働組合の組織化と人種平等のために費やし、2005年に亡くなった。アトウォーターとの友情も、最後まで続いた。インターネットのエコーチェンバーが「直接の対話」を奪っている今、半世紀以上前の小都市で起きた変化の物語は、改めて重みを増している。

元ソース: TIL:1971年、公民権運動家アン・アトウォーターはKKK指導者C.P.エリスとノースカロライナ州ダーラムで共に働かされた。10日間の協議の末、エリスはKKKを脱退し、メンバーカードを破り捨て、残りの人生を平等のために闘った(元投稿)

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